大阪府は6日、新たに39人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。新たに確認された死者はいなかった。府内の感染者は延べ20万2719人になった。死者は計3053人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺留品も新施設に JR西日本、宝塚線脱線事故の遺族らに説明
鈴木智之2021年11月6日 20時30分 乗客ら107人が死亡、562人が負傷した2005年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故を受け、JR西日本は6日、遺族や負傷者らを対象にした説明会を兵庫県伊丹市などで開いた。事故車両を保存する予定の新施設(大阪府吹田市)で約1100点あるという遺留品も保管する方針などが示された。説明会は7日も開かれる。 新施設の完成は2024年秋の予定で、JR西は損傷が激しく復元の難しい1~4両目は部品ごとに整理して棚に展示し、状態が保たれている5~7両目は連ねて保存する計画であることを説明した。さらに、靴や衣服など持ち主のわからない遺留品についても新施設で保管する計画も明らかにした。施設内には移動式の献花・焼香台や、車両全体を見渡せる高さ3、4メートルのデッキを設ける。 コロナ禍の影響で中止されてきた4月25日の追悼慰霊式は、22年に3年ぶりに開く方向で検討しているという。 長谷川一明社長は説明会後の会見で「車両とともに遺留品も悲惨さを直接物語るもの。可能な限り大切に保存する」と述べた。施設は社員研修に使うほか、遺族らに公開する予定で、一般公開や、事故現場での車両保管については「引き続き検討課題とさせていただく」とした。 説明会には82人の被害者が出席した。事故で弟を亡くした埼玉県の60代の男性は「遺留品は丁寧に扱い、遺族の希望に合わせて一般公開してほしい」。負傷者の小椋聡さん(52)=兵庫県多可町=は「部品を棚に入れると倉庫のようになるのではないか。JRは丁寧に意見を聞きながら進めてほしい」と話した。(鈴木智之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
祇園祭に200年ぶり復帰へ 「鷹山」を初の試し曳き
北村有樹子2021年11月6日 21時00分 【動画】「鷹山」の試し曳き=朝日放送テレビ撮影 京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行に曳山(ひきやま)を出して本格復帰をめざす「鷹山(たかやま)」の保存会(京都市中京区)が6日、ほぼ完成した曳山を初めて京都府京丹波町で試し曳きした。約200年ぶりの来年夏の本番に向け、準備が進む。 会のメンバーらは、曳山製作が進む同町の工務店で組み立てた曳山を20メートルほど動かした。地元住民も加わって綱を引き、車輪がうまく回ることを確かめた。竹を車輪下に敷いて方向転換もしてみた。 鷹山は、応仁の乱(1467~77)より前から山鉾巡行に参加していた記録が残る。だが、江戸時代の1826年に暴風雨で壊れ、翌年から巡行に出ない「休み山」に。保存会は来年夏、祇園祭のハイライト・山鉾巡行に曳山を出して本格復帰することをめざす。 保存会の山田純司理事長(67)はメンバーの経験の少なさが課題だと言う。たとえば、ハンドルがない重さ数トンの曳山をスムーズに動かし、方向転換させるには独特の技術がいる。昨年と今年の祭りで別の山鉾を手伝って経験を積む算段だったが、コロナ禍で巡行が中止され、あてが外れた。 そのため、今後は月1回集まり、ほかの山の関係者に教えてもらって練習する。「できるだけ練習を重ね、巡行に本格復帰できるよう皆で頑張りたい」と山田理事長は話した。(北村有樹子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
艶やか! ダリアと紅葉が競演 秩父・尾ノ内渓谷
山本裕之2021年11月6日 17時22分 埼玉県小鹿野(おがの)町にある、尾ノ内渓谷で「尾ノ内渓谷紅葉まつり」が6日から、2日間の日程で開催されている。昨年は新型コロナウイルスの影響で、中止されたので2年ぶりの開催になった。 同じ町内にある「両神山麓(りょうかみさんろく)花の郷ダリア園」では3日に今年の営業が終了。鮮やかに咲き誇っていたダリアの花を切り取り、渓谷の滝壺(たきつぼ)に浮かべた。切り取った花は約2万本で、ピンクや黄色の花が渓谷を彩った。 周辺にはつり橋などもあり、紅葉が進み始めた西秩父自然公園の山を見ながら散策することができる。(山本裕之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ここで踊らせてもらえませんか ダンサーの迷い断ち切った美術館
あの夏の日、東京・北品川の原美術館のホールは、一人だけの舞台だった。 照明は自然光、聞こえるのはセミの声だけ。周囲の観客の視線や息づかいを、いつもより間近に感じる。 ダンサーとしての原点だったバレエシューズで踊り始めた。次にスニーカーに履き替え、海外での日々を思い返して肩や腰を振る。最後に裸足になったのは、過去にとらわれないという思いから。白いシャツが汗だくになった時には、もやもやしていた目の前が、開けた気がした。 やっぱり、踊り続けよう。 ダンサーの小尻健太さんは3歳でバレエを始め、17歳でローザンヌ国際バレエコンクールで入賞。高校卒業と同時に海外へ。オランダのダンスカンパニーに長年所属し、退団後に帰国した。フリーでやっていく自信はあったが、文化芸術の助成金申請は落選ばかり。体の衰えも感じる。将来に、迷いが生まれていた。 そんなとき、ふらりと訪れたのが原美術館。洋風邸宅を改装したこぢんまりとした美術館は、友人の結婚披露宴で訪れて以来、お気に入りの場所だった。そこで一枚の自画像に目がとまる。米国人女性作家がキャンバスいっぱいに描いた「自分」は、見る角度で表情が変わって見えた。 ふと、思った。「ダンスで自画像を描けないだろうか」。心情や情景を映し出す自画像のように、自分の生き様を重ねて踊るのだ。 「ここで踊らせてもらえませんか」 ダメ元で相談すると、担当者… この記事は有料会員記事です。残り421文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮ご一家、川嶋辰彦さんの家族葬出席 小室眞子さん・圭さんも
2021年11月6日 18時53分 秋篠宮ご一家は6日、東京都内にある紀子さまの実家を訪れ、4日に亡くなった紀子さまの父川嶋辰彦さんに別れを告げた。ご一家のほか、長女小室眞子さんと夫の圭さんも訪れ、親族のみで家族葬を行った。 6日午後、秋篠宮ご夫妻、次女佳子さま、長男悠仁さまが東京都新宿区のマンションへ入った。宮内庁によると、葬儀は川嶋さんの遺志でごく近い親族のみの家族葬で執り行うことになり、香典や生花なども辞退している。ご一家は服喪のため4日以降の公的活動は取りやめており、最も長い紀子さまの喪が明けるのは来年2月の見込み。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国民審査で浮かぶ不満の地域差 「同姓」は首都圏、沖縄は全国2倍超
最高裁判所=東京都千代田区 衆院選と同時に実施された最高裁裁判官の国民審査に注目が集まっている。今回、夫婦別姓を認めない民法の規定を「合憲」とした裁判官に罷免(ひめん)を求める票が多く集まったが、それには地域的な特徴も見られた。「罷免票」の出方からは、それぞれの場所に住む人々の関心や不満が浮かび上がってくる。 首都圏で「×」顕著 国民審査はやめさせたい裁判官に×印を付け、有効票の半数を超えた人が解職(罷免)される仕組み。これまで実際に罷免された裁判官はいない。 最高裁は今年6月、夫婦同姓を定めた規定が憲法24条の「婚姻の自由」に違反しないとの判断を示した。今回の審査対象になった11人の中で、この裁判に加わった裁判官は7人。このうち長嶺安政、岡村和美、林道晴、深山卓也の4氏が「合憲」と判断し、残る3人は「違憲」とした。 総務省が1日に発表した国民審査の結果では、×印がつけられた「罷免票」の割合の「ワースト4」は、合憲派の4人だった。 7人のうち、違憲派3人の罷免票の割合は、6・71~6・88%。合憲派の4人は7・27~7・85%で、違憲派より平均0・76ポイント多かったが、罷免に必要な50%には遠かった。この裁判に加わっていなかった4人では、5・97~6・24%だった。 この判決に対する有権者の関心は、首都圏で比較的はっきりと見えた。 罷免票の割合について、合憲派の平均から違憲派の平均を引いて差をとると、東京都が2・25ポイントで全国最大。ついで沖縄県が1・52ポイント、神奈川県が1・50ポイント、埼玉県が1・04ポイント、千葉県が0・99ポイントとなった。5位以下だと1ポイントを下回り、14位以下の34府県では0・5ポイントに満たなかった。 夫婦別姓問題への関心は首都圏で特に高い 今回の国民審査に先立って、夫婦同姓の規定を合憲とした裁判官を罷免するよう呼びかける動きが、ツイッターなどのSNSであった。合憲派の名前が覚えられるように、4人の名字の一部をとった「長岡村の林は深い」との一文をつくって、彼らに対する「『×』をお願いします」とする投稿が拡散された。審査の結果を見る限り、有権者から一定の反応はあったものの、都市部以外での広がりはあまり大きくなかったことがわかる。 沖縄の罷免要求、全国の2倍超 地域ごとの違いは、夫婦別姓問題に限らない。全体の有効票に占める罷免票の割合をみても、都道府県ごとに最大4倍の開きがある。 最も高いのは14・80%の沖縄県で、全国平均の約2・2倍。このほか、上位には関東や近畿などの大都市圏が多い。最少は福井県で、3・70%だった。 沖縄県で罷免票の割合が高かったのは、今回だけではない。2012年の国民審査では11・36%で全国2位だったが、14年では16・58%と急伸。2位の北海道に3・85ポイントの差をつけて1位だった。17年と今回では低下しているが、ほかの都道府県に比べて罷免を求める割合が突出して高い傾向は変わらない。 都道府県ごとの罷免票の割合の推移 司法行政に詳しい明治大の西… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スーチーさん、刀がよみがえりましたよ 岡山の職人ら1年かけ修復
高橋孝二2021年11月6日 16時00分 ミャンマーのアウンサンスーチー氏が保有する日本刀が、刀剣作りが盛んな岡山県瀬戸内市に持ち込まれ、地元職人らによる1年がかりの修復作業が終わった。スーチー氏は国軍のクーデターが起きた2月以来、拘束が続く。6日、依頼元の日本財団(東京)に引き渡した職人らは、刀が持ち主へ戻る日を待つ。 刀は刃長69・1センチ。柄(つか)に収まる茎(なかご)の刻印から、愛媛を拠点とし、刀工として初の重要無形文化財保持者(人間国宝)となった高橋貞次氏の作とされる。 日本財団などによると、第2次世界大戦中、ビルマ(現ミャンマー)を担当する陸軍中将へ贈られ、その後、スーチー氏の父で独立運動を率いたアウンサン将軍に渡ったとみられる。 スーチー氏側が昨年、さびが目立つ日本刀の修復を日本財団に依頼。同10月、瀬戸内市長船町の刀剣工房「備前おさふね刀剣の里」に持ち込まれ、11月から研ぎ師を中心に鞘師(さやし)や金工師、白銀師らによる作業が続いていた。 研ぎ師の横山智庸(とものぶ)さん(49)によると、さびはかなり深く、刀身がすり減らないよう気を配ったという。刀身をおさめる白鞘なども鞘師らが新たに制作。よみがえった刀身には、備前伝の技法を得意とした高橋氏の刃文「丁子(ちょうじ)刃(ば)」が再び浮かんだ。 6日、横山さんは「雰囲気を変えないよう修復した」と説明。「お渡しできて、肩の荷が下りました」とほおを緩め、「いつか平和が戻ったミャンマーにお返しできれば」と話した。 輝きを取り戻した刀を受け取った日本財団の森祐次さん(68)は「刃こぼれもしていたのが、ここまできれいな刃文が出るとは。かつての輝きを見ることができて感無量です」と喜んだ。当面は財団が保管するという。(高橋孝二) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本は「子育て罰」の国? マタハラ、高い教育費…研究者も悩んだ
「子育て罰」という言葉を知っていますか? 2児を育てる記者(34)も、最初に目にしたとき、どきりとしました。子育て世帯に冷たい日本の政治や制度、社会意識を「子育て罰」と名付けたものですが、重い言葉の裏にはどんな思いが込められているのでしょうか。「子育て罰」を研究し、発信する日本大学の末冨芳(かおり)教授(教育行政学)に話を聞きました。 ――研究対象として「子育て罰」に興味をもったきっかけを教えてください。 もともとは、日本の教育費負担の高さに疑問を持ったことです。今は日大の教授をしていますが、そこでも「経済的に苦しい」という学生にたくさん出会います。 「大学に行けているのに……」という声もありますが、よくよく話を聞くと、生活保護を受給できるレベルの家庭の学生もいます。今では、学生の家庭の経済的な苦しさは、年々深刻になっていると感じます。日本では学費の補助が限定的で、大学に行くのが苦しい先進国のひとつです。 ――ご自身が2人のお子さんを育てていて、「子育て罰」を感じた経験はありますか? たくさんあります。それこそ、妊娠中からハラスメントを受けました。 妊娠を告げ、業務の相談をし… この記事は有料会員記事です。残り1905文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
第一志望「ダメでもいいから受けたい」なら 中学受験で親が促す判断
入試本番まであと100日を切り、併願校選択もいよいよ最終段階に入ります。これまで頑張ってきた子どもの気持ちを最大限に受け止めながら、一方で場合によっては、親が冷静に状況を見極め、現実的な判断を促さなければいけない局面です。 ここでようやく本当の意味で偏差値一覧が役に立ちます。 偏差値一覧は学校の価値を表すのではなく、合格可能性を調べるためのツールです。併願校選びには合格確率50%の偏差値一覧も活用してください。80%偏差値一覧を見ているだけでは気づけない選択肢に気づけることもありますから。 受験生本人が「ダメでもいい… この記事は有料会員記事です。残り689文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル