2022年11月10日 21時24分 和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドは10日、園内で飼育しているアヒルが死に、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染している疑いがあると発表した。11日は臨時休園する。 園や県によると10日午前、アヒル6羽が死んでいるのが見つかった。簡易検査の結果、死んだ6羽を含む計8羽の陽性を確認したという。園は44種約850羽の鳥類を飼育している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「女として扱われたいなら手術を」 SOGIハラ認定、録音が決め手
性自認や性的指向について侮辱される「SOGI(ソジ)ハラ」を職場で受けたことでうつ病を発症したとして、神奈川県にある大手メーカーの40代社員が労災認定されたことが分かった。社員が10日、東京都内で開いた記者会見での主なやりとりは以下の通り。 「今回、労災申請をでき、しかも認定をとれた大きな要因は、やっぱり証拠をとっていたことが大きいのかなと思います。具体的にいうと録音をしていたということです。ハラスメントをされそうなことは、働いていると、だいたいわかるというか、この上司からまた変なことを言われるんだろうなと、きっと被害を受ける労働者は何となく気づいている。苦しんでいる人は気づいていると思います。常にというのは難しいかもしれませんが、証拠をとって、泣き寝入りせずに闘っていってもらいたいです」 「女として扱われたいなら手術でも何でもすればいいじゃないかと、加害者の上司からも言われましたし、SNSなどでも性別を変更すればいいじゃないかという人もいますが、日本の性別変更のハードルの高さを知らなさすぎるんだなと感じています」 「性的マイノリティーの方などに対する見方、世間の風当たりとかは、徐々にではあるが、よくはなってはいると思います。いわゆるパワハラ防止法とか、改正もされ、それが大企業だけでなく中小企業にも適用される状況になっています。これからも一労働者、一市民として、声を上げ続けていかないといけないと思っています」 ――労災認定され、社会に伝えたいことをもう少し詳しく教えて下さい。 「LGBTの当事者の方に、職場で進んでカミングアウトしろとか言っているわけではもちろんありません。カミングアウトしていようがしていまいが、いろんな立場の方がいると思いますが、どんな立場であってもハラスメントにあわないような職場をつくっていく必要があると思います。そのためには職場、社会全体の理解は当然重要ですし、もとづくのは法律だと思います。だから、あきらめずに政治に積極的にかかわっていってほしいし、あきらめずに日々の生活を営んでほしいし、もしハラスメントにあったら、自分の心と体が傷つかない程度に、泣き寝入りせずにある程度はがんばって闘っていただけたらと思います。そのためのバックアップとして、労働組合や労働弁護団、いろんな支援団体があります。スマホとかで情報を得られる時代なので、がんばれる範囲で動いていってもらえたらというのが、経験をふまえた願い、伝えたいことです」 カミングアウトのきっかけは異動 ――会社に性自認を伝えたそうですが、いつのことですか。 「2017年11月ごろです… この記事は有料記事です。残り1232文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡・太宰府女性暴行死事件 懲役22年の受刑者が今年8月に死亡
前田伸也2022年11月10日 22時13分 2019年に福岡県太宰府市で起きた女性暴行死事件で、傷害致死などの罪で服役中の山本美幸受刑者(43)が今年8月に死亡したことが関係者への取材でわかった。体調が悪化していたという。 山本受刑者は、同居していた男と共謀し、太宰府市内の自宅アパートで女性(当時36)に暴行を繰り返し、外傷性ショックで死亡させたとして、21年12月に福岡高裁で懲役22年の刑が確定。佐賀県の麓刑務所で服役していた。 この事件を巡っては、女性の家族が佐賀県警鳥栖署に相談したが県警は事件化せず、家族が被害届提出を希望していたのに、内部文書で提出の意思は「なし」と事実と異なる記載をしていたことが問題となった。(前田伸也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最大500馬力のモンスターマシンが疾走 世界ラリー日本大会始まる
中川史2022年11月10日 22時30分 自動車競技ラリーの最高峰、世界ラリー選手権(WRC)の日本大会「ラリージャパン2022」が11月10日、愛知県豊田市を拠点に始まった。開幕を告げる華やかなイベント「セレモニアルスタート」が豊田スタジアムであり、最大500馬力にもなるモンスターマシンが、ファンらの拍手と声援を受けながら最初の競技エリア「スペシャルステージ(SS)」に向けて出発した。 日本大会は、1月にモナコのモンテカルロで始まった今季のWRCの最終第13戦。国内では2010年の北海道開催以来となる。13日までの4日間、愛知、岐阜両県の6市町に計19カ所のSSを設け、市販車ベースのラリーカー計約40台が合計タイムを競う。 トヨタが最終第13戦を待たずしてドライバーズ部門と製造者部門の両方で総合優勝を決めている。今回は「クルマのまち」のおひざ元での凱旋(がいせん)大会となった。 SSには有料の観客席を設けたほか、車の整備拠点「サービスパーク」にもなる豊田スタジアムや周辺は、競技車やドライバーが間近で見られるとあって、多くのファンでにぎわう。 パークとSSを行き来する車列は連日、豊田市駅前など各所に現れ、市民らの歓迎や関連行事でにぎわう。(中川史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3年内にベンチャー100社 「実学」の近大が巻き返しへ拠点整備
近畿大(大阪府東大阪市)は、起業をめざす学生らが24時間使える拠点施設を東大阪キャンパス近くにオープンした。近年、急増する大学発ベンチャー。創立当初から「実学教育」を掲げてきた近大は、2025年までに100社という数値目標を掲げ、学生の背中を押す。 新設した施設は「キンキュバ・ベースキャンプ」。キンキュバは、近大の全学的な起業支援プログラムで、大学の名と起業支援を意味する「インキュベーション」にちなむ。 キャンパスの門前、学生らでにぎわう商店街の端に位置する2階建て。ガレージのような武骨なデザインだ。世耕石弘・経営戦略本部長は「ここにずっと居たいと思わないよう、あえて居心地を少し悪くしている」と話す。 起業をめざす学生らが交流できるだけでなく、法人登記の際に住所として登録することもできる。イベントスペースもあり、起業を志す学生らの団体「起業ナビ」などがセミナーなどを開催する。 開所した10月20日には、オープニングイベント「近大の虎」を開催。往年のテレビ番組「マネーの虎」を模した企画で、学生がビジネスプランを発表。実業家の審査員らが「それ、何か新しいんですか」「使う側には何のメリットが?」などと厳しく突っ込んだ。 大学発ベンチャーは、研究成果による特許や技術を生かした「研究成果ベンチャー」、現役学生による「学生ベンチャー」などが含まれる。経済産業省の調査によると、21年度は全国3306社で、この30年で50倍以上に増えた。 近大は1949年の設立当初… この記事は有料記事です。残り688文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住吉大社と高野山が神仏合同の祈り 空海が高野山を開いて以来初めて
大阪市の住吉大社の神職と高野山真言宗の僧侶による神仏合同法要が10日、住吉大社であった。世界の共存共栄やコロナ終息を一緒に祈った。 真言宗の宗祖・空海が遣唐使として唐に渡る前、大社で航海の安全を祈った故事の縁もあり、今回の法要が実現した。空海が約1200年前に高野山を開いて以来、同宗の僧侶と大社の神職が一緒に祈るのは初めてという。 この日、神職ら約10人と僧侶ら約20人が境内の第一本宮に進んだ。同宗の葛西(かっさい)光義(こうぎ)管長が清めの儀式をし、大社の高井道弘(みちひろ)宮司が祝詞(のりと)を上げた。僧侶の読経や神楽女(かぐらめ)の神楽奉納に続き、高井宮司と葛西管長が一緒に玉串を捧げた。 葛西管長は「住吉大社で初め… この記事は有料記事です。残り329文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
木材切断、担架で搬送… 警視庁の警察署がレスキュー大会 優勝は?
比嘉展玖2022年11月10日 19時44分 災害時の救助技術を競う警視庁の警察署対抗の競技大会が10日、東京都立川市の訓練施設で開かれた。同庁第9方面の9署が出場し、署員計約90人が日頃の訓練成果を発揮した。 大会は災害時のレスキュー能力の底上げが狙いで、警察署や交番に勤務する警察官が参加した。チェーンソーやのごぎりによる木材切断▽20キロの重りをつり下げた救命浮輪のプールからの引き上げ▽警杖を使った簡易担架での救助者の搬送――など計6種目で総合タイムと正確性を競った。優勝は福生署だった。 同庁災害対策課の田浦善之課長は「天災は忘れた頃にやってくる。今後も訓練を継続し、対応能力を高めていってほしい」と呼びかけた。(比嘉展玖) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ついに完成した東京の浸水予測システム 一般公開阻んだ思わぬ「壁」
東京23区が豪雨に見舞われたときに、どこがどう浸水していくのか。コンピューター上で細かく再現し、20分後の予測まで示すシステムがこの9月、本格運用に入った。 激しい雨のときに試してみると、画面の路地の1本1本が次々に水色に染まり、ところどころでさらに色が変わっていった。雨雲が通り過ぎると次第にもとへと戻り、降った雨水の振る舞いが手に取るようにわかる。 このシステムは「S―uiPS(スイプス)」と言い、早稲田大や東京大などのチームが開発した。大都市の「水みち」は複雑だ。下水の排水能力を超えると一気に道路が冠水し、思わぬ方向から水が来ることもある。切迫した状況がリアルタイムでわかれば、高い階への避難や、地下街への止水板設置などの対処に生かせる。 「ようやく納得のいくものに仕上がりました」と関根正人・早大教授は言う。 開発のきっかけは2000年に名古屋付近の都市部を襲った東海豪雨という。信頼性を高めるため、実データを使った計算にこだわった。 道路や下水道の太さ、土地利用などの細かなデータを入れ、国土交通省のレーダー観測網がとらえた雨量と、気象庁の30分後までの予測データを組み合わせる。雨水の流れを一つひとつ計算し、20分後まで描き出す。 文部科学省の研究費もつき、計算速度の課題も克服。東京五輪に合わせ20年の公開を目指したが、コロナ禍での延期もあって、点検と改良に時間をかけてきた。19年の台風19号で起きた実際の浸水の状況とも照合し、自信をつけた。 機は熟した。9月1日に限定公開を始め、さらに6日には、「9月下旬より一般公開」と報道発表した。 ところが、一般公開は始まらなかった。発表後に「待った」がかかったのだという。 「混乱が懸念されると言われ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「県警の説明にショックを受けている」 失明した高校生と家族が反論
沖縄県沖縄市の路上で警察官と接触したバイクの高校生が失明し、警察官が特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで書類送検された事件で、高校生側の代理人弁護士が10日記者会見し、「県警の説明にショックを受けている」として検察に公正な対応を求める高校生と家族のコメントを発表した。 県警は1日に高校生側に謝罪。2日、バイクを止めようとつかみかかり警棒をぶつけたなどの疑いで警察官を書類送検し発表した。 コメントでは「(謝罪を受けた翌日の)県警の記者説明会では、私たちの認識と異なることや、謝罪の際には言及されなかった説明もあったようだ」として県警の対応を批判した。 警察官が高校生と接触する直… この記事は有料記事です。残り665文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
冬も旭山においで ライオンやホッキョクグマの子らが待ってます
北海道旭川市の旭山動物園が11日から冬の営業を始める。この秋に生まれたばかりのライオン3頭をはじめ、双子のレッサーパンダ、人気のホッキョクグマ「ゆめ」など「旭山生まれ」の子どもたちが迎える初めての冬、雪と戯れる様子を楽しめそうだ。 赤ちゃんライオンは9月生まれ。3頭がじゃれあったり、母親「イオ」に甘えたりする様子が見られる。現在7~9キロ、尻尾を除く体長は45センチぐらいで順調に成長している。 父親「オリト」も同じ施設で一緒に展示され、野生のライオンの家族に近い生態を再現。3頭の子どもはいずれもメス。もともと暑い地域に生息する動物なので、子どもの公開は、晴れた暖かい日に限定する。 坂東元・園長は「野生のライオンの雄は、雌や子どもの群れを守るが、自分の血筋ではない子どもを殺すこともある。オリトを網越しでイオと子どもたちに対面させるなど、家族で暮らせるよう、丁寧に準備をした」と飼育の工夫を説明した。 ホッキョクグマの子、雌のゆ… この記事は有料記事です。残り280文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル