大雪の影響で24日夜から25日明け方にかけ、JR京都線や琵琶湖線で列車が立ち往生した問題で、JR西日本の長谷川一明社長が26日、東京都内で謝罪した。JR西は、列車の方向を変える分岐器(ポイント)が雪で作動しなかったことが原因だったとしている。ポイント故障は各地で起きており、JR各社が対策に乗り出している。 JR西によると、京都駅など21カ所でポイントの不具合が生じた。挟まった雪が凍ったことが主な原因という。ポイントには雪を溶かす装置があるが、事前の積雪予測が社内基準に達しなかったため、作動させる準備をしていなかった。実際は予測を上回り、列車15本が最大約10時間立ち往生。乗客約7千人が動けなくなった。 26日の記者会見で、長谷川社長は「いて付くなかバーナーでも雪が溶けない状況で早期復旧に至らなかった」と現場の様子を説明した。「最悪の事態を想定して物事を決めていくことが大事で、この考えが結果として不十分だった。判断のあり方を検証していきたい」と語り、積雪予測の社内基準の見直しも含めて検討していく方針を示した。 大雪に見舞われた24日以降、ポイントの不具合は各地で起きていた。 JR東日本によると、24~… この記事は有料記事です。残り588文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
連続強盗、捜査会議開催へ 露木警察庁長官「不安払拭に努める」
関東地方や西日本で相次いで起きた強盗などの事件について、警察庁の露木康浩長官は26日の定例の記者会見で、「必要な防犯情報を発信するなどして、国民のみなさんの不安感の払拭(ふっしょく)に努めたい」と述べた。 また、事件の首謀者を解明、摘発することが重要との考えを示した。警察庁は、情報共有と連携を図るため、一連の事件を捜査している警視庁や府県警の捜査幹部を集めた捜査会議を27日に開く。 同じグループの関与が疑われる事件は、昨年から今年にかけ、東京都と茨城、千葉、埼玉、神奈川各県の関東一円や広島、山口両県などで起きている。今月19日には、東京都狛江市の住宅で大塩衣与(きぬよ)さん(90)が殺される強盗殺人事件が発生。捜査関係者によると、関連が指摘される強盗事件は十数件あるといい、住人の在宅中や店の営業中に複数の犯人が訪れ、被害者を結束バンドなどで縛るといった手口が共通しているという。 また、店舗などに侵入し貴金属などを盗む窃盗事件も多数起きており、強盗事件と関連している可能性がある。 露木長官は会見で、狛江市の事件について「被害者のかたが亡くなる重大な被害に至り、警視庁が鋭意捜査を進めている」と言及。「一連の事件でこれまで多数の実行犯を検挙しているが、まだ検挙に至っていない実行犯もいる」とした上で、首謀者の逮捕が重要との考えを示した。 狛江市の強盗殺人など複数の事件については、「ルフィ」と名乗る人物がフィリピンから携帯電話で日本国内の実行役などに指示していた疑いが浮上している。(編集委員・吉田伸八) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工藤会上層部の「共謀」次々認定 「ヤクザのやり方通用しなくなる」
福岡県内で市民が襲撃されるなどした6事件に関与したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われた特定危険指定暴力団・工藤会(北九州市)のナンバー3・菊地敬吾被告(50)に対し、福岡地裁は26日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。福岡県警が工藤会幹部らの一斉逮捕に踏み切ってから8年半。上層部の一審判決がほぼ出そろい、いずれも刑事責任が認められる結果となった。 工藤会は、一般市民への暴力も辞さない凶暴性で恐れられてきた。福岡県警は、上層部を摘発しなければ組織の壊滅は難しいとみて、2014年9月に工藤会トップの総裁・野村悟被告(76)らの逮捕に踏み切った。 一連の公判では、犯行に直接手を下していない暴力団幹部に対して、実行犯との「共謀」を認定し、刑事責任を問えるのかが焦点となった。 カギとなったのは、暴力団特有の強固な組織性だ。 四つの市民襲撃事件に関与し… この記事は有料記事です。残り774文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【更新中】各地の最低気温、史上1位を更新 東京でも零下の寒さ
この冬一番の最強寒波は26日は少し和らぐものの、交通や生活への影響が一部で続いています。各地の状況などをタイムラインでお届けします。 【動画】新名神高速道路で立ち往生が発生=朝日放送テレビ撮影 ■■■1月26日■■■ 16:00 列車立ち往生「遺憾」、近畿運輸局が文書で指導 大雪の影響で24日夜から25日の明け方にかけ、JR京都線や琵琶湖線で列車が長時間立ち往生した問題で、国土交通省近畿運輸局は、JR西日本に再発防止などを求めて文書で指導した。25日付。 近畿運輸局によると、降積雪時における輸送の安全確保などについて、JR西に対し、これまで注意喚起をしてきたという。同局は、「利用者に多大な迷惑をかけたことは遺憾」とした上で、今回の事案を検証し、原因究明と再発防止に努めるよう要望した。また、国交省令の規則に反して報告が遅れた点についても、連絡態勢を検証するよう求めたという。文書での報告を伝えた。 JR西は中村圭二郎・安全統括管理者名で、「指導を真摯(しんし)に受け止め、早急に改善を図り、再発防止に全力で取り組んでまいります」とするコメントを出した。 24日夜から25日の明け方にかけての立ち往生とは別に、26日午前6時45分ごろにも、山科駅(京都市山科区)で信号トラブルがあり、上下線計16本で最大1時間6分遅れ、約1万1500人に影響が出た。JR西によると、列車の進路を変える分岐器(ポイント)に雪が挟まり作動しなかったことが原因という。この日は、雪を溶かすための電熱式の融雪器を作動させていたが、十分に溶けなかったという。降雪は無く、列車から落雪した可能性があるという。(松永和彦) 14:00 列車立ち往生、JR西社長が謝罪 原因調査へ JR京都線などで24日夜から25日未明にかけて列車が立ち往生した問題で、JR西日本の長谷川一明社長は26日、東京都内での定例記者会見で「長時間にわたる駅間の停車などにより、駅や車内でお待ちいただきましたこと、お客様に強いましたことをおわび申し上げます」と述べ、頭を下げた。今後、原因究明などの調査を実施するという。 列車の停車は最長約10時間に及び、体調不良者が救急搬送された。乗客を降車させる判断に時間がかかったことについては、「夜間の降雪の中で列車から降りていただくと、その過程でおけがをするリスクも考え、復旧を急ぐという判断をした」と説明した。 12:00 「揚げつくね」給食で出せず 名古屋の小学校 名古屋市教育委員会によると、市内4区の小学校50校で、26日の給食の「揚げつくね」が出せなくなった。大雪の影響で、兵庫県から運ばれる予定だったつくねが届かなかったためだという。ご飯や芋の子汁など他のメニューは予定通り提供する。 11:30 福岡県大牟田市は26日正午から、市内全戸の3割にあたる約1万4千戸で減圧給水を始めると発表した。寒波で水道管の破損と漏水が相次ぎ、上水道用の配水タンクの水量が減ったため。断水は想定していないが、一部の地域で水が出にくくなる恐れがあるため、市内5カ所に応急の給水所を設置する。 市企業局によると、減圧は50%程度の見込み。水量が減ったのは市南東部にある「勝立配水池」と呼ばれるタンクで、水量は満水時の6割ほどに低下しているという。復旧の見通しは立っておらず、大牟田市は福岡市と久留米市に給水車を送るよう要請したという。 9:00 大分県中津市で給水制限 住宅や事業所約2万8千件対象 寒波によって水道管から漏水が相次いでいる大分県中津市で、25日午後9時から給水制限が始まった。対象となるのは市内の中津地区と三光地区の住宅や事業所約2万8千件。給水拠点として市上下水道部庁舎が24時間態勢で対応しているほか、26日午前7時から市内6カ所に給水所を開設した。 市上下水道部によると、寒さで凍った水道管が破裂し、漏水が多発。これにより、浄水場の配水池の水位が最低値を下回る見込みとなったことから、給水制限に踏み切った。市は2年前にも同様の給水制限をしており、この時に漏水が多かった旧城下町周辺の校区を中心に、25日から市職員が戸別訪問をして、止水作業をしている。 鶴居コミュニティーセンターには26日午前8時半までに市民20人が訪れた。市職員らが給水タンクから水をくんだり、非常用の飲料水用袋に入れた水を配ったりした。 8:10 新名神の車の立ち往生、午前8時すぎに完全解消 NEXCO中日本 中日本高速道路(NEXCO中日本)は、新名神高速の車の立ち往生が午前8時5分ごろに完全に解消した、と発表した。 NEXCO中日本によると、25日午前3時50分ごろから、菰野インターチェンジ(IC)―甲賀土山IC間の下り線約28キロで、断続的に複数の箇所で車の立ち往生が発生。除雪車が稼働できず、現場のスタッフらが手作業で除雪にあたった。26日午前6時半ごろ、立ち往生していた最後の1台が動き出した。解消までに最長で約28時間15分かかったという。 四日市ジャンクション(JCT)―亀山西JCTまでの上下線のそれぞれ約29キロ、亀山JCT―甲賀土山ICまでの下り線約19キロでの通行止めは続いている。立ち往生が解消したことから除雪車を入れるなどして作業にあたっている。通行止めの解除は、26日夕方の見込みだという。 8:00 厳寒続く 最低気温、各地で観測史上1位を更新 気象庁によると、26日も各地で厳しい寒さが続いた。午前8時時点の最低気温は、栃木県大田原市で零下16・4度、長野県上田市で零下14・4度、三重県四日市市で零下8・9度、岡山県美作市で零下14・2度となり、観測史上1位を更新した。 東京の最低気温は零下3・4度、名古屋は零下3・4度、大阪は0・8度、福岡は零下0・6度。 7:00 日本海側を中心に雪続く JR東、首都圏で目立った遅れなし 気象庁によると、26日は北海道や東北、北陸などの日本海側を中心に雪が続く見込み。午前6時現在で都心でも零度を下回るなど厳しい寒さは続くが、全国的にみると、25日よりも気温は高くなる見通し。 JR東日本によると、首都圏のJR各線では目立った雪などの影響はないという。午前7時現在の発表では、中央線快速は豊田―八王子間での信号トラブルのため、一部の区間で運転を見合わせたり、遅れが出たりしている。原因は調査中だという。 06:35 上越新幹線1本が運休、雪でポイント切り替わらず JR東日本によると、26日午前6時35分ごろ、JR長岡駅(新潟県長岡市)構内で「ポイント」と呼ばれる線路の向きを切り替える装置が、雪のために切り替わらなくなった。その影響で、午前7時の長岡発新潟行きの上越新幹線「とき」1本が運休した。約150人が乗車を予定していた。 06:30 新名神の立ち往生が解消 25日未明から車の立ち往生が続いていた新名神高速の三重県から滋賀県にまたがる区間では、最後まで立ち往生が続いていた下り線の菰野インターチェンジ(IC)―甲賀土山IC間で、26日午前6時半ごろまでに車が動き出した。中日本高速道路(NEXCO中日本)は当初、25日深夜の解消をめざした。だが、降雪が多く、職員らがスコップで1台ずつ車の周りの雪を掘り出すなどしていたため、ずれ込んだという。 2:50 常磐道で衝突事故 対向車線をはみ出し男性死亡 25日午後10時ごろ、福島県相馬市の常磐道下り線で、仙台市太白区富沢1丁目の会社員、小松弘幸さん(37)が運転する軽ワゴン車が中央分離帯を越え、対向車線で福島県いわき市の会社員の男性(48)運転の13トントラックと正面衝突した。小松さんは病院に搬送されたが、全身を強く打って約4時間後に死亡した。この事故の影響で、常磐道上りは相馬―新地間で26日午前3時半まで、下りは同午前4時40分まで通行止めとなった。 県警高速隊によると、現場は片側1車線の中央分離帯のある直線で、事故当時、路面が凍結していたという。県警は小松さんの車がスリップして、対向車線に飛び出した可能性があるとみて調べている。 ■■■1月25日■■■ 22:50 立ち往生の新名神 女性1人を搬送 […]
工藤会ナンバー3に無期懲役判決 市民襲撃、放火など6事件で起訴
2023年1月26日 13時35分 福岡県内で市民が襲撃されるなどした6事件に関与したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われた特定危険指定暴力団・工藤会の理事長・菊地敬吾被告(50)に対し、福岡地裁(伊藤寛樹裁判長)は26日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。 菊地被告は工藤会のナンバー3。 起訴状によると、菊地被告は、同会トップで総裁の野村悟被告(76)、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(66)らと共謀し、12年に暴力団捜査を担当する福岡県警の元警部を銃撃したほか、13年の看護師刺傷事件、14年の歯科医師刺傷事件に関与したとされる。 そのほか、配下の組員に命じ、12年に暴力団排除の標章を掲示する北九州市の飲食店やビルが放火されたり、経営者が切りつけられたりした三つの事件を起こしたとされる。 福岡地裁は21年8月、野村被告に死刑、田上被告に無期懲役の判決を言い渡し、2人は控訴している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名神高速で事故相次ぐ 玉突き事故で1人死亡、トレーラー車線ふさぐ
寒波 鈴木洋和2023年1月26日 13時52分 【動画】大型トレーラーが車線をふさいで止まった名神高速道路=朝日放送撮影 滋賀県内の名神高速道路で26日未明から早朝にかけて2件の事故が起きた。 26日午前3時40分ごろ、滋賀県米原市の名神高速下り線で、3台が絡む玉突き事故があった。県警高速隊によると、渋滞の列に大型トラックが追突したという。大型トラックを運転していた男性は、病院に運ばれたが死亡した。追突されたとみられる別の大型トラックの運転手もけがを負った。 また同日午前7時半ごろ、同県東近江市の名神高速下り線で、大型トレーラーが中央分離帯に衝突する事故が起きた。トレーラーが2車線をふさいでおり、彦根インターチェンジ(IC)―八日市IC間が通行止めとなった。路面は当時、凍結していたという。(鈴木洋和) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強盗事件への応募、抜けられない構図か 容疑者「家族に危害が」
2023年1月26日 13時52分 「ルフィ」と呼ばれる人物が指示役として関わった疑いが持たれている東京都稲城市の強盗致傷事件で、逮捕された容疑者の一部が「事前に身分を伝えているのでやめられなかった」と供述していることが、警視庁への取材でわかった。容疑者の多くはSNS上の「闇バイト」に応募していたが、その際に運転免許証などの提示も求められていたという。 捜査1課によると、逮捕されたのは北海道、宮城、栃木、埼玉、東京、愛知、大阪に住む23~37歳の男7人。昨年10月に稲城市の住宅に押し入り、現金約3500万円や金塊など約140点(計約860万円相当)を奪った疑いなどが持たれている。 同課の調べで、7人の多くがSNS上の闇バイトの求人に応じ、その後の連絡については匿名性が高い通信アプリ「テレグラム」を使うよう求められていたことが判明。その際に自身の顔と運転免許証をセットで撮影して闇バイトの運営側に送るよう指示されていたという。 7人のうち一部の容疑者は調べに対し、「事前に身分や家族構成を伝えてしまっているので後になって辞めたくなっても家族や職場に危害を加えられるので辞められなくなる」と説明。また、闇バイトを実行した後に自宅まで知らない男が尋ねてきたことがあったことから、「組織から監視されているかもしれないと思い、家族の安全を考えて辞められなくなった」とも話しているという。 事件をめぐっては、「ルフィ」と名乗る人物がフィリピンから指示した疑いがあるとみられている。逮捕された7人のうち3人は山口県岩国市(昨年11月)、2人は東京都中野区や広島市西区(昨年12月)の強盗事件に関わった疑いもあるとみて、警視庁や各県警が調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「銃」や「爆発物」のネット書き込み、監視を強化 AIの活用も検討
警察庁は、インターネット上の違法、有害な情報を把握し、書き込みの削除を求める取り組みを強化する方針を決めた。昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件をふまえ、銃や爆発物に関する情報などを監視事業の対象に加える。人工知能(AI)を使ったサイバーパトロールのシステムの導入も検討している。 SNSへの投稿などを含むネット上の情報の監視は、警察庁が委託する「インターネット・ホットラインセンター」の事業を請け負う民間業者が担っている。現在は、児童ポルノなどのわいせつ関連や覚醒剤などの規制薬物、特殊詐欺に関する情報などの「違法情報」が対象で、一般から寄せられた情報を精査した上で、警察に通報したりサイト管理やプロバイダーに削除依頼したりしている。自殺に誘う書き込みも「有害情報」として対象となっている。 安倍氏への銃撃事件で逮捕、起訴された山上徹也被告(42)は、ネット上で得た動画を参考にして銃を手作りしたとされる。しかし、こうした銃などの製造に関する情報は監視の対象になっていなかった。 このため、今回、ホットラインセンターの運用ガイドラインを改訂し、有害情報として、銃などに関する情報を加える。新たに対象にするのは、生命・身体に危害を加える危険性や緊急性が高いと判断される情報で、▽拳銃等の譲渡等▽爆発物・銃砲等の製造▽殺人、強盗、強制性交等、放火など▽臓器売買▽人身売買▽硫化水素ガスの製造▽ストーカー行為等――の7類型。3月1日から取り扱いを始める。 拳銃などの譲渡では、プラスチック製のエアソフトガンでも金属製部品と交換して金属製弾丸を発射できるものも該当する。銃砲の製造では、3Dプリンターなどを使った設計図の情報などが対象になるという。 違法情報の削除依頼2200件 ホットラインセンターの監視… この記事は有料記事です。残り1179文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
栃木県大田原市で零下16.4度 各地で最低気温の史上1位を更新
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ドローン、サップが大活躍 大阪城巨石の謎を解く「現代版の宝探し」
香川県・小豆島は、江戸時代に再建された大坂城の石垣の巨石が切り出された「石の島」としても知られる。だが、石を島のどこから、どのように運び出したのか全容は明らかでない。そんな謎に迫る調査に、島に移住やUターンした人たちが一役買っている。 リュックサックを背負った10人ほどの参加者が、石がごろごろ点在する谷筋を滑るように下りながら、目をこらした。まるで宝探しだ。昨年11月末、島の西側の山中であった「小豆島石丁場調査委員会」の現地調査に同行した。 参加者の一人が「これ、古いんじゃない?」と立ち止まった。こけむした縦横1メートルほどの巨石に、長さ約10センチの長方形の穴が三つ並んでいた。石を切り出すために開けられた「矢穴」だ。付近の石にも矢穴のようなくぼみが見つかり、現場は活気づいた。 調査を率いる徳島文理大元教… この記事は有料記事です。残り1540文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル