2022年3月31日 18時33分 31日午後3時45分ごろ、東京都中央区銀座1丁目のビルの工事現場で、「エレベーターが転落して、中に人が閉じ込められている」と119番通報があった。警視庁によると、エレベーターの中にいた40代の男性作業員が病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。 築地署によると、現場では11階建てビルの新築工事が行われており、男性は工事用に仮設されたエレベーター内で作業中だった。エレベーターは高さ30~40メートル付近から落下したとみられるという。 現場近くで働く50代男性は「突然『ガシャーン』という音が鳴り、何事かと思っていたら、数分後に消防車や救急車が集まりだした」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夫婦2人、生きた大阪 かなわぬ願い託し、植えた川沿いの桜
大阪の中心部を流れる大川沿い。花見客でにぎわう源八橋の近くに、「ようべえ」「えっちゃん」と呼び合う夫婦の桜がある。 兵庫県西宮市の江口洋子さん(87)は34歳のとき、結婚を機に夫・継男(つぐお)さんと四国から大阪へきた。 「2人、大阪で力を合わせ生きてきた。そこに桜のメモリアルがあるのは素敵やな、と思って」 市民らの寄付で大川沿いに新たな桜並木を作ろうと、建築家の安藤忠雄さんが提唱した「平成の通り抜け」に賛同。2005年春、2口分の2万円を寄付した。5年後、2人の名前も刻まれた銘板を添え、桜が植樹された。 時計職人だった継男さんが急… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
公園、女子大…ストレートすぎる駅名 ユーカリが丘線愛され40年
吉本興業の鉄道好きユーチューバー、鈴川絢子です。今回は、不動産会社が運行し、鉄道ファンに人気の千葉県佐倉市のユーカリが丘線を紹介します。 「鉄道王国」の千葉県を、鈴川絢子さんが巡る企画「ちば鉄」は8回目。不動産会社が、ニュータウン住民のために40年間ゆったり運行を続ける、人にも環境にも優しい列車を紹介します。 起点のユーカリが丘駅に3両編成の「こあら3号」が止まっています。なんかちょっと、テーマパークの乗り物のような感じの、すごくかわいらしい車両です。新交通システムで、ゴムタイヤで走ります。 コアラのイラストがかわいい「こあら3号」に乗って出発=2022年3月10日午前11時8分、千葉県佐倉市のユーカリが丘駅、青山祥子撮影 実は家族で何度か乗ったことがあるんですが、きゅっとしたサイズ感ですね。車内に路線図があります。製造は日本車両さん。昭和57(1982)年製ですね。 発車しました。おおお、結構加速します。なんかこの、ゴムタイヤならではの揺れ方というか。アトラクションみたいな感じです。ユーカリが丘駅前の高層ビルから、地区センター駅を過ぎると自然の豊富な景色に変わってきました。 車内の路線図を見て下さい。途中からラケット状と呼ばれる約4キロの路線になっています。六つの駅を約14分間で回ります。 佐倉市のニュータウン「ユーカリが丘」の空撮写真=山万提供 住民ファースト、不動産業者が敷いた鉄道 「地区センター」「公園」「女子大」。駅名も建物やスポットのピンポイントな名前で、これも独特というか、素敵ですよね。 和洋女子大の移転を見越して名付けられた「女子大」駅。キャンパス移転は実現せず、同大の関連施設がつくられた。 2008年に開通25周年記念でユーカリが丘駅以外の5駅の新たな駅名を公募したが、「変更しないでほしい」という住民の要望が多く、駅名を継続することになった 鉄道会社さんがレールを敷いて、沿線に住宅やテーマパークをつくるっていうのが、鉄道会社、特に私鉄の広がり方なんですけど、ユーカリが丘線に関しては、もともと不動産業をされている「山万(やままん)」さんが、開発したこの土地のために鉄道を敷くという、すごく珍しいパターンなんです。 でも、それだからこそ地域の… この記事は有料会員記事です。残り3151文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
半年間の取材が結実、1面で統計不正をスクープ 引っかかる首相答弁
2021年12月14日。国会では衆院予算委が開かれていた。岸田文雄首相が幾度となく答弁に立ち、新型コロナウイルス対策や経済政策について熱弁を振るっていた。 同じ頃、東京・霞が関の合同庁舎2号館の14階。記者2人が4カ月前と同じ場所にいた。新型コロナウイルス対策のための、手作り感のある透明の仕切りの向こう側には、国土交通省建設経済統計調査室の室長らがいた。 記者2人はこの日で取材を仕上げるつもりで臨んでいた。 取材後に喫茶店へ、高ぶる気持ちをコーヒーで 「建設工事受注動態統計」の集計のために、建設業者が受注実績を毎月記入する「調査票」を回収した後、無断で実績を書き換えていたことは、同室は過去の取材にすでに認めていた。しかし、さらに最低限、聞いておかねばならない点がまだいくつも残っていた。 一つが、厚生労働省所管の「毎月勤労統計」をめぐる不正を受けて19年に実施された基幹統計の一斉点検の際、統計データの書き換え行為がなぜ表沙汰にならぬまま、以降も継続されてしまっていたのか、という点だった。 記者「一斉点検の際、書きかえをやめないといけないという認識はなかったということか」 担当「そうですね」 記者「まずいと思いながら報告しなかったわけではないと」 室長「みたいですね」 担当「ちょっとそこの記録は残っていない」 釈然としないが、取材時間は限られている。話題を次に進めた。 朝日新聞が昨年12月に報じた国土交通省による統計不正のスクープは、結実するまでに半年の時間を要しました。あまり明かされることがない新聞記者の「調査報道」の裏側を、ぎりぎりまで公開します。連載の4回目です。 約2年前の時点で、会計検査… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
暴力団=反社、法制化から30年 潜る組員「警察把握の5倍以上」も
暴力団を初めて「反社会的集団」と法的に位置づけた暴力団対策法の施行から、今年で30年となった。暴力団勢力が減り続ける一方で潜在化が進み、実態をつかみにくい半グレ集団も現れるなど、課題はなお少なくない。 禁止命令、5万件超 暴対法の制定は、バブル崩壊の時期と重なる。 この前後、暴力団は不動産や証券取引に手を延ばし、地価の高騰を背景にした地上げや債権回収といった民事介入暴力で利益を得ていた。捜査当局は、覚醒剤密売や賭博といった違法行為だけでなく、こうした法的に「グレー」な事案への対応を迫られた。 暴対法では、暴力団の威力を利用して組員に資金を稼がせる、犯罪歴がある人が一定以上所属する、といった要件を満たせば都道府県の公安委員会が「指定暴力団」に指定する。指定されると組員の活動は大きく制限されることになった。 法が定める「禁止行為」があれば、警察が組員らに中止命令を出し、従わなければ摘発できるようにもなった。禁止行為には「みかじめ料の要求」などがあり、一昨年までに全国の警察が出した中止命令は5万件超に上る。 活動の実態に応じ、法改正も続いている。 2004年と08年には組員の暴力行為や資金獲得行為に関し、トップが損害賠償の責任を負う規定を追加。九州で指定暴力団同士の対立抗争や指定暴力団が一般市民を襲撃する事件が相次いだことを受け、12年には組織への規制をより厳しくする「特定抗争指定暴力団」「特定危険指定暴力団」の制度もできた。 暴排条例、全都道府県に 07年に政府が策定した「反社会的勢力による被害を防止するための指針」に沿って企業が暴力団に対応するようになり、暴力団関係者による取引はいっそう難しくなった。市民側にも暴力団との関係を断つよう求めたのが、暴力団排除条例だ。11年には全都道府県で制定された。 一連の「包囲網」によって、1991年に9万人以上だった暴力団勢力(組員や準構成員)は、21年末時点で2万4100人まで減った。 組員による特殊詐欺事件で暴力団トップの責任が問われるケースも相次いでいる。被害者がトップを相手取り損害賠償を求める訴訟を各地で起こし、賠償責任を認める判決や、暴力団側が責任を認めて和解する例もある。昨年3月には、指定暴力団住吉会の会長らの代表者責任を認める判決が最高裁で確定した。 表の活動が細る中、組員の「潜在化」もささやかれている。 組員が身分を隠したり、組織を抜けたように見せかけたりする手法もあり、ある組幹部は「うちには警察が把握している人数の5倍以上はいる」と打ち明ける。法施行前から20年以上暴力団捜査に携わった元捜査員は「昔は構成員の数でメンツを保っていたのに、組員であることを隠すようになった。暴力団が生きにくい世界になったのは事実だが、実態も見えづらくなっている」と話す。 10年ごろからは暴走族・関東連合のOB集団をはじめとする「半グレ」による犯罪が目立ち始めた。暴対法による規制対象外で、「アメーバのような存在」(警察幹部)。警察当局は「準暴力団」と位置づけ、実態把握を進めている。 暴力団トップに死刑判決も 暴力団をめぐっては近年、全… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
丸型ポスト、戦前製の現役は今や10本 局長に伝授される修繕の技
日本中のポストを線でつなぐと、日本地図になる――。こんなキャッチコピーがある。日本の郵便は昨年で創業150年。どれほどの思いが郵便によって巡ったのだろう。SNSが幅を利かせているが、雨の日も風の日も「伝えたいこと」を待つポストは大切にされ、郵便局もより地域に寄り添って多様化している。 灯台前に立つ真っ白ポスト 筒の形をした昔懐かしい丸型郵便ポストが海風の中に立っている。太平洋に臨む犬吠埼灯台(千葉県銚子市)のそば。灯台の景観に合わせた真っ白なポストだ。 「きれいなポストに気持ちよく投函(とうかん)していただきたいし、先輩が残してくれたものを受け継ぎたいですから」。5日朝、県内の佐倉郵便局に勤める小沼隆行さん(54)は、ボランティアで続けるポストの修繕に取りかかった。 丸型ポストは鋳物。金づちで… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
iPhone不正購入容疑で逮捕 楽天モバイルの被害総額2億円か
楽天モバイルのオンラインストアで米アップルのスマートフォン「iPhone」を他人になりすまして不正に購入したとして、警視庁はいずれも中国籍で大学生の魏莉(23)と郝津漢(24)の両容疑者=東京都豊島区上池袋2丁目=を窃盗の疑いで逮捕し、31日発表した。容疑を認めているという。 楽天モバイルの「iPhone」の不正購入の被害総額は2億円近くにのぼり、警視庁は海外に拠点を持つ犯行グループが関与したとみている。今回逮捕した2人の自宅が届け先になっていたという。 被害者、全国に1千人近くか サイバー犯罪対策課によると… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あおり運転3分、わざとバイクに衝突か 大阪・殺人容疑で逮捕の男
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「防災選」で「防災せん?」 気になる課題をネット投票で 福岡
棚橋咲月2022年3月31日 9時00分 各地で地震が相次ぐなか、福岡市や福岡に拠点を置く企業などでつくる団体「Fukuoka Smart City Community」が、災害への備えで気になる課題をネット投票で募る企画「防災選(せん)」を実施している。 選択肢は、帰宅困難者の移動手段を探る「帰るまで防災」、妊娠中・子連れの場合の「子ども防災」、ペットとの逃げ方や避難生活を考える「ペット防災」など九つ。最も多くの票を集めた課題は、半年後に解決策の提案に取り組む。 投票先を考えたり話し合ったりすることを通じ、備えにつなげてもらうことを狙う。担当者は企画名になぞらえ、博多弁で「防災せん?」と呼びかけている。 投票は「防災選」のサイト(https://fukuoka.smartcity-community.jp/bousai/202203/)から。4月22日まで。1人3回投票できる。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「元暴力団の肩書、一生外れんけんね」 元組長に刑事はこう言った
暴力団対策法が施行され、30年。全国の暴力団構成員数の減少傾向が続く中、福岡県内でも構成員数(準構成員らを含む)は昨年末時点で8年連続で過去最少を記録した。組幹部の離脱も目立ち、昨年中に県警が支援した離脱者65人中、半数以上の33人を占めた。 「ヤクザの代紋があると、生きていかれん時代になった」。県内の指定暴力団の傘下組織元組長は、こうつぶやいた。数年前に引退した。理由は、2010年の県暴力団排除条例施行や12年の暴力団対策法改正を契機に、風向きが大きく変わったことだった。 なかでも影響があったのは、県条例が暴力団に利益提供したり、威力を利用したりする一般市民に対しても罰則を設けた点だった。みかじめ料を飲食店などに要求すれば相手から通報されるようになり、公共工事からの排除も徹底的に進んだ。 元組長は当時、小口のヤミ金… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル