会員記事 冨田悦央、谷瞳児 森下裕介2021年12月3日 21時21分 高知県香南(こうなん)市が発注した市営団地の解体工事を巡り、高知地検は3日、官製談合防止法違反などの罪で起訴した市住宅管財課長の村山敦さん(58)=起訴休職=の起訴を取り消し、発表した。村山さんの関与を認めたとされる元市議の供述などを吟味し、有罪の立証が困難と判断したとみられる。地検は、村山さんを起訴後、勾留を取り消す異例の措置をとっていた。 地検の起訴取り消しを受け、高知地裁は同日、公訴棄却を決定した。 村山さんは昨年12月、元市議の志磨村公夫被告(61)に最低制限価格に近い額を教え、建設会社元社長の北代達也被告(53)に落札させたとして、今年9月に官製談合防止法違反などの容疑で逮捕された。準抗告が認められ、いったん釈放されたが、地検が同じ容疑で逮捕し、起訴した。 だが、地検は11月、志磨村被告の供述内容などを吟味した上で、村山さんの勾留の取り消しを高知地裁に請求し、釈放した。村山さんは釈放後の記者会見で「(最低制限価格を)聞かれたことも言ったこともない。入札妨害もしていない」と無罪を訴えていた。 弁護人の市川耕士弁護士は「無実の村山さんへの違法捜査が明らかになった。検察庁には起訴取り消しに至る経緯や理由を説明すべき責任がある」とのコメントを出した。 事件を巡っては、志磨村被告と北代被告も公契約関係競売入札妨害などの罪で起訴された。地検は、村山さんから最低制限価格に近い額を教わったとする両被告の起訴内容を「市職員から教わった」などと変更することを、高知地裁に請求したことも明かした。(冨田悦央、谷瞳児) 具体的理由 地検は説明せず 「大変遺憾(いかん)だ」… この記事は会員記事です。残り1090文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三笠の道路陥没、7年前も路面沈下 北海道調査せず埋め戻す
榧場勇太2021年12月3日 21時30分 北海道三笠市本町の道道岩見沢桂沢線で11月、陥没した穴に車が転落して3人が重軽傷を負った事故で、7年前もほぼ同じ場所で路面が沈み、道が空洞の存在を把握していたことが3日分かった。道は当時、原因の調査を行わないまま空洞を埋め戻していた。 道によると2014年3月、パトロール中に路面沈下を発見し、舗装の下を調べたところ、深さ2・1メートル、幅1・2メートル、長さ1・9メートルの空洞が見つかった。 道は空洞を砂利などで埋め戻し、鉄板を設置して補強。約5カ月後に調べたところ陥没などはなかったため、鉄板を除去して舗装を元に戻した。空洞が発生した原因は調査しなかった。 今年11月の事故後の道の調査では、現場の地下12メートル付近に古いコンクリート製排水管があり、そこへ土砂が流れ込んで陥没が発生した可能性がある。排水管はかつて炭鉱で使用されたとみられている。(榧場勇太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横浜の病院に運ばれた38歳、暴行され?死亡 打撲痕や刺し傷
2021年12月3日 22時14分 3日午後4時25分ごろ、横浜市中区本牧町1丁目の病院の職員から「男性患者が運ばれてきた」と110番通報があった。神奈川県警によると、運ばれたのは住所職業不詳、北川典聖(のりまさ)さん(38)で、顔に打撲痕があり、別の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。暴力団対策課が、傷害致死や殺人容疑を視野に捜査する。 同課によると、同日午後3時半ごろ、車に乗った男が、意識不明の北川さんを運んできたため、病院職員が対応した。職員は110番通報の際、「30代くらいの男が『自分で殴って刺した』と言っている」と説明。消防には打撲のほか腕に刺し傷があると通報があった。 同課によると、男は車で立ち去ったといい、北川さんが別の場所で暴行されたとみている。北川さんが運ばれた際、付近には複数台の車に乗った複数人の男がいたという情報もあるという。 現場は横浜市中区にある山下公園の南東約1・5キロの道路沿い。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
睡眠薬混入の小林化工、製薬設備をサワイに譲渡 従業員の大半も
会員記事 野口陽、小田健司、堀川敬部2021年12月3日 21時52分 水虫など皮膚病用の飲み薬に睡眠導入剤を混入させて問題となった後発薬中堅の小林化工(福井県)が3日、薬の生産設備を全て同業大手のサワイグループホールディングス(HD)に譲渡すると発表した。小林化工は製薬事業を事実上停止し、成分が誤混入した飲み薬で健康被害が出た人への補償などを続ける。 サワイグループHDは、傘下に新会社を設立。小林化工の生産工場や研究所などを来年3月までに譲り受ける。譲渡額は公表していない。小林化工の従業員約600人のうち、製造担当の最大約500人は同4月にサワイ側に移る。 譲渡される工場では、小林化工が生産してきた薬は製造せず、サワイ傘下の沢井製薬の薬をつくる。小林化工は引き続きオリックスの子会社として存続する。 後発薬は、大手で不祥事が相… この記事は会員記事です。残り1085文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
超過勤務手当を水増し請求、61万円着服 JR札幌駅の助役を解雇
2021年12月3日 22時00分 JR北海道は3日、札幌駅の男性助役(44)が超過勤務手当を水増し請求し、約61万円を着服したと発表した。同社はこの社員を11月30日付で解雇した。 JR北によると、助役は2019年6月~今年9月、タイムカードで自動記録される帰宅時間を手書きするなどして、計104回・約187時間分の超過勤務手当を水増し請求した。10月に社内窓口へ匿名の相談があり発覚した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タクシーが歩道に乗り上げる 「車同士の事故」乗客ら搬送 福岡市
2021年12月3日 22時01分 3日午後7時半ごろ、福岡市中央区警固1丁目の市道(通称大正通り)で、タクシーが歩道に乗り上げ、店舗の壁にぶつかった。 中央署や市消防局によると、「車同士の事故があった」と110番通報があった。タクシーに乗っていた60代の男性運転手と20代の女性の乗客の計2人が市内の病院に救急搬送された。いずれも意識はあるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被爆者・坪井直さんの「お別れの会」、22日に広島で開催
2021年12月3日 18時30分 10月に96歳で亡くなった前広島県原爆被害者団体協議会(被団協)理事長の坪井直(すなお)さんの「お別れの会」が22日午後2~3時、広島市中区の広島平和記念資料館メモリアルホールで開かれる。広島県被団協が主催する。 問い合わせは県被団協(082・241・7226)。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「太陽がまぶしくて」路線バス運転手、散歩の男性はね死亡させた疑い
2021年12月3日 18時59分 3日午前8時25分ごろ、東京都瑞穂町箱根ケ崎西松原の交差点で、犬の散歩中だった会社員宮原隆彦さん(56)=同町長岡1丁目=が、立川バス(本社・東京都立川市)の路線バスにはねられた後に下敷きになった。宮原さんは、全身を強く打つなどして搬送先の病院で死亡した。乗客3人にけがはなかった。 警視庁福生署は、運転手の藤沢道郎容疑者(56)=東京都昭島市武蔵野2丁目=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕し、容疑を同致死に切り替えて調べている。署によると、バスは交差点を右折した際、横断歩道を渡っていた宮原さんをはねた疑いがあるという。連れていた犬も死んだ。藤沢容疑者は調べに「太陽の光がまぶしくて歩行者に気がつかなかった」などと話しているという。 立川バスの担当者は取材に「情報を確認中です。ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨、和歌山で震度5弱 富士山や南海トラフは「関係ない」と気象庁
吉沢英将2021年12月3日 19時03分 山梨県大月市と和歌山県御坊市で3日午前、最大震度5弱を観測する地震が相次いだ。震源はそれぞれ活火山の富士山、巨大地震が想定される南海トラフから近かったものの、気象庁はいずれも「関係がない」との認識を示した。ただ、揺れが強かった地域ではいずれも約1週間、同程度の大きさの地震に注意するよう呼びかけている。 午前6時37分ごろ、山梨県東部・富士五湖の深さ19キロを震源とするマグニチュード(地震の規模、M)4・8の地震が発生。震源は富士山から北東に約30~40キロ離れており、会見した束田(つかだ)進也・地震津波監視課長は「火山の観測データに特段の異常はない」とした。 約3時間後の午前9時28分ごろには、紀伊水道を震源とするM5・4の地震が起きた。震源の深さは18キロで、同庁は陸側のプレート内部で起こった地震とみている。南海トラフ地震はプレート境界を震源としており、その発生可能性が「平常時より高まっているとは考えていない」という。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Dappiのツイート、誰が投稿? 平日に作業集中、頻出単語は…
Dappiの投稿日時の傾向 ツイッターアカウント「Dappi」による投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の参院議員2人が訴訟を起こした。第1回口頭弁論は12月10日に予定されている。 Dappiは、一部を切り取った動画を元に野党や報道機関に対して誤った印象を与える投稿をするなどして、問題になっていた。 訴訟を起こした立憲民主の小西洋之、杉尾秀哉両議員の開示請求で、投稿に使われたインターネット回線の契約者は、東京都内のウェブコンサルティング会社と判明。ただ、プロバイダー側が提出した書面では、回線契約者と投稿者が異なることを示唆しており、契約者と投稿者の関係は分かっていない。 一体、誰が投稿していたのか。 ブラインドは閉められたまま、応対もなし 都心に近い駅から徒歩約5分ほど、幹線道路から路地に入ってすぐの4階建てのオフホワイト色の雑居ビル。オートロックの入り口にあるフロア案内板によると、この2階が、ウェブコンサル会社の事務所のようだ。 信用調査会社によると、従業員は15人。取引先には、自民党や大手出版社とある。 記者はDappiとのつながりについて聞こうと、10月以降、何度か訪れた。だが、インターホンを押しても反応はなかった。窓のブラインドは閉められたままで、社内の様子はわからない。 朝夕に出入りしている社員の姿も確認できず、日中に会社に電話をしても、「本日の営業は終了しました」との自動音声が流れ、つながらない状態が続いた。 ただ、同社の取引先の関係者によると、10月半ばに提訴について報じられ始めてからも、業務は続けていたようだ。社員の一人が「うちの会社がご迷惑をおかけしてすいません」と話していたという。 同社社長や取締役らにも接触を試みたが、一度も会えていない。 フォロワー17万人 Dappiのアカウント(@dappi2019)が開設されたのは2019年6月。フォロワーは21年12月3日現在、約17万8千人だ。開設後2日でフォロワーが1万人を超え、その後も毎月1万人ずつくらいのペースでフォロワーを増やしてきた。 プロフィル欄には、ティアドロップ型のサングラスのアイコン。「日本が大好きです。偏向報道をするマスコミは嫌いです。国会中継を見てます。」と書かれている。 Dappiのアカウント このアカウント以前にも、同じ「Dappi」名のアカウント(@take_off_dress)が15年1月に開設されていた。約12万人のフォロワーがいたが、19年6月にアカウントは凍結され、現在もツイッターの「ルールに違反している」として凍結が続いている。 二つのアカウントの関係は分かっていないが、いずれもプロフィル欄に、「DAPPIのセイジコウサツ」というdappiを名乗るブログと、相互にリンクがはられている。ブログでは18年12月まで、以前のアカウントのツイートを引用した投稿が行われていた。 投稿は平日に集中 朝日新聞がSNS分析ツール「ブランドウォッチ」を使い、@dappi2019のアカウントを調べたところ、19年6月22日~21年10月1日に、5110件ツイートやリツイートをしていた。 投稿数は1日平均6件で、最も多い日で1日35件。最も投稿が多かったのが木曜日(1167件)で、逆に週末は極端に減り、土曜日が139件、日曜日が143件だった。時間帯は、午前9時ごろから投稿が増え始め、午後1~6時に特に投稿が集中していた。 両議員による発信者情報の開示請求が認められた直後の10月1日、菅義偉前首相のツイートをリツイートして以降、投稿はぱたりと途絶えた。 「野党『ギャーギャー』」 投稿内容を、言葉の出現頻度などを調べることができるテキスト分析ソフト「KHコーダー」を使って分析した。 名詞で最も多く使われていた… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル