小川崇2022年10月13日 20時22分 1872年10月14日に新橋―横浜間で日本初の鉄道が開業してから150年になるのを前に、JR上野駅(東京都台東区)で13日、鉄道の歴史や文化を体感するイベントが報道陣に公開された。AR(拡張現実)技術を駆使し、かつて活躍した懐かしの車両をホームに展示している。イベントは14日から30日まで。 15、16番線のホームでは、運用を終えた115系電車や、ブルートレインを牽引(けんいん)したEF64形電気機関車をARで再現。車両を空中に浮上させ、普段見られない車両下部の様子を公開する演出もあった。JR東日本の担当者は「最新技術で車両を未来永劫(えいごう)残していけたらと思う」と語った。(小川崇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ならコープ」でシステム障害、商品を配達できず サイバー攻撃か
伊藤誠2022年10月13日 17時00分 市民生協「ならコープ」(奈良市)で、食料品などの共同購入などに使われているシステムに大規模な障害が発生していることが13日、わかった。商品の受発注をできず、組合員に配達できなくなっている。ならコープは「サイバー攻撃の可能性が高い」とみて、奈良県警に被害届を出した。 ならコープの広報部によると、システム障害は9日早朝に判明。組合員からの商品受注、納入業者への発注を担うシステムがダウンした。県内10カ所にある店舗でも、クレジットカードやスマートフォンでの決済ができなくなっている。共同購入向けの商品発注もできず、14日~11月4日分を配達できない状況という。 外出の買い物が困難な組合員には、牛乳や卵などのセットの予約販売を検討している。 ならコープは「これほど大規模なシステム障害は初めて」といい、対策本部を設置。原因究明や組合員への電話連絡などの対応に追われている。ならコープの組合員は県内に約28万人。このうち、共同購入利用者は約11万2千人にのぼる。 システム障害に関する情報はならコープのサイト(https://www.naracoop.or.jp/)で。(伊藤誠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幻の王国「加耶」の宝が30年ぶりに集結 最新研究が明かす日韓関係
韓国の歴史ドラマにたびたび登場する朝鮮半島南部の古代国家・加耶(かや)。鉄生産と交易で栄え、海を越えて古墳時代の日本とも交流を重ねた国の栄枯盛衰に迫る国際企画展示「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」が、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で開かれている。12月11日まで。 加耶(加羅)は3~6世紀に朝鮮半島南部にあった王国群の総称。古代朝鮮の史書「三国史記」などにも書かれているが、同時代の新羅や百済に比べて記述が少なく、「幻の王国」とも呼ばれた。562年には滅亡した。 明らかになった華麗な歴史を紹介 今回の企画展は、日本国内では30年ぶりに約220点の加耶の至宝が一堂に会する機会となる。近年、韓国の考古学研究が進み、徐々に実態が明らかになってきたといい、最新の発掘調査の成果を通して加耶の興亡の歴史や華麗な文化に光をあてた。韓国の国立中央博物館などとの共同開催だ。 「加耶を語るもの」のコーナーでは、①重厚で華麗な武装②豊かな鉄③加耶土器の美④壮大な王陵――の視点から、加耶独特の文化を伝える。 展示室正面で来館者を迎えるのは、馬用の鉄製かぶとだ。顔にフィットする形状になっている。奥には、大小の鉄板を折り曲げて作った人用のよろいがある。胸の部分には渦巻きの文様。今回の展示プロジェクト代表で歴博の高田貫太・研究部教授は「実用性だけでなく、デザイン性を意識したと考えられます」と話す。 加耶の最も重要な社会的な基盤は鉄生産だった。王や有力者が鉄生産を管理運営したことが、墳墓に副葬されていた鉄の延べ板やオノなどからうかがえるという。鍛冶(かじ)集団の墓からは多くの鍛冶道具が見つかったという。 「加耶への道」のコーナーでは、多彩な墳墓の文化を紹介する。近年の研究で、杯やつぼなどの形状や文様などの特徴から、「大加耶」「金官加耶」「阿羅加耶」「小加耶」の四つの圏域に分けられるようになった。墳墓の出土物からは、加耶の栄枯盛衰を垣間見ることができるそうだ。 盛んな交流も新羅に侵攻許し…562年に滅亡 「加耶人は北へ南へ」と「加耶王と国際情勢」のコーナーでは、古代日本の倭(わ)との交流を紹介する。 鉄の交易で、中国や倭と交流を重ねた証しが、出土した中国系統の土器や弥生土器だ。この時代、九州と朝鮮半島の間に位置する沖ノ島では、航海の安全を祈るまつりが盛んになっており、日常的な交易が活発だったことが分かるそうだ。 5世紀ごろから飛躍的に成長… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「マイナカードに運転免許証」導入前倒しも検討 免許証廃止は否定
政府はマイナンバーカードに運転免許証の機能を持たせる「マイナ免許証」の導入前倒しも検討している。河野太郎デジタル相は13日の会見で、これまで2024年度末としてきた導入時期について、「前倒しできないか、検討を警察庁と一緒に進める」と表明した。 一方で、政府がこの日公表した健康保険証の廃止方針と同じように、免許証も廃止するのかについて、政府は現時点で「検討を始めていない」(デジタル庁幹部)と否定する。現行の免許証も併存する姿を描いているとみられる。 政府は「マイナンバーカード1枚で様々なサービスが受けられる社会」を将来像として掲げる。健康保険証に加え、運転免許証との一体化についても関係省庁で検討してきた。 ただ、マイナカードの認証機能を使うには専用のカードリーダーが必要になる。警察官が免許証の記載事項を見たり、無線で連絡したりする現在の運用を変えることになるため、調整にはまだ時間を要するとみられる。 河野氏は会見で「カードリーダーをお巡りさんに持ってもらい、きちんと(カードを)読み取れることは大前提になる。どう前倒しをするか、しっかり検討していきたい」と語った。(渡辺淳基) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
静岡県小山町で観光バスが横転、1人が心肺停止 35人が重軽傷
2022年10月13日 14時14分 静岡県警によると、13日午前11時50分ごろ、静岡県小山町須走の県道で観光バスが横転した。御殿場市・小山町広域行政組合消防本部によると、4人が重傷で、そのうち1人が心肺停止になり、その後死亡が確認された。ほかに32人が軽傷で搬送したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「丹波大納言」を知ってほしい 小豆が作りにくい時代の霧と光
高級小豆の「丹波大納言」。立派で煮ても皮が破れないところを、切腹を言い渡されないほど高官の大納言に例えたとの説がある。京都の丹波とともに兵庫も産地で、訪ねた兵庫県丹波市には、「大納言小豆発祥之地」との石碑が立っていた。 お米の収穫の真っ最中、赤トンボの飛ぶあぜ道で、中出靖大(やすひろ)さん(43)に話を聞いた。代々続く農家で、地域の小豆生産者のリーダー役だ。 いかに地域全体の生産量を減らさず、逆に増やせるか。高齢の農家が引退していくなかで、産地の道を探っている。 高級小豆として知られる「丹波大納言」。兵庫県丹波市の生産農家らはこのブランド小豆をどう守っていくか、考えをめぐらせています。日本で長く愛されてきた小豆。次の世代にどう引き継ぐかが問われています。 「丹波霧ってご存じですか」… この記事は有料記事です。残り1198文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中川家・礼二さんが語る「鉄道愛」 嫌いじゃ言えない鉄道ネタ
有料記事 聞き手・松永和彦2022年10月13日 14時00分 鉄道って、興味のない人には単なる移動手段やと思うんです。けど、四季を感じられるのはもちろんだし、どこにでも行ける。当たり前のように時間通りに到着して、当たり前のようにミスなく走らせている。こんなん日本だけですよ。 僕が鉄道好きになったきっかけは、小学4年のときに見た景色。これがいまでも忘れられない。 (京都と大阪を結ぶ)京阪電車の先頭車両の一番前に初めて陣取った。目の前にレールがあって、街の景色があって。それまでまったく興味がなかったんですけど、ガーッと一気に好きになった。家帰って「出発進行ー」って、何のためかわからんけどずっと練習してた。普通はちょっとずつ好きになっていくもんやと思うんですけどね。 関西の鉄道は土地柄やキャラがはっきり出てるのが面白い。 阪急だと、車内でべらべらしゃべってる人がおらんなとか、南海と蓬萊(ほうらい)(大阪市)の「551の豚まん」はやっぱり合うなとか。近鉄は営業キロが私鉄で日本一長いし。阪神間やと、阪急、JR西日本、阪神が並行して走ってて珍しい。地下鉄も好きですよ。大阪メトロは見なくても路線図、描けますから。 中川家・礼二さんの話には「鉄道愛」を感じるエピソードが多くありました。今後やってみたいこともお話ししていただきました。 僕の好きな京阪は、ターミナ… この記事は有料記事です。残り1218文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
SUPで世界めざす高校生 伝えたい「水俣の海のすばらしさ」
ボードの上に立ち、パドルをこいで進む海上スポーツの「スタンド・アップ・パドルボード(Stand Up Paddleboard=SUP)」。この競技の世界選手権に熊本県水俣市の高校生が出場する。故郷の海への思いを秘めて競技に賭けている。 県立水俣高校1年の島津成彰(なりあきら)さん(15)は小学生の時からSUPを始めた。高校のカヌー部に所属する傍ら、地元のクラブチームで競技を続けている。 15・16日に水俣市で開催される全日本選手権に出場するほか、28日からプエルトリコで始まる世界選手権の日本代表にも選ばれた。 長距離のロングディスタンス、短距離のスプリント、技術を競うテクニカルなどの種目があり、腕の力やバランス感覚を必要とする。 醍醐(だいご)味はそれだけではない。「潮の流れや風向きを読んでいかに効率的に進めるコースを取れるか。競技ではそうした駆け引きが重要です」と島津さんは話す。 実際、日本代表の座を獲得し… この記事は有料記事です。残り446文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海土石流、市長への告訴を警察が受理 遺族「行政の責任追及する」
静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流をめぐり、県警は12日、同市の斉藤栄市長(59)に対する業務上過失致死容疑での告訴・告発状を受理した。犠牲者の遺族ら4人が今年8月に提出していた。 告訴・告発状によると、斉藤市長は、土石流の起点となった土地に造成された違法な盛り土の存在を知りながら危険を除去する措置を取らず、被災当日も住民を避難させる注意義務を怠り、27人を死亡させた疑いがあるとしている。 自宅が全壊した太田滋さん(66)は「ようやくスタートラインに立てた。原因を作った人が責任を取れるよう、捜査を尽くして欲しい」と語った。土石流で兄を失った小川泉さん(68)は、9月に台風15号の影響で浜松市天竜区の盛り土が崩落してけが人が出たことにふれ「同じような事例が全国である。私たちが先陣を切って行政の責任を追及する」と狙いを話す。 その上で、「このままでは市… この記事は有料記事です。残り169文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学校の女子トイレに小型カメラ 「外部からの侵入の可能性」
菱山出2022年10月13日 10時55分 大津市教育委員会は12日、市立小学校の女子トイレに小型カメラが設置されていたと発表した。校長が大津署に被害届を出し、捜査中という。 児童生徒支援課によると、小型カメラは4日午前11時50分ごろ、トイレの清掃を委託されている業者が発見した。発見前の清掃は9月30日で、そのときは不審物はなかったという。発見後、市内の全小中学校に点検を指示したが、他では不審物は見つかっていない。 同課の担当者は「警察からは『外部からの侵入による犯行の可能性が高い』と聞いている。カメラが設置されていた小学校にはスクールカウンセラーを派遣して児童のケアに当たっている」と話した。(菱山出) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル