東京都渋谷区の公道を舞台にした約1・6キロのマイルレース「北渋マイル」が13日、開かれた。リレー形式のレースなども含めたイベント全体で約1300人が参加し、普段は走れない都会の車道を駆け抜けた。 レースは、新国立劇場(渋谷区本町1丁目)に面する「オペラ通り」をスタートし、甲州街道と並行して走る「水道道路」(都道431号)がメインコース。1マイルのロードレースは海外で人気の種目だが、日本ではまだなじみがなかったことから、渋谷区などが地域の活性化を図ろうと開いた。 8歳の娘と一緒に参加した東京都中野区の会社員島内太郎さん(43)は「道が広くて坂もなく、走りやすかった。子どもとの思い出にもなったので、次回もまた参加したい」と話した。 会場では、昨年の東京五輪女… この記事は有料記事です。残り236文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
少女の頃「生理が止まる」とだけ 強制不妊、女性が法廷で意見陳述
「私は少女の頃に、生理が止まるという説明だけで子宮摘出手術を受けてしまいました」。旧優生保護法の下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして国を訴えた訴訟で、原告となった西スミ子さん(76)=東京都日野市=が14日、法廷で訴訟を起こした思いを語った。 西さんは生後6カ月ではしかにかかり、脳性まひで手足に障害が残った。この日は車いすで、第1回口頭弁論が開かれた東京地裁を訪れ、ヘルパーに付き添われて証言台の前で意見陳述した。 「多くの被害者の道しるべに」 手術を受けたいきさつなど、1枚の紙にまとめた内容を、10分ほどかけてゆっくりと読み上げた。 大人になってから、手術で子どもを産めない体になってしまったことを知った。希望を捨てきれず、手術を受けた病院に2度足を運んだが、状況は変わらなかった。言葉を詰まらせながら、自らの体験を語り、「頭では理解しても心は到底ついていかず、苦しみをどこにぶつけたらいいのか分からなかった」と述べた。 2019年、救済法が成立して一時金320万円を受け取ったが、国から十分な謝罪を受けたとは思えなかった。 「手術は国が作った法律のもとで行われたということを認め、私の思いを受け止めて謝罪してほしい」。法廷で、語気を強めた。 「この裁判が多くの被害者の道しるべになればと思う」とも述べた。 一方、国側はこの日、請求棄却を求めた。 高裁判決に背中押され 旧優生保護法による強制不妊手術をめぐっては、これまでに控訴審を含めて7件の判決が旧法を違憲と判断している。 不法行為から20年で賠償請求権が消える「除斥期間」が壁となり、賠償までは認めない例が多いが、2~3月に大阪高裁と東京高裁が国の賠償責任を認める判決を出し、国が上告している。 西さんは、この二つの高裁判決に背中を押され、実名で顔を出して提訴することを決めた。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
恨み募らせ襲撃を計画、別人の腹部刺す 殺人未遂容疑で女を逮捕
高橋俊成2022年11月14日 18時59分 一方的に恨みを募らせた女性と間違えて一緒にいた別人を刺した――。こんな疑いで42歳の女が愛知県警に12日に逮捕された。女は過去に男性へのストーカー行為で警告を受けており、男性と知人関係にあった女性の襲撃を計画。女性が東京から愛知に行くことをSNSで知り、事件を起こしたという。 県警によると、殺人未遂容疑で逮捕された女は自称京都市在住のアルバイト。12日夕、蒲郡市内の路上で東京都内の女性(34)の腹部などをナイフで複数回刺した疑いがある。重傷だが命に別条はないという。 被害者の女性はこの日、同年代の別の女性2人と一緒に本の販売イベントを開くために同市を訪れていた。2人のうちの1人のSNSには今年6月、女のものとみられるアカウントから意味不明のメッセージが届いていたという。この女性が、ストーカー行為で警告を受けるきっかけになった男性と知り合いだったのが原因とみられる。 県警は女がこの女性への恨みを募らせて犯行を企てたものの、現場にいた3人の中で誰が襲撃対象なのかを確認しないまま、無関係だった別の女性を切りつけたとみている。(高橋俊成) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横田めぐみさん拉致から45年 母親の早紀江さん「早く日朝会談を」
新潟市の中学1年だった横田めぐみさん(当時13)が北朝鮮に拉致され、15日で45年となるのを前に、母早紀江さん(86)が自宅のある川崎市で記者会見した。消息がわからないまま、帰国も実現しない現状について「表現しようもないほどむなしい」と語り、政府に「早く日朝会談を開き、知恵を働かせて、お互いが幸せになれる方法を考えてほしい」と求めた。 めぐみさんは部活動を終えて帰宅中、自宅に近い海岸付近で工作員に連れ去られた。「煙のように消えてしまい、どれだけ捜しても何も出てこない。ものすごい喪失感がありました」 悲しみの中、早紀江さんは絵… この記事は有料記事です。残り420文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
参院選の一票の格差、東京高裁での判決2件目は「合憲」と判断
「一票の格差」が最大で3・03倍だった7月の参院選をめぐり、弁護士グループが「投票価値の平等を定めた憲法に違反する」として、東京、神奈川の2選挙区の選挙の無効を求めた訴訟の判決が14日、東京高裁であった。木納敏和裁判長は「合憲」との判断を示し、無効請求を棄却した。 全国14高裁・高裁支部で計16件起こされた一連の訴訟で、判決は15件目。これまでは「違憲」1件、「違憲状態」7件、「合憲」6件となっていた。15日に仙台高裁秋田支部で判決があり、高裁の判断が出そろう。最高裁は来年にも統一判断を示す見通し。 今回、東京高裁で判決が言い渡されたのは、山口邦明弁護士らのグループが起こした訴訟。東京高裁では、升永英俊弁護士らの別のグループが訴えた訴訟の判決が10月18日にあり、別の裁判長が「さらなる議論や取り組みを求めた最高裁判決の趣旨に沿わないまま選挙に至った」として、「違憲状態」との判断を示していた。 最高裁大法廷は、最大格差が5・00倍、4・77倍だった2010年と13年の参院選を「違憲状態」、3・08倍、3・00倍だった16年と19年の参院選について「合憲」と判断した。ただ、今回の参院選では、3・03倍に格差が広がっていた。(田中恭太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女児の死因は熱中症、車内に9時間放置か 岸和田市の保育所駐車場
2022年11月14日 16時14分 大阪府岸和田市の市立保育所の駐車場にとめた乗用車内で12日夕方に見つかり、死亡が確認された女児(2)について、大阪府警は14日、司法解剖の結果、死因は熱中症だったと発表した。 女児の父親(33)は「保育所に送るために娘3人を車に乗せたが、女児だけ預けるのを忘れて帰った」と府警に説明しており、朝から約9時間、車内に閉じ込められていた可能性があるという。捜査1課によると、女児は午後4時ごろに死亡したとみられる。 府警によると、亡くなったのは渕上惺愛(せいら)さん。3人姉妹の次女で、両親と5人暮らし。12日午前8時ごろ、父親が娘3人をワンボックスカーに乗せて自宅を出発。保育所に長女(4)と三女(1)の2人を預けた後、別の保育所に送る予定の次女を車に乗せたまま帰宅したという。 午後5時すぎ、父親が同じ車で次女の保育所に迎えに行くと、保育士から「今日は来ていない」と言われ、最後列の3列目のチャイルドシート上で意識のない女児を見つけたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
10年前にも女児が転落し骨折 名古屋市の児相転落死問題で
2022年11月14日 16時30分 名古屋市中川区の西部児童相談所で一時保護されていた無職女性(15)が3階から転落死した問題で、同市の河村たかし市長は14日の記者会見で、10年前にも同児相で一時保護中の子どもが転落する事案が起きていたことを明らかにした。 市によると、2012年5月、一時保護していた女児(当時12)が、同児相を抜けだそうとして2階のベランダから転落。右手首の骨が折れるけがを負ったという。 河村氏は会見で、事故は市の管理下で起きたと指摘。窓に転落防止の柵がなかったことなど問題点を挙げたうえで、「再発防止に全力を挙げる」と述べた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
クラフトビールメーカーのフェス ビールや音楽ではない裏テーマとは
「COEDO(コエド)」ブランドで知られるクラフトビールメーカーが、埼玉県東松山市の醸造所で音楽フェスを開いた。ビールとライブに酔いしれてもらう企画だが、裏テーマもあった。 広がる青空、色づき始めた雑木林。11月5、6の両日、木製ステージで繰り広げられた演奏を、ビールを手にした観客たちが、くつろいだ表情で楽しんでいた。 ビールの原料にちなみ「麦ノ秋(とき)音楽祭」と名付けられた催し。協同商事コエドブルワリー(埼玉県川越市)が、醸造所の敷地にステージや水場などを設け、キャンプ型フェスとして初めて開いた。 UA、ACIDMANの大木伸夫、レミオロメンの藤巻亮太、FLYING KIDSの浜崎貴司、THE BACK HORNの山田将司ら9組のアーティストが、弾き語りなどアコースティックな楽曲を中心に演奏した。 観客は2日間で延べ約1千人。コエドの定番商品のほか、ホップの代わりにマカや高麗人参(にんじん)を使ったオリジナルビール「音ト鳴(おととなり)」が会場で提供され、「ビール学校」なども開かれた。 フェスの狙いは、醸造所のある比企丘陵の風土を感じてもらうことだ。 だが、もう一つ、裏テーマと… この記事は有料記事です。残り430文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私は家政婦じゃない」突然の離婚宣告 僕は悪くなかったはずなのに
千葉県での単身赴任生活が、1年を過ぎた頃だった。 平日は千葉にある家賃4万5千円のアパートで過ごし、週末に川崎市の武蔵小杉に買った中古マンションへ帰る。 製薬会社の営業担当だった男性(37)は、当時5歳と3歳の子どもと公園で遊ぶのが楽しみだった。 中学校時代の同級生だった妻とは、24歳の時に結婚し6年目。たまにけんかはするが、一緒にお酒を飲んだり、子育ての話をしたり、円満な夫婦生活を送っている、と思っていた。 2016年の正月、近くに住む互いの実家で年始のあいさつを終え、帰宅した夜のことだった。 「今年のゴールデンウィーク、どこか旅行に行こうか」と妻に話しかけた。 だが返事がない。 「何で無視するの?」と問うと、しばらくの沈黙の後、言われた。 「離婚してください」 離婚を告げられた男性は自らを振り返り、苦しみの末に光を見いだしていきます。このところ、「弱音を吐くな」「大黒柱でなければ」といった従来の「男らしさ」にとらわれ、苦しむ男性のありようが注目されるようになってきました。その悩みの実態や背景について掘り下げていきます。11月19日の国際男性デーの前後に配信する連載(全9回)の初回です。 「んん?!」… この記事は有料記事です。残り2897文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京地裁・高裁に爆破予告、午後1時~2時半の裁判全て取り消し
2022年11月14日 12時56分 東京高裁によると、14日午前、東京地裁と東京高裁が入る合同庁舎(東京都千代田区)を「14日午後1時半に爆破する」との内容の爆破予告があった。これを受け、地裁・高裁は正午~午後2時の間は来庁者の出入りを制限し、午後1時~午後2時29分に予定されていた全ての裁判期日を取り消した。 午後0時半時点で、午後2時半以降の期日は、予定通り開かれる見通し。 合同庁舎に隣接する弁護士会館に入る東京弁護士会宛てにも7日、「10日に6階を爆破する」との予告があった。同会のほか日本弁護士連合会などが10日、一部フロアを閉鎖したり業務を取りやめたりしていたが、爆破はなかった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル