有料記事 編集委員・吉田純子2022年10月22日 21時30分 全日本吹奏楽コンクールの中学の部が22日、名古屋市の名古屋国際会議場で3年ぶりに有観客で開かれ、計30校が観客の前で演奏しました。音楽専門記者の吉田純子編集委員が、この日の演奏を総評します。 音楽の本懐に気付かされた 仲間たちと響き合う幸福な感触を、子供たちは確実にその手に取り戻していた。幕開けの越谷市立大相模は一人一人の歌心を際立たせ、夢を見せる音楽の力を改めて私たちに示した。 白眉(はくび)は柏市立酒井根の、抑制の利いた濃密な音色のグラデーション。もはや第一級の芸術であり、別格の存在感だった。 仙台市立向陽台は目眩(めく… この記事は有料記事です。残り989文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上皇さまが続けてきた慰霊の旅、継ぐ天皇陛下 沖縄で新たな一歩
即位後初めて沖縄を訪れた天皇陛下は22日、皇后さまと共に、沖縄戦の遺族の声に耳を傾けた。遺族の高齢化が進む沖縄に対し、どのような関係を築くのか。新たな道を踏み出した。 「我が国で、唯一の激しい地上戦が行われた沖縄の人々の苦難を思い、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りしました」。糸満市の国立沖縄戦没者墓苑で遺族と対面した天皇、皇后両陛下は、侍従を通じて感想を発表した。 天皇陛下と接した県遺族連合会会長の宮城篤正さん(81)は「上皇さまと同じく沖縄に対する思いは強いと思う。その思いを変わらず持ってほしい」と語った。沖縄戦で父と叔父を失った。 予定時間を10分以上超えて… この記事は有料記事です。残り758文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「パズル解くように」ばらの騎士に挑んだ中学生 全日本吹奏楽コン
管弦楽の大曲に挑戦したり、課題曲の解釈を深めたり。22日にあった全日本吹奏楽コンクール中学の部に出場した学校は、それぞれが立てた目標に向き合い、3年ぶりに観客が入った名古屋国際会議場で、大きな拍手を浴びた。 課題曲、各校の解釈は コンクールでは、課題曲も自由曲と同じくらい大切だ――。全国大会に何度も出場経験のある教諭たちは、そう口をそろえる。 今年は、山形の民謡をモチーフにした曲から、コケティッシュなマーチまで多彩な曲がそろったが、金賞を受賞した東北代表の仙台市立向陽台は、これまで記者が何度となく聴いた課題曲Ⅰ「やまがたふぁんたじぃ」の中で、名演と言える演奏を聴かせた。 曲の冒頭、実際の民謡をイメージして、少しずり上がるような抑揚をつけたフルートのソロが、自由にのびのびと歌い上げる。そこから金管の低音の分厚い響きが、曲の表情に合わせて音量の変化をつけていく。木管のパッセージの正確さと響きの厚さも印象的だった。 自由曲「ドラゴンの年」でも、その技術の高さと表情の豊かさを見せつけた。 ソロを聴かせたイングリッシュホルンの武藤妃音(ひなと)さん(3年)とソプラノサックスの飯野美咲さん(同)は、小学校時代からソロを受け渡してきた。 武藤さんは「曲想をきちんと受け継げるように意識した。落ち着いて、一体感のある演奏ができた」。支えるサックスパートのアンサンブルも丁寧な進行と正確な音程で、美しいハーモニーを作り出した。 管弦楽の重厚な響き思わせた 生駒市立生駒 課題曲Ⅲ「ジェネシス」は、和音の動きなど研究を深めれば深めるほど、新たな発見がある曲だ。 金賞を受賞した北海道代表の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小平三、全日本吹奏楽コン金賞「一丸となって満足いく演奏できた」
名古屋市の名古屋国際会議場で22日にあった第70回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校の部で、東京都内から都代表として出場した小平市立小平三が金賞、羽村市立羽村一が銀賞を受けた。 小平三は、持ち味の繊細さとクリアさで、自由曲「M―Ⅴ(ミューファイブ)ミッション」(松下倫士作曲)をドラマチックに表現した。部長でクラリネットの西尾萌花さん(15)は「緊張したけど、部員が一丸となって演奏できた。大きなミスも防げて満足いく演奏ができた」と振り返った。 羽村一は、部員28人とは思… この記事は有料記事です。残り97文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「厳しい講評を人生に生かして」吹奏楽全国大会を知る顧問からの言葉
最後のコンクールを終えて 全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開かれています。 全日本吹奏楽コンクールは、全国の中学校や高校の吹奏楽部にとって、その年の節目の大会。3年生にとって最後のコンクールを終えたばかりの生徒と指導者たちのミーティングを取材しました。 羽村市立羽村一中(東京) 何度も金賞を獲得した経験がある羽村市立羽村一中(東京)は、3年ぶりに開かれた表彰式で、学年順に分かれて座り、結果を待った。 3年生はお互いに手をつなぎ合って目をつむる。1、2年生は穏やかな表情だった。小さなミスはいくつかあったものの、演奏には手応えを感じていた。 「羽村市立羽村第一中学校、銀賞」 一瞬、ひゅっと息をのむような音が聞こえた。 次の瞬間、3年生は声を殺しながら泣いていた。発表前は穏やかな表情だった1、2年生も、3年生の様子をうかがうと、沈んだ表情に変わった。 結果発表が終わっても、羽村一中の3年生はうつむいたまま、立ち上がれずにいた。 目を真っ赤にして泣く生徒… この記事は有料記事です。残り614文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍横田基地で初のファーマーズマーケット 基地関係者が対象
有料記事 杉山圭子 森治文2022年10月22日 20時00分 米軍横田基地(東京都福生市など)で22日、地元農家の人らが育てた野菜などを基地関係者に販売する「横田ファーマーズマーケット」が初めて開かれた。購入できるのは基地関係者のみだが、会場内の様子が報道陣に公開された。 会場には、農家や飲食店など計25の事業者がブースを出展。野菜や果物の売り場はあちこちで人だかりができた。 立川市で農園を営む小山三佐男さん(47)は「基地内では新鮮な野菜が手に入りにくいらしく、レタスやラディッシュなど生で食べられる野菜や自家製ドレッシングが予想以上に売れました」。武蔵村山市の生産者、荒幡善政さん(55)は「国内の催しではさほど人気のない唐辛子がよく売れるなど、日米の違いも実感できた。異文化交流のいい機会にもなります」と話した。 地元市長らの受け止めは 会場には福生市の加藤育男市… この記事は有料記事です。残り637文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・江戸川区の都営住宅で子ども転落死 4歳男児か
2022年10月22日 20時29分 22日午後4時半ごろ、東京都江戸川区船堀1丁目の都営住宅で、子どもが転落したと119番通報があった。警視庁や東京消防庁によると、都営住宅敷地内で意識不明となっていた男児が約1時間半後、搬送先の病院で死亡が確認された。 警視庁などによると、男児は14階建て都営住宅の敷地内で見つかった。年齢は4歳との情報があり、警視庁などが詳しい状況を調べている。 現場は都営地下鉄新宿線船堀駅の北約300メートル。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
少人数でもミスを全員でカバー 吹奏楽コン、響かせた羽村一中らしさ
名古屋市の名古屋国際会議場で22日にあった第70回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学の部で、東京都内から都代表として出場した小平三が金賞を、羽村一が銀賞を受けた。 連携し、カバーし合い、成長した羽村一 絶対に体調を崩さない。そう誓って、手洗いやうがいを徹底した。全日本の舞台に立てたことを「本当にうれしい。ソロ部分も吹ききった」と羽村一で第一トランペットの佐藤彩音さん(14)は笑顔で語った。 自由曲「交響的断章」(ネリベル作曲)は重厚で迫力ある金管サウンドが要だ。部員28人の少人数バンドで、一人ひとりの役割は大きい。佐藤さんは前年度の全日本アンサンブルコンテストで金賞を受賞した金管八重奏のメンバーで、部を引っ張る副部長でもある。 だが、都大会予選にあたる8… この記事は有料記事です。残り444文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
チョッパーが文楽で新たな「船出」 尾田栄一郎さんの出身県で公演へ
山村で170年にわたり受け継がれてきた人形浄瑠璃と、全世界で発行部数が5億1千万部を超える人気漫画を組み合わせ、新たな芸能を紡ぐ――。熊本県山都町に伝わる「清和文楽」が、漫画「ONE PIECE(ワンピース)」を題材にした新作を11月に披露する。公演に向け、地元では熱気が高まっている。 8月下旬、山都町の清和文楽館の舞台に、「ナミ」「ゾロ」といったワンピースの登場人物名を書いた紙を首からぶら下げた浄瑠璃人形が並んだ。 ナレーションに合わせて、人形の立ち位置や細やかな所作の調整を繰り返す。剣士のゾロが三本の刀を操るシーンでは、人形遣いが刀をさやから抜いたり収めたりする動作を入念に確認していた。 人形遣いの一人、山下真衛(まもる)さん(31)は「これまでしたことのない動きばかり。登場キャラクターたちの原作のイメージにも近づけたいので、手探りを続けています」と話した。 決め手となったチョッパーの名場面 清和文楽は1850年ごろ… この記事は有料記事です。残り1290文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
光る刀で気分はスターウォーズ いま熱い「デジタルチャンバラ」対決
【動画】光る刀で対戦するデジタルチャンバラ「SASSEN」=石平道典撮影 センサー付きの光る刀で対戦するデジタルチャンバラ「SASSEN(サッセン)」が人気だ。「侍の真剣勝負を現代に再現する」と始まった新スポーツで、スマホアプリが勝敗を判定する。じわじわ競技人口が増え、30日に東京・秋葉原で初の全国大会を開く。 「お互いに礼。かまえて、はじめっ!」「やめっ、白1本!」 9月11日に体験会が行われた秋葉原のビルの一室。年齢も性別も様々な22人の参加者が、光る刀を振りかざしていた。間合いを取りながら一瞬の隙を突き切りかかる。 競技に使う道具は、約70センチのポリエチレン製の柔らかい棒「サッセン刀(とう)」とスマートフォンのみ。サッセン刀にはセンサーとLEDライトが内蔵され、青く光る。振ると緑色に、相手に当たると赤色に変化。相打ちするとアプリから「キーンッ!」と音が鳴る。 競技に使うのは刀とスマホのみ ルールは刀を先に当てたら1本と、いたってシンプル。どちらが先に当てたかはスマホアプリが自動判定する。2本先取するか、60秒以内で本数が多い方が勝ちだ。攻撃は1人5打までで、その後は防御しかできず、いつ刀を振るのか頭脳戦の側面もある。 墨田区の小学4年、田口凛人… この記事は有料記事です。残り886文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル