新型コロナウイルスの新規感染者数の増加に伴って九州・沖縄でも検査を求める人が増え、検査が追いつかないケースも出始めている。 25日に新規感染者数が3日ぶりに1千人を超えた沖縄県。県内の検査機関にPCR検査の予約が集中し、数日待ちになっている。県内の検査能力は1日2万6千件だが、検査技師が不足しており、1月8~14日は1日平均1万5635件にとどまった。 このため県は抗原検査キットの活用を呼びかける。昨年6月以降、高齢者施設や障害者施設、医療機関、保育施設などに国から支給された計24万個のキットを配布した。 今月26日からは、抗原検査キットで自ら検査して陽性反応が出た人に、オンラインで診断を受けられる「抗原定性検査・陽性者登録センター」を開設する。対象は重症化リスクが低く、基礎疾患がない40代以下を想定。キットの写真と、本人確認ができる運転免許証などの写真を撮って専用のウェブシステムに登録すると、医師から電話があって確定診断を受けられる。診断は県医師会が担当し、1日20~30人程度を予定する。 また、県は重症化リスクが高… この記事は会員記事です。残り316文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
書き換えデータの復元手順、5月めどに提示 国交省統計不正
国土交通省による「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で同省は25日、過去の統計を正しい数値に復元するための専門家らによる検討会議の初会合を開いた。2021年度分が公表される今年5月中旬までに、データの復元方法や見通しを示す。 書き換えによる二重計上は13年4月分から21年3月分まで続いたが、大半の期間で調査票の手書きの数値が国交省の指示で書き換えられていたり、原本が保管期限を過ぎて廃棄されていたりしているため、書き換え前のデータを参照することが困難になっている。 検討会議では、本来のデータに近い数値を復元するための推計方法などを議論する。座長の美添(よしぞえ)泰人・青山学院大名誉教授は会合で「与えられた課題は、5月をめどに国民が納得できるような正確な手法、復元の手順を提示することだ」と述べた。 国交省はこの検討会議と別に、省内幹部や専門家らで再発防止策を検討する作業も進める。(高木真也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「性行為に同意なし」、控訴審判決も伊藤詩織氏の性被害認定
村上友里2022年1月25日 21時35分 望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、ジャーナリストの伊藤詩織氏(32)が元TBS記者の山口敬之氏(55)に約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、東京高裁であった。中山孝雄裁判長は「山口氏が同意なく性行為に及んだ」と述べ、一審・東京地裁判決を追認した。賠償額は、治療関係費としての約2万円を加えた約332万円の支払いを山口氏に命じた。 一方、伊藤氏の著書や会見などで名誉を傷つけられたとする山口氏の主張の一部も認め、伊藤氏に55万円の賠償支払いを命じた。 高裁判決によると、伊藤氏は2015年4月、就職相談で都内のすし店で酒を飲みながら山口氏と会食した。その後、近くのホテルで性被害を受けた。 伊藤氏の著書など一部表現 元TBS記者に対する名誉毀損を認定 判決は①伊藤氏と山口氏が性行為が想定される親密な関係ではなかった②伊藤氏が性行為直後に友人や警察などに性被害を相談した――と指摘。一審に続き、伊藤氏の説明内容が「信用できる」と判断した。 性行為には合意があったと主張した山口氏の訴えについては、「事実経過と明らかに乖離(かいり)し信用できない」と認定した。そのうえで、ホテルに着いた時点で伊藤氏は飲酒による強度の酩酊(めいてい)状況だったと認め、「意識を失っているなかで同意なく性行為を始めた」と結論付けた。 また、山口氏が1億3千万円の損害賠償を伊藤氏に求めた訴訟で、高裁判決は、伊藤氏が著書などで「(山口氏が)デートレイプドラッグを使った」と表現した部分について、「真実と信じる相当の理由もない」として名誉毀損(きそん)やプライバシー侵害にあたると認定した。「山口氏が計画的に性的加害行為を行ったと受け取れる内容で社会的評価を低下させた」とも説明し、名誉毀損にあたらないとした一審判決を取り消した。 伊藤氏は判決後の会見で、「同意がなかったと認められたのは大きい。裁判を通じて、性被害をめぐる社会や法律がどう変わっていくべきか光をあてたかった」と語った。 山口氏は会見で、上告する方針を明かした上で「事実でないことを事実のように流布されたことを判決が認めたのは高く評価するが、判決全体には不満がある」と話した。 東京地検は16年、準強姦(ごうかん)容疑で書類送検された山口氏を嫌疑不十分で不起訴処分としている。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨県知事「舌足らずだった」 意見・疑問1799件 外出自粛要請
新型コロナワクチンの2回接種を済ませていない人に外出自粛を要請した山梨県に、「未接種者への差別ではないか」という批判が多数寄せられたことを受けて、長崎幸太郎知事は25日、「説明が舌足らずだったことをおわびしたい」と謝罪した。「要請は『ワクチンを接種しない』という選択を否定するものではない」と改めて説明した。 県の要請は23日付で発出された。未接種者に限って不要不急の外出自粛を求め、企業などには、未接種者に接種を強く勧めることや、未接種者には在宅勤務を勧めたり不特定多数の人と接する業務を控えるなどの配慮を要請した。長崎知事は「接種を勧めることは行政として必要な務めだ。接種できない方、したくない方がいてもそれは肯定した上で、本人には命を守る行動を、周囲の方々には配慮を要請した」と述べた。 県には24日午後6時時点で、電話やインターネットを通じて計1799件の意見や疑問が寄せられた。県の要請について「差別につながる」と指摘するものが多かったという。(吉沢龍彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎県警の警部補自殺、公務災害と認定 「長時間勤務やパワハラ」
2020年に長崎県警佐世保署の男性警部補(当時41)が自殺したことについて、地方公務員災害補償基金県支部が、民間の労災にあたる公務災害と認定したと25日、遺族が明らかにした。遺族らによると、長時間労働や職場での嫌がらせなどにより、強い精神的負荷が生じていたと認められた。認定は24日付。 警部補は、佐世保署交通課の係長に着任した半年後の20年10月に自殺した。県警は同12月、上司の「できないなら係長をやめろ」といった言動がパワハラにあたると認め、交通課長=依願退職=を戒告処分、監督責任者として署長=同=を本部長注意とした。遺族は翌21年2月に公務災害認定を請求した。 遺族側はLINE(ライン)… この記事は会員記事です。残り412文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
こんな寒さでバナナかよ 北海道で牛の糞尿発電を使った栽培が軌道に
【動画】極寒の北海道でバナナ栽培が軌道に=中沢滋人撮影 熱帯で採れるバナナが、北海道でもできたら面白いかも。北海道新得町の「友夢(ゆうむ)牧場」が3年前から、乳牛のふんや尿を利用したバイオガス発電の余熱を使ってバナナの栽培に取り組んでいる。昨秋からは一般向け販売も開始した。零下20度にも達する北海道の厳寒期にもかかわらず、ハウスの中ではバナナが黄色く実り、少量だが着実に出荷を続けている。 日高山脈の佐幌岳のふもと。牧草地が広がる一角。バイオガスプラントに隣接するように約300平方メートルの農業用ハウスがある。取材したのは1月19日。外は一面の雪景色だが、内に入ると、むっとする湿度と30度を超す暑さで、まさに「熱帯」を感じた。高さ約4メートルに育ったバナナの木のあちこちには、バナナの房がぶら下がっていた。 黄色くなった実を手際よく収穫しているのは、担当の丸橋徹也さん(35)。「気をつけているのは、温度管理と水やりの量、肥料をやり過ぎないぐらい。牛の糞尿(ふんにょう)由来の肥料による養分と、新得のおいしい水をたくさん吸収しているので、おいしいバナナが育つのです」と話す。小さめのサイズで皮が薄いのが特徴の「グロスミッシェル」を食べてみると、クリーミーな食感とほどよい甘さが口に広がった。 現在、ハウス内には約30本… この記事は会員記事です。残り961文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
兵庫県、過去最多3360人の感染確認 新型コロナ、初の3千人超
兵庫県は25日、新たに3360人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染者数が3千人を超えたのは初めてで、21日の2942人を超えて過去最多を更新した。 県内の24日時点の新型コロナ病床の使用率は51%(重症病床は3・5%)。ホテルなどの宿泊療養施設は35%となった。自宅療養者は1万2393人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川崎の3人死傷事故、脇見運転か 容疑者「インコに気をとられた」
土居恭子2022年1月25日 17時00分 川崎市宮前区の市道で24日、男児ら3人がワゴン車にはねられ死傷した事故で、自動車運転死傷処罰法違反容疑で現行犯逮捕された無職、舟渡今日子容疑者(50)=同区=が「助手席のインコに気をとられた」と供述していることが神奈川県警宮前署への取材で分かった。同署は脇見運転が事故につながった可能性があるとみて調べる。 事故は24日午後1時25分ごろ発生した。同署によると、舟渡容疑者は飼っていたインコの治療のため、自宅から動物病院に向かっており、インコはかごに入れて助手席のシートベルトで固定していたと話しているという。舟渡容疑者は、現場付近を走行中、インコの様子を気にして前方を見ておらず、緩やかな左カーブで対向車線にはみ出したと同署はみている。 舟渡容疑者が運転するワゴン車は、道路脇を自転車で走行していた堀間美恵子さん(39)=同市高津区=をはねた後、歩道上に乗り上げ、歩道沿いのコンクリート製の壁に車体をこすりながら進み稲本琉正ちゃん(3)と母親(29)=同市宮前区=をはねた。堀間さんと琉正ちゃんは搬送先の病院で死亡し、母親は左手首を骨折するなどの重傷を負った。(土居恭子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本名でサインが書けない その背景とは? 絵が届ける隔離の歴史
現場へ! 「隔離」を伝える② 小春日和の12月初旬だった。旧産炭地として知られる福岡県の筑豊地方にある古民家のギャラリーに、イーゼル(画架)にのった12枚の絵が並んでいた。 熊本市現代美術館の学芸員だった、蔵座(ぞうざ)江美によるギャラリートークが始まった。 縁側で和む女性を描いた油彩「日向(ひなた)ぼっこ」(1996年)。作者は大山清長だが、よくみるとサインは〈OKAWA〉とある。 「自分で描いた作品なのに、本名を書けなかった時期があったんです。どんな思いだったかと想像するだけで胸が痛みました」 ハンセン病になったために国立療養所「菊池恵楓園(きくちけいふうえん)」(熊本県合志(こうし)市)に隔離された人々による作品だった。本名を変えられていた大山清長が、園名〈大川一(はじめ)〉として生きた時代のものだった。 彼らや彼女らは、病が癒えた後もふるさとに戻ることはかなわず、園内に絵画クラブ「金陽会」をつくり、絵に没頭した。大山はふるさとの奄美大島を題材にした作品を残し、2015年に92歳で世を去った。 蔵座と金陽会との出会いは2… この記事は会員記事です。残り1033文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東で今夜から雪のおそれ、東京23区も積雪か 路面凍結など注意
吉沢英将2022年1月25日 12時03分 東海沖で発生する見込みの低気圧の影響で、関東では25日夜から雪や雨が降る見通しだ。東京23区でも積雪となるおそれがあり、気象庁が交通の乱れや路面の凍結に注意を呼びかけている。 同庁によると、低気圧は25日夜までに発生し、26日朝にかけて伊豆諸島付近を北東へ進む見込み。26日正午までに予想される24時間降雪量は、いずれも多いところで、関東北部3センチ▽関東南部の山地2センチ▽関東南部の平地1センチ。予想よりも降水量が多く、気温が低くなった場合は降雪量が増えるおそれもあるとしている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル