2024年2月14日 20時35分 静岡県袋井市の通信制高校生、斉藤宇川(うかわ)さん(17)が殺害されて同県湖西市の浜名湖で遺体で見つかった事件で、斉藤さんが4日に自宅を出た後、友人とトラブルになっていた可能性があることが、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、斉藤さんは4日午後7時ごろに「遊びに行く」と言い残して自宅を出て、浜松市内の友人宅を訪問。複数の友人と会っていたことが確認されているが、翌日未明になり、一部の友人と一緒にこの家を出たという。両者間で何らかのもめ事があったとみられるという。 9日午後になり、釣り人が浜名湖の湖面に浮かんだ状態の斉藤さんの遺体を発見した。県警は友人らから事情を聴くなど、亡くなるまでの足取りの裏付けを進めている。 県警によると、斉藤さんの死因は水死で、推定で死後約1週間。遺体には複数の皮下出血があり、誰かに暴行を受けた後で水死させられた可能性がある。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ検査キットの単価水増しか 9億円詐取容疑、瑞穂市議ら逮捕
2024年2月14日 17時12分 大阪府の新型コロナウイルス無料検査事業で使った抗原検査キットの仕入れ単価を水増しし、府から補助金約9億円をだまし取ったとして、府警は14日、岐阜県瑞穂市議の松野貴志容疑者(49)=瑞穂市=ら男女5人を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 ほかに逮捕されたのは、薬局運営会社「StarSeed」(大阪市)会長の中垣裕資容疑者(37)=大阪市阿倍野区=ら。松野容疑者は医薬品販売会社「新日本薬品」(岐阜市)の代表取締役も務めており、「StarSeed」に抗原検査キットを卸売りしていたという。 発表によると、5人は共謀して2022年4~8月、キットの仕入れ単価(1210円)を286~1782円水増しした虚偽の実績報告書などを府に提出。約1億400万円を過大請求し、補助金約9億円を詐取した疑いがある。 府警は松野容疑者が実績報告書の作成に関わったとみており、詐取した補助金の一部を受け取っていた可能性もあるとみて調べる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
別府・鶴見岳で2度の火山性地震 気象庁が現地調査、地元も警戒
大村久2024年2月14日 17時14分 福岡管区気象台は14日、大分県別府市の鶴見岳で火山性地震が発生したと発表した。現在の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意する)だが、地震が増加するなど火山活動が高まった場合はレベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるとしている。 これを受け、県や別府市などは災害対策連絡室を設置した。 同気象台によると、13日午後8時52分と同9時2分に、鶴見岳の浅い場所を震源とする振幅の大きな火山性地震が観測された。火山の状況に関する臨時の情報を発表し、14日から気象庁機動調査班が現地調査を実施しているという。(大村久) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ヤギとふれあいしませんか?」 避難者に呼びかけ癒やしに
石川県穴水町の農家民宿「兜(かぶと)ガーデンファーム」で飼育されているヤギたちが、能登半島地震により長引く避難生活を過ごす住民の癒やしになっている。代表の小栗伸幸さん(69)が避難所にチラシを掲示し呼びかけると、子どもたちがヤギに会いに来るようになった。 小栗さんは60歳で定年退職した後、2016年に横浜市から移住し、翌年には農家民宿をはじめた。ヤギのエサやりや搾乳、ブルーベリーやみかんの収穫などが体験できる宿泊施設で、県内外の小中高生を中心に利用されているという。現在、約5千平方メートルの広場でヤギ7頭を飼育している。 ヤギの飼育は、移住直後に町内の知人から「ヤギ飼わんか?」と勧められたのがきっかけだった。 「1日90分の作業で飼える」と言われ、4頭のヤギを引き取った。だが実際に愛着を持って育ててみると、エサやり、水やり、小屋の掃除に、フンの始末など「90分どころじゃない作業量だった」と、小栗さんは笑う。 今回の地震で、民宿自体に大きな被害は無かったが、断水の被害を受けた。ヤギを飼っている広場や小屋も無事だった。 ファームの向かいには町の指定避難所となっている旧兜小学校がある。県によると、13日時点で約150人が避難しているという。 地震から2日後、小学校を訪れた小栗さんは余震や慣れない生活でストレスを抱える子どもたちの姿を見た。さらに、子どもたちの遊び場がなくて困っている親御さん、体を動かす機会が少なくなったお年寄りも避難所にはたくさんいた。 「ヤギとのふれあいが手助けになれば……」 その日、「散歩のついでにヤギとふれあいしませんか?」と呼びかけた手作りのチラシを小学校の掲示板に貼った。 それからは、毎日のように避難している子どもたちがヤギに会いに来てくれた。「常連」の小学生の女の子は、ヤギ7頭の名前を全て覚えるまで通ってくれた。 ヤギとふれあう子どもたちを見た小栗さんは「最初はおっかなびっくりヤギに近づいていた子どもも、1カ月たてば自分からなでるようになった。大変な避難生活のなか、リラックスする様子を見られてよかった」と話していた。(田辺拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸市が高校通学費を無料化 大阪の授業料無償化に対抗、年20億円
小川聡仁2024年2月14日 13時30分 神戸市は14日、市内の高校に通う生徒の通学費を今年9月から全額補助する方針を明らかにした。1人当たりの補助額は年平均9万3500円で、年間の予算は約20億円を見込む。大阪府が私立高校の授業料無償化を進める中、子育て世帯の流出を防ぐ狙いがある。 対象は、市内に住む高校生約2万900人。所得や子どもの数などによる制限は設けない。9月~来年3月の経費など12億円をこの日発表した新年度予算案に計上した。 今年度までの制度では、通学費は月1万2千円まで自己負担で、それを超える分の半額を市が補助し、年間予算は1億円だった。市内の自宅から市外の高校に通う場合、9月以降も月1万2千円を超える分の半額だけを補助する。 市内の公立高校30校、私立高校26校の他、高等専門学校や外国人学校など計68校の生徒に適用する。全額補助は2025年度以降も続ける方針。 神戸市は昨年、人口が150万人を割り込み、人口減が課題。近くの大阪府が新年度から私立高校の授業料無償化の所得制限などを段階的になくし、府内の全生徒を対象とする方針を示しており、神戸市も新制度で若年層の定着や流入につなげたい考えだ。(小川聡仁) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
臭わず汚物をパック、水いらずのトイレカー 能登の被災地に貢献
能登半島地震の被災地に、キャンピングカーを製造・販売する岐阜県可児市の「トイファクトリー」が組み立てたトイレカー1台が派遣されている。水や薬品を使わずに排泄(はいせつ)物を処理でき、断水に悩む避難所でトイレ事情改善に貢献している。 車に積載しているのは、スイスのクレサナ社が開発したウォーターレストイレ。便器内にセットしたフィルムが自動的に排泄物を袋状に包んで密封し、汚物が漏れることはない。使用済みのおむつや生理用品も、そのまま捨てられる。フィルムは1度セットすれば、最大50回ほど使える。トイ社がキャンピングカー用に、昨秋から採用していた。 能登半島地震では、業界でつくる日本RV協会を通じてトイ社にも車両の派遣要請があり、これまでに応援の自治体職員の宿泊や休憩用などに、トイレカー以外のキャンピングカー6台を派遣した。 1月上旬、車両を運んだ社員が被災地で感じたのは、断水による避難所などの劣悪なトイレ環境だった。「くんである川の水で流すものの、くみ取りが追いつかない。臭いがひどく、衛生上の問題を感じた」と、トイ社岐阜店長の竹縄大樹さん(42)は話す。 トイ社は早速、4人のチームを立ち上げ、トイレカーの製作を始めた。専用のトイレカー開発は初めて。車体には、トイ社が昨夏、ハイエースをベースに公用車用に開発し、座席が着脱できて会議やイベント、移動投票所などに広く使えるマルチパーパスモビリティー(マルモビ)を使った。 後部にトイレの個室を2室設け、数日間の工事で、ドアや仕切り板などを据え付けた。 できあがった車両は、石川県珠洲市で約30人が過ごす避難所の公民館に派遣され、女性用トイレとして1月29日に稼働を始めた。今のところ好評で、社員が引き揚げた後も現地で問題なく使われているという。 トイ社には、他にもトイレカーの要望が寄せられているといい、個室が3室あるタイプや、トイレが簡単に着脱できて多用途に使える車両などを考案中だ。今回の課題を洗い出し、災害時には、一般の人がすぐに個室を組み立てられるような簡素なトイレカーをめざすという。(本井宏人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
客もスタッフも、生産者も笑顔に 「三方よし」目指すチョコレート店
滋賀のよさをチョコレートで再確認できたら――。そんな思いで、大津市の琵琶湖近くに出店した。バレンタインデーの2月14日、4周年を迎える。 琵琶湖が見える。「THE SMILE CHOCOLATE」があるのは、中央大通りにある小さなビルの1階。 5坪(約16・5平方メートル)の店内に、生チョコ、チョコバー、ディップフルーツ、マドレーヌ、ドリンクなどの商品が並ぶ。 薄く延ばしたチョコレートに、ナッツやドライフルーツなどをトッピングした「マンディアン」は17種類もある。 「街のお菓子屋さんをつくりたかった。子どもが自分のお小遣いで、母の日や友だちの誕生日に買えるような」 ショコラティエで同店代表取締役の吉野智和さん(47)は、店のコンセプトをこう説明する。原材料費は高くなっているが、1個280円のマンディアンは開店以来、値上げしていないという。 出かけたよその土地で買う「お土産」ではなく、その土地の人が「うちの街のおいしいもの」として買って持っていく「おもたせ」を目指す。 「滋賀と言えば『琵琶湖とふ… この記事は有料記事です。残り952文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4歳次女に薬品飲ませ殺害した疑い、両親逮捕 父親の姉も死亡 浅草
【動画】次女を殺害した容疑で逮捕された父親の細谷健一容疑者(43)と母親の志保容疑者(37) 東京都台東区のマンションで昨年3月、住民の女児(当時4)が心肺停止状態で搬送されて死亡し、警視庁は14日午前、薬品を摂取させて殺害したとして、父親の細谷健一(43)と母親の志保(37)の両容疑者を殺人容疑で逮捕し、発表した。健一容疑者は「関与していません」と容疑を否認し、志保容疑者は黙秘しているという。 捜査関係者によると、健一容疑者の姉も2018年4月に41歳で死亡し、遺体に不審な点があり、警視庁は経緯を調べる方針。 健一、志保の両容疑者の次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4)は昨年3月13日午前9時ごろ、台東区今戸1丁目のマンションから救急搬送され、病院で死亡した。目立った外傷はなかったという。健一容疑者から「娘が息をしていない」という内容の119番通報があったという。 司法解剖の結果、美輝ちゃんの死因は「中毒死」と判明。体内からは、抗精神病薬などとして使われる「オランザピン」と、不凍液などとして主に工業用に使われる「エチレングリコール」をそれぞれ飲んだ際に生じる成分が検出された。 警視庁捜査1課は、オランザピンを服用する必要はなく、エチレングリコールは主に工業用のため、捜査を開始。昨年8月29日に両容疑者の自宅を殺人容疑で家宅捜索し任意で事情聴取していた。両容疑者がインターネットでこの2種類の薬品を買った形跡も確認されているという。 事件は自宅内で起きたとみられ、目撃者がいなかった。捜査1課は薬物の専門家の見解を聴取。美輝ちゃんの毛髪鑑定などから死亡前の一定期間、オランザピンを摂取していた可能性があることが判明した。こうした状況から誤飲の可能性は低く、両容疑者に摂取させられたとみて逮捕した。 両容疑者は、美輝ちゃんを含めたきょうだい3人と計5人暮らしだった。美輝ちゃんは入浴の頻度が少なく、幼稚園や保育園を転々としていたという。同課はネグレクト(育児放棄)などの虐待があったとみている。 登記簿などによると、健一容疑者は18年6月1日、父親が代表取締役だったホテル運営会社の代表取締役に就任した。父親は4日後に死亡。翌7月、志保容疑者が同社取締役に就いていた。健一容疑者の母親は同年1月、姉は同年4月に、それぞれ死亡していた。(増山祐史、遠藤美波、長妻昭明) 細谷美輝ちゃんの死亡をめぐる経緯 2009年11月 健一、志保の両容疑者が結婚 2019年1月 美輝ちゃんが3人きょうだいの末っ子(次女)として誕生 2023年3月13日 美輝ちゃんが自宅から救急搬送され、その後に死亡 2023年8月29日 警視庁が両容疑者の自宅を殺人容疑で家宅捜索 2024年2月14日 警視庁が両容疑者を殺人容疑で逮捕 (捜査関係者などへの取材による) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「残業代なし」の給特法どう変える 公立教員の処遇改善の議論始まる
久永隆一2024年2月14日 11時19分 公立学校教員の給与増に向けた議論が14日午前、中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別部会でスタートした。50年以上続く給与制度の手直しか、抜本改革か。大きく分けて二つの方法論があり、意見が割れそうだ。 公立学校教員の給与制度を巡っては、教員給与特措法(給特法)で「残業代」は支給せず、代わりに基本給の4%分を「教職調整額」として一律に上乗せ支給するルールが定められ、半世紀以上続いている。残業代が生じないことから、「管理職側に長時間労働を抑制しようという意欲が働きにくい」「『定額働かせ放題』の制度だ」などと批判されてきた。 こうした制度下で近年、長時間労働や教員のなり手不足が深刻化してきたことを踏まえ、文科省は昨年6月から特別部会での議論をスタート。学校の働き方改革や指導体制について議論してきたが、この日から給特法の改正を含む「処遇改善」の議論に入った。 部会では、「1971年に制定された教職調整額の4%という数字は、当時の勤務実態調査を踏まえて決まった。改善が必要だ」との指摘や、「私立や国立の学校では時間外勤務手当が出ていることを踏まえ、公立校の教員にも(時間外労働への割増賃金の支払いを定めた)労働基準法37条を適用する必要があり、給特法の抜本改正を検討すべきだ」といった意見が出た。 抜本改革に踏み込むかが焦点 給与の引き上げはすでに既定路線となっているが、その方法には主に二つの案がある。 一つは、4%の上乗せ部分を引き上げる方法だ。自民党は昨年5月、10%以上にする提言を公表。有力案とされる。 一方、抜本改革を主張する立場からは、今はない残業代を支払う案が提唱されている。 今後の法改正や予算化を見据えれば、文科省が方向性を見いだすタイムリミットは4月とみられる。(久永隆一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新車両「中古の中古」ではありません 銚子電鉄、30年ぶり中古購入
大久保泰2024年2月14日 11時24分 千葉県銚子市内を走る銚子電鉄に8年ぶりに新しい車両が届いた。南海電鉄(大阪市)から購入した中古車で、「中古の中古」ではない車両の導入は30年ぶりとなる。3月からの運行開始をめざす。 南海電鉄は大阪市・難波と和歌山県などを結ぶ路線を運行している。届いた2車両は1969年に製造された。銚電では車両の更新のため、中古車両を全国で探していた。現在運行されている車両は老朽化で部品の調達が難しくなったため、引退になる。 導入される車両は、キャベツ畑の中を走る銚子のまちに似合う、薄い緑色に新たに塗り替えられた。銚電の担当者は「関東地方に関西からの車両が来るのは珍しい。関西の方にもぜひ、銚子に来て欲しい」と期待している。(大久保泰) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル