東京・明治神宮外苑地区の再開発計画で、文化遺産保存の専門家らでつくる日本イコモス国内委員会は26日、約千本の樹木の伐採を避ける案を都に提出した。秩父宮ラグビー場を現地で建て替え、外苑内の車道を歩行者用通路にすれば伐採は2本にとどまるとしている。 外苑地区の再開発計画は、神宮第二球場を解体して跡地に新ラグビー場を建設し、秩父宮ラグビー場の跡地にホテル併設の新たな野球場をつくるもので、年内にも工事が始まる。再開発の事業者が作った資料によると、地区内の樹木971本を伐採し、70本を移植する。 委員会は、ラグビー場を現在の場所に建て直し、移設に伴う伐採を減らす案を主張する。さらにイチョウ並木を含めた外苑内の車道を歩行者用通路に変え、新野球場を建設する位置を調整すれば、試算では伐採2本、移植53本に抑えられるという。 伐採の見直しを求めて約5万… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「手話」で歌詞が見えた! 写真展「第九のきせき」 東京・港区で
ベートーベンの交響曲第九番「歓喜の歌」の歌詞を、聴覚に障害のある人たちが手話を使って表現した写真展「第九のきせき」が、東京都港区のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で29日から開催される。5月29日まで(月曜日休館、5月2日は開催)。入館料1千円。小学生以下無料(保護者の同伴が必要)。 写真家の田頭真理子さん(東京都在住)が撮影した。「歓喜」「やわらかい翼」「神々の火花」など「歓喜の歌」の中に出てくる歌詞を音楽的にアレンジした手話「手歌」によって可視化した。聴覚に障害のある人たちが光る手袋を着け、「手歌」によって表現した歌詞を1~4秒の露光をかけて撮影した。会場には26枚の写真が展示されている。 モデルとして撮影に参加したのは主に合唱団「ホワイトハンドコーラスNIPPON」の子供たち。白い手袋を着け、歌詞を手話を使って表現する「サイン隊」と合唱する「コーラス隊」で構成されている。田頭さんは2017年の活動開始当初から撮影を続けている。 会場では来場者もモデルとして参加できるフォトセッションも予定されている(有料で2千円)。撮影した写真は会期中、会場に展示される。また、手話体験のワークショップ(1千円)やミニコンサートなども予定されている。問い合わせはダイアローグ・ジャパン・ソサエティ(https://djs.dialogue.or.jp/) 写真撮影では写真を見た聴覚… この記事は有料会員記事です。残り89文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍政権に辺野古NO貫いた翁長氏 「あり得ない」菅氏が抱いた不満
2014年11月の沖縄県知事選は、米軍普天間飛行場を県内の名護市辺野古に移設する日米合意を認めるかどうかが最大の争点となった。超党派の「オール沖縄」の支持を得て「阻止」を掲げた前那覇市長の翁長雄志が、容認した仲井真弘多(ひろかず)に約10万票の大差をつけ初当選した。 翁長は、安倍政権へ直接断念を訴えようと官房長官の菅義偉ら閣僚に面会を求めたが、アポが取れない。仲井真県政の時と様変わりだった。沖縄を訪れた菅との会談がようやく実現したのは、知事就任から4カ月後の15年4月だった。 那覇市のホテルで、菅は手元の紙をもとに「負担軽減のためにできることはすべてやる」と述べ、辺野古移設を譲らなかった。 翁長も知事選で得た民意を背に、「上から目線」「政治の堕落」「国民を洗脳」と社交辞令のかけらもない言葉を次々と投げかけた。「キャラウェイ高等弁務官が重なる」と、米軍統治下の沖縄で強権的な政策を進めた人物に沖縄政策を担う菅を例えさえした。 菅は表情を変えずにテーブル… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨の山中に人骨、近くのキャンプ場で女児が行方不明 関連を捜査
山梨県道志村の山中で人骨が見つかったことが26日、県警への取材でわかった。近くのキャンプ場では2019年9月、小学生の小倉美咲さん(9)=千葉県成田市=が行方不明となっている。県警が関連を調べている。 県警によると、美咲さんを捜しているボランティアの男性が、キャンプ場から約600メートルの山中で骨のようなものを見つけた、と25日に県警に通報した。県警が調べたところ、人の頭部の骨の一部と判明した。26日には、捜査員約40人がほかの骨や遺留品がないか現場一帯を捜索した。今後、DNA鑑定などで身元の特定を進める。 美咲さんは友人や家族とキャ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
観光船の運航会社、事故時に状況把握できず アンテナ破損で無線不通
北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員計26人を乗せた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の行方がわからなくなった事故で、運航会社「知床遊覧船」の事務所では無線を受信できない状態となっていたことが、会社関係者らへの取材でわかった。事務所の無線アンテナが事故前から折れていたという。 関係者によると、会社側も国土交通省などの調査に、事故発生時に連絡手段がなく、詳しい状況は把握できなかったという趣旨の説明をしているという。 海上保安庁もアンテナの状態… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飲酒運転の疑いで逮捕、実は無免許運転容疑の交際相手の身代わりか
上月英興2022年4月26日 22時00分 飲酒運転で逮捕した男は、実は無免許運転の交際相手の身代わりだった――。福岡県警小倉北署は26日、北九州市小倉北区片野新町2丁目の会社員末岡拓也容疑者(32)を犯人隠避の疑いで逮捕し、発表した。 署によると、末岡容疑者は24日午後11時半過ぎ、片野新町1丁目の市道で、市警機動警察隊員に自分が運転したと偽り、自称飲食店従業員、三好明日花容疑者(25)の無免許運転の容疑を隠した疑いがある。 隊員が不審な車を止め、運転席にいた末岡容疑者の呼気から基準値を上回るアルコールが検出されたため、末岡容疑者を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。 ところが、現場近くの防犯カメラの映像などから、三好容疑者が運転していたことが判明。末岡容疑者をいったん釈放した後で犯人隠避の疑いで、三好容疑者を道交法違反(無免許運転)の疑いでそれぞれ逮捕した。2人は容疑を認めているという。 署によると、三好容疑者は免許の取得歴がなかった。署は運転を入れ替わったタイミングや動機について調べている。(上月英興) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床観光船事故、23日午後からの経緯
知床の観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の事故経緯 北海道・知床半島西部を巡る観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が乗員・乗客26人とともに不明になった事故。消息を絶った23日午後からの動きをまとめた。 【23日】 13:13 知床半島西部を巡る観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が「カシュニの滝」の沖合で浸水している、と118番通報。通報したのは別の運航会社。カズワンは「知床遊覧船」(北海道斜里町ウトロ東、桂田精一代表)が運航し、豊田徳幸船長ら乗員2人、子ども2人を含む乗客24人の計26人が乗っていた 13:18 カズワンの乗組員… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「かわいそう、言葉が出ない」 遺体安置所に献花 身元確認急ぐ
北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員計26人を乗せたまま行方を絶った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の捜索は、発生から4日目の26日も続けられた。前日に続き、この日も夕方までに新たな救助者はなかった。事故後、公の場での説明をしていなかった運航会社の社長は27日午後、町内で記者会見する。 カズワンの乗客・乗員計26人のうち、26日夕時点で11人が発見され、全員の死亡が確認された。遺体はいったん、斜里町の体育館に安置され、家族らによって身元が確かめられた。 体育館には24日夜から25日深夜にかけ、家族ら約50人が訪れた。安置されている遺体の中に捜している人が見つからずに、施設から出て行く人もいるという。北雅裕・副町長は「できるだけ早く、遺族の方と会わせて差し上げたい」と話した。 体育館の入り口前に設けられた献花台には26日、花を供える町民らが次々と足を運んだ。 「(3歳の子も亡くなって)… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寿都町長、「核のごみ」住民投票は「来年度中に」 文献調査後に実施
北海道寿都町の片岡春雄町長は26日、「核のごみ」(原発から出る高レベル放射性廃棄物)の最終処分場選定に向けた文献調査後、概要調査に進むかどうかを決める住民投票について、実施時期を来年度中としたい考えを示した。文献調査後に住民向け勉強会を行い、1年程度かけて調査への理解を深めてもらったうえで実施したいという。 26日夜、文献調査を行う原子力発電環境整備機構(NUMO)と開いている「対話の場」の後、報道陣に明かした。片岡氏は「(住民投票は)来年度中にはやらないと(町民に)申し訳ない」「今年度は難しい」と述べた。 NUMOによる文献調査は2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
くぐれない遮断棒、視覚障害者には「壁」 全盲女性の死亡事故に思う
白杖(はくじょう)を手に、踏切を渡ろうとしていた全盲の女性(50)が、特急電車にはねられ亡くなった。 奈良県大和郡山市の近鉄橿原線で25日夕に起きた人身事故。県警によると、付近の防犯カメラに、遮断棒の下りた踏切内に一人取り残され、戻ろうとする女性の姿が映っていたという。 何があったのか。視覚障害者にとって踏切とは――。視覚障害者の歩行の安全を考えてきた市民団体「ブルックの会」(大阪市)に取材した。 副代表の青木慎太朗さん(41)は、左目がまったく見えず、右目の視力は0・04。ふだんから歩行に白杖を使っている。 近所の踏切は4本の線路が通る。踏切を渡れば、近道になる行き先があっても、なるべく渡らない。 「通るのは年1回あるかないか。歩道橋を渡ったり、回り道をしたりして避けている。そのくらい怖い」 奈良県警によると、大和郡山… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル