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ビールにスマホ、出院後に10万円…「立場が逆転」少年院教官を停職

中川史2022年9月16日 20時40分 愛知少年院(愛知県豊田市)は16日、収容中の少年に私物のスマートフォンを使わせたり、ビールなどの飲食物を与えたりするなど不適切な処遇をしたとして、法務教官の男性専門官(25)を停職6カ月の懲戒処分にし発表した。専門官は同日付で依願退職した。 専門官は「(少年が)徐々に反抗的になり、立場が逆転した。スマホを使わせたのが公になると考え、(別の少年にも)使わせてしまった」と説明しているという。 同院によると、専門官は昨年10月~今年5月ごろ、少年の求めに応じて禁止決定が出ていた本人宛ての手紙2通を閲覧させた。私物のスマホを使わせたり、缶ビールやジュース、菓子などを複数回与えたりするなどした。出院後には連絡を取り合って現金10万円を渡したという。収容中の別の少年にもスマホを3回ほど使わせるなどした。 谷村昌昭院長は「矯正行政に対する信頼を失墜させ、遺憾極まりなく、深くおわび申し上げます」などとするコメントを出した。(中川史)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

列島縦断見通しの台風 進路変更の時期がカギ 広範囲で大雨に警戒

 台風14号は、日本に近づくにつれて勢力がどんどん強まっている。なぜなのか。気象庁の担当者が指摘するのが、台風が通る海域の海面水温の高さだ。九州地方に接近するまでに通る海域は海面水温が28度以上と高い。そのため台風の勢力が弱まらず、逆に強い勢力を維持した状態で九州地方に接近すると予想されている。日本近海では過去最高の海面水温 今年の日本近海の平均海面水温は統計を取り始めた1982年以降、2001年、2016年と並んで最も高くなっている。日本の南の海上で太平洋高気圧の張り出しが強かったことが主な要因とされ、台風の発達に影響している可能性がある。 台風14号について、気象庁の岸本賢司主任予報官は「大型で目がくっきりしている。風・波・雨全てに警戒が必要」と特徴を挙げた。「目がくっきり」 予想以上の発達 14号は台風に発達する前…この記事は有料記事です。残り326文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

千葉県野田市で民家火災「2階に取り残された」 搬送の4人軽傷

鳥尾祐太、上保晃平2022年9月16日 17時30分【動画】千葉・野田市の住宅火災=近隣住民提供 16日午前4時10分ごろ、千葉県野田市東宝珠花の2階建て住宅に住む50代の女性から「1階キッチンから出火し、2階に人が取り残されている」などと119番通報があった。 県警野田署によると、この50代女性と20代の男性2人、10歳未満の女児の計4人が搬送されたが、いずれも軽傷という。この家に住む50代と70代の男性は外出中で無事だった。同署は出火原因を調べている。 同署などによると、この住宅は5人暮らしで、当日は親戚の女児が泊まりに来ていたという。 現場は野田市立関宿中央小学校から西に約300メートルの住宅街。近くに住む女性は、ガラスが割れる「パン」という音で火災に気づいたという。「黒い煙と火の粉がすごく、庭に水をまいて避難した。こわかった」と話した。(鳥尾祐太、上保晃平)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

科学で説明できない不思議体験 「なんですか、そんなこと!」

記者コラム 多事奏論 天草支局長・近藤康太郎 もう20年以上も前の話だ。 ある日、右耳に異音を感じた。ジリジリと小さな耳鳴り。生活に支障はないが、これでも音楽評論家なのでとても気になった。落ち込んだ。数カ月は暗い顔をして仕事していた。心配した雑誌編集長に病院を紹介されたり。いろんな治療をし、薬を飲んだが、いっこうよくならない。 そんなとき偶然、近所の町医者が不思議な治療をするといううわさを聞いた。秋の夜、小さな医院を訪れた。きちんと白衣で出てきた先生は、わたしの右耳をおおうように手のひらをかざした。だんだん熱を帯びてきた。かすかに電気が走った。 それでも耳鳴りは止まらない…この記事は有料記事です。残り1270文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

入管収容のカメルーン人男性死亡、国側に賠償165万円 地裁判決

【動画】カメルーン人男性は亡くなる前日の夜、「I'm dying」と叫んでいた=茨城県牛久市の東日本入国管理センター、児玉晃一弁護士提供 東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で2014年に収容中のカメルーン人男性(当時43)が死亡したのは、入管の対応に不備があったからだとして、男性の母親が国と当時の同センターの所長に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、水戸地裁であった。阿部雅彦裁判長は、国側の責任を認め、約165万円の賠償を命じた。 判決では、遅くとも男性が死亡する前夜の段階で、入管に救急搬送を要請する注意義務があったのに怠ったと判断した。 訴状などによると、男性は13年10月に成田空港に到着し、入国が認められず、同センターに収容された。当初から糖尿病などを患っており、施設の医師に診察や薬の処方を受けたが、14年3月下旬には「気分が悪くて立てない」などと容体の悪化を訴え、同月30日朝に死亡が確認された。 原告側は、亡くなる前夜に職…この記事は有料記事です。残り242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

甲子園で喫煙した熊本県議が自民離党 議員辞職は否定

長妻昭明2022年9月16日 13時49分 全国高校野球選手権大会の試合を観戦中、禁煙の阪神甲子園球場アルプス席で喫煙していた井手順雄(のぶお)熊本県議(63)が16日、「一連の問題にけじめをつける」として自民党を離党したことを明らかにした。一方で議員辞職は否定、来春の県議選には無所属で立候補する意向を示した。 離党は15日付。井手県議は報道陣に対し、「12日に県連副会長と議会運営委員を辞任することをお伝えしたが、色々な県議から『お叱りのメールや電話があって苦慮している』と聞いて、まだまだこれだけじゃいかんのだろうと離党を決心した」と説明した。 議員辞職については「後援会の役員から『熊本市の発展にはあなたが必要。議員辞職だけはしないでくれ』と言われた」と否定した。県議会の自民会派は15日付で離脱し、議会運営委員は16日付で辞任した。 井手県議は8月18日に甲子園であった母校の九州学院(熊本)と聖光学院(福島)の準々決勝を観戦中にアルプス席で電子たばこを喫煙。持ち込みが禁止されている缶チューハイも飲酒していた。(長妻昭明)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北朝鮮との交渉求めていくつもパイプ試す 20年、事態は動いたか

 松原仁衆院議員(66)は、民主党の野田佳彦政権で2012年1~10月、拉致問題担当相を務めた。 拉致問題での交渉の糸口をつかもうと、北朝鮮にパイプを持つというさまざまな人物と接触。「他の人ともやりとりしていますね。私のパイプ1本だけにしないと話が進みませんよ」と言う人もいた。また「あるときは金色に輝くパイプも、時期がたてば腐ってしまう」という言葉も聞いた。 「10人くらい試した」と松原氏。「本当に北朝鮮の中枢とつながっているのか、にせ物なのかわからないこともある。1本に絞るより、いくつも同時にやったほうが確実性が増す」 松原氏は「拉致被害者は、政…この記事は有料記事です。残り1081文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「泣いている場合じゃない」 娘を亡くした母がつかんだ「新証拠」

 【兵庫】7年前の冬、JR芦屋駅前で倒れた娘はなぜ命を失ったのか。母親は自ら証拠を集め、民事裁判では元交際相手の男性の暴行が原因で死亡したと認める判決を勝ち取った。「泣いている場合じゃない」。そう心を奮い立たせ、男性を不起訴にした検察に再捜査を求めている。 亡くなった女性は有友尚子さん(当時27)。2015年12月28日未明、元交際相手の男性と口論になった後、倒れて意識を失った。 米国で暮らす母親の裕子さん(71)はすぐに帰国したが、医師に「意識は戻らないと思ってください」と告げられた。翌年1月10日に死亡。死因は外傷性くも膜下出血とされた。 生前、男性との交際について度々悩みを聞いていた裕子さんは後悔にさいなまれた。娘の無念を晴らしたい 裁判資料などによれば、この…この記事は有料記事です。残り1066文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

その一言で息子が起きた スープ作家有賀薫さんを生んだ朝の出来事

記事の後半でレシピをご覧いただけます。 ある朝の小さな出来事から、有賀薫さん(58)はスープ作りを始めました。 11年前の12月、クリスマスの翌朝。冷蔵庫を開けると、ごちそうに使い忘れていたマッシュルームがあり、タマネギと炒めスープにしました。味見をしたら、とても良い味。 「おいしいスープができたよ」。高校3年の息子に声をかけました。大学受験を控え、朝が弱くなかなか起きられなかったのに、この朝はその一言でふっと起きてきたのです。 ちょっと驚いて、次の日もス…この記事は有料記事です。残り1189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「嫁に殺意抱いたことない」 メタノールで殺害容疑の製薬会社員否認

 メタノールを摂取させて同居する妻を殺害したとして、警視庁は16日、製薬大手「第一三共」社員の吉田佳右(けいすけ)容疑者(40)=東京都大田区西馬込1丁目=を殺人容疑で逮捕し、発表した。吉田容疑者は「事実じゃないです。嫁に殺意を抱いたことはないし、家にメタノールなんか持ち込んだことはない」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、吉田容疑者は1月14日~16日ごろ、妻の容子さん(当時40)に何らかの方法でメタノールを摂取させ、殺害した疑いがある。16日午前7時45分ごろ、容子さんが寝室のベッド脇で倒れているのを吉田容疑者が見つけて119番通報していた。容子さんは同日午前に死亡が確認された。 行政解剖の結果、容子さんから致死量のメタノールが検出された。吉田容疑者はこれまでの任意の聴取に対し、死亡前日の15日に容子さんが嘔吐(おうと)し、ろれつが回らなかったり、冷たい風呂に入るなど奇怪な行動を取ったりしていたと説明したが、メタノールの摂取の経緯については「わからない」と話したという。 同課が調べたところ、容子さ…この記事は有料記事です。残り166文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル