会員記事 榊原織和、岡田将平2022年1月25日 13時00分 【動画】猫を気持ちよくする「ねこじゃすり」=岡田将平撮影、綿岡美幸さん提供 丸みのあるシルエットと淡い色合いが、優しさやあたたかみを感じさせるベッド。すっぽり収まる猫たちは気持ちよさそうだ。ベッドは和紙でできている。貼り重ねると強度が高くなり、丈夫だが軽い。 吸湿性があり、冬は暖かく夏も快適。表の色やデザインはオーダーメイド、汚れたら和紙を貼り替えて長く使うことができる。手すき和紙「石州勝地半紙(せきしゅうかちじばんし)」を作る島根県江津市の「風の工房」の商品で、自然素材の良さにひかれ注文が絶えない。 工房の佐々木さとみさん(55)自身も10匹を飼う大の猫好き。市販の猫グッズに使われている化学薬品が気になり、飼い猫のため和紙とこんにゃくのりでハウスを自作したことがきっかけだった。SNSに投稿すると、「ほしい」という声が寄せられ、成形を試行錯誤して2017年に商品化した。2匹が一緒に収まる姿が写真映えもして人気のベッド「ざ・ぴーにゃっつ」など、ベッドとハウスで5種類がある。 かつて国内有数の和紙の生産… この記事は会員記事です。残り1513文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
心愛さん虐待死3年、刑務所の父が語った目標「娘が目指した道に…」
千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死した事件から24日で3年となった。この日を前に、父方の家族は支援者を通じ、心愛さんを助けてあげられなかった後悔の念が消えないことや、傷害致死罪などで懲役16年の判決が確定した父親の勇一郎受刑者(44)の近況を明らかにした。 コメントを寄せたのは、勇一郎受刑者の母親。支援者を通じ、「心愛ちゃんを忘れた日はなく、毎日、安らかに眠ってくれるよう手を合わせてきました。助けてあげられなかった後悔の念が消えることはありません」などとした。 勇一郎受刑者の近況も明らか… この記事は有料会員記事です。残り1215文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
那須の雪崩事故、引率3教諭の謝罪なし 調停不成立、遺族は提訴へ
栃木県那須町で2017年3月、登山講習中の大田原高校の生徒7人と教諭1人が死亡した雪崩事故で、遺族の一部が県や引率3教諭などに事故の責任を認めて謝罪するよう求めた民事調停の協議が24日、宇都宮簡裁であり、調停は不成立に終わった。遺族は近く損害賠償を求めて宇都宮地裁に提訴する方針。 「県側には話し合う態度はみじんもなく、歩み寄りはなかった。彼らの主張は2年間一歩も動かなかった」。亡くなった奥公輝さん(当時16)の父・勝さん(50)は記者団に沈痛な面持ちで語った。 遺族側は繰り返し、講習会を引率していた3教諭に出席を求め、謝罪を求めてきたが、県側は最後まで応じなかった。 調停は亡くなった8人のうち、奥さんら6人の遺族が2020年3月、宇都宮簡裁に申し立てた。県と講習会を主催した県高体連、大田原高校長(当時)、引率教諭3人=業務上過失致死傷容疑で書類送検=の6者に対し、事故発生の責任を認め、遺族側に「真摯(しんし)に謝罪」することを求めた。遺族は雪崩事故は冬山登山の危険性を軽視したことによるもので「天災ではなく人災」と訴えていた。 調停協議はこれまで8回開かれた。遺族側は3教諭が出席した上で事故について謝罪することを再三求めたが、3人が出席することはなかった。遺族側によると、代理人も立てていないという。 遺族側は3人の出席がなくても成立する和解案として、県が3人の過失を認めた上で県が3人に賠償を求める案を提示したが、県は応じなかった。 憤る遺族「二枚舌だ」 「過失や責任の取り方につい… この記事は会員記事です。残り405文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍三沢基地の外でPFOS、目標値の2倍 消火用水流出問題で調査
横山蔵利2022年1月25日 10時35分 米軍三沢基地内の消火システムから消火用水約760リットルが流出した問題で、青森県三沢市は、基地外で行った水質調査の結果を明らかにした。 2カ所で調査し、そのうち1カ所のサンプルから、発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFOS(ピーフォス)」などの濃度が環境省の暫定目標値(1リットルあたり50ナノグラム以下)の2倍となった。 市は、基地から同化合物を含む泡消火剤が流出した可能性が高いとするものの、小桧山吉紀市長は「人体や環境にどのような影響があるか不明」とコメントを出した。 今後は、県や国などの関係機関の意見を聞きながら、対応を協議していく方針だという。(横山蔵利) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無免許運転7回の木下元都議、起訴内容認める 初公判
新屋絵理2022年1月25日 10時51分 昨年7月の東京都議選の告示期間中などに無免許運転を7回したとして道路交通法違反の罪で在宅起訴された元都議・木下富美子被告(55)の初公判が25日、東京地裁であった。起訴内容について裁判官から「どこか違っているところはありますか」と聞かれた木下元都議は「いえ、ございません」と答え、起訴内容を認めた。 起訴状によると、木下元都議は昨年5月29日から7月2日にかけて計7回、板橋区や新宿区内で乗用車を無免許で運転したとされる。 板橋区選出だった木下元都議は昨年7月の都議選で再選したが、翌日に無免許運転で当て逃げをしていた疑いが発覚した。所属していた「都民ファーストの会」は木下元都議を除名処分とし、都議会は辞職勧告決議を2度可決した。木下元都議は辞職を否定していたが、11月に在宅起訴された直後に辞職を表明。会見では「今後下される司直の判断に従って罪を償いたい」と述べていた。 東京地検は当て逃げの容疑については不起訴処分にしている。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
廃校の校舎を分室がわりに 切迫の保健所、業務縮小でしのぐ動きも
過去に例のない新型コロナウイルスの感染拡大で、最前線に立つ保健所が切迫している。自宅療養者の死亡が相次いだ「第5波」の教訓を生かし、各地で負担軽減のための取り組みが進むものの、対応が追いつかない地域は増えており、現場の危機感は高まる。(本多由佳、小林直子) 1日300人以上の新規感染者が出ている東京都品川区。1月中旬の平日、クリニックを営む三浦和裕医師(45)は感染者30人に電話をかけ続けていた。午前9時にスタートし、途中で別の業務を挟みながらも終わったのは午後10時。 高齢だったり胸の苦しさを訴えたりする患者がいれば、朝晩に1日2度は電話を入れる。軽症者でも電話で聞き取った症状を記録する必要があり、短くても1人あたり5分程度はかかる。「これ以上の対応は難しい。それでもぐっと歯を食いしばってやるしかない」 応援職員45人来たが… 東京都は今月12日、都内全… この記事は会員記事です。残り1671文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハルキストの「聖地」消える? デビュー作の公園のサルのオリは
森直由2022年1月25日 6時00分 作家・村上春樹さん(73)のデビュー作「風の歌を聴け」に出てくる「猿の檻(おり)のある公園」のモデルとされる打出公園(兵庫県芦屋市)のサルのオリについて、市が撤去を検討している。公園のリニューアルに伴う措置で、工事は来年6月ごろに始まる予定だが、早くも各方面から賛否の声が上がっている。 公園は阪神打出駅の近くにあり、住民から「おサル公園」と呼ばれてきた。市によると、1959年に芦屋動物愛護協会がタイワンザル7匹とリスなどを寄贈。89年にはクジャクやシマリスなど8種類がいて、動物園に代わる施設として住民らに親しまれてきた。 だが、7匹いたサルは80年に2匹になり、2003年に最後のサルが死んだ。10年3月末には、すべての動物がいなくなった。 鳥小屋は撤去されたが、サルのオリ(縦約4メートル、横約5メートル)だけは、「有名な小説の舞台でもあり、町おこしのイベントなどに使いたい」という地元の打出商店会などの要望で残された。10年秋、空っぽだったオリに、サルのイラストパネルを設置。パネルにはブランコに乗ったサルが、村上さんの「海辺のカフカ」を読む絵が描かれている。村上さんの熱烈なファンも訪れる「聖地」になった。 市は2023年度に公園をリニューアルする方針を決め、昨年11月に地元住民らの意見を聞く会議を開催。「オリを撤去してほしい」という意見が多くを占めたため、検討することにしたという。 市の担当者は「公園を広く活用するには、中心にあるオリの撤去が必要。フェンスの一部を再利用するなど、記録として残すこともこれから考えたい」などと説明する。公園は23年6~7月ごろに工事のために閉鎖する見通し。24年3月までに終える予定だという。 打出商店会の元会長で、サルのイラストパネルのお披露目セレモニーであいさつもした金田一(かなだはじめ)さん(70)は「賛否両論あると思うが、公園の将来を考えたらオリの撤去はやむを得ないのではないか」という。 地域史を調べている西宮芦屋研究所の小西巧治さん(73)は「地元の方々が守ってきたおかげで、オリは国内外に発信され、芦屋にとって貴重な文化遺産になった。撤去されれば、大きな損失になるのではないか」と話している。(森直由) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
キハ37はやっぱこの色……ローカル鉄道、昭和の色で走っています
小沢邦男2022年1月25日 6時00分 【動画】キハ37、復活の赤 水島臨海鉄道=キハ37、復活の赤 水島臨海鉄道撮影 岡山県倉敷市の水島臨海鉄道を走る旧国鉄車両「キハ37」が、「新首都圏色」と呼ばれる製造時の鮮やかな赤色に装いを変えた。 キハ37は1983年、量産先行車として製造されたディーゼル車両。国鉄改革などで量産は見送られ、加古川線(兵庫県)で2両、久留里線(千葉県)で3両が運行されるにとどまった。水島臨海鉄道で使用されているのは、2014年に久留里線から移ってきたもの。全国で唯一現役の貴重な車両だ。 なぜ今、リバイバルしたのか。 同社は一昨年に創業50年を迎えたが、旅客利用は低迷して久しく、コロナ禍が追い打ちをかけている。明るい話題に乏しいなか、新首都圏色に変えるプロジェクトは「令和の世に、昭和の国鉄車両の力強さをこれまで以上にアピールしたい」と発案された。 昨年8月からクラウドファンディングで塗装と整備費用を募り、2カ月で約1300人から約2400万円が寄せられた。昨年11月に作業を始め、国鉄の定番で「一般気動車色」と呼ばれる朱色とクリーム色だった車両は真っ赤にお色直し。同12月に車両基地であった出発式では、同じく国鉄時代の「キハ30」とつながって夕日を受けた雄姿を披露した。 同社は「地元の方から多くの募金をいただいた。みんながつながり、地域でコロナを乗り越える象徴になれれば」という。当面は平日朝夕の通勤通学時に1日5往復する。運転体験など各種イベントも活躍の場になるという。 同社は所有する国鉄時代の3両を、往時の姿に復活させる取り組みを進めている。今回はその第1号。最大の目玉は、17年3月に引退して基地に眠ったままになっている「キハ205」(1960年製造)の再生だ。現役の「キハ38」とともに再塗装や整備を進め、年度内には旧国鉄時代の姿を取り戻した3両がそろう。(小沢邦男) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
第6波に対抗するワクチン接種 墨田区の戦略と、国に言いたいこと
コロナ対策の先進例として注目されてきた東京都墨田区。昨年の1、2回目のワクチン接種でも、そのスピード感が目立ちました。しかし接種の最前線である自治体では、国の政策の影響で、「3回目」を前にした現在も様々な問題が起きているようです。ワクチン施策を統括する岩瀬均・福祉保健部担当次長に、国への注文と墨田区の戦略を聞きました。 ――墨田区はコロナ対策の先進例として取り上げられてきましたが、ワクチン接種を含め、現状はどうなっていますか。 「区内でも陽性者は急増しています。保健所の態勢強化では全国に先駆けて、事務作業は区役所の他業務の職員、保健師業務は民間の看護師に応援してもらってきました。それでも、陽性者への連絡が翌日になってしまうことが起き始めています」 「ワクチン接種はまず医療従事者からという昨年からの方針を踏襲して、希望する区内の医療従事者にはもう追加接種を終えました。医療従事者への接種は本来、東京都の仕事ですが、待っているといつになるか分かりませんから」 ――一般の追加接種は? 「まず2回目接種から7カ月… この記事は会員記事です。残り1514文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山林に女性?遺体、遺棄容疑の男逮捕 同居女性「監禁していて死亡」
津布楽洋一2022年1月24日 18時46分 遺体を宮城県白石市の山林に埋めたとして、栃木県警は24日、同市旭町4丁目、無職海部学容疑者(35)を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。 県警によると、海部容疑者は2019年12月ごろ、遺体を白石市の山林に遺棄した疑いがある。県警は認否を明らかにしていない。 当時、栃木県さくら市のアパートで海部容疑者と同居していた女性が今年1月18日にさくら署を訪れ、「アパートに監禁していた24歳の女性が死んでしまい、海部容疑者と山の中に穴を掘って埋めた」と話した。死亡したという女性は海部容疑者がアパートに連れてきたという。 女性の説明をもとに白石市の山林を捜索したところ、白骨化した遺体の一部が見つかった。県警は特別捜査班を設置し、遺体の身元確認を進めている。 女性は県警に対し、監禁中に海部容疑者による暴行があったと話した。「いずれ分かってしまうことなので、話すことにした」と述べたという。(津布楽洋一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル