西岡矩毅2023年1月11日 21時30分 福岡県警中央署は11日、大麻取締法違反(営利目的所持)の疑いで逮捕した男が逃走し、約40分後に緊急逮捕したと発表した。 署によると、逮捕したのは同県柳川市三橋町起田の自称自営業、島田尚容疑者(25)。 署員が11日午前9時前、島田容疑者宅に家宅捜索に入り、2階の部屋から電子計量器やガラス製の水パイプなど計6点を押収。約20分後に逮捕状を執行し、逮捕した。 逮捕後は手錠をかけず、留置場に収容するため着替えなどの準備をさせようとしたところ、島田容疑者が1階リビングの窓から裸足で逃走。約40分後、自宅から約100メートル先の畑で腹ばいになっている容疑者を署員が発見し、緊急逮捕した。 署はその後、逮捕状をあらためて請求した。 島田容疑者は「知人から大麻を見せられたが、買っていないので所持していない」と容疑を否認しているという。 古城彰義副署長は「動静確認などが徹底できていなかった。原因を究明し、再発防止に努める」と話した。(西岡矩毅) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警官2人、部下の服脱がせ写真撮影か 国体警備の慰労会で 栃木県警
2023年1月11日 22時32分 栃木県警の男性警察官2人が昨秋、県内であった国体の警備業務の慰労会を兼ねた飲み会で、数人の男性の部下の服を脱がせて写真を撮ったり、暴行を加えたりした疑いがあることが、11日、警察関係者への取材でわかった。 2人は30代の警部補と巡査部長で、地域部機動警察隊の所属。昨秋、宇都宮市の飲食店で開いた飲み会で部下1人のTシャツを引き裂き、別の店に移動した後に服を脱がせ、写真を撮った疑いがあるという。別の部下の頭を手やタンバリンで殴打したとの情報もあり、県警が詳しい状況を調べている。 飲み会は昨年10月1日~11日に栃木県で42年ぶりに開催された「いちご一会とちぎ国体」の警備の慰労会を兼ねたもので、夕方から午後10時半過ぎまで続いた。十数人が参加していたという。県警幹部は取材に「個別の事案の回答は差し控える」としている。 機動警察隊はパトカーで街中をパトロールする部隊で、国体では会場周辺の警備業務などを担っていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
消防団の父に憧れて消防士に…成人式直前の悲劇 福島の4人死亡事故
有料記事 斎藤徹 滝口信之 力丸祥子2023年1月11日 20時40分 福島県郡山市で、乗用車と衝突した軽乗用車が横転して炎上し、4人が死亡した事故で、4人の身元が判明した11日、郡山市大平町の事故現場には多くの人が花を手向けに訪れた。 県警によると、亡くなったのはいずれも近くに住む会社員の橋本貢さん(41)と妻でパート従業員の美和さん(39)、長男で郡山消防署員の啓吾さん(20)、長女で県立田村高校の1年生橋本華奈さん(16)。死因は美和さんが一酸化炭素中毒、ほかの3人が焼死だった。 啓吾さんと消防学校で同期の消防士男性(24)はニュースで悲報を知り、いてもたってもいられず現場に来たという。消防学校の訓練は厳しかったが、啓吾さんは同期に率先して声をかけ、引っ張っていく存在だった。「人を助けたい思いが強く志が高かった。これから活躍するという時にこんなことになり、どれだけ無念だったか」と話した。 消防士の同僚だった20代男性は事故現場に花を手向け、「啓吾は何事にも真面目で人付き合いもいい後輩だった。これからという時に……」と唇をかんだ。啓吾さんからは、消防団員だった貢さんに憧れて消防士になったと聞いていた。 ともに救助隊員になるのを夢に切磋琢磨(せっさたくま)したという男性は「熱かっただろう、助けてやれなくてごめんな」と語りかけた。 華奈さんと高校の同級生という女子生徒2人は現場に花を供え、涙が止まらなかった。クラスも部活も別だが共通の友人を通じて親しくなり、誕生会も開いてくれたという。2人は「優しくて明るくて、いつも笑顔で話しかけてくれて……」と言葉を詰まらせた。 貢さんと5年来の友人の男性… この記事は有料記事です。残り1374文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
航行不能の海自護衛艦いなづま、前後に損傷確認 油漏れも止まらず
成沢解語2023年1月11日 20時51分 海上自衛隊は11日、山口県周防大島町の沖合で10日に自力航行できなくなった護衛艦いなづまの船体前後に損傷が見つかったと明らかにした。後部の損傷から油が漏れており、油漏れは11日時点で止まっていないという。12日も現場海域で作業を続ける。 防衛省によると、11日午前、海自の潜水員が確認したところ、潜水艦を捜索するセンサーが入った船体前部の膨らみ(海面からの深さ最大8メートル)に損傷があったほか、後部にある船体の方向を変える左右の板のうち、右側の板を支えている軸がずれていた。後部の左右のスクリューも損傷し、右側の一部は脱落していた。この部分から油が漏れており、業者がパテで埋めたが、少量の油が漏れ続けているという。 海自は今後、油漏れを止める作業を進め、同艦を移動できるかどうか調整する。10日に設けた事故調査委員会で内部調査も進めるとしている。(成沢解語) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いざ共通テスト、本番の心構えは 予備校講師が語る「切り替え」術
高浜行人2023年1月11日 21時00分 14、15日は大学入学共通テスト。重要科目である英語で直前期に取り組むべきことや本番での心構えについて、河合塾講師の新野元基さんに聞いた。実際に入試を解くときは、できなくても焦らない「切り替え」が最も重要だという。 「共通テスト 王道の勉強法」(KADOKAWA)の著書もある新野さんは、直前の英語の勉強について「読解問題やリスニング問題には毎日、短時間でもいいので触れておいた方がいい」と指摘。たくさん読んだうえで情報を整理する力が求められるため、過去問を繰り返しやることで時間内にこなせるスピード感を磨いておく必要があるという。 また、共通テストには意外と難しい単語が含まれていることがあるといい、「分からない単語があっても、全体の意味が分かれば大丈夫。気にしすぎない、焦らないことが大事」と話す。 できない問題があっても、他で頑張ればいい。本番で重要なのは、そんな「切り替え」だという。「全部できないと駄目だと思い込むのではなく、一つ一つ、目の前の問題にベストを尽くせば良い。そうでないと、少しでもわからないことがあったときに慌てて、直後の問題に影響してしまいます」(高浜行人) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
爆発物と手製銃製造か 容疑の男を追送検「急いで材料買いそろえた」
手製の鉄パイプ銃や爆発物を製造、所持したとして、北海道警は11日、札幌市白石区本郷通12丁目南の元会社員、諏訪博宣容疑者(29)=火薬類取締法違反罪で起訴=を武器等製造法違反や爆発物取締罰則違反などの疑いで追送検し、発表した。容疑を認め、「安倍晋三元首相の銃撃事件の影響で規制が強化されると思い、急いで材料を買いそろえた」という趣旨の供述をしているという。 保安課によると、逮捕容疑は、昨年4~10月にマンションの自室で口径約20ミリの鉄パイプ銃を製造して適合する弾丸とともに所持し、「HMTD」と呼ばれる爆発物を所持したというもの。鑑定の結果、鉄パイプ銃には殺傷能力があり、爆発物はHMTDの成分と一致した。材料はネットやホームセンターで買い、製造方法はネットで調べたという。「当初の目的は自殺だったが、つくっているうちに自己顕示欲や優越感が満たされた」と供述しているという。 HMTDは2005年のロン… この記事は有料記事です。残り180文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
19年ぶりのフライト 音に敏感な子の母の背中を押してくれたもの
19年ぶりの空の旅だった。 「ほら、飛んだよ」 昨年10月12日朝、JAL(日本航空)便が羽田空港から飛び立った。 主婦の斎藤恵美子さん=東京都=は隣に座っていた長男の由葵(ゆうき)さん(17)に声をかけた。 少し経つと、気圧のせいで耳が聞こえにくくなった。 「こんな感じだったなあ」 元々、飛行機での旅行が好きだった。 独身時代は年に2回海外に行くほど。それなのに、飛行機を避けていたのは由葵さんを心配してのことだった。 発達障害や知的障害のある子どもたちにも空の旅を楽しんでもらおうと、搭乗前に疑似体験してもらう取り組みが始まっています。あらかじめ雰囲気を知ってもらうことで「日常と違う」というバリアーを取り除くねらいです。航空会社にとっても、障害の特性に応じて必要なサービスを把握できるメリットがあるといいます。 由葵さんは生まれつき、音に敏感だ。掃除機やインターホン、電話の呼び出し音など機械的な音が突然流れると、大きな声を上げたり、涙が出たりする。急な予定変更も苦手。電車での旅行はできていたものの、恵美子さんは「いろいろな音が出るのでパニックを起こして、他の人に迷惑をかけてしまうかも」と飛行機の利用をためらっていた。 非日常のストレス、克服のためには そんなとき、知人に聞いたの… この記事は有料記事です。残り1559文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高1女子が部活で顔たたかれ重傷 元教諭を傷害などの疑いで書類送検
姫路女学院高校(兵庫県姫路市)のソフトボール部で昨年9月、女子生徒が顧問の教諭に顔をたたかれ重傷を負った問題で、県警は11日、元教諭の男(40)=懲戒免職=を傷害と暴行の疑いで神戸地検姫路支部に書類送検した。容疑を認め、「深く反省しています。被害者に対しても本当に申し訳ない」と述べているという。 県警によると、元教諭は昨年9月24日、試合のために訪れた県内の高校で、部員の女子生徒(1年)の顔を平手でたたき、口が開きにくくなる外傷性開口障害(全治1カ月)を負わせ、翌25日も尻を蹴ったり頭をたたいたりする暴行を加えた疑いがある。 学校によると、元教諭は女子… この記事は有料記事です。残り138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「教員がこんなことしておかしいですね」 でもジビエを勧めたわけ
高知市立高知商業高校ジビエ部の生徒らが昨年末、首相官邸に招かれた。 農林水産省などが主催する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の選定証授与式。ジビエ部は特別賞(ジビエ賞)に選ばれていた。部長の池知美優さん(2年)は「高校生は私たちだけだったので緊張した。貴重な経験になった」と話す。 ジビエ部は通称で、正式にはジビエ商品開発・販売促進部。イノシシやシカの肉を使ったソーセージなどを開発し、販売利益を森林保護活動に寄付している。 佐々木翼教諭(38)が2017年に、担任のクラスの生徒が地域課題研究で取り組むテーマを考えている時、「ジビエとかあるで」と勧めたのがきっかけ。高知県は森林率が全国1位で野生鳥獣による農林業被害も大きい。捕獲したイノシシやシカの肉を活用すれば、「マイナスをプラスに変えられる」と紹介した。 生徒たちはシカ肉を使ったカレーパンを地元のパン屋と開発し、イベントで販売した。翌年は別の生徒らが鹿ジャーキーを作った。19年に同好会、20年には部活動として学校から認められた。 コロナ禍で制約はあったが、高知市内でジビエレストランを出し、シカ肉チャーシューのラーメンや、オムライスを売り出した。21年には市役所の食堂でも、イノシシのカレーライスなどを提供した。 ジビエに抵抗のある人が多いことも来客アンケートから分かった。シカやイノシシの肉に地元特産の「土佐あかうし」や「四万十ポーク」を混ぜてつくった「土佐オールスター☆ソーセージ」は、県内外で売れるヒット作になった。 活動をする中で、部員たちは森林被害を学び、ジビエの販売で得られた利益を、食害を受けた森林の防鹿ネットや植樹費用に充てられる保護活動に寄付するようになった。 佐々木さんがジビエの活動に力を入れるのには理由がある。 昨年12月中旬、香美市の山… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
裁判官9人がコロナ感染、42件の期日を延期 大阪地裁や高裁など
森下裕介2023年1月11日 14時37分 大阪地裁・高裁は、裁判官計9人が新型コロナウイルスに感染し、うち6人が担当する民事訴訟の弁論など計42件の期日を延期したと11日までに発表した。担当裁判官を交代する対応をとった期日もあるという。 感染が確認されたのは地裁5人、高裁3人、枚方簡裁1人。今月2~9日に感染が判明し、発熱やせきなどの症状が出た。濃厚接触者に該当する裁判官や裁判所職員はいないという。(森下裕介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル