東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件は計5ルートに発展し、大会組織委員会の高橋治之・元理事(78)は8~10月に4回逮捕された。最終的に、受託収賄・収賄罪で3人、贈賄罪では著名企業のトップらを含む12人が起訴された。 東京地検特捜部は7月、高橋元理事の会社や、組織委がスポンサー獲得業務などを委託していた広告最大手「電通」などを捜索し、本格捜査に乗り出した。 8~9月に立件対象になったのは、紳士服大手「AOKIホールディングス」と出版大手「KADOKAWA」という大会スポンサー企業だった。スポンサーへの選定や公式ライセンス商品の迅速な承認、スポンサー料の抑制などを高橋元理事に依頼したとされた。 角川前会長、いまだ保釈認められず AOKIは青木拡憲・前会長… この記事は有料記事です。残り624文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北朝鮮が弾道ミサイル発射か 防衛省が発表
2022年11月9日 15時43分 防衛省は9日、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと同日午後3時35分に発表した。海上保安庁は同40分ごろ、すでに落下したとみられると発表。政府関係者によると、北朝鮮から日本海側に発射され、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したとみられる。海保は船舶に対し、落下物に近づかないよう呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1200万円寄付して貸し切りフライト 申込者が早くも登場も募集中
ふるさと納税で1200万円を寄付した人には、貸し切りのチャーター機で周遊フライトを――。宮城県名取市と日本航空グループが、こんなスペシャルな返礼品を用意して、寄付を受け付けている。フライト予定は来年2月25日。限定1人の先着順だ。 同社便が就航する仙台空港が、名取市にあることから、実現した。 仙台空港発着のジェイエア機で、寄付者と同行者を合わせて10人までの貸し切り。90分間、富士山などを周遊するコースと、東北上空を巡るコースのどちらかを選べる。上空では名取市の名産品を使ったお弁当を出す。 申し込みは、日本航空のふるさと納税ポータルサイト(https://furusato.jal.co.jp/campaign/2211_natori/)で。 これとは別に、市内在住の小学生50人を招待し、寄付者が一緒にチャーター機で東北周遊飛行ができる社会貢献型の返礼品も用意。こちらは1200万円を寄付する人が早々に現れ、受け付けを終了した。(石橋英昭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幻想的な青 水面を照らす 北海道の小樽「青の運河」
鈴木剛志2022年11月9日 16時00分 北海道小樽市の小樽運河を、青色LEDで彩るイベント「青の運河」が開かれている。来年1月31日まで、日没~午後10時半にライトアップする。 運河にかかる浅草橋から中央橋までの300メートルほどに、1万個のLEDが飾り付けられた。行き交う観光船が起こした波に、みなもが幻想的に揺れる。 小樽市と余市町の観光協会による誘客キャンペーン「ゆき物語」の一環。余市町では来年2月19日まで「琥珀(こはく)色の夢」が開かれ、JR余市駅前の木々がウイスキー色に輝いている。 このほか小樽市の観光物産館「運河プラザ」では、ワイングラス2千個を積み上げたタワーが展示されている。(鈴木剛志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会への質問権行使「週内に判断」 永岡文科相
2022年11月9日 11時29分 永岡桂子文部科学相は9日の衆院文部科学委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への「報告徴収・質問権」行使の可否を、週内に判断する考えを明らかにした。 柚木道義議員(立憲)の質問に答えた。文化庁の有識者会議は8日、宗教法人にどのような問題があればこの権限による調査ができるかの基準を取りまとめた。これを踏まえ、権限を行使するか問われた永岡文科相は「基準にのっとり、今週中に旧統一教会に対する報告徴収・質問権の行使の可否を判断したいと考えている」と表明した。 報告徴収・質問権を行使する場合は、宗教法人法に基づき、どんな内容を、どんな理由で質問するのか、といった具体的な内容を宗教法人審議会に諮る。了承を得られれば、実際に権限を行使した調査に入る。 永岡文科相はこの日、「行使すると判断した場合には宗教法人審議会に諮問し、認められれば直ちに行使に向けて手続きを進めたい」と、作業を急ぐ意向も明らかにした。永岡文科相は10月に国会で「年内のできるだけ早い時期」に教団への調査を始めたいと表明している。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
独自のわなで鹿を捕りまくり、農業被害9割減 猟師が明かす「コツ」
愛らしい目をしたエゾシカ。北海道では市街地にも現れることがある身近な動物だ。しかし最近は農作物を食べる被害が深刻で、農家を悩ませる存在でもある。そんなエゾシカを独自のわなで捕獲し、農業被害を10年で9割減らした猟師がいる。使ったのはワイヤの輪で鹿の脚をとらえる「くくりわな」。わなに工夫を加えるだけでなく、仕掛け方にも知恵を絞り、「悪いことをするシカだけをとる」という。いったいどんな方法なのか。 北海道の平地にも雪の便りが届き始めた11月初旬。札幌から車で1時間ほど離れた岩見沢市を訪ねた。道道をそれ、軽トラックでたんぼ道を進む。数分して山すそに着くと、カサカサとササがこすれる音がした。茶色の動物が見える。エゾシカだ。2歳ぐらいの雄だった。 エゾシカの右の前脚はワイヤの輪がしっかりとつかまえていて、ワイヤのもう片方は近くの木の幹に固定されている。エゾシカは山の中へ逃げ込もうとするが、木を中心に半径数メートルしか動けない。 「ここでは3桁は捕っているかな」と、わなを仕掛けた原田勝男さん(82)は言う。くくりわなの名人と呼ばれる地元の猟師だ。 一帯はササやぶだが、わなの周囲だけ茶色い地面がむき出しになっている。わなにかかったエゾシカが暴れるため、わなを結んだ木を中心にササがなくなったという。 エゾシカは電気でとどめをさされ、食肉にするために軽トラックで運ばれていった。 増加が続くシカの農業被害 農林水産省によると、野生鳥獣による農作物の被害額は2020年度、全国で約161億円に上り、そのうち3分の1は鹿による。 北海道内でも水稲やテンサイ… この記事は有料記事です。残り1717文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フロン類満タンのエアコン解体か 容疑の業者「客が来なくなると…」
大山稜2022年11月9日 12時44分 地球温暖化につながる「フロン類」のガスが充塡(じゅうてん)された状態の業務用エアコンを違法に解体して大気中にガスを排出したなどとして、警視庁は、解体業者「MJ」(東京都町田市)社長の男(56)ら23~72歳の男4人をフロン排出抑制法違反(放出など)の疑いで逮捕し、9日発表した。法人としての同社も同じ容疑で書類送検した。 生活環境課によると、4人は共謀して今年3~4月、鉄くず販売会社「平山商店」=東京都昭島市=などから業務用エアコン数台を買い取る際にフロン類が冷媒として充塡されているのにそれを確認せず、重機で解体してガスを大気中に放出した疑いがある。2020年7月に都環境局が立ち入り検査で違反を指摘していたが、違反行為が続いていたと同課はみている。 MJは買い取ったエアコンをスクラップして金属回収業者に売却して利益を得ていたとされる。逮捕された4人は容疑を認め、「違法と分かっていたが、(エアコンを売りに来る)客が来なくなるのが怖かった」などと供述しているという。 同課は、フロン類を充塡したままMJにエアコンを売却した平山商店の代表ら4人についても、同法違反(証明書の不交付)容疑で書類送検した。解体目的でエアコンを引き渡す際にはフロン類が充塡されていないことを示す証明書の添付が義務づけられているが、証明書を添付しなかった疑いがある。(大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東急の運転士、小田急を妨害した疑い 非常用装置でドア開けて乗車か
村上潤治2022年11月9日 8時03分 電車の非常用の解錠装置を操作してドアをあけて乗車し、運行を遅らせたとして、神奈川県警麻生署は8日、威力業務妨害の疑いで東急電鉄の運転士保田(やすだ)知彦容疑者(43)=川崎市麻生区王禅寺西7丁目=を逮捕し、発表した。「やったことに間違いないが、運行の妨害をしたつもりはない」と犯意を否認しているという。 逮捕容疑は7月20日午前5時10分ごろ、川崎市麻生区の小田急柿生(かきお)駅上りホームで、停車中の相模大野発新宿行き電車(10両編成)の外側にある装置を操作してドアを手であけて乗車し、小田急電鉄の業務を妨害したというもの。電車はドアが閉まって発車するところで、この影響で5分間遅れ、約300人に影響があったという。 保田容疑者は当時、スーツ姿で通勤途中だったといい、駅の防犯カメラの映像などから同容疑者が浮上した。東急電鉄広報担当は取材に「運転士が逮捕されたことは確認している。警察の捜査に全面的に協力する」と話した。(村上潤治) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
路上飲み、なぜ今も? 行動制限なくなったのに 渋谷で若者に聞いた
緊急事態宣言が解除され、行動制限がなくなったにもかかわらず、屋外で酒を飲む「路上飲み」が続いている。コロナ禍が生んだ新習慣なのだろうか。夜の東京・渋谷の街を歩いてみると、缶ビール片手に若者たちが屋外に集う意外な理由が聞こえてきた。 10月中旬の金曜、午後11時半。渋谷駅に近い通りにあるコンビニエンスストアの前では、幾つものグループが立ったまま輪になりながら、缶ビールの杯を傾けていた。マスクをしている人はほとんどいない。 「立ち止まったり、座ったりしないでください」。通りのスピーカーからそんなアナウンスが響くなか、路上に座り込んで宴会に興じる若者の姿もある。 飲み会する若者「店と変わらない」 缶チューハイを片手に学生時代の仲間と話し込んでいた横浜市の会社員女性(24)は、初めての路上飲みだという。「店で飲むのとそんなに変わらない」。一緒にいた会社員男性(24)は、「外で飲むのはやっぱり気持ちいい。コロナも気にしなくていいし」と笑った。 飲食店やクラブが立ち並ぶ渋谷区道玄坂2丁目に足を向けると、日付が変わっても道路脇の屋外駐車場で若者たちが酒を飲んでいた。近隣住民の1人が取材にこぼした。「騒ぎ声が大きくて眠れないし、朝もごみが散乱してひどい」 ハロウィーン対策として路上飲みが禁止されていた10月29日夜も、渋谷センター街では、仮装行列のなかをアルコールを飲みながら練り歩く人々がいた。 渋谷の商店街によると、路上や公園で飲食する路上飲みは、緊急事態宣言中の飲食店の休業や時短営業に伴い、2020年ごろから増え始めた。屋外でもマスクを外したり大声で話したりすると感染リスクが高いとして、国が路上飲みについて注意喚起する事態に。渋谷駅周辺の商店街も昨年4月、対策を求める要望書を渋谷区に提出した。 最後のまん延防止等重点措置後に東京都が設けた「リバウンド警戒期間」は今年5月に解除され、感染防止策が認められた認証店については制限がなくなった。店で深夜まで飲食できるようにもなったわけだが、路上や公園で飲む人たちの姿は今も目立つ。 専門家「新しい習慣になってしまった」 路上飲みはなぜなくならないのか。 「コロナ下の新しい習慣が定… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
のんさん出演のドラマ、警視庁公安部が企画 制作費1800万円
日本企業の技術を入手しようと、海外の産業スパイが暗躍――。そんな「サスペンスドラマ」が9日に公開される。あの手この手で機密情報を狙うスパイに、俳優・のんさんらが扮する登場人物が立ち向かうという内容だ。企画したのは、国家の治安を担う警視庁公安部だ。 【動画】警視庁公安部が企画したドラマの予告編=同庁提供 ドラマは3編構成で、計約30分。超高速ネットワークシステムを開発したITベンチャー企業の社員たちから情報を得ようと接触してくるスパイに対し、のんさんが演じるシステムエンジニアが公安部の警察官(筧利夫さん)とともに、技術流出の防止に奔走する。 物語はフィクションだが、動画で紹介される手口は公安部が過去に実際に手がけたスパイ事件や近年の動向を参考にして作られたという。制作費は約1800万円。過激派やカルト宗教といった組織を対象に秘匿性の高い捜査が求められる公安部が、誰でも見られるドラマの企画に携わるのは極めて異例だ。 背景には、スパイの手口を知ってもらい、企業の危機感を高めてもらいたいという公安部の狙いがある。 警視庁では先端技術の海外流出… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル