2022年3月21日 18時34分 【動画】鹿児島県種子島沖で黒煙を上げて燃えるマグロはえ縄漁船「第51勇仁丸」=第10管区海上保安本部鹿児島航空基地提供 21日午前7時25分ごろ、鹿児島県・種子島沖を航行中のコンテナ船から「火災船を確認した」との情報を海上保安庁が受信した。第10管区海上保安本部によると、日本人を含む乗組員8人のうち4人が救助され、4人が行方不明という。 火災が発生したのは、高知県須崎市の会社が所有するマグロはえ縄漁船「第51勇仁丸」(19トン)。乗組員は日本人2人とインドネシア人6人。 現場は種子島から南東約185キロメートルの海上。午前7時半ごろ、インドネシア人3人が、付近を航行していたタンカーに救助された。いずれも意識があるという。そのうちの1人は、同日早朝にエンジン室のほうから爆発音が聞こえ、船室に煙が入ってきたため、インドネシア人の乗組員は全員海に飛び込んだ、と説明しているという。 午後1時半ごろには、海保の巡視船が漂流していたほかの1人を救助したが、国籍や意識の有無は不明という。10管が巡視船などを出して残る4人を捜索している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京電力が22日朝からの節電を呼びかけ 地震で発電所停止続く
東京電力ホールディングスは21日、電力需給が非常に厳しい予想だとして、22日朝から節電に協力するよう1都8県の利用者に呼びかけた。福島県沖を震源とする地震で一部の火力発電所が停止しているほか、気温の低下で暖房需要の増加が見こまれるため。節電要請は18日夜以来となる。 電気の供給力に対する使用量の割合を示す電気使用率は、22日午前6~7時と午後4~5時に97%となり、供給余力を示す予備率が最低限必要とされる3%を下回る見通しという。 東京電力と中部電力が出資す… この記事は有料会員記事です。残り117文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁、ベトナム人男性を誤認逮捕 暴行容疑、防犯カメラ確認せず
2022年3月21日 16時38分 警視庁は21日、池袋署がベトナム国籍の30代男性を暴行容疑で誤認逮捕していたと発表した。 被害者らの証言を根拠に逮捕したが、逮捕後に改めて男性の姿を確認した被害者から「犯人ではない」と説明があり、誤りだったと判断したという。 組織犯罪対策総務課によると、20日午後8時45分ごろ、東京都豊島区西池袋1丁目の路上で「外国人が騒いでいるのを注意したら胸ぐらをつかまれた」と110番通報があった。 池袋署員が駆けつけた際、被害者の50代男性と目撃者が誤認逮捕された男性について「あの人です」と話したため、署員は他の外国人らと一緒に近くにいた男性を午後9時10分に現行犯逮捕した。 男性は当初から否認していたが、署は防犯カメラの映像を確認するなどの捜査はしなかったという。 その後、署で再び男性の姿を確認してもらったところ、被害者は「犯人はこの人ではない」と証言。署は別人だと判断し、現行犯逮捕から約2時間半後に男性を釈放し、謝罪した。 署員が現場に着いた際、被害者と男性との間には少なくとも約10メートルの距離があり、男性の黒っぽい服装も犯人と似ていたという。 警視庁の松島隆仁・組織犯罪対策総務課長は「客観的な証拠を確認することなく特定していた。再発防止に向けて、捜査員に対する指導教養をしっかり徹底していきたい」と述べた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東北新幹線の被害、東日本大震災に次ぐ規模 1千カ所が損傷
JR東日本は21日、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震で、脱線した東北新幹線の不通区間(那須塩原―盛岡)に電柱や高架橋などの損傷が約1千カ所で見つかったと発表した。2011年3月の東日本大震災では、東北新幹線の区間で約1200カ所の損傷が確認されており、それに次ぐ被害規模となった。 同社が不通区間(約350キロ)の鉄道設備を調べたところ、電柱79本、高架橋などの土木設備が約60カ所、レールのゆがみなどが約300カ所見つかった。脱線車両は白石蔵王駅(宮城県白石市)の南2キロ地点にあり、同駅を挟む福島―仙台間に被害が集中しているという。脱線車両の撤去だけで、少なくとも2週間ほどかかる見通し。 同社は、4月20日前後の全面運転再開を目指すことも明らかにした。22日から那須塩原―郡山間、一ノ関―盛岡間で通常より本数を減らして運転を再開する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
江戸時代の治水の知恵、コンクリなしの工事で復元 福岡・秋月
川底を安定させる伝統的な石積みの構造物をコンクリートなしで復旧する河川工事が、福岡県朝倉市秋月で完了した。防災面で優れていることが科学的にわかり、技術を持つ職人が地元にいたことも幸いし、公共工事では珍しい工法が実現した。 「筑前の小京都」と呼ばれる秋月の城下町のそばを流れる野鳥(のとり)川。数年前から大雨の時に川底の石畳などが下流部分から少しずつ壊れるようになったため、昨年11月から福岡県朝倉県土整備事務所が約40メートルにわたり修復する工事を始めた。 現場の約900メートル下流… この記事は有料会員記事です。残り793文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネトフリ日本法人12億円申告漏れ 利益の分配足りず 国税が指摘
米動画配信大手「ネットフリックス」の日本法人が東京国税局の税務調査を受け、2019年12月期までの3年間で計約12億円の申告漏れを指摘されていたことがわかった。国内で取得した映画の配信権などをグループのオランダ法人に譲渡していたが、業務に見合った利益の分配を受けていないと判断された。 関係者によると、この日本法人は「ネットフリックス合同会社」(東京都港区)で、国内会員向けのコールセンター業務のほか、映画やアニメなどを手がける国内の制作会社から配信権を得る契約業務を担当。オランダ法人は配信権を日本法人から取得してインターネット上で配信サービスを展開し、日本法人に配信権取得費と取得経費を支払っていた。 東京国税局は、オランダ法人が日本法人の貢献によって巨額の利益を上げていた点を検討。配信権取得費と経費だけでは足りず、業務に見合った利益も分配されるべきだとし、日本法人に支払われるべき分配額を算定したうえで計約12億円の申告漏れを指摘した。過少申告加算税を含む法人税などの追徴課税は約3億円とみられる。 一方、日本法人は国内会員か… この記事は有料会員記事です。残り315文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
停学・茶髪注意され「もう退学でいい」……僕を引き留めた先生の言葉
昨年12月下旬、大阪府立西成高校の校庭で、ジャージー姿の3年生数人が白球を追っていた。ノックの打球に飛びつき、土まみれになって送球する。そんな先輩を見て、1、2年生も必死に打球を追う。 3年のハルさん(17)は、夏の引退試合から5カ月たっても、部活に顔を出すことがあった。 「仲間」がいるからだ。 入学後、野球部に入った。でも、3カ月後に辞めた。 中学のころから、「やんちゃ」だった。先生の注意に反抗してつかみ合いになり、制服が破れたこともある。高校では、友達と朝まで遊んで、学校で寝ていた。ひたすら、だるかった。 野球部には、ほとんど行かなかった。2019年9月、公式戦の前々日。数人の生徒とけんかをした。中心にいたわけではなかったが、巻き込まれた。処分は停学10日。やる気がなくなって、1カ月休んだ。野球部も退部した。 その後、茶髪にして、先生に指導された。反省として課題を出された。 「留年かな。そしたら学校辞めよう」 そう考えていたとき、担任の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
暴力団やめても口座作れない元組員、警察が乗り出した手厚い支援
暴力団から完全に離脱した元組員が金融機関の預貯金口座を開設できるよう、警察庁が全国の警察に支援を指示した。一人でも多くの組員を暴力団から離脱させ、社会復帰を促していく狙いがある。 警察庁が入る中央合同庁舎2号館=東京都千代田区 金融機関の規定には、反社会的勢力との取引を拒絶する暴力団排除条項が盛り込まれている。暴力団組織が不当に活動資金を得る温床になりかねないとして、金融機関は組員から口座開設を申し込まれても応じていない。 ただ、組員かどうかは金融機関が持つデータベースなどに基づいて独自に判断するほか、離脱後も5年間は組員とみなす「元暴5年条項」を設けている場合もあり、「離脱した」と訴えてもすぐに口座を作るのは難しいのが現状だ。給与の振り込みを受けられないなど、社会復帰の妨げにもなっている。 口座作った後のフォローも そこで警察庁は2月、口座を開設する際の対応要領を都道府県警に示し、金融庁を通じて金融機関側に支援を始めることを伝えた。 対象は、暴力団から離脱して… この記事は有料会員記事です。残り1070文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マングース、最後も人の責任で 泣きながら手にかけた獣医師の問い
「最近はマングースがいないので、冷凍保存した沖縄のマングースのフンを使って訓練しているんです」 冬でも葉が落ちることのない、鹿児島県・奄美大島の森の中。奄美マングースバスターズの後藤義仁さんがフンのにおいをつけた細い竹を放ると、マングース探索犬のピピがすかさず駆け寄った。 2021年に世界自然遺産となった奄美大島。東京23区を合わせたよりも一回り大きなこの島では、外来種のマングースの完全排除が目前に迫る。この規模の島で、一度定着したマングースを根絶できた例はない。実現すれば「世界初の快挙」だ。 山中には一時より減らしたとはいえ、今も約2万個のわなをしかけている。だが18年に1頭がわなにかかって以降、奄美大島でマングースは見つかっていない。この日後藤さんが確認したわなにも、餌が食べられた形跡なく残っていた。 生き物が死ぬことは、時に悲しくつらい。それでも人は、様々な理由でいのちを奪い、助けることをあきらめる。「かわいそう」と断じるにはあまりある思いを抱えて。様々な生き物の最期に向き合った現場からの報告です。 ハブ退治で連れてきたはずが… マングースは本来東南アジア… この記事は有料会員記事です。残り3099文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
101歳が半世紀前に植えた桜、地区の名所に 初の祭り…突然の悲報
半世紀以上前、1本の枝垂れ桜が植えられた。やがて大きく成長し、満開となる春には遠方からも見物客が訪れるほどに。昨年秋、住民たちは「山原長寿桜」と名付け、案内板も作った。今春には初めて祭りを開くことになったが、この桜を植えた女性は今月、101歳で亡くなった。 三重県志摩市磯部町山原地区の墓地の一角にある枝垂れ桜。高さは約8メートル、幹の直径は約40センチ、枝を周囲10メートルあまりに伸ばす。隣に「山原長寿桜」という命名の案内板が立っている。 山原地区の区長、森本和幸さん(63)ら住民たちが経緯を教えてくれた。 評判広がり、増えた見物客 女性は河原富美(かわはらふみ)さん。1920(大正9)年生まれ。結婚後、長男、長女をもうけましたが、5年ほどで夫は太平洋戦争に出征し、フィリピンで戦死しました。記事では女性の生前も振り返ります。 五十数年前、地区の旅行で山… この記事は有料会員記事です。残り903文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル