堀之内健史2022年9月26日 21時00分 消費税の「インボイス制度」に登録した個人事業主の名前の一覧が国税庁のウェブサイトから取得できる状態になっていた問題で、同庁は26日、個人名のデータを削除した形での掲載に切り替えた。声優や作家など本名を明かさずに仕事をしている人たちから「身バレにつながる」と批判する声があがっていた。 インボイスとは請求書や領収書のことで、来年10月から、消費税の税額控除に必要となる。制度を利用するには事前登録が必要で、ウェブサイトでは昨年11月から、登録した個人事業主の名前や登録番号などを一つにまとめたファイルを掲載してきた。誰でもダウンロードでき、国税庁は「個人事業主が制度に登録しているか、取引先が確認できるようにするために必要な措置だ」と説明してきた。 26日に新たに掲載したファイルには、インボイスの登録番号(13桁)、登録日、登録の失効・取り消し日の3種類を掲載している。これまでは個人事業主が希望すれば、事務所のほか、ペンネームや芸名などの屋号も掲載できたが、できないようにした。 サイト内には、登録番号を入力すれば個人事業主の名前が検索できる機能があるため、ファイルから個人名を削除しても制度の運営には問題がないという。 国税庁によると、現在掲載されているのは8月末までにインボイス制度に登録した個人事業主の約20万件。制度開始時から登録を受けるには、原則来年3月までに申請する必要があるといい、今後も掲載件数は増えていく見通しだ。(堀之内健史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡・園バス熱中症死「ルーズさ分かった」 傍聴の祖父ら遺族が会見
福岡県中間市の双葉保育園で昨年7月、園児(当時5)が送迎バス内に取り残されて死亡した事件。業務上過失致死の罪に問われている当時の園長(45)と、園児を降車させる係だった保育士(59)は、26日に福岡地裁であった初公判で起訴内容を認めた。 事件で亡くなった倉掛冬生(とうま)ちゃんの祖父ら遺族は裁判の傍聴後、記者会見を開いた。 ――裁判が始まったことをどう受け止めていますか。また、この裁判で明らかにしてほしいことは 今日の裁判で、園長が言っていることは信用できない。コミュニケーションが園で取れていないことを、ものすごく感じた。冬生が亡くなった保育園のルーズさが分かったというか、点呼にしてもバスの中の確認もしていない。 確認の取りようがない。だいたい分かっていたが、これじゃだめだと思った。これをどうにかしないとまた続くんじゃないか。 ――法廷で当時の園長や保育士を前にして率直に感じたことはありますか 2人とも法廷にいた母親にあ… この記事は有料記事です。残り474文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
来年1月の大学入学共通テスト、出願書類受け付け始まる
来年1月に行われる大学入学共通テストの出願書類受け付けが26日、始まった。東京都目黒区の大学入試センターでは、職員が送られてきた封筒を開け、書類の不足や誤記入がないかを点検していた。 初日は6495人の出願を受け付けた。受け付けは10月6日(消印有効)まで。国公私立大学など870校以上が利用する見込み。 共通テストは来年1月14… この記事は有料記事です。残り140文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東大院入試で出題ミス、合否への影響はなし 採点時に出題者が気づく
東京大学は26日、9月13日に行った大学院教育学研究科の入学試験で、問題に誤りがあったと発表した。受験者は8人で、全員を正答とした。合否への影響はないという。 同大によると、出題ミスがあったのは総合教育科学専攻身体教育学コース(修士課程)の専門科目の筆記試験。採点時に出題者がミスに気づいたという。 同大では、試験問題は複数の… この記事は有料記事です。残り116文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「残酷な法律を作った責任を」 強制不妊、車いすで裁判所を訪れ提訴
有料記事 村上友里、平川仁、仲川明里2022年9月26日 21時26分 筆舌に尽くしがたい苦痛を味わった――。旧優生保護法の下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、新たに6人が東京、名古屋、仙台の3地裁で国を訴えた。背中を押したのは、先に提訴した人たちの思いや、勝ち取った判決。より広く被害を知ってほしいと実名で会見に臨んだ人もいた。 「障害者にとって残酷な法律を作った国には、きちんと責任をとってほしい」 東京で提訴した西スミ子さん(75)は26日、顔と名前を出して会見に臨み、思いを記した紙をゆっくりと読み上げた。 手足に重度の障害があり、ふだんはベッドで寝たきりの状態だ。この日は「被害を全国の人に知ってほしい」と、ヘルパーの助けを借りて東京都日野市の自宅から車イスに乗り、福祉タクシーで自ら裁判所を訪れた。 結婚考え、子どもを望んだが・・・ 生後6カ月ではしかにかかり、脳性まひで手足に障害が残った。 14歳になる年に、入所していた医療施設から「生理がなくなる手術がある」と言われ、子宮を摘出する手術を受けた。 東京で、仙台で、名古屋で。法律で手術を強いられた人らが、今裁判に踏み切った思いを語りました。 生理用品の交換を頼んでいた… この記事は有料記事です。残り1948文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道から、山形から「どうしても献花したい」 国葬前日の武道館は
安倍晋三元首相の国葬が行われる日本武道館(東京都千代田区)の周辺を26日歩くと、急ピッチで準備が進んでいた。厳戒態勢に入った都心の真ん中には、前日にもかかわらず、弔問の人たちが集まっていた。武道館のある北の丸公園は26日夕に閉鎖され、当日を迎える。 26日昼過ぎ、北の丸公園の入り口にあたる田安門の手前に、葬儀で使う白黒の「鯨幕」が巻かれた受付用テントが設営されていた。武道館の近くでは、警察官や自衛隊員が隊列を組んで歩いていた。記者が見てきたこの数日より明らかに多い。武道館の入り口には新たに「故安倍晋三国葬儀場」と書かれた看板が掲げられていた。 周辺には見学に訪れた人たちも目立った。スマートフォンで武道館や看板の文字の写真を撮る人の姿も。 4人の女性が集まっていた。みな初対面で、1人は北海道から来ていた。当日の規制についてなど、情報交換していたという。 山形県酒田市から来た主婦(60)は、取材に「まさかここまで国葬の会場に近づけるとは思わなかった」と話した。首相辞任後も安倍氏の活躍を期待していたといい、「銃撃事件はショックだった。どうしても献花したいと思って駆けつけた」。27日の一般献花に改めて足を運ぶという。 北の丸公園北側の九段坂公園… この記事は有料記事です。残り562文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山上容疑者モデルの映画、反対意見寄せられ鹿児島で上映中止
2022年9月26日 22時30分 安倍晋三元首相を殺害した容疑で送検された山上徹也容疑者をモデルにした映画「REVOLUTION+1」(足立正生監督)の上映について、鹿児島市のミニシアター「ガーデンズシネマ」は25日、公式ホームページで中止を発表した。 上映は29日に予定していた。詳細は明らかにしていないが、作品が事件の容疑者をたたえるような内容だとして上映に反対する意見が数件寄せられたという。 同館は「上映すると何が起きるか分からない。関係者とも協議し、お客様の安全第一を考え中止を決めた」と説明している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学生拘束・監禁「映画の拷問シーンをヒントにした」 NPO理事長
発達障害のある中学生を拘束したとして、逮捕監禁罪に問われている福岡市のNPO法人「さるく」理事長の坂上慎一(57)=福岡市早良区=、福岡県志免町立小学校教諭の松原宏(37)=同県篠栗町=両被告の初公判が26日、福岡地裁であった。2人は起訴内容を認めた。 起訴状などによると、2人は昨年10月9日、14歳だった長崎県の男子中学生宅で、「殺すぞ」「死ね」と言い、手足をベルトなどで拘束。頭に袋をかぶせて殴り、山道へ連行して「捨てていく」「埋めるぞ」と脅し、坂上被告のNPOが運営する福岡県久留米市の施設に監禁したとされる。 検察側は、坂上被告が「アメとムチを使い分けて従わせ、短期間で成果を出したかった。米国映画の拷問シーンをヒントにした」と供述していることを明らかにした。拘束時は中学生を後ろ手に縛り、粘着テープを貼った目の上からサングラスをかけ、耳にはイヤホンをつけて大音量で音楽をかけたという。 検察側の冒頭陳述によると… この記事は有料記事です。残り326文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウーバー配達員にヘルメット着用呼びかけ 来春には全世代努力義務に
田添聖史2022年9月26日 18時59分 自転車でのヘルメット着用が来年4月までに努力義務になるのを前に、飲食宅配代行サービスの「ウーバーイーツジャパン」(東京)が26日、大阪市北区で配達員に着用を呼びかけるイベントを開いた。40人がヘルメットを試着したり、大阪府警が用意した運転シミュレーターを体験したりした。 イベントでは、配達員が受け取った白地のヘルメットに自由にデザインしたり、シミュレーターで安全確認について学んだりした。パーツの販売会社から自転車の整備について教わるコーナーも設けられた。 参加した配達員の中西新さん(29)は、大型車に追い抜かれるときや、西日が厳しい時間帯に転倒しそうになることがあるという。「ヘルメットは必需品だと改めて思った。配達員でない人にも、当然着けるものという意識が広まってほしい」と話した。 府警によると、府内では今年8月末時点で21人が自転車乗車中の事故で死亡。うち6人は頭部のけがが原因だったという。府警交通総務課の中野宏重・課長補佐は取材に「自分だけでなく、身近な人にもヘルメット着用を呼びかけて、身を守る運転を徹底してほしい」と話した。今年4月に成立した改正道路交通法(1年以内に施行)により、自転車を利用する全世代のヘルメット着用が努力義務になる。(田添聖史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
松戸の小1女児不明から4日目 江戸川河川敷で捜索続く
有料記事 近藤咲子、高橋淳2022年9月26日 19時30分 千葉県松戸市の小学1年生、南朝芽(さや)さん(7)が行方不明となり26日で4日目となった。県警は120人態勢で靴などが見つかった江戸川河川敷などを捜索したが、有力な情報はなかったという。27日も捜索を続ける。 松戸署や松戸市によると、朝芽さんは23日午前11時半ごろ、1人で自宅を出た。約5分後に母親も自宅を出て、朝芽さんが向かったはずの自宅近くのこぶし公園に行ったが姿は無かった。 その後、北西に約900メートル離れた流山市の木2号公園で朝芽さんのキックボードが見つかり、そこから西に約300メートル離れた江戸川河川敷の茂みで両足のスニーカーと靴下が見つかった。 市が情報提供呼びかけへ動画作成 独自に探す人たちも 松戸市は情報提供を呼びかけ… この記事は有料記事です。残り265文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル