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立教大が箱根駅伝へ 55年ぶりの出場決定 地元・池袋で喜びの声

 来年1月の箱根駅伝の予選会が15日、東京都立川市内であり、立教大学が55年ぶりの本大会出場を決めた。ツタのからまるレンガ造りの校舎がある池袋キャンパス(豊島区)周辺では、学生や地元商店街の人たちから喜びの声があがった。 文学部2年の女子学生は、授業が終わった直後に出場決定を知った。スマートフォンで大会の様子をチェックし続けていた友人が知らせてきた。「みんなで、ものすごく盛り上がりました」。自身の伯母は強豪・青山学院大の出身。そのため、毎年家族そろって青山学院大を応援し続けていたが、「来年は思い切り、母校を応援します」。急きょ作成した「おめでとう」のポスター 《立教大学 箱根駅伝 出場決定!! おめでとう!!》 地元の「立教通り商店街振興…この記事は有料記事です。残り321文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

資金難、担い手不足…30年ぶり復活 多賀神社の御神幸 福岡県直方

神谷裕司、写真は吉本美奈子2022年10月15日 20時30分 300年以上の歴史がある福岡県直方(のおがた)市の多賀神社の「御神幸」(県指定無形民俗文化財)が15日、30年ぶりに復活した。平安時代の装束や、江戸時代の武士の直垂(ひたたれ)・裃(かみしも)に身を包んだ約350人が、市中心部5キロを練り歩いた。 ご神体が神馬に乗る珍しい行事。かつては3年に1度だったが、1992年を最後に資金難や担い手不足などで見送られてきた。2020年に催されることになったが、コロナ禍で2年続けて延期になっていた。(神谷裕司、写真は吉本美奈子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

下関の居酒屋で聞いた「もめる葬式」 安倍氏の地盤、揺れた3カ月

 関門海峡を望むコンベンション施設「海峡メッセ下関」(山口県下関市)に少しずつ、黒い喪服姿の人々が集まってくる。 秋空のもと、その列が4メートル、5メートルと伸びていく。 15日午後2時。安倍晋三元首相がかつて支持者の集会などでよく訪れたこの施設で、県民葬が始まった。会場となったホールの広さは2千平方メートル弱。国葬があった日本武道館と比べると狭く感じるが、そこに県内外の政治家や経済界の重鎮らが集まった。 静かに、式が進む。細田博之衆院議長らの追悼の辞に続き、献花。 喪主である妻の昭恵さんは白い菊の花を手向け、祭壇の遺影をじっと見つめた。 「本当にこれが最後なのかなと思って、私はこの県民葬が終わると気が抜けてしまうのではないかな」 10分にわたるあいさつで、昭恵さんはそう話した。 およそ3カ月前だった。 7月8日昼、山口市内で取材先に向かっていたところ、山口総局のデスクからメールが届いた。 「安倍晋三氏が奈良で撃たれた」 すぐには信じられなかった。車内でニュースを確認すると、安倍氏が撃たれた瞬間の映像が繰り返し流されていた。山口総局の前田健汰記者は銃撃事件の発生直後から、安倍晋三元首相の地盤である山口、下関で取材を続けてきました。追悼ムードから空気が変わる街の様子と、国葬や県民葬当日の市民の動きを追い続け、それでも残った「しこり」についてルポします。 安倍氏の支援者で、いぜん取材したことがある70代の女性に急いで電話をかけた。いつも通り、のんびりとした声。まだ事件を知らないようだった。山口に広がった衝撃と涙、そこから一変した空気 テレビで確認してもらうと、息をのむ様子が電話越しでも伝わってきた。3秒ほど静寂が流れた後、「大変」と3度繰り返した。 少し落ち着いてから、「桜を…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

娑婆でボロボロになれ 尼僧アナウンサー川村妙慶さんに恩師は言った

 真宗大谷派の僧侶で、アナウンサーでもある川村妙慶さん(57)は「癒やし系ブログの尼僧」と呼ばれ、30冊を超える著書があります。北九州の寺に生まれた川村さんがこのような活動を始めたきっかけは、僧侶養成専修学校の恩師に言われたこんな言葉でした。 「まず娑婆(しゃば)でボロボロになれ。誰からも相手にされなくなったら戻って来い」川村妙慶さんプロフィールかわむら・みょうけい(本名・伊知地慶子) 1964年生まれ。北九州市門司区出身。実家は真宗大谷派・西蓮寺。京都市の短大を経て85年、仏教の専修学校に入学し、得度した。その後、アナウンサー養成教室に通う。西蓮寺再興のため帰郷したが2006年に京都市内の僧侶と結婚して坊守に。「心の荷物をおろす108の智恵」など著書は30冊以上。「川村妙慶の心が笑顔になるラジオ」(KBS京都)のパーソナリティーを務めている。 川村さんは、真宗大谷派の僧侶とアナウンサーの顔を持つ。全国各地で講演し、ブッダや親鸞の教えをわかりやすく伝える。京都ではラジオの冠番組を持つほか、自身のホームページで悩み相談に応じている。 実家は北九州市門司区にある西蓮寺。4代目住職の父は布教で全国を行脚して寺を空けることが多く、門徒の葬式に間に合わないことも多かった。その父は1982年1月、心筋梗塞(こうそく)のため59歳で急死した。母は、川村さんの1歳上の兄寿法さん(59)に「跡を継いで」と頼んだ。川村さんも「寺を継ぐのは男だから、兄が継ぐのが当たり前」と思っていた。 門徒が減って傾きかけていた…この記事は有料記事です。残り870文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

高原に広がる「ふわふわ」、今がシーズン 魅力にはまり移住した人も

有料記事文・魚住あかり、写真・相場郁朗2022年10月15日 15時00分 空がどこまでも広がり、思わず深呼吸したくなる。若者たちがシャボン玉で遊ぶ秋の高原には、地元の住民たちが長い間大切に守ってきた、無数の白い穂が揺れる。 車を降りてまず目に飛び込んできたのは、ふわふわした白いものに覆われた丘陵地だった。面積125ヘクタール。東京ドーム26個分という広大な高原に視界を遮るものはなく、白銀の景色が一面に広がる。 高原を覆うふわふわの正体は、一帯に広がるススキだ。大人の背丈より高く、綿毛のような穂が揺れている。「初めて見たときは、ヨーロッパの景色みたいだと驚きました」。静岡県東伊豆町観光協会の青嶋優太郎さん(29)は話す。ススキが見ごろを迎えるのは、毎年10月ごろから。白い穂が枯れ始める10月下旬には、黄金色に染まる高原を見ることができるという。記事後半では、人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります ススキ野を管理するのは地元…この記事は有料記事です。残り950文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

97歳せっちゃんが半世紀守ったもの 閉店の日、決断した長男の涙

【LastDay】97歳「せっちゃん」の居酒屋 最後の一日に密着〈本編は記事後半にあります〉=西田堅一、井手さゆり、小林孝也撮影 山形市内の飲み屋街の一角に居酒屋「安愚楽(あぐら)」はあった。店主は97歳の永井節さん。「せっちゃん」の愛称で半世紀以上、一人でカウンターに立ち続けてきた。だが、今年5月に亡くなり、店も閉店することに。最後の営業日は6月30日。その1日に密着した。愛された店、思い出の場所、ひたむきに続けてきた務め…。いつか来る「最後の日」に密着するシリーズ映像企画「Last Day」、第1話は、とある居酒屋の最後の1日です。記事後半では、ショートドキュメンタリーもご覧頂けます。 開店前の午前10時。 2階建ての雑居ビルの1階にある店内に、長男の加藤博さん(73)の姿があった。節さんが体調を崩した約1年前から、代わりにカウンターに立ってきた。 カウンター5席と小上がりだけの店内。壁はたばこの煙で茶色く染まり、棚には手塚治虫の漫画と昭和歌謡のカセットが並ぶ。博さんは常連客が残した数十本のボトルを次々とカウンターに載せていく。この日、全ての酒を振る舞う。「残してても仕方ないからね」 雑居ビルは、節さんが他の飲食店7店と協力し、1967年に住居兼店舗として建てた。だが、営業を続けているのは安愚楽のみだ。 店主の節さんは東京市牛込区…この記事は有料記事です。残り1629文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京・下北沢駅前のバーで従業員死亡 腹部に刺し傷、警視庁が捜査

岩田恵実2022年10月15日 13時53分 15日午前11時5分ごろ、東京都世田谷区北沢2丁目のバーを訪れた不動産業の男性から、「店内で男性が倒れている」と110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、バー従業員の40代男性が床に仰向けに倒れて死亡しているのを確認した。腹部に2カ所の刺し傷があり、警視庁が事件と自殺の両面から調べている。 北沢署によると、男性従業員は死亡してから数日が経っているとみられる。近くには血の付いた包丁が落ちており、争ったような形跡はなかったという。 現場のバーはビルの一室に入居。家賃の滞納が続いており、15日は賃貸契約の終了日だった。不動産業の男性はその手続きの一環で店を訪れ、倒れている男性従業員を見つけたという。 現場は小田急線下北沢駅から南に約100メートルの飲食店などが立ち並ぶエリア。(岩田恵実)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鉄道にはまるきっかけはギャンブル 六角精児さんが夢見る1本の列車

列車に揺られる時間は宝物 今年の夏、ロケの合間に時間ができたので、兵庫・姫路から九州まで、一人で鉄道に乗りました。青春18きっぷを使って、久しぶりの夏休みの鉄道旅って感じでした。 JR姫新線から芸備線で備後落合(広島県庄原市)まで行って、木次線、山陰線など9路線ほど乗り継ぎました。出雲(島根県出雲市)や長門湯本(山口県長門市)に泊まって、計20時間以上列車に乗った。 車窓を見ながら、列車に揺られる時間は宝物です。 翌日に何も予定がなかったら、列車でどこかに行こうかな、って思います。 JR大糸線に乗って新潟の糸魚川まで行ったことがありますが、何も用意せずに行ったら、山間部だったもんで、寒かった。あと酔っ払って北海道の増毛まで行った。あのときは10月で、カーディガン1枚で行って寒かった。 子どものころ、日常で触れる鉄道が好きだったんです。地元、兵庫県の高砂では山陽電車、その後に育った神奈川では小田急のロマンスカーと。親戚に乗せてもらうとか、近くの公園で電車が通るところを見てかっこいいなと思ったとかね。鉄道好きで知られる俳優の六角精児さん。自分なりの鉄道の楽しみ方や理想とする鉄道旅行を語ってもらいました。お気に入りの駅も3カ所あげてもらい、記事の後半で紹介しています。ギャンブルで借金、抜き差しならない状態になり… でも、学生のときは正直、鉄道ファンではなかった。 30代半ば、劇団の公演のときや、競輪とか地方ギャンブルのために鉄道で移動していて、そのときに何時間も乗っていられるのが楽しみだった。 ギャンブル好きで借金とかで…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

岐阜県の軟式野球連盟理事らを逮捕 高校野球賭博の疑い

2022年10月15日 14時02分 今夏の全国高校野球選手権大会の結果を予想する賭博を開いたとして、岐阜中署などは、岐阜県軟式野球連盟理事の岸弘容疑者(84)=岐阜市長者町=ら男3人を賭博開帳図利などの疑いで逮捕し、13日に発表した。 ほかに逮捕されたのは、同市柳川町、飲食店経営加納健二(56)と同市東興町、風俗店店長佐賀宣之(49)の両容疑者。 岐阜中署によると、岸、加納の両容疑者は共謀して8月上旬ごろ、県内などで賭博の客を募り、佐賀容疑者ら17人に計8万400円を賭けさせ、利益を得ようとした疑いがある。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

再開発のタワマンは「社会実験」 成功事例とも言えない切実な問題

 「限界集落」。全国から人が集まる東京都心では無縁そうな言葉だ。 だが、国勢調査をもとに23区の町丁目ごとに高齢化率を算出すると、住人の半数以上が65歳を超える「限界集落」がいくつかあった。 少子高齢化が加速する日本で、都会でも例外なく、住人とともに街は老いている。そんな街を誰が支えるのか。地域コミュニティーのあり方を研究し、現代の孤立問題などに詳しい石田光規・早稲田大教授(社会学)に話を聞いた。高齢者間に格差、地域の中で「覇権争い」 ――高齢化率の高い都営住宅などの実情を取材してきました。団地内にコミュニティーづくりの担い手がいないと、街としての機能を維持するのが難しそうです。 誰がコミュニティーづくりを担うべきかと言えば、現状では基礎自治体である市区町村となるでしょう。ただ高度経済成長期以降の日本は、地域社会を弱らせ続けてきた。 一方、家族や親族間のつながりは衰退しているし、高齢化が進めば税収が減るのもほぼ間違いないとなってくると、地域で「互助」してくれないとどうにもならないのが現状なわけです。 ――私たちは戸建ての多い世田谷区の事例も取材しました。こうした高齢化に伴う地域コミュニティーの問題は、公営団地にとどまらないのでしょうか。 そもそも高齢者間には、ものすごく格差がある。単純に資産だけではなくて、それこそ地域の人と人とのつながりである「ソーシャルキャピタル(地域の人と人とのつながり)」なんて言葉で言われたりするのですが、そういったものの差がすごく出てしまいます。 例えば、戸建て住宅の並ぶ住…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル