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ホテル飲食店で次亜塩素酸入りの水を誤って提供、3人搬送 泉佐野

2023年2月26日 23時24分 26日午後7時25分ごろ、大阪府泉佐野市りんくう往来北の関西エアポートワシントンホテルの従業員から、「誤って提供された次亜塩素酸の入った水を飲んで、気分不良を訴えている人がいる」と119番通報があった。 泉州南広域消防本部によると、ホテル内の飲食店で会食をしていた87人の一部に、消毒などに使われる次亜塩素酸ナトリウムの入った水が誤って提供されたという。 このうち16人がこの水を飲み、10代の男女と30代の男性の計3人が、体調不良を訴えて病院に搬送されたが、いずれも軽症という。搬送された3人のほかに体調に異変を訴える人はいなかったという。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ミサイル部隊配備など自衛隊増強に抗議 沖縄で集会、1600人参加

 ミサイル部隊の配備など南西地域の自衛隊増強に反対する集会が26日、那覇市内であった。米軍基地の過重負担に抗議する団体も加わり、主催者発表で約1600人が集まった。軍事的な緊張をもたらすミサイル配備をやめ、対話による外交の強化を政府に求める宣言を読み上げた。 集会では、沖縄の平和ガイドや戦争体験者らが思いを語るリレートークを実施。地対空誘導弾(ミサイル)部隊の配備が計画されている与那国島の猪股哲さんは「人口が少ない島で発言するのはすごく大変。声をあげられない島民のこともわかってもらいたい。恐怖にあおられず平和を創造していきたい」と呼びかけた。 太平洋戦争末期の沖縄戦の激…この記事は有料記事です。残り559文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

雪原で雪球投げ合う熱戦 4年ぶりの昭和新山国際雪合戦 北海道壮瞥

松本英仁2023年2月26日 20時30分 北海道壮瞥町で25~26日、第34回昭和新山国際雪合戦が開かれた。コロナ禍のため開催は4年ぶり。道外13チームを含む計68チーム約680人が3部門に分かれ、雪原の特設コートで熱い戦いを展開した。 町などでつくる実行委員会によると、国際ルールに基づく「YUKIGASSEN」は同町の発祥という。道内各地に競技団体ができ、昭和新山を望む会場で行われるこの大会で事実上の世界一を決める。かつてはフィンランドやカナダ、国内在住の外国人の参加もあった。今大会は普及を目指して、ビギナー部門も新設された。 1チーム7人の選手が10×36メートルのコート内で1セット3分、雪球90個を使い、相手全員に当てるか、敵陣の旗を奪った方が勝ち。試合は3セット戦で争う。年齢や体力の差を、瞬時の状況判断や巧みな戦術、チームワークの良さなどでカバーして勝ち上がることも競技の醍醐(だいご)味だ。 ゴーグル付きのヘルメット姿の選手は直径約7センチの雪球を手に、相手の球を避けながら投げ込んだり、隙を見て旗をめがけて飛び込んだりしていた。優勝は一般の部は「でぃくさんズ神出」(道央ブロック支部)、レディースの部は「めしべ」(岩手県連盟)。(松本英仁)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

江戸の登場は先だけど… どうする千代田区 家康との縁、今からPR

石平道典2023年2月26日 20時30分 徳川家康と千代田のつながりとは――。東京都千代田区と区観光協会は、家康ゆかりの地などを紹介する動画や特設サイトの公開を始めた。NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送を機に、江戸城下だった区内に残る家康の足跡を知り、訪ねてもらう狙いだ。 区は「千代田区と家康公の美味(おい)しいつながり」と題した動画を制作し、2月からユーチューブの公式チャンネルで公開。静岡市でロケを行い、家康をまつる久能山東照宮などもゆかりの地として紹介している。3月に公開予定の動画では、区内から紹介する予定だ。 また、区観光協会は1月、特集サイト(https://visit-chiyoda.tokyo/app/feature/detail/130)を開設。日枝神社や神田明神、家康が関東に移封される際に宿をとったことに始まる御宿稲荷神社など9カ所を、写真や地図とともに歴史や由緒を詳しく解説している。 観光協会内にある観光案内所(九段南1丁目)では、同協会観光大使を務める人気キャラクター「リラックマ」が家康に扮したぬいぐるみキーホルダー(税込み2500円)を発売中。今後もメモ帳や紙せっけんなど家康風グッズを販売する。すべて案内所での限定販売で、同協会は「区に足を運ぶきっかけになれば」としている。(石平道典)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

造形物と判明した「人魚のミイラ」 秘蔵してきた住職が今思うこと

高井里佳子2023年2月26日 17時00分 岡山県浅口市の円珠院(えんじゅいん)が秘蔵してきた「人魚のミイラ」は、倉敷芸術科学大(同県倉敷市)による科学的調査で「造形物」だと結論づけられた。寺の住職を務める柆田(くいだ)宏善(こうぜん)さん(62)は今の心境について「(人魚に)申し訳ない」と語る。 主要な骨格がない、造形物だ――。同大の研究者らが調査結果を発表したのは2月7日。「ゆっくり眠っていたのに、人の目にさらされて『本物だ』『偽物だ』と言われて……」。柆田さんは朝日新聞の取材にそう漏らした。 寺に来た経緯は今も分かっていない。桐(きり)の箱に一緒に収められた文書には、元文年間(1736~41)に土佐の海で漁網にかかった、とあった。約200㌔の防火金庫で保管 1970年代に新聞やテレビで取り上げられると、一目見ようと人々が押し寄せた。このため、先代の住職がガラスケースに入れて公開を始めた。 2014年に住職を継いだ柆田さんは、よりよい保管を検討。滋賀県の寺にあった「人魚のミイラ」が火事で焼けたことを知り、約200キロの防火金庫を買って守ってきた。 今回調査を受けたのは「詳しいことが分かれば、保存する上で役に立つと思ったから」だった。 今回、「造形物」と結論づけられたが、研究によって、中身が布や綿で、強いものではないと分かった。 いまはこう思う。「命あるもので作られた人魚。今後はもっと大切に、慎重に扱っていきたい」(高井里佳子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「眠っていた人魚に申し訳ない」科学的調査を終え、住職が今思うこと

 「人魚のミイラ」は人の手でつくられた造形物だった――。先日、そんなニュースが世間をにぎわせた。「ミイラ」を大事に守ってきたお寺の住職や地元の人たちは、科学的な調査の結果をどう受け止めているのか。岡山県浅口市の円珠院(えんじゅいん)を訪ね、柆田(くいだ)宏善(こうぜん)住職(62)に話を聞いた。 ――倉敷芸術科学大(同県倉敷市)の研究者らが、X線などを用いて調べた結果、「人魚のミイラ」には主要な骨格がなく「造形物」だと発表しました。 一番に思うのは、人魚に本当に申し訳ないことをしたなということです。ゆっくり眠っていたのに、人の目にさらされて「本物だ」「偽物だ」と言われて。 不老長寿のご利益を求め、写真を撮って携帯電話の待ち受けにしている人もいました。いろんな思いがつまったミイラが「偽物」のレッテルを貼られることになってしまい、反省しているところです。 ――今回、なぜ調査を受け入れたのでしょうか。 「見たい」という人がいても…この記事は有料記事です。残り1725文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

イタリア人も「おまえの方がうまかった」 世界を2度制したピザ職人

 トラック助手席に置いたピザ生地の塊を、運転席からチラチラと眺める。家でこねた生地が発酵して、どう膨らんでいくのかを見るのが好きだった。 9年前、配送会社で働いていた美延智彦さん(44)の日々はそんな感じで過ぎていった。 大学卒業後にビーチバレーの選手としてツアーを回りながらバーに勤務。バーの経営もしたが、借金がかさみ、30歳からトラック運転手に転身していた。 「もう1回飲食で成功しよう」と心に秘めていた。4ユーロのピザを食べて全身が震えた ピザとの関わりは2014年のこと。飲食関連のサイトで生地をこねる動画を見つけた。 「小さな塊が一瞬で伸びて、面白かった」。夜な夜な生地をこね始め、オーブンの展示場に行って「生地を焼かせてほしい」と頭を下げたこともある。 ある日、動画で見た「ピザのチャンピオン」がいる名古屋の店に行って、ピザを食べた。 「めちゃめちゃおいしい!」 借金も完済していたことから、翌日に会社へ辞表を提出した。勢いのまま、片道チケットでイタリア・ナポリへ飛んだ。 修業先はもちろんない。最初…この記事は有料記事です。残り974文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「キミのため 点検してね」 タレント重盛さと美さんが一日消防長

菊地洋行2023年2月26日 13時21分 春の全国火災予防運動週間(3月1~7日)を前に、三重県松阪市の大型商業施設駐車場で25日、啓発イベントがあった。松阪地区の防火協会と広域消防組合の主催。市ゆかりのタレント重盛さと美さん(34)が一日消防長を務めた。 重盛さんの母は松阪市出身で、屋外広告などを製作する看板店を経営。今回着用した「一日消防長」のたすきの文字も、同店で書いてもらったという。 イベントで重盛さんは、消火器の使い方をファンと訓練。特設舞台の上で消防職員と「1、ピンを抜く」「2、ホースを火に向ける」「3、ハンドルを握る」と声を合わせた。 また、住宅用火災警報器の設置義務化や、警報器の寿命が約10年であることなどをクイズ形式でファンとおさらい。自身が描かれたポスターの標語「キミのため 点検してね 住警器」を読み上げた。 催しの後で「皆さん、笑顔で応えてくれました。呼んでいただいてうれしい」と話した。(菊地洋行)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

亡き兄は職場で細菌に感染した…8年越しの訴え、認めさせた妹の思い

 2歳年上の兄は独特ながら、妹思いの人だった。 妹が幼稚園に入園すると、なじめているかと人一倍、心配した。何度注意されても自分のクラスを抜け出し、妹の様子を見にいくことをやめなかったため、妹が兄のクラスに編入された。 人付き合いは不得手だったが、幼いころから虫や動物が大好きで、図鑑ばかり読んでいた。 獣医師を目指したこともあった兄、松本小市郎さんは熊本県の職員になると、やがて県畜産研究所に配属された。 2013年からは、研究用に飼育している豚のエサやりやフンの清掃、体重測定のほか、豚舎の維持管理にもあたっていた。 その2年後のことだった。首のリンパ節に腫瘍(しゅよう)ができ、15年1月、摘出手術を受けた。聞き慣れない細菌の名前、いつも通りの様子から一変 そんなときでさえ、持ち前の…この記事は有料記事です。残り1579文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

戦争に翻弄され抱いた「平和への希望」、次世代へ 没後10年の催し

 戦時中に大阪で生まれ、祖国・韓国と大阪のはざまを生きた在日コリアン男性がいた。平和を願って活動した男性の没後10年を機に、功績を振り返る催しが3月4日、大阪市である。 男性は2012年12月に亡くなった高仁鳳(コウインボン)さん。 「高仁鳳の軌跡」実行委員会によると、4歳で日本が敗戦した後、母と兄と共に朝鮮半島へ渡った。兄は朝鮮戦争に徴兵されて戦地へ。母が戦争中に病死したため、12歳の時に父が暮らす大阪へ戻った。 大阪で印刷会社を起こすと、いち早くハングル文字をコンピューターで自動写植するシステムを導入。角川書店の「朝鮮語大辞典」の印刷の一部を請け負うなど事業を広げ、90年代には中国語やベトナム語、アラビア語などの多言語印刷を展開した。 平和への願いも強かった。異…この記事は有料記事です。残り270文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル