北海道斜里町の知床半島沖で観光船が行方不明になった事故で、死亡が確認された香川県丸亀市の河口洋介さん(40)の遺体は26日、知床を出て香川に戻った。知る人たちの間には悲しみが広がった。 同県坂出市は26日、河口さんが同市役所の職員だと発表した。4月からの所属は生活環境課で、現在は休暇中だったという。以前に上司だった男性職員は「穏やかで寡黙だった。真面目で真摯(しんし)な仕事ぶりだった」と話した。有福哲二市長は「前途ある職員が犠牲になったことは、誠に残念。このような事故が発生したことに、大変強い憤りを感じている」とのコメントを出した。 河口さんは高校時代、野球部に所属。全体練習の後に残って、打撃フォームを繰り返し練習していた。 河口さんの高校時代の恩師の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
観光船の運航会社、無線を受信できず アンテナ破損、海保が調査へ
北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員計26人を乗せた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の行方がわからなくなった事故で、運航会社「知床遊覧船」の事務所では無線を受信できない状態となっていたことが、会社関係者らへの取材でわかった。事務所の無線アンテナが事故前から折れていたという。 関係者によると、会社側も国土交通省などの調査に、事故発生時に連絡手段がなく、詳しい状況は把握できなかったという趣旨の説明をしているという。 海上保安庁もアンテナの状態… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
モー娘。やアンジュルムのライブチケット、高額転売か 女を逮捕
土舘聡一2022年4月26日 17時46分 アイドルグループ「モーニング娘。」などのコンサートチケットを不正に転売したとして、警視庁は、職業不詳の女(27)=東京都世田谷区=をチケット不正転売禁止法違反容疑で逮捕し、26日発表した。 生活安全特別捜査隊によると、女は昨年8~12月、チケット転売仲介サイトで、「モーニング娘。」と「アンジュルム」のコンサートチケット計2枚(販売価格計1万4600円)を計17万4千円で2人に転売した疑いがある。女はファンクラブの会員で、先行販売されたチケットを仕入れることができたという。容疑を認め、「売り上げは生活費の足しにしていた」と話しているという。 同隊は、女が2016~22年に今回の事件分も含め、ジャニーズやお笑いのライブのチケットなど計195枚を転売し、430万円を売り上げていたとみている。昨年10月に警視庁に「モーニング娘。のチケットが転売サイトに掲載されている」と情報提供があり、同隊が調べていた。 チケットの不正転売は横行しており、警視庁は昨年、スポーツや音楽の業界団体とチケットの適正な流通をめざす協定を締結。先月にはコンサートやプロ野球のチケットの不正転売を防ぐため、転売仲介サイト大手「チケジャム」(渋谷区)などに、高額取引の監視や情報共有を要請した。(土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同時に跳んで骨折 トランポリン施設でけが多発 連休の遊びに注意
もうすぐ大型連休。久しぶりに、行動制限のない大型連休となり、遊びを計画している人も多いかもしれない。そんな中、遊戯施設にあるトランポリンでの事故が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけている。 消費者庁によると、愛知県の遊戯施設では2021年8月、児童2人が高い場所から同時にトランポリンに飛び込んだところ、1人がもう1人の上に落下して、下になった児童がひじを骨折する重傷を負った。 同庁によると、トランポリンで遊ぶことを主とした施設は「トランポリンパーク」と呼ばれ、おでかけサイトのランキングで上位にくるなど近年人気という。 こうしたトランポリンパーク… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府、コロナの大規模療養センターを来月で閉鎖 若年層の利用低調
大阪府は26日、新型コロナウイルス感染者の療養先の一つとして運用していた「大阪コロナ大規模医療・療養センター」(大阪市)の新規入所予約を今月30日の午後6時で終了すると発表した。吉村洋文知事は記者団に対し、「もともとの予定通り」と説明。5月31日までに撤去工事を行い、閉鎖するという。 同センターでの新規予約受付の終了後は、感染者に対し、宿泊療養施設での受け入れを案内する。 同センターは感染拡大期に病院や宿泊療養施設が不足することを想定し、府が大阪市の国際展示場「インテックス大阪」に約78億円の予算で整備した。最大1千床規模の臨時施設として1月31日から運用をスタート。だが、想定した若年層の利用は低調で、今月25日までの入所者は累計で290人。最も多い日で3月10日発表の70人だった。25日公表時点での利用者は8人となっている。実際にかかった費用は約50億円の見通しだという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮ご夫妻、昭和天皇山陵に参拝 「立皇嗣の礼」関連行事終える
多田晃子2022年4月26日 14時25分 秋篠宮ご夫妻は26日、武蔵陵墓地(東京都八王子市)を訪れ、昭和天皇山陵(武蔵野陵)に参拝した。 参拝は、秋篠宮さまが皇位継承順位第1位の皇嗣になったことを示す「立皇嗣の礼」の関連行事で、立皇嗣の礼が終わったことを報告するもの。新型コロナの影響で延期されていたが、ご夫妻は今月、いずれも関連行事の一つである伊勢神宮(三重県)参拝、神武天皇山陵(奈良県)参拝を済ませており、この日で一連の関連行事を終えた。 同日午前10時半前、モーニング姿の秋篠宮さまと参拝服姿の紀子さまはそれぞれ陵の前へ進み、そろって玉串を捧げ、拝礼した。 続いてご夫妻の意向で、武蔵陵墓地にある大正天皇の多摩陵、貞明皇后の多摩東陵、香淳皇后の武蔵野東陵に参拝した。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
足並みそろえた出航判断、事故会社は離脱 ウトロ漁港小型船クルーズ
北海道・知床半島クルーズの拠点北海道斜里町のウトロ漁港では、26人を乗せて消息を絶った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」を運航する「知床遊覧船」を含む4社が、2000年前後から小型観光船を運航してきた。各社は不測の事態に備えるため、同時期に運航するなどで連携。だが約5年前から、その関係性に変化が生じ始めたという。 「天気が悪ければ『今日は出航やめよう』と呼びかけ合う。事故防止のため連絡は密にしてきた」。観光船「ドルフィン」の運航会社の菅原浩也社長(67)はそう語る。 各社は、海上運送法に基づいて、事業者が国土交通省に届け出る「安全管理規程」も同一の内容で提出。安全を確保するための方針や管理体制など、同じ基準を共有してきた。 運航の可否は、風速や波の高さ、海上での視界といった気象条件が左右する。各社は前夜の天気予報のほか、▽当日朝に代表して1社が出航し、港から北東約4キロの海上を確認する▽遠い地点の天気は操業中の漁師に尋ねる、などの方法で集めた情報で判断。おおよそ「風速8メートル以上、波の高さ1・5メートル以上」が確認される場合は、一致して運航を取りやめていたという。 しかし、知床遊覧船は201… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】「魚群探知機に大きな物体」 観光船捜索の漁師から連絡
【動画】カシュニの滝の沖合で潜水の準備をする海上保安庁の潜水士ら=野津賢治 北海道・知床半島西部沖を航行中の観光遊覧船から23日午後、「浸水している」との118番通報があった。これまでの経緯をまとめた。 (最新の情報が一番上に表示されます) ■■■4月26日の動き■■■ 12:30 「魚群探知機に大きな物体」 捜索の漁師が海保に連絡 北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員計26人を乗せた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が行方不明になっている事故で、海上保安庁は26日、半島の沖合で捜索にあたっていた漁師から、「魚群探知機に大きな物体が映った」と連絡があったことを明らかにした。 場所は救助要請の通報があった「カシュニの滝」の近くで、水深は30メートルほど。行方が分からなくなっていた船の可能性もあり、海保は巡視船を派遣し、確認作業を進めるという。 事故発生から4日目、行方不明者の捜索に向かう漁船団=2022年4月26日午前5時52分、北海道斜里町、藤原伸雄撮影 08:00 おいが行方不明の男性「情報がなさすぎる」 「情報がなさすぎる。今の段階で言えることはなにもないが、とにかく早く見つかってほしいという思いだけ」 26日朝。観光船「KAZUI」(カズワン)が出航した、北海道斜里町のウトロ漁港近く。船に乗船していた、おいが行方不明のまま見つかっていないという男性は取材にそう語った。 05:30 捜索へ出港、漁師「なんとか探してあげたい」 【動画】行方不明者の捜索が続く知床沖=野津賢治撮影 知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船の行方が分からなくなってから4日目となった26日、北海道斜里町のウトロ漁港では前日に続いて漁船8隻、観光船3隻が午前5時半ごろから続々と出港し、3日連続で捜索に出た、ウトロで約40年漁師をしているという男性(63)は「まだ船の位置も分かっておらず、情報が少ない。なんとか捜してあげたいが……」と話した。 事故発生から4日目、行方不明者の捜索のため出航準備をする漁師ら=2022年4月26日午前5時31分、北海道斜里町、藤原伸雄撮影 ウトロ漁業協同組合の深山和彦組合長は報道陣の取材に対し、「今日は天候が良いので、潜水士とも協力して沿岸部を集中的に捜す」とこの日の捜索の狙いを説明した。複数の漁師によると、27日は天候が荒れて漁船が出せない可能性もあるといい、深山さんは「今日が大事な日だ。少しでも情報が集まることを期待している」と述べた。 報道陣の取材に応じ、捜索の狙いなどについて説明するウトロ漁業協同組合の深山和彦組合長=2022年4月26日午前5時57分、北海道斜里町、高橋俊成撮影 ■■■4月25日の動き■■■ 21:00 3人の身元を公表 北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員計26人の観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が行方不明になった事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は25日、死亡した11人のうち身元を確認できた3人の氏名などを発表した。 同保安本部によると、3人は、香川県丸亀市の河口洋介さん(40)、千葉県松戸市の橳島(ぬでしま)優さん(34)、東京都葛飾区の加藤七菜子さん(3)。いずれも死因は溺死(できし)という。 【動画】捜索が続く知床半島沖=熊倉隆広撮影 17:00 国交省、運航会社や地元漁協訪れ聞き取り調査 北海道・知床半島沖で観光船が行方不明となった事故をめぐり、国土交通省の運輸安全委員会は25日、事故原因を解明するため、船の運航会社「知床遊覧船」や地元漁協を訪れ、聞き取り調査を実施した。 調査後に記者団の取材に応じた大熊寛章・船舶事故調査官は、同社の社長にはまだ聞き取りをしていないことを明らかにした上で「救助や遺族対応が優先。状況をみて連絡をとる」と話した。26日以降、事故当時の気象や海の状態などの情報を集めるため、地元関係者にあたるという。 11:20 官房副長官が会見 「捜索、救助活動に全力尽くす」 磯崎仁彦官房副長官が記者会見で、これまでに発見された11人全員の死亡が確認されたと発表。残る15人の行方不明者について「捜索、救助活動に全力を尽くしていきたい」と述べた。 遊覧船を運航していた「知床遊覧船」に国土交通省が特別監査に入っているとして、当日の運航の判断などを確認中だと説明した。磯崎氏は「監査結果を踏まえて早急に再発防止策を取りまとめていきたい」と話した。 観光船「KAZUⅠ(カズワン)」は23日午後1時13分に救助を要請。磯崎氏は救助に向かった海上保安庁の航空機が現場海域に到着したのが午後4時半、巡視船は午後5時55分だったと説明した。「船艇については海上が非常に荒天であり、通常よりも時間がかかった」と述べた。 09:30 運輸安全委の事故調査官、現地で情報収集 国の運輸安全委員会の事故調査官が斜里町の現地対策本部で情報収集を始めた。午後には漁協関係者からヒアリングをする予定。 08:30 発見された子ども1人の死亡確認 26人の乗客乗員が乗った観客船「KAZUⅠ(カズワン)」が行方不明になっている事故で、24日深夜に知床沖で発見された子どもの死亡が確認された。海上保安庁関係者が明らかにした。 24日までにほかに10人が見つかり、いずれも死亡が確認されている。海保や地元の漁協などが25日も捜索を続けている。 【動画】観光船からの連絡が途絶えた知床半島沖では、捜索と救助が続いた 05:45 捜索2日目、12隻が出港 「昨日より波がない」 知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船の行方が分からなくなってから3日目となった25日、北海道斜里町のウトロ漁港では午前5時45分ごろ、漁師ら約100人が漁船10隻と観光船2隻に乗り込み行方不明者の捜索に出港した。 事故当日や前日に比べて波が低くなっているとして、ウトロ漁業協同組合の深山和彦組合長(66)は「昨日より波がなくなって捜しやすい。早くみんなを捜してあげたいという思いで協力している」と話した。捜索範囲を前日より沖合に広げるという。 【動画】観光船の捜索に向かう漁船団=藤原伸雄、日吉健吾撮影 […]
大阪・飛田新地の「鯛よし百番」 スリランカ人を不法に働かせた疑い
2022年4月26日 12時00分 就労資格のないスリランカ人を働かせたとして、大阪府警は老舗料亭「鯛よし百番」(大阪市西成区)の運営会社「鯛よし」の社長の女(65)、管理部長の男(80)と同社を出入国管理法違反(不法就労助長)の疑いで書類送検した。社長は「身分確認をしなければいけないと分かっていたが人手が足りず、確認はしていなかった」と供述しているという。 送検は25日付。生野署によると2人は昨年10月~今年1月、大阪市内に住むスリランカ国籍の20代の男3人について、就労資格がないと知りながら鯛よし百番で働かせた疑いがある。社長は「求人広告を出したがなかなか応募がなく、応募してきたスリランカ人を雇った」「給与明細などには日本人の名前で記載していた」と供述しているという。 署は1月、スリランカ人3人のうちの1人を同法違反(資格外活動)の疑いで逮捕。留学生として入国後に大学を除籍され、資格がない状態で鯛よしなどで働いていたという。他のスリランカ人2人も同法違反(無許可活動)の疑いで今月25日に大阪地検に書類送検した。 鯛よし百番は歓楽街・飛田新地にある国の登録有形文化財。大正中期ごろの建築とされ、旧遊郭の面影を残す料亭として人気を集める。1970年ごろから現在の料亭としての営業を始めたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
塾に行くよりリビングに世界地図を 平田オリザさんが考える学びとは
新型コロナウイルスの流行にウクライナ侵攻。不透明な時代だからこそ、必要になるのは「想像力を育てる学び」だと劇作家の平田オリザさんは言う。 近年力を入れる演劇教育では、異なる文化や価値観を持った人たちを演じることで、他者への理解が深まるという。 なぜいま、想像力を育てる学びが必要なのか。それは、どんなことを通じてつちかわれるのか。平田さんに聞いた。 他者を演じることの意味 ――「東京ノート」などの代表作がある平田さんですが、戯曲はどのようにして書かれているのですか。 劇作家によってタイプが分かれると思うのですが、どうしても必要なとき以外、僕はほとんど取材はしません。 取材をすると、その取材対象に引っ張られ過ぎてしまうので。劇作家というのは個別の事象ではなく、もっと普遍的なものを書かなければいけないと思っています。 たとえば科学者を主人公にした戯曲を書く場合、科学の本だけではなくて、科学者が書いたエッセーなどをたくさん読むようにしています。 そうやって彼らの思考様式や物の見方を体に落とし込んでいって、あくまでも科学者がどのように物事を考えるか想像する、想像力が大事だと思っています。 僕が今、力を入れている演劇教育でも、伸ばしたいのは他者を理解する力です。 これまで日本で演劇教育と言うと、情操教育とか、せいぜい表現教育みたいなことが言われてきました。しかし本当に大事なのは、他者を演じることで「この人はなぜ、こんなことを言ったのだろう」とか「私ならこういうことはしないのにな」みたいなところから、異なる価値観、異なる文化的な背景を持った人に対する理解を広げていくことだと思っています。 身につけてほしい三つの力 ――社会が多様化する中で、より大切になってくる力ですね。 よく「最近の子どもの読解力は低下している」と言われますが、僕は低下していないと思っています。 子どもの能力が下がったわけ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル