2022年11月24日 19時00分 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害救済のため、全国200人以上の弁護士が参加する弁護団が設立され、24日に東京都内で会見を開いた。「法テラス」(日本司法支援センター)や日本弁護士連合会(日弁連)の窓口に寄せられた相談のうち、弁護士による交渉や訴訟が必要なケースを引き受け、対応していくという。 現時点で218人が所属し、今後も増える見通し。団長には元日弁連会長の村越進弁護士が就いた。かねて被害救済に取り組んでいる全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士や紀藤正樹弁護士らも参加する。村越弁護士は「被害回復のため、弁護団としての組織力を発揮したい」と話した。 新たに設立した弁護団は、12月1日には独自の電話相談窓口(03・6261・6653)も開設する。受付時間は平日の午前10時半~午後3時半の予定。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR東日本、地方路線66区間で赤字 収支改善も厳しい経営続く
JR東日本は24日、利用客が減っている地方路線の2021年度の収支を公表した。7月に初めて公表した前年度の収支と同様に、1日1キロあたりの平均利用者数(輸送密度)が2千人未満の35路線66区間すべてで赤字だった。赤字総額は679億円で前年度より約30億円改善されたものの、引き続き厳しい状況が続いているという。 公表の対象は、新型コロナの影響が本格化する前だった19年度の輸送密度が2千人未満の区間。約707億円の赤字だった20年度と比べて利用状況はほぼ横ばいだったが、経費節減で収支を改善したという。 営業費用に対して運輸収入が… この記事は有料記事です。残り240文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
村上宗隆選手に熊本県民栄誉賞「プロ野球史に残る仕事。県民の誇り」
熊本県の蒲島郁夫知事は24日、熊本市出身で、プロ野球で史上最年少の三冠王となったヤクルトの村上宗隆内野手(22)に県民栄誉賞を贈ると発表した。県によると、22歳での受賞は最年少。12月28日に県庁で贈呈式が行われる。 村上選手は九州学院高から2017年のドラフト1位でヤクルトに入団。今季は「村神様」という言葉が生まれるほどの活躍で、三冠王のほか、史上初の5打席連続本塁打、シーズン56本塁打、史上最年少での150本塁打達成など数々の新記録を打ち立て、多くの県民に感動を与えたと評価された。 県民栄誉賞は1984年に創… この記事は有料記事です。残り153文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雨に備えろ! 「事前放流」でダムの水抜く 放流ゲートづくり急務
9月18日午後7時、観測史上最強級と言われた台風14号が鹿児島県に上陸した。同県さつま町の川内(せんだい)川にある国土交通省の鶴田ダムでは翌日深夜2時ごろ、流れ込む水量が1秒あたり最大1931立方メートルに達した。 「雨は予想よりも少なく、落ち着いて対処できました」。鶴田ダム管理所の広松洋一所長(58)はそう振り返る。 このダムは治水と発電目的で1966年に建設された。高さ117・5メートル、長さ450メートルは、九州で最大級のダムだ。 台風への備えは上陸の2日前… この記事は有料記事です。残り1190文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行方不明の新幹線作業員見つかる 捜索で遅れも「詳細明かせない」
2022年11月24日 15時41分 東北新幹線の線路上で保守点検をしていた男性作業員1人が22日未明に行方不明になり、新幹線に最大約70分の遅れが生じたトラブルで、JR東日本は24日未明に作業員が見つかったと明らかにした。同社は「生存確認はとれているが、個人に関わる内容になる」として、見つかった経緯など詳細は説明できないとしている。 JR東によると、22日午前0時半ごろ、大宮―小山間の線路内で作業員7人が点検を始めたが、1人の行方がわからなくなった。捜索などのため、始発から同区間で速度を落として運行していたが、線路内には人がいないことを確認したという。同社は埼玉県警に連絡し、行方を調べていた。 捜索などの影響で、新幹線の上下線計45本に最大で約70分の遅れが生じ、約2万3千人に影響が出たという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
富裕層の申告漏れ、過去最高839億円 国税庁
国税庁は24日、今年6月までの1年間に実施した個人への税務調査状況を発表した。全国の国税局が指摘した所得の申告漏れの総額は7202億円(前年比29・1%増)で、このうち一定以上の資産や所得がある富裕層の申告漏れが過去最高の839億円(同72・3%増)に上った。 同庁によると、富裕層のうち、海外投資や海外資産の保有で所得がある人たちの申告漏れは、前年の2・5倍にあたる374億円。日本で支払う税金を不当に減らすのを防ぐ「タックスヘイブン(租税回避地)対策税制」を適用するなどして、前年の3倍超となる141億円を追徴したという。 インターネット取引を行った… この記事は有料記事です。残り196文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
消防士、オレオレ詐欺に関与か 80代女性から110万円詐取容疑
増山祐史2022年11月24日 12時53分 オレオレ詐欺グループのメンバーとして被害者から現金などを受け取ったとして、警視庁は、東京消防庁野方消防署に勤務する消防士の男(23)=東京都練馬区=を詐欺容疑で逮捕し、24日発表した。男は容疑を認め、「SNSで(現金を受け取る)仕事を見つけた。報酬が欲しかった」と話しているという。 石神井署によると、男は8月、練馬区内の80代女性方に女性の弟をかたって電話し、「失敗して会社に損失が出たのでお金が必要」とうそをついて現金などを詐取するグループの一員として女性宅を訪れ、女性から現金110万円とキャッシュカード2枚をだまし取った疑いがある。 女性が親族に相談し、被害が発覚。カードからは事件後に現金が引き出されているといい、署が男の関与を調べている。 東京消防庁の本島鉄也・広報課長は「事実を詳細に確認し、厳正に対処いたします」とコメントした。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
図書館司書、手取り月9万8千円 「待遇変えたい」声あげる女性たち
先代の知恵を次世代に継ぎ、新しい世界との出会いの場でもある図書館。その場所を支える職員の多くが、非正規で待遇が良くないことを知っていますか。いま、ある司書の「叫び」が注目を集めています。(宮田裕介) 「手取り9万8千円で働く非正規図書館員です。図書館の今を知り、未来のために署名をいただけませんか?」 オンライン署名サイト「Change(チェンジ).(ドット)org(オーグ)」で8月、雇用年限の撤廃や最低賃金の引き上げなどを求める署名が始まった。呼びかけ人は中部地方の20代の女性司書。1日7時間、月18日ほど働き、年収は150万円程度という。 「一人暮らしはとてもできません。実家で細々と暮らしています」「服はシーズンに1着。お金が無いので弁当を持って行って、外でジュースなんて飲みません」と訴える。 11月までに7万人以上の署名が集まり、関係者らが7日、要望書と共に文部科学省や総務省に提出した。 「仕事は好き、だけど一人で暮らせない」 東京都内の公立図書館に務める司書の50代女性は、署名提出の場に駆けつけた。「一生懸命働いても、自立すら難しい状態を何とかしたい。いい仕事をするには、安心して働ける職場でないと」 この女性は週4回、1日7時間45分働き、月収は手取り18万円程度。低賃金の背景には、「家庭内で男性が稼ぎ、女性は扶養家族になるという前提があるのでは?」と感じてきた。文科省の調査によると、4万3865人の図書館員のうち、約8割が女性。さらにそのうち約8割が非常勤もしくは指定管理者の職員だ。「国は同一労働同一賃金、男女間賃金格差解消を掲げている。仕事にふさわしい賃金と待遇の改善を求めたい」と話す。 署名に賛同した東京都の司書の40代女性は、職場を去った同僚たちの言葉を思い出した。「司書の仕事は好きだけど、この給料では一人で生きていけない」「家族を養える仕事に就かなきゃ」と話していた。 女性自身、求人募集を毎日眺め、転職を考えたこともあった。「図書館への情熱や愛情があっても、生活は苦しい。どうか、安心して働かせてほしい」 文科省によると、司書の数などは把握しているが、賃金や待遇は調べていない。学校司書の中には複数校兼務している人もいる。要望を受け、待遇面を含めた調査ができるか検討するという。 新制度、待遇改善のはずが 逆行する動きも 非正規公務員問題に詳しい立… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一本の樹に… ワイフとかけた地名「隈府」で夫婦の手紙コンクール
杉浦奈実2022年11月24日 13時12分 「いい夫婦の日」の11月22日、夫婦が相手に気持ちや日頃の感謝を伝える手紙のコンクールの表彰式が熊本県菊池市の市中央公民館で開かれた。同市中心部の地名「隈府(わいふ)」と、英語で妻を意味する「ワイフ」をかけ、「おしどり夫婦の里」として毎年募集している。作品は来年1月まで、市内で展示する。 コンクールは今年で18回目。全国各地から、手紙の部に121作品、絵手紙の部に89作品が寄せられた。 福岡県大牟田市の岩本しんじさん(67)は、絵手紙の部に参加。2本の木が抱き合うように向かい合う姿に「いつからか一本の樹(き)になった」ということばを添え、佳作に選ばれた。長く一コマ漫画などは描いてきたが、絵手紙は初めての挑戦だった。 表彰式には妻のみや子さん(72)と出席。50年近くの結婚生活の中で、子どもたちが巣立って2人で過ごす今が「一番充実している」とみや子さん。しんじさんは、みや子さんが病気になると「自分も半分死んでしまったような気持ち」になるといい、「夫婦で一つの気持になっている」感じを絵に表したという。 絵手紙のモチーフにしたのは自宅の庭にある大きな木だ。しんじさんが「現実には、僕がかみさんについているツタみたいな関係」と冗談めかすと、みや子さんがすかさず「うそばっかり」と合いの手を入れた。 作品は、12月19日まで菊池市中央公民館、同21日から来年1月5日まで菊池観光交流館で展示される。(杉浦奈実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マラソン中に「命のリレー」 心肺停止のランナー、駆けつけた3人
ひとりの男性が、ふらふらとつらそうに走ってくるのが見えた。 「おかしいな」。札幌市に住む看護師、山本一真さん(40)は思った。 9月10日、札幌ドームで開かれた6時間リレーマラソンに参加していたときのことだ。 次の瞬間、男性はその場で頭から前のめりに倒れ込んだ。 とっさに、男性のもとに向か… この記事は有料記事です。残り856文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル