2021年11月25日 21時00分 公明党の斉藤鉄夫国土交通相(69)=衆院広島3区=が10月の衆院選の期間中に開いた個人演説会で、一般社団法人「広島県トラック協会」の関連団体が出席者の一部に現金を渡していたことがわかった。協会は取材に、旅費として支払ったことを認めた上で、「選挙活動として特別に支払ったものではない。法律に基づいて対応している」と説明した。 演説会は10月22日にJR広島駅近くのホテルで非公開で開かれた。関係者によると、自民党の茂木敏充幹事長(当時は外相)や公明党の石井啓一幹事長が登壇し、県内の企業や業界団体関係者が出席したという。 協会の森井茂人専務理事は取材に、この演説会に出席した運送事業者らに対し、協会に関連する任意団体「広ト協政策研究会」が、研究会の規約に基づいて旅費を払ったと説明した。金額や人数、根拠とする規約の具体的な内容については「説明を差し控える」として答えなかった。 斉藤氏は24日、首相官邸で記者団に対し、「一切承知していない。私の個人演説会に関係して旅費が支払われていたとしたら、大変遺憾。当事者の方がしっかり説明していただきたい」と述べた。 公明党の北側一雄副代表は25日の記者会見で「選挙期間中に金銭が交付されることは適切ではない」と述べた。その上で「斉藤さん自身が全く知らないことだから、進退という話にはならない」と語り、辞任の必要はないとの認識を示した。松野博一官房長官は同日の会見で、斉藤氏から事実関係などを聞く考えがあるかどうかを問われ、「必要とあれば、まずは関係者においてしっかりと説明されるべきものと考えている」と述べるにとどめた。 広島3区は買収事件で実刑が確定した河井克行元法相の地盤だった選挙区で、今回の衆院選では「政治とカネ」が争点となった。衆院選では、岸田文雄首相が応援に訪れた茨城6区の自民党候補の街頭演説でも、「茨城県トラック協会」の関連団体が演説を聴きに来た会員に日当5千円を支払っていたことが明らかになっている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄・玉城知事が会見、辺野古工事は「国民全体の問題」と訴える
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画で、沖縄県の玉城デニー知事が25日、国の設計変更申請にノーを突きつけた。埋め立てに沖縄戦犠牲者の遺骨を含む土砂が投入される懸念や、国内外から多数の反対意見が寄せられたことにも言及。辺野古の問題は「国民全体の問題」だと訴えた。 県庁で夕方に開かれた臨時記者会見で、玉城氏は厳しい表情で政府の申請を不承認とした理由を説明した。これに続き、埋め立て工事に沖縄戦の犠牲者の遺骨が残る沖縄本島南部の土砂が使われる可能性に触れ、「人道上許されるはずがない」「悲惨な戦争体験をした県民、国民やご遺族の思いを傷つける行為は絶対にあってはならない」と語気を強めた。 政府の設計変更申請を巡り、県内外や国外から計1万7839件の意見が寄せられたといい、その全てが申請に否定的だったという。玉城氏は「県民と国民の思いを重く受け止める」と述べ、「決して沖縄だけの問題ではない」と訴えた。 不承認によって普天間飛行場の危険性除去が遅れる懸念について問われると、玉城氏は「辺野古移設は、普天間の一日も早い危険性除去につながるとは言えない」「(工事が)いつ終わるか分からない不確実性がどんどん延びていくことは明らかだ」と答えた。23日に宜野湾市の住宅街に米軍のオスプレイから水筒が落下した事故を挙げ、こうした状況が続く現実が無視されていると指摘。政府が一日も早く、基地を県外や国外に分散移転させるよう米国に協議を申し入れるべきだと主張した。 この日は沖縄県議会の開会日… この記事は会員記事です。残り330文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「浦島坂田船」のライブ映像、無許可で投稿 容疑のファンを書類送検
2021年11月25日 17時21分 男性アイドルグループ「浦島坂田船(うらしまさかたせん)」のライブ映像を無許可でネットに投稿したとして、警視庁は25日、埼玉県に住む大学2年の少女(19)を著作権法違反(送信可能化権の侵害)の疑いで書類送検し、発表した。少女はグループのファンで「違法と知っていた」と容疑を認め、「大変なことをしてしまった」と話しているという。 原宿署によると、少女は昨年12月、グループのライブ映像をファイル共有サイトに投稿し、所属事務所の著作権を侵害した疑いがある。ツイッターで隠語を使って集客し、サイトでダウンロードできる権限を売っていたという。 動画は事務所に無許可で撮影されたもので、少女はウェブ上で別のファンから入手していた。少女は「3年前からやっていた。約4万円売り上げた」などと話しているという。 署は今年2月、事務所から相談を受けて捜査をしていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まいんちゃん」朝ドラ主人公に 「舞いあがれ!」の福原遥さん
西田理人2021年11月25日 17時23分 俳優の福原遥さん(23)が、来年度後期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のヒロインに決まった。11月25日、NHK大阪放送局で記者会見に臨み、「全力で明るく楽しいメッセージを届けて、皆さんが『今日も頑張ろう』と思ってもらえる時間をつくれたら」と抱負を語った。 物語の舞台は、ものづくりの街として知られる大阪府東大阪市と、自然豊かな長崎県の五島列島。1990年代から現代にかけて、東大阪育ちの主人公・岩倉舞が壁にぶつかりながらも成長していくオリジナルのストーリーだ。 福原さんが演じる舞は、大空への憧れを胸に、挫折を乗り越え、夢に向かってはばたいていく役どころ。「どんなに逆風が吹いたとしても、乗り越えてみせようと思っているところは、自分と似ているなと思います」と印象を語った。 朝ドラ「おひさま」に憧れ 埼玉県出身で、小学生の頃から芸能活動を続ける福原さん。学業との両立や将来の進路に思い悩んでいた頃、朝ドラ「おひさま」(2011年)を見て、朝ドラを目標にするようになったという。「どんなにつらいことがあっても笑顔でいれば、自分の道を切り開いていけると私自身が励ましてもらった。自分も勇気と明るいパワーを授けられる存在になれたらと、ずっと夢見ていました」 福原さんと言えば、かつてEテレの子ども向け料理番組に出演し、「まいんちゃん」の愛称で注目を集めたことも。朝ドラのヒロインとして再びNHKに戻ってくることについて、「当時からたくさんお世話になって、家族のように楽しい収録で。またこういう形で憧れの場所に立つことができて、本当にうれしい」と目を潤ませた。 オーディションに2545人 今回のオーディションには、2545人が応募。福原さんはこれまでにも4回参加したが、最終審査まで進むのは初めてだった。制作統括の熊野律時チーフ・プロデューサーは「福原さんは柔らかい明るさ、そこにいるだけで周りがほっこりするような温かさを持っている。空を見上げて前に進んでいくヒロインにぴったりだと思いました」と抜擢の理由を説明した。 脚本は、阪神・淡路大震災と心のケアを描いたNHKドラマ「心の傷を癒すということ」(2020年)などの桑原亮子さん。撮影は来春スタートの予定だ。(西田理人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
近鉄特急、扉1センチ開いたまま走行 重大インシデントに認定
堀川勝元2021年11月25日 18時05分 近畿日本鉄道は25日、特急列車の扉が約1センチ開いたまま最大約3・7キロ走行する事案があり、運輸安全委員会から「重大インシデント」に認定されたと発表した。けが人はなかったが、隙間に手を入れて意図的に力を加えれば扉が開く状態で、乗客の転落につながる恐れがあったとしている。 同社によると、23日午後6時50分ごろ、三重県朝日町の伊勢朝日駅付近を走行中の近鉄名古屋発大阪難波行きの特急(6両編成、乗客127人)で、最後尾車両の左側の扉が空いているのを巡回中の車掌が発見。停車させ、扉を施錠して近鉄四日市駅まで走行した。 二つ折りで開閉する「折り戸」と呼ばれる扉で、右上端部で開閉する力を伝える金属部品の溶接部が破断していた。18年前に扉を取り換えた際の溶接が不十分だった可能性があるという。約3分前に桑名駅を出発する際は異常はなかったという。(堀川勝元) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
永遠の近未来都市はアスリート体形 ハルキも眺めた芦屋浜高層住宅
「かつての芦屋の浜には、高層アパートがモノリスの群れのようにのっぺりと建(た)ち並んでいる」 芦屋育ちの村上春樹のエッセーには、故郷の風景を様変わりさせた巨大建築物への複雑なまなざしがにじむ。それでも、黒い鉄骨の間を浜風が吹き抜けるモダンなデザインは、完成から42年が経った今なお人々を引きつけてやまない。 兵庫県芦屋市の大阪湾沿い、約125ヘクタールの埋め立て地に広がる芦屋浜シーサイドタウン。その中央部に1979年、14~29階建て全52棟の「芦屋浜高層住宅」は誕生した。分譲と賃貸で計3381戸、兵庫県や県住宅供給公社など4事業主が分割して管理運営を担った。 外観の特徴はなんと言っても、5階ごとにある共用階と、縦に伸びる階段室からなる格子状の鉄骨構造だ。旧建設省が進めていた住宅生産の工業化プロジェクトの一環で、あらかじめ組み立てた住戸を鉄骨にはめ込む画期的なプレハブ工法が採用された。完成後まもないころ、建築学生として調査に訪れた同公社の澤瀬哲雄課長(64)は「近未来の建物やった」と当時の印象を振り返る。 当時最先端のごみパイプライン 澤瀬さんらの案内で、建物内… この記事は会員記事です。残り1170文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR神戸線が一時運転見合わせ 西宮駅で貨物列車と人が接触
2021年11月25日 14時33分 JR西日本によると25日午後0時50分ごろ、兵庫県西宮市池田町のJR西宮駅を通過中の上り貨物列車(24両編成)と、ホームから線路内に立ち入った人が接触した。運転士は約40メートル手前で人の立ち入りに気づき、急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。この影響でJR神戸線は一部区間で新快速と特急の運転を見合わせていたが、同2時15分に運転を再開した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
クマは昼より夜の方が…定点カメラで見えた生態 撮影歴10年の挑戦
人里に近い林で、クマは昼間はほとんど姿を見せず、夜間や早朝に盛んに行動しエサを食べていた――。そんな生態が、秋田市のカメラマン加藤明見さん(73)が10月から今月初旬に行ったクマの定点撮影から、分かってきた。 加藤さんは、クマの行動を知ろうと、秋田市中心部から車で30分ほどの上新城地区の雑木林に、10月16日から11月1日までカメラを設置。レンズの前を動物が通るとストロボが発光し、シャッターが切れるようにした。 林道から10メートルほど入った地点と、そこから約50メートル離れた尾根沿いのクマがよく通る場所の2カ所にカメラを置いた。いずれも最寄りの民家からは2キロほどの距離だ。加藤さんによると、一帯は今年、コナラにドングリがよく実った。クマが木に登り、枝を折って実を食べた痕跡である「クマ棚」があちこちにあり、地面には実を食べた後のドングリの殻やフンがいまも散乱している。 期間中、2カ所の定点カメラに計27回、クマが写っていた。 このうち、午後6時から明朝… この記事は会員記事です。残り490文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「時空を超えるオーロラ秘話」、記者サロンで26日午後8時配信
2021年11月25日 12時00分 北極・南極の夜空を彩るオーロラ。太古から人々を魅了してきたその美しさには、宇宙の神秘と地球の不思議があふれています。 神秘の光・3千年を探る研究から現代社会に影響を及ぼす磁気嵐まで、各地でオーロラを観測し、多数の著書も執筆された国立極地研究所准教授の片岡龍峰さんと、南極越冬を終えたばかりの極地専門記者・中山由美が26日午後8時から、オンライン記者サロン「南極から地球がみえる」シリーズ第5回「時空を超えるオーロラ秘話」で語り合います。 太陽と地球の磁場が織りなす美しくも不思議な光は、古今東西の人々を驚かせ、興味をかきたててきました。片岡さんは最新の観測機器でそのメカニズムを探るとともに、歴史学者と国内外の古い文献をたどって解析し、「文理融合のオーロラ研究」という新境地を開いてきました。 250年前に日本人が見た赤い光とは? 明るく激しい動きの北極のオーロラ、満天の星夜を彩る南極のオーロラ……。今回の配信では、貴重な写真や動画をお見せし、「オーロラ観光のお薦めは?」など視聴登録を頂いた方々からの質問にもお答えします。 参加無料。申し込みは募集ページ(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11006202)またはQRコードから。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生きづらさに寄り添う 桂浜水族館「おとどちゃん」が初エッセー本
【動画】桂浜水族館のおとどちゃん 初エッセー本を出版=今林弘撮影 坂本龍馬像で知られる高知市の桂浜にある桂浜水族館の公式マスコットキャラクター「おとどちゃん」が、作家活動にいそしんでいる。月刊文芸誌で連載していた初エッセーが25日、単行本「桂浜水族館ダイアリー」(税込み1540円)として発売された。飼育員らの生きづらさに寄り添った琴線に触れる筆致で、大きな口にピンクの肌の奇抜な姿からは想像できない、「文才」が人気を集めている。 エッセー本を口に入れてPRするおとどちゃん=2021年11月15日午後2時42分、高知市浦戸、今林弘撮影 おとどちゃんは2016年、桂浜水族館の開館85周年に誕生した。その2年前、飼育員の大半が辞めるという廃館の危機に直面し、「古い、暗い、狭い」と言われた老舗水族館のイメージ刷新の大役を担ってきた。 モデルは開館85周年の記念に水族館にやってきたトド。「I♡えさ」と書かれた大きな胸を揺らす姿は、テレビのバラエティー番組にも取り上げられた。 トドに餌をやるおとどちゃん=2021年11月15日午後3時46分、高知市浦戸、今林弘撮影 ただ、広く知られるようにな… この記事は会員記事です。残り1505文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル