日本に住む外国人の小中学生にあたる子どものうち、昨年5月時点で1万46人が学校に通っていない可能性があることが25日、文部科学省の調査で分かった。地元の教育委員会が所在を確認できていない事例がほとんどで、2019年度の前回調査からほぼ半減したものの、外国人の子が教育を受けられる体制づくりに課題が残る。 憲法や教育基本法により国民には子どもに教育を受けさせる義務があるが、外国人にはない。ただ、国際人権規約などに基づき、文科省は就学機会を確保するよう各教委に求めている。 住民基本台帳上、小中学生に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ブルーインパルスがドーム上空を飛行 プロ野球開幕祝い
【動画】プロ野球開幕を祝い、ブルーインパルスが展示飛行した=平野真大、西畑志朗撮影 プロ野球の開幕を祝い、ベルーナドーム上空を展示飛行するブルーインパルス=2022年3月25日午後3時26分、埼玉県所沢市、西畑志朗撮影 [PR] 航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」が25日午後、プロ野球の開幕を祝って、埼玉県所沢市のベルーナドーム上空を展示飛行した。 ベルーナドームの開幕戦は、埼玉西武ライオンズ―オリックスバファローズ戦。ブルーインパルス6機が、新型コロナウイルス禍の終息を願ったフェニックスの隊形などを披露すると、試合観戦に訪れた西武ファンらがスマホを手に青空を見上げた。 展示飛行は、航空自衛隊入間… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
約30年前の教諭わいせつ、札幌市教委の意識不足指摘 第三者報告書
約30年前に教え子の女子中学生にわいせつ行為をしたとして、札幌市立中学校の50代男性教諭が懲戒免職になった問題で、札幌市教育委員会が第三者による検証報告をまとめ、25日公表した。生徒だった石田郁子さん(44)は2016年2月に性暴力の被害を訴え出たが、処分は5年後の21年1月。報告では市教委の体制不備や性被害への意識不足を指摘。早期に専門家へ相談する必要があったとした。一方、石田さんは「抽象的な内容で、再発防止につながるかは疑問だ」と話す。 検証は札幌弁護士会が選んだ弁護士2人が実施。市教委の資料などを調べ、関係者から事情を聴いた。ただ教諭からは協力が得られず、聴取はできなかった。 13ページにわたる報告書では、2016年に石田さんが性暴力の被害を訴えた際の問題点が次々に指摘された。 市教委は同年2~7月に石田… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
着工32年、諫早干拓の見えぬ出口 「海に潜ってみらんか」憤る漁師
確定判決に基づく強制執行は、これを許さない――。国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門をめぐる裁判で福岡高裁が新たに出した判決は、2010年に同じ高裁が判決で下した開門命令をなかったことにするものだった。事業の着工から32年。長く続く問題の解決策はまだみえない。 「驚くべき判決だ。確定判決とは一体何なのか。こんな国の態度を許していたら、社会が成り立たなくなる」。開門派弁護団の馬奈木昭雄団長(80)は福岡高裁前で報道陣に、怒りをこらえて静かに語り始めた。 開門派の弁護士や漁業者らがとりわけ強く反発したのは、「漁獲量が増加傾向にある」という認定だ。確定判決が認めた漁業被害を「回復したとは言いがたい」とする一方、国の主張を追認して確定判決を無力化する判断を導いた。弁護団は「裁判で争われてきたノリや貝類など幅広い不漁を無視し、恣意(しい)的に魚以外のシバエビなどに限って漁獲量の回復を判断している」と批判した。 福岡県弁護士会館であった開門派の報告集会には、漁業者や支援者ら約120人が参加。馬奈木弁護士は「判決理由は全部、事実誤認だ。こんな判決は最高裁で維持できるわけがない」と、上告することを明言した。 「海の底は真っ黒。潜ってみらんか」 漁業者からも「漁獲は増えて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひきこもり支援業者に賠償命令 手足押さえて連れ出し、地下室で監視
高橋淳2022年3月25日 21時46分 ひきこもり支援をうたう業者に自宅から無理やり連れ出され、監禁されたとして、神奈川県の30代男性が業者側に約550万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は25日、慰謝料など110万円の支払いを命じる判決を言い渡した。伊藤繁裁判長は「突然数人の男に連れ去られ、多大な精神的苦痛を受けた」と述べた。 判決などによると、男性の両親は2016年、同居する無職の男性の将来を案じ、業者に相談。18年4月に男性の就職を支援するという契約を業者と結び、約700万円を支払った。 業者側は同年5月、男性の部屋を訪れ、抵抗する男性の両側から腕をつかんで車に連れ込み、移動中も男性の腕と足を押さえていた。到着した施設でも男性を地下室で監視し、「万一逃走した場合は連れ戻される」などと告げた。 判決は男性を連れ出し、施設で監視した業者側の対応について、「移動の自由を侵害した」として不法行為責任を認めた。 業者側は「(精神科病院で)医療保護入院の必要性が判断されるまでの保護行為だった」などと主張したが、判決は「業者は病院ではなく、職員は入院を判断できる医師でもない。ただちに病院に連れていってもいない」として退けた。 賠償を命じられたのは、ひきこもり支援施設「あけぼのばし自立研修センター」を運営していた「クリアアンサー」(東京都新宿区、19年に破産)。係争中に破産し、破産管財人が訴訟を引き継いでいた。 男性の弁護団は「いくら親の了解があっても、本人の同意がない連れ出しが重大な人権侵害であることを判決は明確にした。同種の業者はほかにもあり、排除するための規制立法が必要だ」などと話した。(高橋淳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
諫早湾閉め切り25年、司法のみの解決難しく 裁判長「歩み寄りを」
国営諫早湾干拓事業(長崎県)の堤防排水門をめぐり、福岡高裁は25日、事実上「開門せず」の判断を示した。防災上の重要性などを指摘し、国と漁業者間での歩み寄りを求める意見も付けた。湾が閉め切られて4月で25年。2500億円を費やした巨大公共事業は何をもたらしたのか。 25日の判決は、確定判決から10年以上、「ギロチン」で有名になった諫早湾の閉め切りから25年と長い時間が経過したことについて「念頭に置かざるをえない」とした。その上で、国が時間の経過とともに「事情の変動」があったとして、強制執行による開門が漁業者による「権利の乱用」だと主張する根拠の多くを採用した。 諫早湾周辺の漁獲量は増加傾向にある▽開門に向けた対策工事が地元の反対で着手できていない▽2010年の開門を命じる確定判決の後に、開門に反対する営農者などが起こした訴訟では開門を認めない判決が複数出ている▽確定判決に従って開門しない制裁として国が漁業者に支払っていた「間接強制金」が12億円あまりに上る――などだ。 こうした事情を踏まえ、開門による漁業者の利益と、堤防の防災機能といった「公共の利益」を改めて比較した結果、「(確定判決から)開門を認めるに足りるほどの違法性は失われている」と結論づけた。 和解協議は国側が拒否 また、「漁獲量の減少」を前… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
伊藤氏「『いいね』考えるきっかけに」 名誉感情の侵害棄却で控訴へ
「中傷の投稿に対する『いいね』の数がハートマークとともに増えていくのは悲しかった。投稿を支持していると受け取った。裁判所にはネット上で何が起きていたのか、もっと全体的に見てほしかった」 東京地裁が25日に言い渡した判決後、ジャーナリストの伊藤詩織氏はそう訴え、控訴する考えを明らかにした。伊藤氏は、性被害を訴えた自身に対する中傷ツイッターに、「いいね」を押されて名誉感情を傷つけられたと訴えていた。 判決によると、自民党の杉田水脈(みお)・衆院議員は2018年6~7月、ツイッター上で「枕営業の失敗」「ハニートラップ」「売名行為」などと伊藤氏を中傷した第三者の投稿計25件に「いいね」を押した。 「いいね」には幅広い意味 伊藤氏側は、「いいね」は元の投稿への好意や賛同を示したもので精神的な苦痛を負ったとして杉田議員に220万円の損害賠償を求めていた。一方、被告の杉田議員側は「『いいね』は必ずしも肯定的な評価を示すものではない」と反論していた。 判決はまず、ツイッター上の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道警ヤジ排除「根拠とした『危険な行為』、確認が甘かった」
3年前の参院選で演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした男女2人が、北海道警の警察官に排除された問題。札幌地裁(広瀬孝裁判長)は25日、「原告らの表現の自由は、警察官らによって侵害された」と認め、道に計88万円の支払いを命じた。10年間の警備員経験があり、警備による犯罪抑止に詳しい仙台大学の田中智仁准教授(犯罪社会学)に判決について聞いた。 ――判決の受け止めは 「排除の根拠として警察官職務執行法を適用したとする道警側の主張に弱さがあった。同法の適用要件を満たすだけの危険な行為があったのか、現場での事実確認が甘かった」 ――危険な行為とは 「たとえば凶器を持っている… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
開門判決は無効に 国主張認める諫早湾干拓訴訟の判決、専門家の見解は
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ET-KINGのボーカル、大麻所持容疑 近畿厚生局が書類送検
2022年3月25日 16時47分 自宅に大麻を隠していたとして、近畿厚生局麻薬取締部がヒップホップグループ「ET-KING」のボーカル・KLUTCHこと隈部将治メンバー(43)を大麻取締法違反(所持)容疑で23日に書類送検していたことが捜査関係者への取材でわかった。容疑を認め、「自分で使うためだった」と話しているという。 捜査関係者によると、同部や大阪府警が今年2月、情報に基づき、大阪市内の自宅マンションを家宅捜索し、微量の乾燥大麻を見つけたという。 ET-KINGは大阪を拠点に活動。2025年の大阪・関西万博を誘致する応援ソングをつくり、現在も万博の楽曲制作に関わっている。所属事務所は取材に「事実関係を確認中で何も答えられない」としている。 大阪府の吉村洋文知事は25日、応援ソングについて「曲に罪があるとは思わないが、公として使うことは控えたい」と報道陣に語った。18年に所属事務所と包括連携協定を結び、府政のPRなども進めてきたが、「ET-KINGさんに何らかの形でご協力いただくのは難しいという風に思います」と述べ、連携の継続は困難との見方を示した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル