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7500万円の加重収賄容疑 奈良・御所市議ら逮捕 大阪地検特捜部

 奈良県御所市発注の火葬場の新設工事を巡り、特定の業者側に便宜を図るため、市議会で関連議案に賛成し、見返りに計7500万円の賄賂を受け取ったとして、大阪地検特捜部は21日、同市議の小松久展容疑者(70)と、おいで会社役員の小松隆浩容疑者(47)を加重収賄の容疑で逮捕し、発表した。 特捜部は2人の認否を明らかにしていない。贈賄側の業者の役員らについては在宅のまま調べるという。 特捜部によると、共同企業体(JV)の代表を務める業者の役員と他社の役員らの間で、新設工事をこのJVに受注させる合意があると知りながら、久展容疑者が2020年7月の市議会で、請負契約に関する議案に異議を唱えずに賛成。便宜を図った謝礼として21年に2回、JVの役員らから計7500万円の賄賂を受け取った疑いがある。 市によると、火葬場の新設工…この記事は有料記事です。残り171文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

46万人の情報紛失、再発防止を 個人情報保護委が行政指導

 兵庫県尼崎市で今年6月、全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーが一時紛失した問題で、政府の個人情報保護委員会は21日、市から業務委託を受けていた情報システム大手「BIPROGY(ビプロジー)」(旧日本ユニシス)に行政指導を行ったと発表した。個人情報保護法に基づき、データを適切に管理する体制を整え、再発防止策を確実に実施するよう求めた。 同社は住民税非課税世帯などへの臨時特別給付金の支給事務を市から請け負い、システム間でデータを持ち運ぶため、全市民の住民基本台帳上の情報をUSBメモリーに入れて取り扱った。同社から業務を再々委託された会社の社員が酒に酔ってかばんごと紛失し、後に発見された。 委員会は7月にBIPROGYへの立ち入り検査を実施。同社には個人データの取り扱いに関する規律はあったが、運用のための組織的な措置が講じられていなかったという。このため、許可を得ずにUSBにデータを保存したり、施錠できないかばんで持ち運んだり、持参したまま飲食したりするなどの規律違反が生じた、と同委は指摘。適切な安全管理措置を講じるための組織体制の整備や、委託先の会社の監督強化を求めた。 一方、結果的に情報漏洩(ろ…この記事は有料記事です。残り138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

関電金品受領問題、県職員らの調査回答「非公開」は違法 福井地裁

柳川迅、堀川敬部2022年9月21日 20時42分 関西電力の元役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から金品を受領していた問題で、市民団体「市民オンブズマン福井」のメンバーが県を相手取り、県職員も受領していたとする調査報告書の関連資料を非公開とした処分の取り消しを求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であった。上杉英司裁判長は「非公開部分に違法がある」として、処分を取り消した。 原告の伊東晴美さん(69)は、県職員12人と退職者97人も金品などを受領していたとする報告書が発表されたため、根拠とされた資料一式の公開を求めた。だが、調査対象者の回答内容などが非公開とされたため、昨年8月に提訴した。 判決は、調査結果が県議会に説明されることが表明されていたうえ、調査で使われた文書にも、回答結果を非公開にするとは明記されていなかったと指摘。開示することが特定の公務員に取って不利なものだとしても「不利益は公務の公正を確保するために正当なものだ」とし、非公開にする理由はないと結論づけた。 判決を受け、杉本達治知事は「誠に遺憾。判決内容を十分精査した上で、今後の対応を検討する」との談話を出した。(柳川迅、堀川敬部)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

漫画「五等分の花嫁」のスマホケース複製 著作権法違反容疑で男逮捕

2022年9月21日 21時26分 アニメ化され映画にもなった人気漫画「五等分の花嫁」(作者・春場ねぎ)のキャラクターが描かれたスマホケースの複製品を販売したとして、福島県警いわき東署は21日、川崎市宮前区馬絹5丁目の職業不詳の男(30)を著作権法違反の容疑で逮捕し、発表した。フリーマーケットのアプリで販売されているのを、署員がサイバーパトロールで発見したという。 署によると、男は2~6月ごろ、著作権者の許諾を得ずに、複製スマホケース3個を20~50代の女性3人に計6800円で販売した疑いがある。 映画製作委員会のホームページなどによると、「五等分の花嫁」は、男子高校生が勉強嫌いの女子高校生5人姉妹の家庭教師をするラブコメ。「週刊少年マガジン」(講談社)に連載され、単行本の累計発行部数は1600万部を超える。アニメ化されてテレビで放映され、今年は映画にもなった。 署によると、TBSやポニーキャニオンなど9社で構成され著作権をもつ「製作委員会」を代表した講談社からの告訴を受けたとしている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ママ友しんどい? 研究者がたどりついた理想は「あの時代のあなた」

有料記事聞き手・貞国聖子2022年9月21日 17時03分 福岡県で2020年、当時5歳の男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死の罪などに問われた女に対し、福岡地裁が21日、有罪判決を言い渡した。女は男児の母親の「ママ友」。女に先立ち言い渡された男児の母親に対する判決は、ママ友から生活全般を実質的に支配された側面もあると指摘していた。ママ友関係の悩みなどを研究してきた奈良女子大学の中山満子教授(社会心理学)に、ママ友との付き合い方などを聞いた。 ――ママ友の女が男児の母親の生活に入り込んで支配し、子どもを餓死させるという衝撃的な事件でした。 「今回の事件では、新聞やテレビの見出しに『ママ友』という言葉が繰り返し載りました。ママ友で、変わった人がいるという話を聞くのは珍しくありません。夜、突然電話してきて『私はねたまれているの』と話し始めたり、仲良くしていたと思ったら突然キレ始めたり」 「もちろんママ友という関係性はありますが、ママ友という関係性自体が事件の原因になったという見方はしないほうがいいでしょう。ママ友以外にも家族や恋人など親しい関係はあり、従属的な関係になることはあるからです。どんな人と付き合っていたか、だと思います」 ――ほかの人間関係に比べて、ママ友の関係性の特徴はありますか。 「友人関係は①自発性②対等…この記事は有料記事です。残り1110文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「札幌五輪の賛否拮抗、東京五輪汚職も影響」 秋元・札幌市長

日浦統2022年9月21日 17時30分 2030年冬季五輪・パラリンピックの札幌開催について、朝日新聞の9月の世論調査で道内では「反対」が「賛成」を上回ったことについて、札幌市の秋元克広市長は21日の定例会見で、「東京大会を巡る(五輪とカネを巡る)疑惑も影響しているのではないか」との認識を示した。 秋元市長は3月に市が市民・道民を対象に行った意向調査でも「反対理由は経費の問題が多かった」としたうえで、「懸念を払拭(ふっしょく)するため、30年大会は必要最小限の経費で効率的な大会運営を目指す。招致の段階からクリーンな大会にしていくことを明らかにしていく」と述べた。 国際オリンピック委員会(IOC)による30年大会の開催地の内定時期が年内から年明けにずれこむとの見方については「IOCからは何も言われていないのでこれまで通り年内の前提で進めていく」と述べた。改めて調整中のIOCのバッハ会長との会談は「現時点で具体的な日程は決まっていない」と語った。(日浦統)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ママ友」被告の主張ことごとく退け 母親より重い求刑通りの判決に

有料記事中山直樹、板倉大地2022年9月21日 17時32分 福岡県篠栗町で2020年4月、5歳の男児が餓死した事件。保護責任者遺棄致死の罪などに問われた母親の「ママ友」、赤堀恵美子被告(49)に求刑通り懲役15年の判決が言い渡された。福岡地裁は、男児の保護者に当たらない「ママ友」の主張をことごとく退け、母親の碇(いかり)利恵被告(40)=同罪で懲役5年、控訴中=の共犯と認定した。 冨田敦史裁判長は、亡くなった碇翔士郎ちゃんについて、「この飽食の時代にあって、ごく少量の食事しか与えられず、頼るべき母親から十分な保護を受けられなかった。つらく悲しい気持ちは計り知れない」と述べた。赤堀被告と碇被告の出会いから、翔士郎ちゃんが亡くなり、碇被告に判決が言い渡されるまで。事件の経緯を記事後半で紹介しています。 赤堀被告には、「これだけの罪を犯しながら、不合理な弁解や責任を転嫁する供述を繰り返し、自らの責任に全く向き合っていない」と断罪した。 赤堀被告は公判で、「(食事制限などの)指示はしていない」と起訴内容を全面的に否認し、無罪を主張。しかし、判決は、碇被告とその子への強い支配が翔士郎ちゃんの餓死につながったと認めた。 また、赤堀被告は、食事の制…この記事は有料記事です。残り1269文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

盛り土規制条例違反の疑いで初摘発 熱海の土石流事故受け7月施行

小山裕一2022年9月21日 14時43分 静岡県知事と富士宮市長の許可を得ないで市内の山林に盛り土をしたとして、県警は21日、残土処分会社社長の加藤肇容疑者(55)=伊東市岡=ら3人を県盛り土規制条例違反と市土砂埋め立て等規制条例違反の疑いで逮捕し、発表した。県条例は同県熱海市の土石流災害を受けて7月に施行されたもので、初めての摘発という。県警は3人の認否を明らかにしていない。 発表によると、3人は2018年4月~今年7月、富士宮市内野の山林で、県や富士宮市の許可なく盛り土をした疑いがある。 県警によると、盛り土は少なくとも山林の4900平方メートルに土砂1万立方メートルが積まれていた。5月にのり面が崩落し、6月に富士宮市の条例が、7月に県条例が施行されてからは県と市が条例に基づき盛り土をしないよう中止命令を出したが従わなかったという。 県条例は、盛り土の規制や監視を強化するため、盛り土を知事の許可制とし、罰則を強化。罰則は地方自治法上限の懲役2年以下または罰金100万円以下に引き上げた。 ほかに逮捕されたのは、残土処分業の高橋信行(62)=静岡市清水区八木間町=、同下山優一(27)=富士市浅間上町=の両容疑者。(小山裕一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

松山でフェリーが防波堤に乗り上げる、1人けが 風にあおられたか

井潟克弘2022年9月21日 14時45分 21日正午ごろ、松山市の離島・中島の大浦港内で、同市の三津浜港行き中島汽船のフェリー「ななしま」(総トン数765トン)の船長から、「風であおられ、岸壁に接触した」と松山海上保安部に通報があった。松山海保によると、フェリーが出港時に方向を変えようとした際、船首部分が防波堤に乗り上げ、動けなくなったという。乗客45人のうち、男性1人が腰にけがを負った。 当時、現場には風速10メートルの北東風が吹いていたという。松山海保は業務上過失往来危険容疑で調べている。(井潟克弘)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

福岡5歳児餓死 母親の「ママ友」赤堀被告に求刑通り懲役15年判決

中山直樹2022年9月21日 15時21分 福岡県篠栗町で2020年4月、碇(いかり)翔士郎ちゃん(当時5)が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死の罪などに問われた母親の「ママ友」、赤堀恵美子被告(49)の裁判員裁判で、福岡地裁は21日、求刑通り懲役15年の判決を言い渡した。 冨田敦史裁判長は「重度の低栄養状態に陥っている被害者を認識しながら、(母親を)心理的な支配から解放せず、(被害者の)不保護を継続させた」などと述べ、保護責任者遺棄致死罪の共犯と認定した。 赤堀被告は、翔士郎ちゃんの母親の碇利恵被告(40)=同罪で懲役5年の判決、控訴中=の生活を支配する中で、翔士郎ちゃんへの食事の制限などを指示したなどとして起訴された。赤堀被告は裁判で、「指示はしていない」と全面的に否認していた。 裁判で検察側は、赤堀被告が碇被告に送っていたLINEの内容などから、赤堀被告が翔士郎ちゃんへの虐待や食事制限を命じていたと指摘。「赤堀被告が支配的な立場に立ち、それを最大限利用していた」と主張した。 一方の弁護側は、碇被告を支配して翔士郎ちゃんを餓死させる動機がないなどとし、無罪を訴えていた。(中山直樹)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル