1万円札の肖像から再来年に「引退」する福沢諭吉が、郷里の大分県中津市でギョーザの新商品の“顔”になった。肖像を継ぐ渋沢栄一と握手している。 「からあげの聖地」中津ならではの鶏の胸肉と、渋沢の出身地・埼玉県深谷市の特産で甘い「深谷ねぎ」を使用。味の相性はばっちりだという。 商品名は「不滅の鶏餃子(ぎょうざ)」。製造・販売する「くらや」の大倉荘三郎社長(69)は「肖像交代はさびしいけれど、福沢先生を顕彰する思いは不滅です」。(貞松慎二郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
由喜千代、たった一人の土佐芸妓 新聞社勤めから転身の事情は
夕刻が近づくと、高知市に住む濱口咲良(さくら)さん(28)は身支度を始める。 おしろいを顔に塗り、着物をまとう。 日本髪のかつらを着ければ、土佐芸妓(げいこ)の「由喜千代」が出来上がる。 鏡川の河畔にある料亭濱長(はまちょう)。「乾杯」の声が客間から聞こえると、すっと訪ねてあいさつする。一人ずつお酌をして「返杯(へんぱい)」。今はコロナ禍で控えているが、客の杯で酒を飲み干して返し、歓迎の心を表現する。 土佐弁で盛り上げ、お座敷遊び 接客は次第に土佐弁になる。「空いちゃーせんやいか(グラスが空いてないよ)」。場を盛り上げ、食事が進むと踊りを披露する。 そこから郷土に伝わる「お座敷遊び」が始まる。 まずは「可杯(べくはい)」。コマを回して指し示された席の客は、天狗(てんぐ)などの形をした杯で酒を飲まねばならない。飲めない客には皆で助太刀する。 「箸拳(はしけん)」は手の下に隠した箸の合計数を当て合う遊び。負ければおちょこの酒を飲む。妖怪の顔が描かれた手ぬぐいをかぶって客も加わる「しばてん踊り」もある。 由喜千代はいま、高知のおもてなし文化を継承する、ただ一人の土佐芸妓だ。地元の新聞社で働いていた咲良さんが、24歳で芸妓になったのには事情がある。 唯一の土佐芸妓となった由喜千代。記事後半では、芸妓の世界に足を踏み入れることになった経緯のほか、お座敷文化を残そうと奮闘する姿も動画で紹介します。 … Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・渋谷で警察官の拳銃奪おうとした疑いで逮捕 「自殺しようと」
山本知佳2022年10月23日 12時25分 警察官から拳銃を奪おうとしてけがをさせたとして、警視庁は23日、住居不詳、自営業の男(26)を強盗致傷の疑いで逮捕し、発表した。男は容疑を認め、「拳銃を奪って自殺するつもりだった」と供述しているという。 渋谷署によると、男は23日午前2時50分ごろ、東京都渋谷区道玄坂2丁目の渋谷駅前交番の近くで、20代の男性警察官の後ろからはさみ(刃渡り8・9センチ)をつきつけてホルダーから拳銃を奪おうとし、警察官の首に切り傷などの軽いけがをさせた疑いがある。 警察官は交番の近くで別の案件の対応中で、突然背後から襲われた。その場で男ともみ合いになり、拳銃を奪われることなく公務執行妨害容疑で現行犯逮捕したという。 署は、拳銃を奪う目的だったことが判明したとして、男を一度釈放する手続きを取った上で強盗致傷容疑で改めて逮捕した。男の刑事責任能力の有無も含めて経緯を調べている。(山本知佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ピンチ続きやった」けど金賞 みんなで乗り越えた全日本吹奏楽コン
最後のコンクールを終えて 全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開かれています。 全日本吹奏楽コンクールは、全国の中学校や高校の吹奏楽部にとって、その年の節目の大会。3年生にとって最後のコンクールを終えたばかりの生徒と指導者たちのミーティングを取材しました。 屋外へ出て、ひとしきり記念写真を撮り終えた後、生駒市立生駒中(奈良)の顧問の山上隆弘さんは部員を床に座らせ、軽快な関西弁で語りかけた。 「ピンチ続きやった」 7月に数多くの部員がコロナに感染し、9月には、自身も感染した。ままならないことが続いた。 「でも、一番のピンチは実は今日。僕もあきらめの境地に入りつつあった」 この日、生駒中は本番直前… この記事は有料記事です。残り379文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「歴史に刻む一音を」がモットー 愛媛2校が全日本吹奏楽コンで銅賞
高原敦2022年10月23日 9時00分 名古屋市の名古屋国際会議場で22日にあった第70回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校の部で、愛媛県内から四国支部代表として出場した松山市立西と四国中央市立三島東は銅賞を受けた。 松山市立西は自由曲に、グラハム作曲の「巨人の肩にのって」を選んだ。勢いと迫力のあるサウンドを響かせる一方、繊細な音色もしっかりと出し、息の合った演奏を会場に届けた。 今年度のモットーは「天下夢奏 歴史に刻む一音を」。コロナ禍で部員のマスクの下の表情が見えない分、「目を明るく元気に」を意識してきた。栗原愛伊部長(3年)は「部員50人で作り上げてきた音楽。全国の舞台で悔いのない演奏ができた」と語った。 三島東の自由曲は、福島弘和作曲の「吹奏楽のためのエッセイⅡ」。静かなテンポと軽快なテンポを織り交ぜ、息の合った演奏を披露した。 大和田陽愛部長(3年)は「一つ一つの音を丁寧に出せた。みんなが納得できる演奏だった」と語った。 ◇ 全日本吹奏楽コンクールは、全部門を有料でライブ配信する。詳細は特設サイト(http://t.asahi.com/clive)で。(高原敦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
息子が残したプレゼント まだ開けられない父 誕生日に起きた悲劇
4月23日、千葉県松戸市の男性(65)は自宅にいて、北海道・知床半島沖で観光船が沈んだニュースを知った。 前日、息子の橳島優(ぬでしまゆう)さんは「土産話と映像、楽しみにしててね」と言って、知床に旅立っていた。 まさか事故に巻き込まれているとは思わなかった。 翌24日早朝、自宅に海上保安庁の職員から電話があった。 「乗船名簿に橳島優さんの名前がありました」 男性は血の気が引き、その場に座り込んだ。 家族3人で知床に向かい、その夜、遺体安置所の体育館で優さんと対面した。 優さんは苦しそうな顔をしていた。 「その顔が一日も頭から離れない」と母親(58)は言う。 優さんは大学卒業後に鉄道貨物会社に就職。小型飛行機や小型船舶の免許を取るほど乗り物好きだった。 知床には、優さんと結婚を約束していた彼女も駆けつけた。男性は「翌週も将来も、予定がたくさんあった。それが一瞬にして絶たれてしまった」と語る。 北海道・知床半島沖で4月、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、犠牲になった千葉県松戸市の会社員男性(当時34)の両親が初めて取材に応じてくれました。乗員・乗客26人のうち20人が死亡し、6人が行方不明になった事故から23日で半年。両親は突然奪われた息子への思いや、事故への関心が薄れていくことへの焦りを語ってくれました。 事故後、家族の生活は大きく… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上磯、酒井根など5校が金賞 全日本吹奏楽コンクール中学校後半の部
金賞に輝いた北斗市立上磯中(北海道)=2022年10月22日午後6時34分、名古屋国際会議場、瀬戸口翼撮影 [PR] 第70回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が22日、名古屋市の名古屋国際会議場で開幕した。初日は中学校の部があり、後半の部では、出場15校のうち5校が金賞に輝いた。 審査結果は次の通り(各賞内の並びは演奏順) 【金賞】柏市立酒井根(千葉)、小平市立小平三(東京)、生駒市立生駒(奈良)、北上市立上野(岩手)、北斗市立上磯(北海道)【銀賞】朝霞市立朝霞一(埼玉)、習志野市立四(千葉)、南砺市立福野(富山)、さいたま市立土屋、鹿児島市立武岡、天草市立本渡(熊本)【銅賞】長野市立裾花、四国中央市立三島東(愛媛)、山口市立小郡、浜松市立湖東 ◇ 23日は高校前半の部、後半の部が表彰式まで有料でライブ配信されます。申し込みは特設サイト(http://t.asahi.com/clive)で、演奏当日までできます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サッカー・ルヴァン杯決勝、事件事故被害者の子ら観戦 警視庁が企画
増山祐史2022年10月22日 20時00分 事件や事故で家族を亡くした子どもたちのための取り組みとして、警視庁は22日、サッカーJリーグのルヴァン杯決勝が行われた国立競技場(東京都新宿区)に、10家族27人を招待した。 同庁犯罪被害者支援室は2015年度から、スポーツの試合や音楽イベントに遺児らを招待している。ルヴァン杯決勝に招くのは5回目で、今回は試合前にグラウンドを見学する機会も設けられた。参加者はピッチを一周しながら芝を触ったり、写真を撮ったりして楽しんだ。 交通事故で家族を亡くし、自身もサッカーを続けている小学6年生の高田暖(はる)さん(12)は初めての国立競技場に「自分がいつも練習している人工芝の感覚とは違った。プロの会場はこんな感じなんだな」と満足した様子だった。 試合はサンフレッチェ広島が試合終了間際に勝ち越し点を挙げ、セレッソ大阪を2―1で破った。高田さんは「迫力がすごかった。自分も将来このピッチに立てるように頑張ります」と話した。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デジタル・脱炭素人材育成を基金で支援 23年度から文科省
デジタルや脱炭素分野の人材育成を後押しするため、文部科学省は、学部の再編や定員増を行う大学や高等専門学校に対し、財政的な支援を行うことを決めた。2023年度予算の概算要求に100億円を盛り込んでいる。 対象となるのは、既存の学部を理工農情報系の学部に再編したり定員を増やしたりする大学や、情報系の学科やコースを新設する高専など。すでに情報系の学科・コースのある大学院が定員増をするなどの場合にも支援を行う。 当面の運営費や設備投資のた… この記事は有料記事です。残り481文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「思ったより響いた」「音楽って楽しい」 吹奏楽コン、演奏を終えて
音を合わせ、心を一つに、吹奏楽の大海原にこぎ出した――。22日、名古屋国際会議場(名古屋市)で開かれた全日本吹奏楽コンクール中学の部は、後半も15校の熱い演奏が続いた。緊張から解き放たれたばかりの部長らに話を聞いた。 三島東中「一番きれいなハーモニー」 埼玉県朝霞市立朝霞一の代表で大橋瑞嘉(みずか)さん(3年)は「自由曲の『サロメ』は僕たち中学生には難しい曲だけど、妖艶(ようえん)さも含めて大人の雰囲気が出るようにがんばってきた。本番は全員が欠けることなくステージに立つことができてうれしかった」と話した。 長野市立裾花の部長の小林紋寧(あやね)さん(3年)は観客の拍手を聞き、感極まって泣いてしまった。「思ったよりホールが大きく、音もよく響いてびっくりしたけど、楽しく演奏できました」 愛媛県四国中央市立三島東の部長、大和田陽愛(ひめ)さん(3年)は「県大会、支部大会、全国大会と3回演奏したなかで、一番きれいなハーモニー。みんなが納得できる演奏だったと思う」と話す。指揮者の橋詰義久先生は来春、定年退職する。「これまでたくさん怒られたけど、先生を喜ばせられる演奏ができてうれしい」 この記事では、中学校の部後半の部に出場したすべての学校のコメントをまとめました。コンクール直後の熱いコメントが集まりました。 習志野市立四中「30年ぶりの全国で良い経験」 山口市立小郡は県大会と中国… この記事は有料記事です。残り1645文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル