2022年11月17日 22時03分 大量のコカインを密輸入しようとしたとして、関西空港税関支署はペルー人の男2人とスリナム人男女の2人を関税法違反(輸入禁止貨物の輸入)の容疑で大阪地検に告発したと、17日発表した。4人はすでに関税法違反の罪で起訴されているほか、麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的共同輸入)などの疑いで逮捕、起訴されている。 発表によると、ペルー人の2人は、住所不定、無職ニシジマ・ヴィヤヴィセンシオ・ルイス・アルベルト容疑者(41)と、静岡県湖西市の会社役員ザパタ・フアレス・ニロ・ヘスス容疑者(36)。2人は共謀の上、ニシジマ容疑者が9月10日に旅客機で関西空港に到着した際、コカイン約10キロ(末端価格約2億円)を密輸入しようとした疑いがある。 コカインを液状にしてシャンプーのボトルに入れ替えていたほか、ケーキに挟むなどしていたという。税関職員が不自然に感じ、検査装置で発覚した。 スリナム人の2人はいずれも住所不定で、販売業のケサルシン・ヤセンタ・ナタシア容疑者(32)と、トラック運転手のナゲサル・ルペシクマル容疑者(33)。2人は10月26日に関西空港に着いた際、上げ底にしたスーツケース2個にコカイン約7キロ(末端価格約1億5千万円)を隠し、密輸入しようとした疑いがある。 関空でのコカインの密輸入量としては、最近10年でこの2件が最大量という。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナワクチンをインフルワクチン希望者に誤接種 阪南市の医療機関
大阪府阪南市は17日、市内の医療機関で同日にインフルエンザワクチンの接種を希望した80歳の男性に、新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンが誤って接種されたと発表した。男性は今月9日に既に接種済みだった。 接種後に体調に変わりはなく、市は健康状態の経過観察をしていくという。 この医療機関では、コロナとインフルエンザで接種の時間や場所をわけておらず、コロナの場合、本人と予診票を確認してワクチン接種していた。しかし、確認をしないまま、看護師が「コロナワクチンを打ちます」と問いかけ、本人が「はい」と返事したため、別の人のために用意したコロナワクチンを接種してしまったという。(田中章博) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宇都宮LRTが試運転、最初は時速5キロから 来年夏に開業へ
石原剛文、津布楽洋一2022年11月17日 19時00分 【動画】宇都宮市の次世代型路面電車、試運転始まる=津布楽洋一撮影 宇都宮市と栃木県芳賀町を結び、来年8月の開業を予定している次世代型路面電車システム(LRT=ライト・レール・トランジット)の試運転が、17日から始まった。国土交通省によると、軌道をすべて新設するLRTは国内初という。 17日午前9時すぎにLRTの車両が宇都宮市内の車両基地を出発した。架線柱や停留場に接触しないことを確認しながら、近くの平石停留場付近までの区間を時速約5キロで往復した。18日は時速を約15キロまで上げる。 21日以降は、ブレーキなどの走行・性能試験に移り、来年4月以降にJR宇都宮駅東口側路線の全線で試運転を始める予定。路線は駅西口側にも計画されている。 LRTは、低床式車両(LRV=ライト・レール・ビークル)を使い、振動や騒音が少ない。お年寄りや車いすの人も乗り降りしやすく、デザインも優れていることから「次世代型」と呼ばれている。国内では、富山市で既存の軌道を活用して2006年に初めて導入された。(石原剛文、津布楽洋一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マネロン容疑で27歳男とその母を逮捕、強奪した金庫内の金か
2022年11月17日 19時23分 大阪府守口市の民家で10月、女性が手足を縛られて金庫が奪われた事件で、大阪府警は17日、奪った現金をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、大阪市阿倍野区天王寺町北3丁目、職業不詳の郡山啓太容疑者(27)=強盗致傷容疑で逮捕=ら2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の仮装)と窃盗の疑いで再逮捕し、発表した。 捜査1課によると、郡山容疑者は同居する母親の会社員、貴子容疑者(48)と共謀し、10月21~27日に郡山容疑者らが奪った現金のうち計約463万円を、和歌山市内のコンビニなどで9回にわたって第三者名義の口座に入金。28日までに広島、山口、福岡3県で同口座から計435万円を引き出した疑いがある。郡山容疑者は黙秘し、貴子容疑者は否認しているという。 府警は、貴子容疑者が第三者の口座に現金を振り込み、事件後に福岡市博多区へと移動した郡山容疑者が引き出したとみている。 事件は10月13日朝に発生。守口市の女性(75)宅に3人の男が押し入り、女性の手足を縛って軽傷を負わせ、現金入りの金庫などが奪われた。府警はこれまでに、郡山容疑者ら女性宅に押し入ったとみられる3人を強盗致傷容疑で逮捕。11月15日には、郡山容疑者から現金300万円を受け取ったとして、金庫の保管役とみられる大阪市浪速区桜川2丁目、建設業の亀井利昭容疑者(58)=盗品等保管罪で起訴=も組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の疑いで追送検した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「収入は700万円程度だが・・・」 ファスト映画で5億円賠償判決
映画を無断で短く編集した「ファスト映画」をユーチューブに投稿したとして、著作権法違反で有罪が確定した3人に、大手映画会社など計13社が5億円の損害賠償を求めた訴訟で、3人の被告のうち2人に対する判決が17日、東京地裁(杉浦正樹裁判長)であった。判決は2人に請求通り計5億円の賠償を命じた。 ファスト映画をめぐる民事訴訟の判決は初めてとみられ、判決は損害額を「再生1回あたり200円」と算定した。 原告側は、ユーチューブで全編が正規配信される映画の価格(おおむね400円以上)をもとに、ユーチューブに支払う手数料や、映画が丸ごとアップされたわけではない点を考慮し、「損害は再生1回あたり200円を下らない」と主張。被告らのファスト映画64本が計約1千万回再生されて生じた損害を約20億円と算出し、一部の5億円を請求していた。 判決は原告側の算定方法は妥当と認め、「被告らが得た広告収益が700万円程度ということを考慮しても、再生1回あたり200円が相当だ」と判断した。 判決後に会見した原告側弁護団の中島博之弁護士は「刑事だけでなく、民事でも数億円規模の賠償義務を負う。著作権侵害のペナルティーの大きさを示せたと思う。今後の著作権事案に対する大きな抑止力になる」と、判決を高く評価した。 もう1人の被告の行方は・・・ 残りの被告1人については… この記事は有料記事です。残り436文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ほどなく、お別れです」の作者 長月天音さんが考えるお葬式の未来
核家族化や少子化、未婚化など社会の変化とともに、葬儀のスタイルも変わってきた。将来のお葬式の姿はどうなっていくのだろう。東京・下町の葬儀場を舞台に、大切な家族を亡くした様々な遺族、その思いをつなごうと心を尽くそうとする葬儀場スタッフたちの姿を描いた小説「ほどなく、お別れです」(小学館)シリーズの作者、長月天音(ながつきあまね)さんに話を聞いた。 ――小説を書こうと思われたきっかけは何だったのですか。 「2016年9月、夫を亡くしました。5年にわたるがんとの闘病生活の末でした。夫は当時39歳で、もうちょっと生きていたら40歳でした。なぜこんな理不尽な思いをしなければならないのか。当時、東日本大震災をはじめ、身内を亡くして苦しい思いをしている方々の本を読み続けました。つらい思いをしているのは自分だけじゃないと思うことで救われる部分があると思うのです。自分もそれをやってみたい、同時に自分のために書くことで自分自身が救われるんじゃないか、という気持ちになったのです」 小説執筆と葬儀場アルバイト経験 「学生時代に大学2年生から4年生まで葬儀場でアルバイトをしました。私が担当した仕事は、小説の主人公の清水美空と同じように、ご遺族の案内や食事の配膳、式場の掃除や開式の準備、時には焼香案内をすることもありました。葬儀場での全体の流れも把握し、就職先の一つとしても考えました。夫を亡くして絶望していた時、この感情をそのまま終わらせたくないと小説を書くことを考え始め、学生時代のアルバイトの経験を生かしました」 ――小説の1作目で、葬儀場への就職を決めた主人公の両親のところに葬祭ディレクターが説得に訪れた際語った言葉が印象的でした。「もっと明るい職場で働いてほしいと思われているかもしれません。ですが、決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失(な)くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」。これは長月さんが直接、学生のアルバイト時代に聞いた言葉なのでしょうか。 「いいえ。絶望しているときに、そういうふうな人が寄り添ってくれたら遺族はどれだけ救われるだろうと、そんな思いから生まれてきた言葉です」 ――主人公の美空の次の言葉が心に残りました。「どんな人でも、生まれてきたからには、いつかは死んでいく。どれだけ医療が進歩したとしても、人間には必ず終わりがある。残された人たちは死者を悼(いた)み、悲しみ、そして見送り、時に生について考える。連綿と続く人間の悲しみの感情は、時代も何も関係なく、ずっと同じようにこれからも変わらないだろう。そんな人間の根幹的な部分を受け止める空間が坂東会館だった」。社会が変わっても変わらないものがある、ということでしょうか。 「私の場合、大切な人という… この記事は有料記事です。残り1596文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
8校で奏でるハーモニー 学校の垣根を越えた小学生の吹奏楽団
少子化が進み、学校単位での吹奏楽部の存続が難しくなるなか、青森県の津軽地方で2市1町にある小学校8校の児童が学校の垣根を越え、合同チームをつくっている。今年9月には設立2年目にもかかわらず、東北吹奏楽コンクールに出場。音楽を通じて地域が元気づくことへの期待も高まっている。 立佞武多の館で練習 「もっと息、しっかり吹き込んで」「ここの旋律、ホルンの音が聞こえてくるともっとかっこいいよ」 10月中旬、五所川原市の立佞武多の館であった「西北ジュニアウインドブラス」の全体練習。南小学校の教諭で、指導にあたる鈴木伸一郎さん(54)の言葉を、約40人の子どもたちが真剣なまなざしで聞きながら、演奏していた。 子どもたちの前に置かれた譜面台には、学校名と学年、名前が書かれたプレートがかかっているが、学校名はいろいろ。 それもそのはず。 西北ジュニアは、金木小と栄小、つがる市の森田小の吹奏楽部を中心に、津軽の西北地区にある小学校8校の児童が合同でつくる楽団だからだ。 結成の背景には少子化がある。20年ほど前までは各校に30~40人いた部員は、児童の減少に伴い半数以下に。単独でのコンクール出場が難しくなってきたため、鈴木さんらが保護者に呼びかけて、昨年4月、合同チームをつくった。 「大人数でいろんな楽器を一緒に演奏するのは、成長するうえで貴重な経験になる」と話す。 全体練習できないハンデを乗り越えて 合同チームだからこそ吹奏楽を始められた子どもも。学校がばらばらの子どもたちがどう練習してきたかを取材しました。 ただ、全体での練習は、学校… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コミケの「中止求める」 21歳男、東京都に下水道施設爆破予告容疑
岩田恵実2022年11月17日 16時30分 東京都が管理する下水道施設を爆破するとのメッセージを都に送ったとして、警視庁は横浜市青葉区の無職の男(21)を威力業務妨害容疑で逮捕し、17日発表した。男は「弁護士に相談するまで黙秘します」と話しているという。 捜査1課によると、男は8月10日午前9時ごろ、「無人ポンプ場の設備を爆発させる」などと都のメールフォームに書き込んで投稿し、警察官に警戒にあたらせるなど業務を妨害した疑いがある。男は投稿の中で「8月13日に開催される『コミックマーケット100』の中止を求める者の一員だ」と名乗り、自分の本名も記載していたという。 男は容疑への認否は黙秘する一方、「下水道施設には見学に行ったが、爆発させることはしませんし、できません」などと供述しているという。 今年6月ごろから男の名前で誘拐などの犯行を予告するメッセージが複数の自治体に届いており、同庁が捜査を進めていた。メッセージには9月にあった安倍晋三元首相の国葬の中止を求めるものも含まれていたという。(岩田恵実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無期懲役確定の被告に殺人事件で死刑求刑 関与否定、裁判員どう判断
有料記事 宮坂知樹、友永翔大2022年11月17日 13時00分 2014年に当時20歳の女性を殺害したとする殺人や強制わいせつ致傷などの罪に問われている喜納尚吾被告(39)の裁判員裁判の判決が、18日に新潟地裁(佐藤英彦裁判長)で言い渡される。喜納被告の関与を示す直接的な証拠はなく、被告側も起訴内容を全面的に否定。検察側は事件当日の足取りを詳細に示すなどして被告の犯行だと訴え、死刑を求刑した。双方の主張が真っ向から対立している。(宮坂知樹、友永翔大) 検察側によると、事件は14年1月15日に発生。喜納被告は新潟県新発田市で出勤途中だった女性を車ごと連れ去った後、無理やりわいせつな行為をして負傷させたうえ殺害したとされる。この日のうちに同市の農道で女性の車が見つかり、3カ月近く経った4月3日、遺体が近くの小川で発見された。 13回に及んだ公判で検察側は、事件まで面識がなかった女性の車のハンドルから被告のDNAが検出されたと指摘。さらに、被告の同僚や目撃者の証言、女性のスマートフォンに残った記録などをもとに被告と女性の足取りを丹念に追い、事件前後の経緯の見立てを詳しく明らかにした。 出勤途中で赤信号に、そのとき… それによると、喜納被告は事… この記事は有料記事です。残り2619文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
食品ロス減へ、個人商店も売れ残りを安く販売 八王子などで取り組み
売れ残りの恐れがある食品などをインターネット経由で店側が出品、消費者が買うことで廃棄を防ぐ取り組みに、東京都八王子市が乗り出した。サービスを用意したのは市で、店や消費者に経済的な負担はない。市は個人経営の店などでの食品ロスの削減を期待する。 高尾山ケーブルカーの清滝駅近くにある、いなりずし店「高尾すみれ庵」(同市高尾町)。観光客らにお菓子なども販売するが、天気の悪い日などは人通りが減り、売れ残ることもあるという。 そこで利用を始めたのが「タベスケ」という食品マッチングサービス。このままだと売れ残りが発生すると店側が判断した場合、店は値下げをした商品をサイトにアップする。サイトは事前に登録した消費者が閲覧でき、気に入った商品があれば、店に連絡して購入できる仕組みだ。 同店では5個入り(税込み850円)のいなりずしが売れ残りそうな場合、同680円などに値下げして売り切りを目指す。値下げの結果、売り切れることは珍しくない。店長の和田貴世子さん(26)は「外出先でもスマホで簡単に、割引販売を伝えられるのがいい」と話す。 タベスケは、京都府の商社「G―Place」が、兵庫県姫路市の依頼で2021年春に開発した。食品ロスの削減と地域の活性化が狙いで、ポイントの一つは出品時に店側が商品の重さを提示できること。客のアカウントには購入履歴が残り、店も客も食品ロスの削減にどれだけ貢献出来たかが分かる。 スーパーなどの大型店では閉店前の値引き販売は珍しくないが、個人店では値下げを多くの人に知らせるのは難しい。そんな課題もクリアできる仕組みだ。現在、全国の14自治体が参加し、登録した消費者は約2万7千人に上る。全国では約1万件の取引が成立し、累計で約15トンの食品ロス削減になったという。 導入した自治体の一つが八王… この記事は有料記事です。残り685文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル