2022年2月18日 21時04分 東京大(東京都文京区)前で3人が重軽傷を負った刺傷事件で、警視庁は名古屋市の高校2年の少年(17)=殺人未遂容疑で再逮捕=を威力業務妨害容疑で追送検した。捜査関係者への取材でわかった。事件直前、近くの地下鉄駅で不審火を起こすなどして駅員の業務を妨害した疑いがあるという。 追送検は16日付。捜査関係者によると、少年は1月15日午前8時20分ごろ、東京メトロ南北線の後楽園―東大前を走る電車の床にエタノールなどをまき、着火剤を投げるなどして運行を妨害した疑いがある。直後には、東大前駅で着火剤に火を付け、駅員らに消火活動や客の避難誘導をさせた疑いがある。駅では8カ所以上でぼやが起きたが、けが人はいなかった。 少年はこの後、東大弥生キャンパス西側の路上で大学入学共通テスト受験生の女子高校生(17)と男子高校生(18)を刺したとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、処分保留となった。この場で通行人の男性(72)も刺したなどとして、2月5日には殺人未遂と銃刀法違反の容疑で再逮捕された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小樽で住宅2棟が火災で全焼 焼け跡から2人の遺体
2022年2月19日 1時27分 18日午後6時ごろ、北海道小樽市赤岩1丁目の住宅から火が出ていると110番通報があった。北海道警小樽署によると、火は約2時間後に消し止められたが、2階建て住宅1棟と棟続きの平屋建て住宅1棟が全焼、焼け跡から2人の遺体が見つかった。 2階建て住宅で一人暮らしの70代男性と、平屋建て住宅に住む70代女性と連絡が取れていないという。 70代女性と同居する孫で、火事を通報した30代男性は避難して無事だった。 署で遺体の身元確認とともに、出火原因を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「事務に忙殺」身寄りない13人火葬せず 名古屋市職員7人を戒告に
小林圭、関謙次2022年2月18日 21時29分 名古屋市は18日、身寄りがなく死亡した住民の火葬を1年以上行わなかったとして、昭和区や熱田区、中川区の担当職員ら7人を戒告の懲戒処分としたと発表した。「事務に忙殺され、期限が迫った業務や緊急に入った業務を優先した」(市の担当者)ことなどが原因としている。 市はほかに、管理監督責任者として8人を所属長文書訓戒とすると発表した。 市によると、監査委員による監査で、2018年8月から昨年12月までに五つの区で計13人の火葬が行われていないことが判明。火葬を決めてから最長で3年4カ月、葬儀業者の保冷施設に保管されていた事例もあった。 また、熱田区と昭和区では、相続人への連絡や調査を継続せず、保管を続けていた事例が計5件あった。うち熱田区の1件では相続人への最後の連絡をしてから1年9カ月以上が経過していた。さらに昭和区では、相続人の調査が始められないまま、6カ月近く経過している事例も1件あった。 墓地埋葬法では、相続人など埋葬または火葬を行う人がいない、あるいは判明しないときは、死亡地の市町村長が行うとしている。市によると、死亡から火葬までの期間に決まりはないが、通常は半年程度かかるという。今回、処分の対象としたのは、1年以上経過した計9件だった。 市の監査報告書は「故人に対する礼意を著しく欠き、市民からの信頼を失墜させた」などと指摘した。 市は、相続人からの返答がない場合の対応を定めていなかったことも、手続きの遅れにつながったとしている。再発防止策としてマニュアルを見直し、手続きの進み具合を組織的に管理していくことを挙げた。 この問題を受け、河村たかし市長は18日、記者団に対し「各区長の責任だ」と主張した。しかし、記者団から市長としての監督責任を問われると、「申し訳ない。放置していて気がつかないわしが悪い」と述べ、一転して謝罪した。(小林圭、関謙次) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知、4日連続6千人台で横ばい 3回目接種率は約14%
東海3県では18日、計8千人の新型コロナウイルス感染が確認された。愛知県は4日連続の6千人台となる6399人、岐阜県881人、三重県720人で高止まっている。三重県の一見勝之知事は会見で「伸びは鈍化しつつあるが、楽観できる状況ではない」と述べた。 愛知県では3回目のワクチン接種は17日時点で106万9945人が済ませ、接種率は14・15%となった。65歳以上の高齢者の接種率は42・09%(前日比2・04ポイント増)に達している。大村秀章知事は17日の会見で「高齢者は2月末には70%ほどになり、感染予防の効果が出てくるのではないか」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
兵庫・伊丹で住宅焼け、2人の遺体 住人夫妻と連絡とれず
2022年2月18日 21時42分 18日午後7時半ごろ、兵庫県伊丹市池尻1丁目で「住宅1階の台所から火が見える」と近隣住民から119番通報があった。市消防局によると、木造2階建て住宅(延べ床面積約140平方メートル)の1階が焼け、焼け跡から性別不明の2人の遺体が発見された。 県警伊丹署によると、この住宅には70代の夫と60代の妻が住んでおり、2人とも連絡が取れていないという。署が出火原因を調べている。 現場はJR伊丹駅から西に約3・5キロの住宅街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京マラソン開催へ 高齢ランナーには次の出場権認め参加自粛を要請
東京マラソンを主催する東京マラソン財団は18日、3月6日の大会を開催する方針を明らかにした。同日開いた臨時理事会で、一般ランナーの参加を許可する一方、新型コロナで重症化リスクが高いとされる高齢者には参加自粛を要請することも決めた。 参加自粛を要請するのは大会当日までに65歳以上となる参加者。辞退者には参加費を全額返金するほか、来年以降の東京マラソンに抽選なしで出場できるようにする。 コロナの感染防止策として、大会規模は例年の3万8千人から2万5千人に縮小し、参加者には大会前72時間以内のPCR検査で陰性を確認するよう求める。密を避けるため、通常スタート地点などに設けられていた観客席や更衣室は設置せず、沿道の応援も自粛を呼びかけるという。 大会は昨年3月に開催予定だ… この記事は有料会員記事です。残り74文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
休校717校、学年・学級閉鎖4895校 2月9日時点、文科省全国調査
桑原紀彦2022年2月18日 18時33分 文部科学省は18日、新型コロナウイルス感染の「第6波」で、休校した公立の幼稚園、小・中・高校、特別支援学校は全国で717校、学年・学級閉鎖は4895校(いずれも今月9日時点)に上ると発表した。前回調査(1月26日時点)より休校は397校減ったが、学年・学級閉鎖は168校増えた。 休校の割合は全体の2・0%で、前回から1・1ポイント減。都道府県別で最も高かったのは、茨城の38・2%(339校)だった。茨城県教委は先月31日から、各小学校にリモート学習の実施を要請していた。学年・学級閉鎖は13・8%で、0・5ポイント増。京都の27・4%(177校)が最高だった。文科省の担当者は「感染状況が厳しいなかでも、学校全体でなく学年・学級閉鎖にとどめて子どもの学びを継続させようという現場の意識の表れでは」とみている。 文科省は3月上旬まで、約2週間おきに休校状況を調べる予定だ。(桑原紀彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「夜の墓地に全裸」でも「軽度の虐待」と判定 児相、岡山5歳死亡
有料会員記事 吉川喬 岡山県警や岡山市児相への取材による2022年2月18日 18時58分 岡山市で5歳だった女児を鍋の中に長時間立たせる虐待をしたとして母親と交際相手の男が逮捕された事件で、市こども総合相談所(児相)が虐待リスクを「軽度」と判断し、深刻な虐待事案を把握した後も判定を変えていなかったことが分かった。市は18日、外部有識者の審議会を開き、児相対応の検証を始めた。 女児は西田真愛(まお)ちゃん。昨年9月に搬送され、今年1月に6歳で死亡した。県警は2月9日、実母の西田彩容疑者(34)と内装工の船橋誠二容疑者(38)を強要容疑で逮捕した。 児相に「男が真愛ちゃんに暴力を振るった可能性がある」と通告があったのは2019年4月。職員は西田容疑者宅を訪れ、真愛ちゃんの額にあざを見つけたが、西田容疑者は暴行と男の存在を否定した。児相は同7月、「第三者の暴行を止めていない」として西田容疑者を育児放棄と判定。一方で、日常的な暴力が確認できないとして、虐待リスクは4段階のうち一番低い「軽度」と判定した。 岡山県警に20年9月、2人が真愛ちゃんを全裸で目隠しをして夜の墓地に立たせ、叱責(しっせき)していると通報があった。県警は虐待と判断して児相に通告。児相は真愛ちゃんを一時保護し、両容疑者と面談したが、反省を示したとして保護を14日間で解除した。 船橋容疑者は岡山市内に妻子が住む自宅があり、西田容疑者宅に通っていた。児相は墓地の虐待で初めて船橋容疑者を把握。西田容疑者は船橋容疑者を「友人」と説明した。児相は「心理的暴力のレベルが上昇傾向にある」などと判断したものの、軽度の判定は変更しなかった。 厚生労働省は指針で内縁関係… この記事は有料会員記事です。残り576文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型車のタイヤ脱落急増、原因は「さび」の可能性 国交省が調査
磯部征紀2022年2月18日 14時01分 大型トラックやバスのタイヤが走行中に外れる事故が相次いでいる問題で、国土交通省が昨年秋以降の事故車を分析したところ、タイヤを固定するワッシャー付きホイールナットがさびなどで滑らかに回らなくなっている事例が複数確認された。国交省は、事故多発の要因となった可能性があるとみて、近く専門家の検討会を立ち上げる方針。 大型車のタイヤ脱落件数は2011年度の11件を底に増加に転じ、20年度に131件と過去最多を更新した。直近の4年間でも約2倍に急増していた。 大型車のタイヤは重さ100キロ、直径1メートルにもなり歩行者などにぶつかれば命に関わる。02年には横浜市で、部品の欠陥でトレーラーのタイヤが外れ、母子3人が死傷する事故が起きている。 国交省によると、タイヤは、ボルトとワッシャー付きナットでホイールを挟み込んで車体に固定する。ナットを回して締め付ける際、ワッシャーとの間がなめらかならナットだけが回って奥まで締まる。だが、さびなどで摩擦が生じるとワッシャーも一緒に回転してナットが締まり切らず、緩みの原因になる。ボルトとナットを清掃し、潤滑油を塗る必要があるという。 このワッシャー付きナットは、10年以降にホイールの取り付け方式が国内規格から国際規格に変わってから導入された。以前の国内規格ではワッシャーはなかった。脱落事故が増加が始まった時期とも重なるうえ、調査では古い車で脱落が起きるケースが多い傾向も確認されたという。 整備関係者の間では、ワッシャーとナットの間に潤滑油をさす必要があることは知られているが、国交省は個人や運送業者、タイヤ販売店では十分認識されていないおそれがあるとみており、業界やドライバーらに注意を呼びかけている。(磯部征紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「災害は必ずどこかで」気仙沼市出身の海保部長、被災地に寄せる思い
【熊本】海の安全を担う酒田海上保安部(山形県酒田市)の部長、梶原主税(ちから)さん(60)が3月末、定年を迎える。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市の出身。実家は津波にのまれ、多くの友人を失った。被災地の割り切れない思いを知るからこそ、自分なりに何ができるか。若手とともに熊本豪雨のボランティアにも駆けつけ、経験を引き継ごうと心を砕いた。 この冬の日本海は大荒れだ。沿岸の安全のため気が抜けない日々が続く。梶原さんは酒田港など山形4港の港長も兼務しており、船舶に対し、昨年11月から今年1月までに8回の警戒勧告を発出。前年同期の3回に比べて大幅に増えた。「地元の人も今季は雪が多いと言っている。同じ東北でも、晴天が多い太平洋側と全然違いますね」 その太平洋側、気仙沼の漁師町に梶原さんは生まれた。家の裏は気仙沼湾に注ぎ込む鹿折(ししおり)川の河口。当時は堤防が低く、平屋の自宅の窓から釣りができた。父親の正男さんは遠洋マグロ漁船の乗組員。周囲も多くが船乗りで、自身も自然と船乗りを志した。 地元の高校を卒業すると専門学校で無線通信を学び、国家資格を取得。マグロ漁船からの勧誘もあったが、海上保安庁で働く友人の勧めで海保に入った。 海上保安官は、海上保安大学校(広島県呉市)や海上保安学校(京都府舞鶴市)で、無線通信や船舶操縦などの資格を取りながら数年かけて養成される。すでに資格がある人は、海上保安学校門司分校(北九州市)で半年間の研修を受けて現場に配属される。梶原さんも分校を経て、初任地の第2管区海上保安本部(2管、宮城県塩釜市)で通信士として働き始めた。1991年には海上保安大学校の特修科を修了。幹部としてキャリアを積んできた。 実家には1人で暮らす母が 東日本大震災が起きた201… この記事は有料会員記事です。残り1563文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル