川村さくら2023年1月12日 21時02分 群馬県は、予算の「一定割合」を芸術振興にあてることをうたう新条例の制定を目指す。山本一太知事が12日に発表した。 名称は「『群馬パーセントフォーアート』推進条例」。条例案は、文学や音楽、美術、写真、メディア芸術や建築などの分野で、県が人材育成やアートによる地域活性化などに必要な施策を講じることを「県の責務」として掲げ、「歳出予算の一定割合を措置するものとする」としている。県によると、割合は明示しない。 山本知事はこの日の定例会見で、新条例について「全国でも初の試みになる」と述べた。欧米を中心に採用されている「公共建築の費用の1%を、関連するアートに支出する『1% for art』の考え方」をモデルにしたと説明した。 芸術振興に向けて予算を安定的に確保するほか、民間の寄付も募る予定。その上でアートを福祉や観光などと組み合わせた取り組みを進め、観光客や移住者が集まり経済効果が生まれる好循環をつくりたい考えだ。 県によると、条例案を2月の県議会に提出する予定で、2023年度中の施行を目指す。2月10日までパブリックコメントを実施中。条例案は、県ホームページ(https://www.pref.gunma.jp/page/176976.html)に掲載されている。問い合わせは県文化振興課(027・226・2595)まで。(川村さくら) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハンマー手に質屋に侵入の男3人、強盗致傷容疑で再逮捕 横浜・瀬谷
中村英一郎2023年1月12日 18時12分 横浜市瀬谷区で昨年5月、質店に押し入り、店員にけがをさせたとして、神奈川県警は、住居不定会田幸樹容疑者(32)ら無職の男3人を強盗致傷容疑などで逮捕したと12日、発表した。会田容疑者は認否を留保しているという。 ほかに逮捕されたのは、高橋誠治(64)=横浜市中区三吉町=と高橋裕二(59)=同南区中村町1丁目=の両容疑者で、2人は容疑を否認しているという。 捜査1課などによると、3人は昨年5月26日昼、質店に侵入。ハンマーなどでショーケースを破壊し、金品を奪おうとして逃走する際、店員の男性(41)にゴルフクラブを投げつけ、手に3カ月半のけがを負わせた疑いがある。逃走車両のナンバーや防犯カメラなどで容疑者を特定したという。店員の男性は12日、取材に「今でも店のドアが強く開くとビクッとする」と事件を振り返った。 会田容疑者は昨年7月に別の男と同市西区の貴金属店で指輪など32点(866万円相当)を奪ったとして、強盗容疑などで逮捕、起訴されている。(中村英一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガーシー氏関係先、捜索当日「2億円窃盗」の被害届 警視庁が受理
2023年1月12日 18時31分 警視庁が任意で事情聴取を要請しているNHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員(51)の関係先として家宅捜査した都内のマンションで、昨年末に約2億円の金品が盗まれたとして被害届が出されていることがわかった。届けは家宅捜索当日に提出され、受理されたという。 警視庁は11日、動画投稿サイトで著名人を繰り返し脅迫する内容を配信したなどの疑いがあるとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)や名誉毀損(きそん)容疑などでガーシー氏の複数の関係先として複数箇所を家宅捜索した。 捜査関係者によると、捜索の対象となった東京都杉並区内のマンション一室の住人が昨年12月29日、金庫から金品が盗まれたとして110番通報があった。このマンション一室はガーシー氏の知人の男性の親族が住んでいたといい、11日の家宅捜索の直前に、被害総額が約2億円相当に上るとする被害届が荻窪署に出されていたという。 ガーシー氏は「暴露系ユーチューバー」として活動し、芸能界などの「裏話」として過激な内容の動画をサイトに投稿して再生回数を伸ばして広告収入を得ていたとされる。警視庁は、これらの投稿の一部が著名人を繰り返し脅迫する内容だったなどとして、窃盗被害があったとされるマンション一室のほか、ガーシー氏が動画投稿で得た広告収入を管理する合同会社(東京都新宿区)の現代表の関係先などを家宅捜索した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
踏切で列車にはねられ女児死亡 長野県塩尻市、JR篠ノ井線
2023年1月12日 18時39分 12日午後4時ごろ、長野県塩尻市広丘吉田のJR篠ノ井線の長者原踏切で、小学生とみられる女児が通過した普通列車にはねられた。同県警塩尻署などによると、女児は現場で死亡が確認された。遮断機は通常に作動していたという。署が詳しい原因を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「要求額1200万円」全額解約申し出 おびえた女性を救った銀行員
福田純也2023年1月12日 13時56分 一人暮らしの70代女性に対する特殊詐欺被害を防いだとして、和歌山県橋本市の紀陽銀行橋本支店(小松慎吾支店長)と営業課の足立悠紀子さん(27)に11日、橋本署の保田彰署長から感謝状が贈られた。 同署などによると、昨年12月20日、投資信託の全額解約を申し出た同市内の女性に足立さんが窓口で対応した。解約理由を尋ねると「東京の会社から電話がかかってくる」と急ぐ様子で、解約理由を話さないなど不審な様子から詐欺被害を疑い、上司を通じて橋本署に情報提供した。 署が女性に事情を聴くと、5日ほど前から身に覚えのない高額な商品購入の未払い金請求を電話で受けていた。要求額は1200万円に及び、様々な肩書を名乗る6人以上から「警察に言ったら捕まりますよ」などと代わる代わる迫られていたという。 感謝状を受け取った足立さんは「女性は誰にも相談できず、おびえて苦しそうな様子でした。救うことが出来て本当に良かった」と取材に述べた。保田署長は「感謝しかない。官民連携で特殊詐欺を1件でも防いでいきたい」と話した。(福田純也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「幸せになったらいけない」 さまよう心、救ってくれた「アルバム」
「幸せになったらいけない」「私はずっとひとりぼっち」 岡田幸代(さちよ)さん(44)の心は、いつもぐらついていた。 高校1年の冬に親が離婚し、折り合いのよくなかった父が家を出た。「やっと母と2人で暮らせる」。阪神・淡路大震災が起きたのは、そんな矢先だった。 前夜、母に「明日は朝5時半に起こして」と頼んでいた。少し背伸びして入った高校は勉強についていくのが大変で、早起きして英語の宿題をするつもりだった。 だが、声をかけてくれたのに起きられず、母は台所に向かった。そこで柱の下敷きになった。神戸市東灘区のアパートはぐしゃぐしゃなのに、自分は無傷。たった1人の家族を失った。 付き合いのあった親戚はみな、自分の子どものことで手いっぱいだった。奄美大島の祖母のところへ引き取られたが、言葉も、風景も、人間関係も、すべてが神戸と違っていた。がれきのない普通の環境に、心はついていけなかった。 これから勉強して、働いて、お金を稼いで……。母を失った悲しみ、生きていくことへの不安。何をしても満たされない心を、食べることで埋め合わせようとした。体重は20キロ以上増えた。 「親の分まで頑張りなさい」。周囲の言葉も追い打ちをかけた。 どれだけ涙が出るのかと思うほど泣いた 「心のケア」に光があたった阪神・淡路大震災。母を失い、つらさを押し殺していた岡田幸代さんが見つけたのは「泣ける場所」でした。 「震災のこと、話していいん… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀行員が15年続けた映画監督 「給料3倍」のオファーを断る理由は
四国の地銀4行が出資して設立した地域商社「Shikokuブランド」(高松市)のディレクター、香西志帆さん(46)は昨年暮れ、香川県まんのう町にいた。 「ひまわりオイルせっけんの箱は、このデザインでいこうと思います」。今春発売予定の商品の見本を手に、町の特産品を扱う団体の代表とPR方法などの相談をしていた。 香西さんは百十四銀行(同市)から出向中で、銀行では広告宣伝やイベント運営などを担当してきた。社内報編集を1人で任され、全国社内報企画コンペティションで金賞を2年連続で受賞したこともある。 町は2016年に百十四銀との連携協定を結び、特産品のブランド化を進めるにあたり、香西さんがアドバイザーとして迎えられた。地域商社でも新商品開発やPRビデオ制作といった地域ブランディングを担当している。 町内には約120万本のヒマワリが咲く。香西さんが商品化に携わった、町産100%のヒマワリの種から搾った食用油「まんのうひまわりオイル」は、18年度の優良ふるさと食品中央コンクールで農林水産大臣賞に輝いた。今回のせっけんもこのオイルを活用した商品だ。 長男を産んだ翌年の21年、神戸大の大学院生になった。「コンサルタント業務もしているので、経営も勉強したほうがいいと考えた」。平日夜のオンライン授業に加え、毎週土曜の早朝に列車で神戸に通い、1年半かけて経営学修士号(MBA)を取得した。修士論文のテーマは「地方銀行の地方創生ビジネス」だった。 香西さんには、もう一つの顔がある。映画監督だ。 約15年間で世に出した映像作品は約120本。長編映画は「猫と電車」(篠原ともえ主演)でデビューした。有名俳優を起用した作品もあり、「恋とオンチの方程式」(夏菜主演)は東京や大阪でも公開。「踊る大捜査線」監督の本広克行さん=丸亀市出身=もプロデューサーとして関わった。 自治体のPR映像も手がける… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ対応、「ビルド&ビルド」で膨らむ仕事…そして教員は心の病に
2021年度に精神疾患で休んだ教員が前年度より694人増えて過去最多の5897人となった。「コロナの影響が圧倒的に大きい」と話すのは、「月曜日がつらい先生たちへ 不安が消えるストレスマネジメント」の著者で東京都教職員互助会三楽病院の真金薫子・精神神経科部長だ。 ――精神疾患で休職した先生の数が2021年度、一気に増えました。 コロナの影響が圧倒的に大き… この記事は有料記事です。残り851文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
週末だけの旅するパン屋 自称「食いしん坊」がたどりついた生活
白壁の町屋建築が並ぶ通りを抜けると、穏やかな青い海と瀬戸大橋が視界に飛び込んできた。 「ああ、こんな素敵なところで、おいしいパンを食べたいなあ」 「食いしん坊」を自称する岡山市出身の武田昌子さん(48)は、ふとそう思った。 2013年、瀬戸内国際芸術祭でアート作品を見に本島(香川県丸亀市)を訪れた時のことだ。しかし当時、島にパン屋はなかった。 「じゃあ、自分で作ろうか」。島への移住はそんな思いつきから始まった。 釣りスポットや瀬戸芸の舞台として知られている本島は、人口270人ほどの静かな離島だ。 3年後の9月。島の東部、笠島地区の海辺の空き家をリノベーションして、「honjima bakery」をオープンさせた。 海を望む2階の窓際に、焼き… この記事は有料記事です。残り1774文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良・京奈和道で20台が絡む多重事故 けがや不調で15人を搬送
渡辺七海 上田真美2023年1月12日 12時21分 12日午前9時45分ごろ、奈良県橿原市新堂町の京奈和自動車道橿原高田インターチェンジ(IC)付近で、タンクローリーなど20台が絡む多重事故があった。県警橿原署によると、15人がけがや不調を訴え、病院に搬送された。いずれも命に別条はないという。 署によると、事故に巻き込まれた人から「追突された」などと複数の通報が寄せられたという。署は、出口をおりたタンクローリーが先の道路で信号待ちをしていた車の列に追突した可能性があるとみており、詳しい状況を調べている。 事故の影響で、午前10時40分ごろから京奈和道北行きの御所IC―橿原高田IC間が通行止めとなっている。(渡辺七海) 車の後方から「ドンドン」 事故に巻き込まれた奈良県高取町の会社員、西晃司さん(35)によると、交差点の10メートルほど手前で信号待ちをしていると、車の後方から「ドンドン」と音が聞こえたという。 後ろにいたタンクローリーが、左右に並んだ車をかき分けるように前に進んできたという。「右側へ車を寄せたが、押された真後ろの車が自分の車にぶつかった」と話した。 タンクローリーはさらに前へ進み、西さんの車の前にいた軽自動車にぶつかって止まったという。西さんは「信じられない」と驚いていた。(上田真美) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル