回転ずし業界ではかつて、自社のアルバイトが不適切な行為を動画に撮ってSNSに投稿する事態に見舞われた。 それは「バイトテロ」と呼ばれ、社会問題化した。 しかし、今回、構図は正反対だった。 本来なら「神様」のはずの客によって店側が迷惑をこうむった。 いわば「客テロ」だ。 穏便には済ませまいと、厳しい対応に出た各社だが、安さと衛生面を追求してきた業界ならではの悩みもにじむ。 戦後、「回転ずし」が日本で生まれて半世紀あまり。 安さと手軽さで消費者の心をつかんだ業界は、岐路に直面している。 発端は、インターネット上の… この記事は有料記事です。残り2297文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
紅白の花、香る 国営昭和記念公園で早咲きの梅が見頃
国営昭和記念公園(東京都立川市、昭島市)で、早咲きの梅が見頃を迎えている。サイクリングをする家族連れが花の香りに誘われて足を止め、記念撮影したり、梅園から少し離れた場所から、枯れ木の中に咲く紅白の梅の木をスケッチしたりする人の姿があった。 公園によると、梅園には18品種80本の梅の木があり、現在は白色の花を咲かせる八重野梅(やえやばい)や紅色の大盃(おおさかずき)が見頃を迎えている。年末の暖かさもあり開花は例年に比べ10日ほど早かったが、1月末の寒気の影響で咲き具合は例年並みに戻っている。これから、中咲き、遅咲きの品種が開花し、3月上旬にかけて楽しめるという。 夫婦で訪れた三宅明美さん(… この記事は有料記事です。残り50文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自宅内で背後から鈍器で襲われた可能性 福島・いわきの強盗殺人事件
福島県いわき市勿来町窪田町通1丁目の住宅で3日夜に女性の遺体が見つかった事件で、県警は女性の身元をこの家に住む無職小松ヤス子さん(85)と特定し、強盗殺人事件として捜査本部を設置した。死因は頭部外傷で、後頭部から側頭部にかけて複数の傷があり、頭の骨が折れていた。県警は背後から鈍器のような物で何度も殴られた可能性があるとみている。 小松さん方は木造2階建てで、周辺は住宅や商店が混在する地域。県警は150人態勢で聞き込みや防犯カメラの分析を続け、空き地や側溝、近くの川などを捜索した。 小松さんは玄関から続く1階廊下に、うつぶせに倒れていた。小松さんの負傷状況から、県警は家の中で後方から襲われたとみている。また、遺体が発見された3日の正午ごろ、一人で自宅方向へ歩いて向かう小松さんの姿が近所の防犯カメラに映っていたという。 室内は1階も2階も、たんすやクローゼットなどが乱雑に開けられ、物色された跡があった。窓を壊した形跡は見つかっていないが、玄関と勝手口の鍵はかかっていない状態だった。 小松さんの長男が電話がつながらないのを心配して、3日午後7時ごろ、自宅を訪ねたところ、倒れている小松さんを発見し、事件が発覚した。(西堀岳路) 85歳女性 手芸店営み編み物教室も 福島県いわき市勿来町で起きた強盗殺人事件の現場は、県立勿来高校に隣接し、普段は静かな住宅街と昔ながらの商店街が混在する地域だった。殺害された小松ヤス子さん(85)を知る人たちに動揺が広がった。 近所の人によると、小松さんは公務員だった夫と2人の子どもを育てた。自宅兼店舗で針や糸を販売する手芸店を営み、編み物教室を開いていた時期もあった。東日本大震災で手芸店を兼ねていた住宅が傷み、道路を挟んだ反対側の土地に木造2階建て住宅を新築し、移り住んだという。 5年ほど前に夫が他界してか… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉3人殺害事件、男を再逮捕へ 亡くなった夫妻の長女への殺人容疑
有料記事 仁村秀一 森下友貴2023年2月6日 0時00分 埼玉県飯能市の住宅で昨年12月、親子3人が殺害された事件で、県警は、事件直後に3人のうち男性1人への殺人未遂容疑で逮捕した近所の無職斎藤淳容疑者(40)について、男性の長女への殺人容疑で6日に再逮捕する方針を固めた。これまでの調べに、否認を続けているという。捜査関係者への取材でわかった。 事件が起きたのは昨年12月25日朝。同市美杉台4丁目の住宅の敷地で、この家に住む米国籍の無職ビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と妻の森田泉さん(68)、夫妻の長女で東京都渋谷区の会社員森田ソフィアナ恵さん(32)の遺体が見つかった。いずれも首などに鈍器のような物で激しく殴られた痕があった。 県警は同日夜、防犯カメラの映像などからビショップさんへの殺人未遂容疑で斎藤容疑者を逮捕。1月16日には泉さんへの殺人容疑で再逮捕した。 捜査関係者によると、斎藤容… この記事は有料記事です。残り229文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
世田谷区の住宅で2人の遺体 高齢夫婦か 同居の娘から事情聴く
島崎周2023年2月5日 20時28分 5日午前11時40分ごろ、東京都世田谷区桜3丁目の住宅で2人の遺体が見つかった。この家は90代男性と80代女性の夫婦と50代の娘の計3人暮らしで、このうち夫婦と連絡が取れていないという。警視庁が娘から経緯を聴いている。 世田谷署によると、4日午後2時ごろ、男性の弟から「ここ何年か、(男性と)連絡がとれない」と交番に通報があった。署員が男性宅に駆けつけたが応答がなく、翌5日に再訪したところ、応対した娘が「両親は具合が悪いので会えない」と説明。不審に思った署員が家に入り、2人の遺体を見つけたという。 うち1人の遺体は2階の寝室にあり、白骨化して性別不明だった。別の遺体は1階トイレ前で腐敗が進んだ状態で見つかり、高齢女性とみられるという。 署が娘から聴取したところ、父親については「1年以上前に母親から『亡くなった』と聞いた」と説明。母親については「昨年9月に1階のトイレ前で倒れていたのを見つけた」と話し、「現実が受け入れられず、葬式も段取りできなかった」などと話しているという。署が死体遺棄容疑なども視野に調べている。(島崎周) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北九州市長選、元官僚候補2人が接戦の様相 出口調査から見える背景
5日に投票があった北九州市長選で、元国土交通省官僚の津森洋介氏(47)と元厚生労働省官僚の武内和久氏(51)が接戦を展開している。ともに無所属新顔で、東大法学部卒の霞が関官僚出身と、共通点も多い両氏。朝日新聞が投票所で実施した出口調査からは、普段の支持政党や世代別での投票行動の違いが浮かび上がる。 調査は市内24カ所で実施し、1046人が回答した。自民、立憲民主、公明、国民民主の各党から推薦を受けた津森氏には、立憲民主支持層の4割や公明支持層の7割以上が投票し、いずれも武内氏を上回った。 政党・団体の推薦を受けない草の根選挙を展開した武内氏には、市議会の一部自民系議員も支援に回った。自民支持層の投票先は津森氏と武内氏にほぼ2分し、動きが割れた。武内氏は無党派層から5割以上の支持を集め、津森氏は3割に満たなかった。 年代別の得票率を見ると、武内氏の支持は40代が52%と最も高く、50~60代も5割近くが支持するなど、ミドル層に浸透している。津森氏の支持は80歳以上が53%と最も高いなど、シニア世代で強さを見せている。 今回の市長選では、4期16… この記事は有料記事です。残り417文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
屋久島でサル調査の大学院生が死亡 前日から行方不明
鹿児島県の屋久島の海岸で5日午後1時半ごろ、サルの生態調査で滞在中だった愛知県犬山市の大学院生、田中美衣さん(25)が遺体で見つかった。前日に1人で調査に出たまま行方がわからなくなっており、警察や消防が捜索していた。 屋久島署によると、田中さん… この記事は有料記事です。残り166文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床半島に流氷シーズン到来 オホーツク海に広がる白銀の世界
迫和義2023年2月5日 18時00分 【動画】北海道・知床半島付近の流氷=遠藤雅彦撮影 オホーツク海の流氷が南下し、北海道東部の知床半島沿岸に到達した。独自に流氷の観測をしている知床自然センター(斜里町)が2日、「接岸」を確認した。 昨年4月に起きた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の沈没事故で大規模な捜索が続けられた半島北側のカシュニの滝近くの海域も、白い流氷に覆われている。乗客・乗員計26人のうち20人が亡くなり、いまも6人が行方不明だ。春が来て流氷が去るまで、一帯では船舶の航行はできない。 網走市や紋別市でも、観測ポイントから肉眼で初めて流氷が見える「流氷初日」が発表され、観光砕氷船の運航が本格化している。(迫和義) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会の友好団体、公共施設で勧誘活動 「正体隠し」の手口とは
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が、奈良市内の公民館に登録した「手芸サークル」を隠れみのにして「宗教活動」を伴う講演会を開いていたとして、公民館がこのサークルの利用登録を抹消していたことがわかった。こうした行為は同市の公民館の利用規定などで禁じられている。2017年、偶然の出来事から発覚。姿を隠して勧誘する教団の活動の一端が浮かび上がった。 「普段の生活にスパイスを!」 「見方を変えるだけで色々な発見や気持ちに変化をもたらします」 「より良いライフスタイルを見つけるきっかけに」 朝日新聞が情報公開請求で入手した資料の中には、講演会「暮らしと生き方のセミナー」のチラシが2種類あった。2017年10月に開かれた時のもので、いずれも、自己啓発を促す同じ文言が並ぶ。日時や場所、内容、イラストも同一のものだった。 ところが、1点だけ異なっている箇所があった。 問い合わせ先だ。一つには「… この記事は有料記事です。残り1680文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
イカを超高速でぶん回す「乾燥機」 まさかのカプセルトイとして登場
【動画】「天日いか乾燥機」で回るイカ=佐藤雄二撮影 長崎県対馬市の厳原港近く。服を乾かすための「パラソルハンガー」のようなものが6台並べられている。高さは約3メートル。巨大だ。 電源を入れると、勢いよく回り始める。ぶら下げられているものが遠心力できれいに広がり、その姿は圧巻だ。 スルメを製造 ぶら下げられているのは「イカ」だ。機械は「いかゴーランド」と呼ばれている。水揚げされたイカを天日干しし、スルメを製造している。 スルメの製造は季節には特段、関係なく行われているが、縁起物とされていることから年末にかけて需要が高まる。冬晴れの青空には「回るイカ」が似合う。 中島水産(対馬市)のスルメは、イカを開き、皮をはいで乾燥させる。「松白するめ」といい、皮つきのものと異なり白く仕上がるのが特徴だ。 「冬の風が吹く日のほうが乾きがよく、良い商品ができる」。社長の中島佳子さん(60)は言う。夏のほうが乾きやすそうに思えるが、日差しが強いため、表面だけすぐに乾燥してしまい、中の水分が抜けにくくなってしまうのだそうだ。 同社では、回転式の「天日いか乾燥機」が5台稼働。1台あたり約700杯のイカが回る。イカを串に刺して伸ばす。商品の形が整い乾きも良くなる。虫がついたり、ネコや鳥に襲われたりするおそれが軽減されるといった利点もあるという。 最近では、イカを回転させて天日干しする様子が、対馬を代表する風景の一つとなっている。観光客の目をひきやすいことに加え、この乾燥機が対馬で開発されたこともその理由だ。 開発したのは鍵本鐵工(対馬市)会長の鍵本芳徳さん(75)。芳徳さんが家業に入った1966年当時、島内各地で屋内に据え付ける乾燥機の設置工事をしていた。 しかし、燃料代がかさむことや、湿度が高い時などには乾燥ムラが生じると、加工業者から相談された。 そこで70年代前半に、足元に車輪をつけ、動かしても壊れないよう改良を加えた乾燥機を開発。天気が良い時は屋外で、雨の日や夜間は屋内で乾燥できるようにした。従来の作業では3、4日かかっていた乾燥時間が、「天日いか乾燥機」の導入で半分以下になったという。 93年、実用新案に登録されると、大手商社から問い合わせが入るように。国内ではほぼ全国各地に納品。韓国、中国、タイ、ベトナムにも納めた。 スルメを製造するために地元企業が開発した「天日いか乾燥機」。昨年末、思わぬ形に生まれ変わり全国で発売されました。 開発当時は画期的な発明だっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル