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手重ねるなどセクハラ行為 愛知県岩倉市、消防士長の男性を懲戒処分

 愛知県岩倉市は30日、市消防本部の20代の女性消防士2人へのセクハラ行為があったとして、消防士長の男性(35)を減給3カ月(10分の1)の懲戒処分とし、発表した。 8月に女性2人から訴えがあり、内部のハラスメント処理委員会(委員長・柴田義晴副市長)と懲戒審査委員会(同)で調査、審議してきた。発表によると、2人は2021年~23年6月に計20件のセクハラとパワハラがあったと訴えたが、市は同期間の計8件をセクハラとして認定した。 消防本部や消防関係者によると、男性は車庫2階の清掃時、はしごを握る女性の手に自身の手を重ね、振り払われると「こんなにかわいがってあげてるのに、ひどいな。全然なつかない」と発言。ほかにも「生理のとき言ってくれれば、仕事替わるよ」と口にした。性経験を尋ねる、自身の体の臭いをかがせる、肩をもむよう指示する、懇親会で性的な発言やヘッドロックをする、といった言動も確認された。 市消防本部で勤務する女性は2人だけ。うち1人は今月半ばまでの2カ月間、「抑うつ状態」と診断されて休職した。 男性は「相手を傷つけ、反省するしかない」と話しているという。 市の懲戒処分の基準は、「相…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

性教育「はどめ」導入の経緯とは 教科調査官「はどめではなく…」

 性教育の事実上の制約になっていると言われる、学習指導要領の小学校理科と中学校保健体育にある「はどめ規定」。1998年度の改訂時に盛り込まれた規定で、教育現場では「性交を教えてはならない」と捉えられている。 昨年10月の衆議院文部科学委員会で永岡桂子文科相(当時)は規定について、「撤廃することは考えておりません」と答弁した。若者や子どもへの性暴力が社会問題となり、性教育の必要性が認識されるなか、改めて注目を集めているこの規定は、どんな目的で作られたのか――。 今回、はどめ規定が導入された学習指導要領改訂に携わった中学校保健体育の教科調査官が朝日新聞の取材に応じた。   ◇…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ぎりぎりのラインで活動」 猪瀬直樹・元都知事が語る東京五輪招致

 東京五輪・パラリンピックをめぐり、石川県の馳浩知事が、高額のアルバムをつくり、投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)の委員におみやげとして渡したと話した。この発言によって、改めて注目が集まった五輪招致活動の実態はどのようなものだったのか。当時の招致委員会会長で、都知事だった猪瀬直樹氏(77)に聞いた。 「招致活動を担っていたのが、開催都市である東京都とJOC(日本オリンピック委員会)。野球に例えるのならば、両者がグラウンドでプレーし、国会議員や都議は観客席にいる応援団という立場だった」 猪瀬氏が語る招致活動の構図だ。招致が決まった2013年、馳氏は衆院議員で、自民党の東京五輪招致推進本部長を務めていたが、招致活動の中枢に関わる立場ではなかったという。「偶然という形でオペラの隣席に」 招致委会長を務めた猪瀬氏ら…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

カーテン、靴、竹ざるも「お直し」 街のクリーニング店にさよなら

 前橋市中心部で60年近く続いてきたクリーニング店が、この年末で廃業する。家庭でも洗える服が増えたことなどでクリーニング離れが進むなか、なんとか良さを知ってもらいたいと活動する人たちもいる。(川村さくら) 県庁や前橋市役所から徒歩5分ほど。国道から筋を1本入った場所にあるクリーニング店「VIC DRY」の岡裕美子さん(65)は、毎日ここでガラス戸越しに街を眺めてきた。 伝票も名前も必要ない。お客さんが入ってくると、「こんにちは。いい天気ねえ」と答えながら、たくさんの中から返すべき服を探し出す。近況を聞いたり、世間話をしたり。顔と名前を覚えるのは「得意みたいなのよね」。■前橋の「丸の内」で…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

茨城のリンゴ園で試食した12人が食中毒 6歳男児ら2人重症か

 茨城県は29日、大子町小生瀬の観光果樹園「豊田りんご園」で試食用のリンゴを食べた客12人が体調不良を訴え、腸管出血性大腸菌(O157)による集団食中毒が起きたと発表した。このうち6歳の男児と70歳代の女性の2人が重症とみられ、集中治療室(ICU)に入院している。残る10人は軽症だという。 県によると、試食用のリンゴは園で収穫されたもので、5日正午から午後3時ごろにかけて園内で提供された。あらかじめ従業員がカットして紙コップに入れた状態だったといい、リンゴ狩りなどに来ていた客47人が食べ、3歳~80歳代の12人に腹痛や下痢、発熱などの症状が出た。 医療機関からの届け出を受けて13日に集団食中毒の疑いが判明。収穫したリンゴを専用カッターで切って紙コップに入れるまでの作業中に菌が入り込んだ可能性があるといい、県は詳しい感染経路を調べている。 園内での感染拡大は確認されていないが、園は16日からリンゴの試食を中止しているという。(原田悠自)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

8万回離着陸 離島結んだプロペラ機、「お疲れさま」売却先の海外へ

 長崎空港を拠点にする航空会社「オリエンタルエアブリッジ(ORC)」=長崎県大村市=の退役機が29日午後、売却先の海外に向けて長崎空港を出発した。 退役機は、デ・ハビランド・カナダ(旧ボンバルディア)のプロペラ機DHC―8―201型機(座席数39)。2002年から運航を開始した。構造上の「限界離着陸回数」が寿命の8万サイクルに達する見込みのため、9月の運航を最後に退役していた。8万まで約30サイクルを残して、海外に売却されることが決まった。 五島、壱岐、対馬といった長崎の離島までのフライト時間は30~40分ほど。離着陸回数が多いのは、離島を結ぶエアラインの航空機ならではといい、担当者は「離島の人たちはお世話になった。1日何往復もしてきたので、よく頑張ってくれました」とねぎらった。 同型の保有機は、昨年に1機が退役しており、現役の最後の1機は当面運航を続ける予定だという。(小川崇)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

夏はホタル、冬はイルミネーション 穏やかに時が流れる東京・久我山

 井の頭公園から23区東部へ向かって流れる神田川沿いは、私が好んで走るジョギングコースだ。気になりながらも、走って通り過ぎるばかりで、ゆっくり歩いたことがないところがたくさんある。その一つが久我山だった。色とりどり、遊び心にじむ電車 久我山の地形はすり鉢状になっており、京王井の頭線久我山駅は、神田川そばの低い位置にある。川沿いの歩道を東に向かうと、フェンス越しにたくさんの電車が止まっているのが見える。京王電鉄の「富士見ケ丘検車区」。検車区とは、定期的な車両の点検や整備を行う場所だ。 京王電鉄によると、井の頭線は1編成5両で運行しており、全部で29編成145両の車両がある。屋根や車体のラインの色が編成ごとに異なっていて全7色。色の異なる車両が複数台並んでいるのを見ると、ちょっと特別な場所にいるような感覚になる。 29編成の車両のうち、1編成だけ「レインボーカラー」があったり、一部車両の内装にハートやかたつむりが隠れていたり、思わずうれしくなるような遊び心がにじんでいる。検車区の藤井佳晃区長は「ご乗車の際には、ぜひ探してみて下さい」。「緑が多い、優しい人が多い」 駅に戻って、今度は南方向へと歩を進める。緩やかな坂から始まる「南銀座商店街」は、街灯や通りの雰囲気がどこか懐かしさをまとう一方で、最近開いたと思われる店もちらほら。その中で、スリランカの国旗を掲げる店を見つけた。 今年4月に開店したというカ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

小学校の石碑に半世紀前のメッセージ 地中のタイムカプセル開けたら

 京都府舞鶴市の市立倉梯(くらはし)小学校で、約50年前に地中に埋められた「タイムカプセル」が11月18日に掘り出された。 50代になった当時の在校生らが市内外から集まり、あの頃の「わたし」と半世紀ぶりに再会した。 カプセルの中から出てきたのは――。石碑の裏に刻まれたメッセージ 倉梯小は1873(明治6)年8月、寺の一角で開校した。 正門脇の前庭には1基の石碑が立っていた。 〈倉梯小学校 創立百周年記念碑 昭和五十年十一月二日〉 3年ほど前、草刈りをしていた職員が石碑の裏面に刻まれた文言にたまたま気づいた。 〈西暦二〇二三年十一月に この下のカプセル開函のこと〉 「えーっ、そんなことが彫られてたんや」。職員室に驚きが広がった。創立150周年を前に、石碑に刻まれた半世紀前のメッセージに気づいた小学校。石碑の下を掘り返すと…。記事の後半では「タイムカプセル」に集った当時の在校生たちの声を紹介します。 亀井貴子校長(60)は校長…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

秋篠宮さま58歳に 「私自身がぐずぐずしていた」情報発信で反省も

【動画】58歳の誕生日を前に紀子さまや次女佳子さま、長男悠仁さまとともに散策する秋篠宮さま=宮内庁提供 秋篠宮さまは30日、58歳の誕生日を迎えた。先立って行われた記者会見で、皇族数の減少などを踏まえ、公的な活動について「何らかの見直しが必要になってくるのではないか」との考えを述べた。 見直しは自身が主導するのではなく、行事の主催者と宮内庁で話し合う事柄との認識を示した。【動画】58歳の誕生日を前に記者会見に臨む秋篠宮さま=宮内庁提供 現在、皇室を構成するのは17人。60歳以上は天皇陛下をはじめ100歳の三笠宮妃百合子さまや88歳の常陸宮さまなど8人。うち上皇ご夫妻は代替わり後は公的な活動をしていない。30代以下の皇族は4人で、うち3人が女性だ。現行の制度では女性皇族は民間人と結婚すれば皇室を離れる。秋篠宮さまは、皇室の高齢化や皇族の減少は「必然的なこと」との認識を示した。 安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議が、皇族数の減少対策をまとめた報告書が国会に提出されて間もなく2年。国会での議論が進まない現状については、皇室の制度に関係するとして言及を避けた。 一方、公的な活動については、2004年の会見での自身の「公務はかなり受け身的なものではないか」との発言を引き合いに、皇族数の減少も考え合わせると、何らかの見直しが必要との考えを示した。 皇族が務める総裁職などは、ある分野に特化したものは、その分野に非常に関心があったり自身が携わったりしている皇族でない限り、「引き継ぐ必要はない」と述べた。 秋篠宮邸の改修については、増築部分の大半が皇嗣職職員の事務部分(約66%)と公室部分(約29%)で、私室部分は約5%と説明。そのうえで、これまでの宮内庁の発表はこの区分けが明確でなく「説明が不十分だった」とし、「理解して頂きたい」と述べた。 次女佳子さまが改修後の宮邸ではなく、分室で生活をすることになった経緯も説明。将来的に結婚で皇室を離れる可能性を踏まえ「いずれは出て行くであろう娘たちの部屋を用意すること自体が、ある意味無駄」との考えから、佳子さまの部屋を設けなかったという。 公表までに時間がかかった要因の一つとして、「私自身がかなりぐずぐずしていた。先延ばしにしてしまった」とし、「きちんと関わってタイムリーに出す必要があった。非常に遅くなったのが反省点」と述べた。 宮内庁に4月に新設された広報室については、各宮家などとどのように密にコンタクトを取り、協力して情報発信をしていくかを今後検討する必要性を指摘。公的な活動以外の発信は「一定の基準がないと難しいかもしれません」とした。 また佳子さまの結婚については「彼女の考えをよく聞いて、こちらの思うところも伝える感じで話し合っていければ」とした。来年4月に高校3年生に進級し、同9月に成年を迎える長男悠仁さまの高校卒業後の進路は「本人が何をしたいかがやはり一番大事。そういうことが出来るような場所に行ってくれたら」と期待を寄せた。 来月で90歳を迎える上皇さまについては「歴代の天皇の中では最高齢で大変喜ばしいこと」とし、人と接することや外出が「元気でいることには大事なこと」と述べた。(多田晃子、後藤遼太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

交際相手の男宅、監禁容疑で捜索 逮捕の男と同級生 18歳女性遺棄

 東京都江戸川区の会社員野本結梨香さん(当時18)が山梨県内の山林で遺体で見つかった事件で、警視庁が今月12日、野本さんの交際相手の男(31)の自宅を逮捕監禁容疑で家宅捜索し、血のついた靴を発見していたことが捜査関係者への取材で分かった。この血は野本さんのものと警視庁はみている。 28日に死体遺棄容疑で逮捕された会社員の堀俊哉容疑者(30)が、野本さんの交際相手の男と学生時代の同級生であることもわかった。警視庁は、2人が野本さん死亡の経緯を知っている可能性があるとみて調べる。 野本さんは6月7日に自宅を出た後、SNSの「既読」がつかなくなり、父親が11月4日に行方不明者届を出した。警視庁は野本さんの周辺を捜査。交際相手の男が、東京都足立区の中古車販売業者から借りた車を返さず、7月に江戸川区内に放置していたことが判明した。当時、後部座席から血液が採取されており、11月に鑑定して野本さんのDNA型と矛盾しないことがわかった。「行方は知らない」 交際相手の男、逮捕前に 警視庁は11月12日、男の…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル