沖縄県の玉城デニー知事は7日、日本復帰50年にあわせて、あるべき将来像を描いた「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を発表した。復帰前年、屋良朝苗・琉球政府行政主席(後の知事)名でまとめられた「復帰措置に関する建議書」を踏まえ、当時県民が求めた「基地のない平和の島」の実現に取り組むよう日本政府に求める内容となっている。 玉城知事が10日に上京し日米両政府に提出する。 新たな建議書は15ページ、約9千字。旧建議書と半世紀の歩みの検証、県民からの意見募集や有識者会議を経て作成された。意見募集には3週間で533人から自然環境や基地問題、平和など19分野で意見が寄せられたという。建議の柱は、自立型経済の構築および「基地のない平和の島」の実現、アジア太平洋地域における平和構築と独自の歴史や多様性を持つ沖縄の最大限の活用など四つ。 基地問題では、日米地位協定… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無人潜水機載せた作業船「新日丸」、沈没現場に到着 知床観光船事故
2022年5月7日 21時24分 【動画】作業船新日丸、網走港を出港し現場海域へ=戸田拓、角野貴之撮影 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、海底の観光船を調べる無人潜水機を載せた民間作業船「新日丸」が、網走港を経由して7日夜、沈没現場に着いた。事故の発生から2週間がたち、乗っていた14人の死亡が確認されたが、なお12人の行方がわかっていない。海上保安庁は船内の確認作業を急ぐ方針。 新日丸は7日午後3時前に網走港の埠頭(ふとう)に着岸。タラップがかかると、5、6人がスーツケースなどを持って乗り込んだ。網走市の担当者によると、食料や防寒具を積み、約2時間後に沈没現場へ向かった。 観光船「KAZUⅠ(カズワン)」は水深約120メートルの海底で見つかった。国は今後、無人潜水機のほか、深い海に潜れる「飽和潜水」と呼ばれる特殊な方法も用いて船体を調査。その後は国主導で船体を引き揚げる方針を示している。 現場では7日も海保や海上自衛隊が捜索活動を続けたが、不明者につながる手がかりは得られなかった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに3万9327人が感染 沖縄は初の2千人超えで過去最多
新型コロナウイルスの国内感染者は7日、全国で新たに3万9327人が確認された。前週の同じ曜日を上回ったのは4月25日以来。 沖縄県では過去最多の2375人(米軍以外)となり、初めて2千人を超えた。全国の死亡者は27人だった。 新規感染者の最多は大阪府の4192人で、次いで東京都の3809人。それぞれ、前週の同じ曜日の4月30日より3080人、830人多かった。沖縄県は、過去最多だった1月15日の1826人を大きく上回った。県は、大型連休中に人の交流が増えたことや、多くの医療機関が休業するなか平日の6日に検査が集中したためとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ対策の「県民割」で56件の個人情報漏れ 福島県
福島県は7日、新型コロナ対応の宿泊助成「県民割プラス」で、利用者や同伴者の氏名や連絡先などの個人情報56件が、他の一部の利用者にもウェブ上で閲覧できる状態になっていたと発表した。4月に委託業者がシステムを改修した際、問題が生じたとしている。 県によると、個人情報が他の利用者から閲覧される状態になっていたのは、申し込みの際にメールのアドレスを登録せず、フェイスブックやツイッターなどのSNSアカウントだけでログインできるようにした人たち。同様にSNSアカウントだけで申し込んだ他の利用者が自分の個人情報を収容した「マイページ」を開くと、他人の個人情報を見られるようになっていたという。 県民割プラスは、福島県や東北地方、北関東などの人たちが福島県内の宿泊施設を利用する際に割引される制度。県観光物産交流協会がインターネットサービス会社のピアトゥー(本社・東京都)にシステム開発と管理を委託していた。昨年10月に運用が始まり、今年4月14日に改修した際に問題が生じたという。 県が問題を把握したのは利用… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「残念だけど負けました」奪われた憩い、コロナ禍を伝える貼り紙たち
2年以上続くコロナ禍。街のあちこちで目についたのが、感染対策などを呼びかける貼り紙や掲示だ。その言葉を読むと、未曽有の災禍を過ごした日々が浮かび上がってくる。 「マスクで散髪できます!!」 東京・銀座にある理容室「Hair Trip」は、2年ほど前からイラスト入りで貼り紙を出し続けている。安心して来店してもらえるようにと、オーナーの横田元さん(48)の妻が書いた。この貼り紙を見て「ここなら大丈夫」と、常連になったお客さんもいるという。 場所柄、オフィス街に通勤する客が多かったが、仕事終わりに来る客は減り、コロナ禍以前のように客足は戻っていない。一方でテレワークが増えたこともあり、埼玉・浦和にある系列店はお客さんが増えた。 マスクを外してカットをするお客さんもいるが、気にするお客さんもいる。横田さんは「世の中のみんながみんなマスクを外すようになったら貼り紙はとっちゃおうかな」と話す。 「コロナ禍に 走る白衣に 金メダル」 緊急事態宣言下での東京五輪… この記事は有料会員記事です。残り1393文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄知事、半世紀越しの「建議書」 「県民の願い実現していない」
沖縄県の玉城デニー知事は7日、日本復帰50年にあわせて、あるべき将来像を描いた「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を発表した。復帰前年、屋良朝苗・琉球政府行政主席(後の知事)名でまとめられた「復帰措置に関する建議書」を踏まえ、当時県民が求めた「基地のない平和の島」の実現に取り組むよう日本政府に求める内容となっている。 玉城知事が10日に上京し日米両政府に提出する。 新たな建議書は15ページ、約9千字。旧建議書と半世紀の歩みの検証、県民からの意見募集や有識者会議を経て作成された。意見募集には3週間で533人から自然環境や基地問題、平和など19分野で意見が寄せられたという。建議の柱は、自立型経済の構築および「基地のない平和の島」の実現、アジア太平洋地域における平和構築と独自の歴史や多様性を持つ沖縄の最大限の活用など四つ。 基地問題では、日米地位協定… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
観光船事故、北方領土の「壁」越えて捜索 海底は「ロシア原潜の巣」
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故はなお12人の行方がわからず、捜索活動が続けられている。海上保安庁は捜索の範囲を広げているものの、事故現場に近い北方領土周辺で捜索を始めたのは、発生から2週間近くたってから。背景には、安全保障も絡むデリケートな「壁」があった。 観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が知床半島沖で消息を絶ってから5日後の4月28日。ロシアのサハリン州国境警備局から、第1管区海上保安本部(小樽市)にファクスが届いた。 北方領土のひとつ、国後島の西方海域で「救命胴衣を着用した漂流者を発見」「荒天のため引き揚げられず」「リュックサックを引き揚げた」という内容だった。 知床半島先端の知床岬から国後島までは、40キロほどの距離だ。国後島にある同警備局の事務所は29日、朝日新聞の電話取材に対し「(捜索への)協力を続けており、今後も何か見つかればただちに日本側へ連絡する」と答えた。 情勢問題抱えているが「関係はいい」 政府関係者によると、日ロの政府間ではウクライナ情勢をめぐる関係の難しさを抱えているものの、ロシア側の海保にあたる同警備局と日本の海保は日頃から海上の安全確保について連絡を取りあっており、「現場同士の関係はいい」。今回も同警備局は国後島の周辺で「捜索にあたってくれている」という。 ただし、現場では当初から国… この記事は有料会員記事です。残り1102文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無人潜水機載せた作業船「新日丸」、網走港に入港 知床観光船事故
2022年5月7日 16時14分 北海道・知床半島沖の観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の沈没事故で、無人潜水機を載せた民間作業船「新日丸」が7日午後3時ごろ、網走港に入港した。第1管区海上保安本部(小樽市)によると、同日中にカズワンの沈没海域付近に向けて出港する予定だという。 乗客乗員26人が乗ったカズワンは、4月23日に知床半島沖で消息を絶ち、同29日に半島西側の水深約120メートルの海底で見つかった。国は今後、無人潜水機などで船体を調査し、国主導で引き揚げる方針を示している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ウクライナ侵攻、核共有を念頭に」 長崎平和宣言に向け意見
8月9日の長崎原爆の日の平和祈念式典で、長崎市長が読み上げる平和宣言の内容を話し合う起草委員会の初会合が7日、同市であった。宣言の作成にあたり、委員からはロシアのウクライナ侵攻や、米国の核兵器を日本に配備して共同運用する「核共有」の議論を念頭に置くよう求める意見が相次いだ。 起草委は市長と被爆者、学者ら16人で構成。この日は、各委員が宣言文への思いや内容について意見を出し合った。 調漸(しらべすすむ)・長崎平和推進協会理事長は、「ウクライナの姿は、長崎の当時の惨状と重なる。今こそ平和を希求する長崎からの願いが重要だ」と述べた。 さらに、「危機に乗じ、核共… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨・道志村の女児不明、新たな手がかりみつからず 8日も捜索続行
池田拓哉2022年5月7日 17時31分 山梨県道志村の山中で子ども用の靴や骨の一部が見つかったことを受け、県警は7日も周辺を捜索した。40人態勢で遺留品などを探したが、新たな発見はなかったとしている。8日も捜索を続けるという。 付近では2019年9月に千葉県成田市の小学生、小倉美咲さん(9)が行方不明になっている。県警は見つかった遺留品や骨を鑑定し、小倉さんとの関連を慎重に調べている。(池田拓哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル