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古湯温泉郷の映画祭、3年ぶりに 23日から石井裕也監督作品など

 佐賀市の古湯温泉郷で23~25日、映画祭がある。コロナ禍で昨年、一昨年と中止になったため、3年ぶりの開催。37回目となる今回は石井裕也監督の作品6本などを上映し、監督らによるトークショーも予定している。 古湯映画祭は1984年に始まった。山間の古い温泉街の映画祭として、全国的に人気となった。ござに寝転がって鑑賞でき、無料開放する会場内の温泉も評判に。今回は感染症対策として温泉の無料開放はせず、会場の市立富士公民館「フォレスタふじ」の定員を200人に限定。ござはやめ、椅子を用意するという。 映画祭実行委員会の大歯雄司会長(69)によると、映画祭の企画運営を担う「シネマ倶楽部21」がその年のテーマやゲスト、上映作品などを決める。今年の特集は「石井裕也監督と選んだこの6本」。倶楽部のメンバーに石井監督作品のファンがいたことから決まったという。 24日は、2013年の第3…この記事は有料記事です。残り526文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

17日間着た服ぬぎ、泣いた 侵攻後ウクライナの日常つづった24人

 ロシアによるウクライナ侵攻後、国内外で生活するウクライナ人たちが日々の暮らしをつづった「ウクライナ戦争日記」(左右社)がこのほど、出版された。キーウやハルキウ、東京など各地の人々がどのように「日常」を過ごしているかが、占領下の街の様子や住民の営みとともに描かれている。爆撃の中ドニプロへ 《私たちのアパートはまたやられてしまったらしい。7階がまるごと燃えたのだ。私たちの家を含み、合計5棟のアパートが燃えた。通りには誰もいない。砲撃の中で雑炊を作っている。相変わらず、飛行機が飛んできて爆弾を落とす。(3月11日)》 侵攻から約2週間後、南東部…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ベビーカーから1歳児奪おうとした容疑 逮捕の男「子どもほしくて」

高嶋将之2022年9月21日 16時47分 歩道を歩いていた女性のベビーカーから1歳の男児を奪い去ろうとしたとして、警視庁は21日、自称東京都足立区内の40代の男を未成年者略取未遂の疑いで現行犯逮捕した。男は容疑を認め、「自分の子どもがほしかった」などと供述しているという。 竹の塚署によると、男は21日午前11時半ごろ、足立区伊興3丁目の歩道上で、30代女性が押していたベビーカーに乗っていた男児を抱え上げ、そのまま連れ去ろうとした疑いがある。男児はベルトを着用しており、未遂に終わったという。 女性が抵抗する様子を見た周囲の男性2人が男を取り押さえ、駆けつけた警察官に身柄を引き渡した。(高嶋将之)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

一筆書きで鉄路1万キロ 最長きっぷの「終点」、33年ぶりに変更へ

 全国のJR鉄道網で、同じ駅に2度立ち寄らずに最も長いルートを乗り継ぐ「最長片道きっぷの旅」。その「終点」が23日、33年ぶりに変わる。これまでは肥前山口駅(佐賀県)だったが、この日に開業する西九州新幹線の新大村駅(長崎県大村市)になる。1万キロの旅程は最低1カ月。さっそく挑戦している人もいるようで、鉄道ファンの間で話題だ。 乗車券は、どんなに距離が長くても、同じ区間や駅を2度通らずにつながっていれば1枚の片道乗車券として発売される。途中で経路を折り返すのはだめで、1度通った駅に行き着いたら終わり。たった一枚のきっぷでどこまで長い旅ができるのか。「一筆書き」で列島を縦断する最長ルートの旅は、昔から鉄道ファンの憧れでもあった。 きっぷ1枚で1万キロ先へ――。1枚のきっぷで、できるだけ長く乗り継ぐ「最長片道きっぷの旅」は半世紀以上前に始まりました。記事の後半では、1万キロを超える最長ルートを数学的に証明し、その過酷な旅に挑戦した男性を紹介します。 「乗り鉄の巨人」と言われた作家の宮脇俊三氏は1978年、当時最長だった広尾駅(北海道、現在は廃駅)→枕崎駅(鹿児島県)のルートに挑戦。地球の直径とほぼ同じ1万3319キロを約2カ月かけて「乗破」したと著書「最長片道切符の旅」に記している。 2004年には俳優の関口知宏さんが42日がかりで完遂。その模様はNHKの番組で生中継を交えて放送され、マニアックな鉄旅は一躍知られるようになった。路線の改廃で変わる「最長ルート」 かつて1万3千キロを超えていた最長ルートは路線の改廃で変わり、距離も短くなりつつある。以前はルートに入っていた四国はいま、本州とつながる路線が1本しかないためルートから外れた。 最長ルートは現在、鉄道ファンの間では、JR北海道宗谷線の稚内駅を出発して、JR九州長崎線の肥前山口駅までの約1万700キロとされる。張り巡らされた鉄路を細かく乗り継ぎ、うねるように南下するルートだ。 九州の玄関口である小倉駅に入ってからは時計回りに大分、宮崎、鹿児島、熊本、福岡の各県を通過。佐賀県の新鳥栖駅で西に折れ、長崎県の諫早駅、早岐(はいき)駅をぐるっと回り、肥前山口駅(23日に江北駅に名称変更)の終点に着く。 この「終点」が、西九州新幹…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

広がる「手で奏でる音楽」 ホワイトハンドコーラス、関西で初の公演

編集委員・石合力2022年9月22日 7時00分 耳の聞こえない子どもたちがオーケストラやコーラスに合わせて、手で音楽を視覚的に表現する「ホワイトハンドコーラス」の活動が全国に広がっている。東京、京都のほか、今年から沖縄も活動に加わった。23日には関西で初めての公演が京都市内で開かれる。 ホワイトハンドコーラスは、指揮者を介して耳の聞こえない子どもたちに音楽を視覚的に伝え、白い手袋をはめた子どもたちが、音楽を身ぶり手ぶり、顔の表情で表現する。歌詞を手話で訳すものと区別して、手歌(しゅか)とも呼ばれる。スラムに住む貧困層や先住民の子どもたちに楽器を無償で提供する音楽教育プログラム「エル・システマ」で知られる南米ベネズエラで考案され、だれも排除しないインクルーシブ(包摂的)な芸術表現として世界各地に広がった。日本では2017年に同国出身のソプラノ歌手コロンえりかさんらが東京で始めた。現在は「ホワイトハンドコーラスNIPPON」として京都、沖縄でも活動している。 活動拠点となっている東京・池袋の東京芸術劇場でのリハーサルでは、合唱団の声隊と、手で音楽を表現するサイン隊が向き合って練習していた。オンラインで参加する子もいる。サイン隊の指揮者を務めるコロンさんの手ぶりに合わせ、サイン隊の子どもたちが表現に感情を込めていく。 「耳の聞こえない子どもたちが、完璧にリズムを合わせてくる。足から伝わるリズムで『全部わかるよ』と。音楽は耳だけで聞いているわけではないのです」とコロンさん。約40人のメンバーにはろう者のきょうだいや手話を学ぶ学生、自閉症の子どもらも加わる。だれも排除しない、インクルーシブな活動を目指す。活動を通じて、耳が聞こえない子どもたちも音楽が大好きになった。家族からは「耳の聞こえない子どもへの配慮で家から消えていた音楽が戻ってきた」と言われたという。オペラやオーケストラとの共演による新たな芸術表現としても注目を集める。昨年12月には、宗教曲の合唱、演奏で世界的に知られるバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏会に特別出演し、クリスマス・キャロルやベートーベンの「第九」などを表現した。 日本の団体としては関西初となる23日の京都公演では、近江シンフォニエッタの室内楽の演奏で、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、上田真樹さん作曲の合唱組曲「あめつちのうた」などを音楽、合唱とともに表現する。ろう者の演出家、俳優の井崎哲也さんも手歌の監修で加わる。問い合わせは会場の京都コンサートホール(075・711・3231)。12月には沖縄での公演も予定している。(編集委員・石合力)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「美咲の分も精一杯生きる」母がHPで心境 山梨・女児不明3年

池田拓哉2022年9月21日 17時00分 2019年に山梨県道志村のキャンプ場で行方不明となり、今年5月に死亡が確認された千葉県成田市の小倉美咲さん(不明当時7)が行方不明になって3年になった。母のとも子さん(39)が21日、情報提供を呼びかけるホームページ(HP)を更新した。「美咲が天国で神様に守られて平安に過ごしていられるように」と祈りの言葉を述べるとともに、捜索協力者への感謝をつづっている。 とも子さんは「皆様への感謝の気持ちを忘れずに、天国で美咲に会える日まで神様からいただいたこの命を大切にし、美咲の分も長女と一緒に精一杯、このご恩をお返しできるように生きていきたいと思います。この3年間本当に本当にありがとうございました」と心情をつづった。 家族らはこれまで美咲さんの消息をつかもうと、チラシ約70万枚を配るなど情報提供を求めてきた。山梨県警には4800件以上の情報が寄せられた。県警の捜索は終わったが、現在も捜査は続いており、山中で見つかった衣服など遺品はまだ家族の元に戻っていない。 とも子さんは「手元に戻ってきたときには、『守ってあげられなくて本当にごめんなさい。帰ってきてくれてありがとう。おかえりなさい。』と伝えたいです」と記した。2019年、キャンプ場で途絶えた足取り 美咲さんは19年9月21日に道志村のキャンプ場で、ほかの子どもたちがいた近くの遊び場へ向かった後、足取りが途絶えた。警察や消防、自衛隊などが16日間、周辺の山中や沢、ダムなどを捜索したが、見つからなかった。捜索はその後も断続的に続いた。 捜査が難航する中、4月23日に事態が急変。ボランティアで捜索を続けていた男性がキャンプ場から東に約600メートルの枯れ沢で人の頭の骨の一部を見つけ、2日後に通報した。 県警は40~50人態勢で周辺の捜索を続け、複数の人骨や靴、衣類などを発見。見つかった肩甲骨のDNA型鑑定によって、県警は「美咲さんは亡くなっている」と判断した。捜索は7月1日まで続いた。(池田拓哉)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「納体袋」年10枚→1日300枚、それでもコロナ第7波で足りない

 新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の遺体を納める袋を「納体袋(のうたいぶくろ)」という。ウイルスを通さない特殊な構造の納体袋を製造する会社は全国で数社しかないとされる。感染拡大の「第7波」で9月2日には全国の1日あたりに公表された死者数が過去最多の347人となり、納体袋の生産が追いつかない状況だ。 納体袋は元々、検視や司法解剖の対象となる遺体の保管などに使われてきた。コロナ禍に見舞われた2020年、国は新型コロナに感染して死亡した人の遺体の処置に関するガイドラインを公表。感染防止の観点から「(ウイルスや液体を密封できる)非透過性の納体袋に収容すること」を推奨し、遺族が死者の顔を見られるように顔の部分が透明な袋がよいとした。 札幌市の医療器具販売「川尻工業」も納体袋を製造する会社の一つ。同社が納体袋を開発したのはコロナ禍前の10年。きっかけは警察関係者からの依頼だった。 遺体をポリエチレン製の透明…この記事は有料記事です。残り303文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

交通安全協会長の男性はねられ死亡 秋の運動初日 のぼり旗点検後?

2022年9月21日 19時07分 21日午前10時半ごろ、長崎県佐世保市吉井町前岳の県道で、近くに住む無職杉本和紀さん(81)が同市の自動車整備販売業の男性(39)の軽乗用車にはねられた。杉本さんは頭などを強く打って病院に搬送されたが、死亡が確認された。 県警江迎署によると、杉本さんは同市の江迎地区の交通安全協会会長。 署によると、事故があった道路脇には、この日から始まった秋の全国交通安全運動ののぼり旗が立っていた。署は、杉本さんがのぼり旗の点検などをした後、反対車線脇の駐車スペースにとめていた自分の車に戻ろうとして道路を渡る際、はねられたとみている。 現場は片側一車線のほぼ直線で、見通しはいいという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪大、元留学生の博士学位を取り消し 論文28カ所に盗用

浅倉拓也2022年9月21日 20時00分 大阪大は21日、大学院工学研究科の元留学生が博士の学位を取得するために提出した論文に盗用があったため、同日付で元留学生の学位を取り消したと発表した。 大学によると、元留学生は中国籍。「アルミニウム合金のレーザ溶接時におけるキーホールとポロシティの形成挙動に関する数値解析」と題した論文で、2020年3月に博士号を取得した。その後、不正の疑いに関する申し立てがあり、学内の委員会で調査したところ、他人の論文の盗用が28カ所あることを確認したという。 大学は今後、研究倫理教育やコンピューターソフトを使った盗用チェックの徹底など、再発防止に取り組むとしている。(浅倉拓也)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

天王寺ミオプラザ館が開業60周年 「還暦」で記念の催し始まる

2022年9月21日 20時00分 JR天王寺駅(大阪市)の商業施設「天王寺ミオプラザ館」が21日、60周年を迎えた。記念の催しが22日から同館や隣接する本館で11月末まで開かれる。 1962年、「天王寺ステーションデパート」が近代的な駅ビルとして開業。2011年には東にあった「天王寺ミオ」と合併し、現在の名称になった。 催しは「6」にこだわり、60年前の写真展示や、「660円」メニューなども。ちなみに当時屋上にあったビアガーデンの席数も「600席」だったとか。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル