岐阜県と岐阜市は3日、10歳未満から60代までの男女18人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は延べ1万8820人となった。 県によると、恵那市の接待を伴う飲食店で発生したクラスター(感染者集団)では、新たに12人の陽性が判明し、感染者は計27人となった。 恵那市は3日、市独自の非常事態宣言を出した。同市内では10月28日からの7日間で15人の感染者が確認され、人口10万人あたりの新規感染者数は30・84人に達し、国の指標の「ステージ4(感染爆発)」の目安となる25人を上回った。 市は、接待を伴う飲食店に対し、市職員が直接訪問して感染防止策の点検に乗り出した。 三重県では3日、10歳未満~60代の5人が新型コロナウイルスに感染したと発表された。県内の感染者数は延べ1万4801人になった。 県によると、5人のうち、3人の感染経路が分かっていない。新たに感染が分かった津市の50代男性は、9月以降に感染が判明、経過観察の時期が満了し回復したが、再陽性が分かった。重症者用病床の占有率は2日に続いて0%だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
罷免と信任を逆に報告 最高裁裁判官の国民審査で長崎県大村市選管
米田悠一郎2021年11月3日 22時13分 長崎県選挙管理委員会は2日、衆院選と同時に行われた最高裁裁判官の国民審査で、同県の大村市選管が裁判官11人の「罷免(ひめん)」と「信任」の票数をすべて逆に県選管に報告していたと発表した。誤ったのは同市内の4万4082票分だが、県選管は審査結果に影響はないとしている。 大村市選管によると、10月31日夜~11月1日未明の開票作業後、県選管に報告するエクセルファイルに罷免と信任の票数を入力する際、誤って逆に入力したという。2日夜の県選管の審査で、大村市の票に疑義があると立会人から指摘があり分かった。県選管は2日に総務省に修正の報告をしたという。 国民審査は罷免したい裁判官に×印を付け、信任する場合は何も記入しない仕組み。×印が有効票の半数を超えると解職されるが、今回の審査で解職される人はいなかった。(米田悠一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸の火災で発見の2遺体は夫婦か 息子を重過失失火容疑で逮捕
2021年11月3日 18時59分 3日午前1時ごろ、神戸市北区泉台5丁目の住宅から出火し、木造2階建て約150平方メートルが全焼して焼け跡から2人の遺体が見つかった。兵庫県警は同日、過って火災を起こしたとして、この家に住む無職萬崎博亮容疑者(34)を重過失失火の疑いで逮捕した。 県警神戸北署によると、逮捕容疑は3日午前0時50分ごろ、室内でお香に火を付けた際、近くにあった段ボールに引火させて火災を起こしたというもの。「間違いありません」と容疑を認めているという。 見つかった遺体は男性と女性だった。萬崎容疑者と同居する70代の両親と連絡がとれていないといい、同署は遺体が両親とみて調べている。 出火直後、萬崎容疑者が「玄関付近が燃えている」と119番通報していた。この火災では、隣接する住宅3棟の外壁の一部も焼けた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同僚をクレーンでつるすなど暴行容疑で作業員4人逮捕 鹿児島県警
町田正聡2021年11月3日 19時01分 鹿児島県薩摩川内市の川にかかる橋の補修工事現場で、作業員をクレーンでつるし上げて振り回すなどしたとして、県警は3日、同じ現場で働いていた同僚ら4人を暴行容疑で逮捕したと発表した。いずれも容疑を認めているという。 捜査1課などによると、逮捕されたのは鹿児島県鹿屋市上野町の山下昌司(43)▽宮崎県都城市南横市町の黒木寿(25)▽同市蓑原町の黒木成(23)▽同市久保原町の深江一人(50)の4容疑者。8月26日午前9時15分ごろ、薩摩川内市の川内川河川敷で、鹿児島県曽於市末吉町二之方の小森一郎さん(当時50)をトラックのクレーンにつり下げて振り回したり、川に投げ入れたりする暴行を加えた疑いがある。 小森さんと4容疑者は、川内川にかかる天大橋の補修工事にあたっていた。 小森さんは10月6日午後3時45分ごろ、工事現場付近の川底に作業服姿のまま沈んでいるところを発見された。4容疑者のうちの1人が「作業員が川でおぼれた」と119番通報し、その後、死亡が確認された。外傷はなく、死因は溺死(できし)。県警は小森さんがおぼれた経緯についても詳しく調べている。(町田正聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
唐津くんち2年ぶりに開催 1日限りの曳山巡行、日程短縮や人数制限
渡辺松雄2021年11月3日 19時40分 佐賀県唐津市で3日、国の重要無形民俗文化財「唐津くんち」の中心行事「御旅所神幸祭(おたびしょしんこうさい)」があり、2年ぶりに獅子や兜(かぶと)、鯛(たい)など14台の曳山(ひきやま)が中心部を巡行した。昨年はコロナ禍で中止されていた。 2番曳山の「青獅子」をひいた中町の河上彰範さん(44)は「祭りが復活してよかった。いろいろなことを考えながら、特別な気持ちでひきました」と話した。 例年なら3日間の日程を1日限りに短縮した。曳(ひ)き子たちの人数も制限され、全員がマスクを着用して出発前に検温した。巡行中の飲酒や、名物の一つの家庭での飲食接待は禁止された。(渡辺松雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「コロナ感染で家から離れられた」暴力、虐待…居場所のない少女たち
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されても、家庭内での暴力や虐待を受ける児童の相談は後を絶たない。10代少女らの支援のため一般社団法人「Colabo」が東京・歌舞伎町で開催するカフェには、行き場を失った少女らが身を寄せる。深夜の活動に同行した。 午後11時、暗がりでも目を引くピンク色のバスが新宿区役所の敷地内に到着した。約10人のスタッフらが手際よく、テントや椅子などを設置した。日付が変わるころ、カフェ「Tsubomi Cafe」がオープンした。緊急事態宣言下にあった9月末でも、歌舞伎町周辺は営業中の飲食店も多く、人が行き交っていた。 早速、2人の少女がカフェを訪ねてきた。スマホを片手にカップラーメンを食べ始めた。約30分後、15人の少女が訪れ、椅子が7割ほど埋まった。カフェでは食事や衣類、宿泊先などを無料で提供する。PCR検査キットも準備してある。 「学費のための奨学金を親が彼氏に使い込んでいる」 家族の暴力から逃げてきたり… この記事は有料会員記事です。残り970文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で新たに53人感染 死亡は確認されず
2021年11月3日 17時38分 大阪府は3日、府内で新たに53人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。新たな死者は確認されなかった。府内の感染者は延べ20万2628人になった。死者は計3047人。 府によると、大阪市の企業事業所で従業員9人の感染が確認された。府はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高知・室戸岬沖の船舶衝突 死者はサンゴ漁の漁船乗組員
2021年11月3日 17時38分 3日午前5時50分ごろ、高知県室戸市の室戸岬沖の南約10キロの海上で、三洋海運(東京)が管理する石炭灰の運搬貨物船「碧南丸(へきなんまる)」(1989トン、乗組員11人)から「漁船と衝突した。付近が暗く詳細がわからない」と118番通報があった。高知海上保安部によると、漁船は転覆し、乗組員の山下昭二さん(58)=室戸市=が死亡した。 同保安部によると、転覆したのは高知県漁協室戸岬総括支所所属で、海底のサンゴを取る漁船「神龍丸(しんりゅうまる)」(4・9トン、乗組員2人)。事故当時に近くにいた複数の漁船が2人の救助にあたった。山下さんは転覆した船内に取り残され、搬送先の病院で死亡が確認された。転覆した船底上にいた船長の男性(25)=同県奈半利町=も救出され、打撲などの軽傷。貨物船の乗組員にけがはないという。 同保安部は両船とも運航中の衝突とみており、業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の疑いで捜査する見通し。同保安部などによると、漁船は漁場に向かっていた。貨物船は山口県徳山港で荷物を下ろして愛知県衣浦港に向かう途中で、海上の天候は晴れで視界は良好だったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「よく頑張ったね」見つめ合う警察犬と指導員、写真に秘めたある願い
兵庫県警内で今夏開かれた「警察広報用写真コンクール」で、警察犬と指導員を写した1枚が最優秀賞を受賞した。撮影したのは警察署に勤務する職員。単に「いい写真」では終わらない、ある願いが秘められている。 受賞作は「よく頑張ったね!警察犬グライフ号」。 公園の芝生にお座りするグライフ号に、鑑識課の担当指導員がほほえみかけている。互いの信頼関係が伝わってくるような、柔らかな雰囲気が印象的だ。 県警は広報用写真の撮影技術向上を目的に、職員対象のコンクールを1977年から開いている。今年は317点の応募があった。 最優秀賞の写真を撮影したのは、垂水署会計課の江越友範さん(49)。 県警職員として採用された江越さんは情報システムや会計の担当が長く、写真は業務と直接関係ない。 我が子の成長を撮影するうち、15年ほど前から趣味に。一眼カメラや30万円近くする望遠レンズを自腹でそろえ、撮影会などにも参加して腕を磨いている。 なぜ警察犬と指導員を撮影対象に選んだのか。 江越さんの狙いは三つあった。 まず警察犬との絆を表現して警察に親しみを感じてもらうこと。二つ目は、普段は地味な印象のある、鑑識という分野に光を当てること。 そして三つ目が「女性の活躍」だった。 「警察はまだまだ『男社会』と思われていると感じる」と江越さん。女性警察官が実際に活躍していることを知ってもらい、さらに活躍の場が広がっていくように――。そんな願いを静かに込めた。 写真としてのクオリティーにももちろんこだわった。 機材はすべて自前。警察犬と指導員の温かい表情をいきいきと伝えるため、両者の脇にそれぞれストロボを置いてシャッターを切った。撮影枚数は300枚に及んだ。 それだけではない。警察や兵庫をPRするという広報用写真の特性を考え、兵庫らしさを盛り込むことを意識した。背景に明石海峡大橋が入って「映(ば)える」、お気に入りの「アジュール舞子」(神戸市垂水区)の公園をロケ地に選び、自ら撮影許可を申請したという。 最近はスマホで気軽に動画も撮影できるが、江越さんは「1枚からその情景を思い出したり、想像させたりする力があるのが写真の魅力です」。 県民広報課によると、江越さんの作品は来年の県警カレンダーに採用される。(小野大輔) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土偶の表情がユーモラス 橿考研博物館が再オープン、古代史楽しんで
この冬、古都で古代史を学んでたっぷり楽しむのはいかが。奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)が3日、リニューアルオープンする。「卑弥呼の鏡」とも言われる黒塚古墳の出土鏡のすべてや、高松塚古墳の壁画「飛鳥美人」の複製陶板など約900点を新たに展示する。「日本最大」や「日本最古」と呼ばれる出土品も並ぶ。 リニューアル後は国宝や重要文化財など計約3600点超が展示される。常設展では展示品を定期的に入れ替え、繰り返し来館してもらえるよう工夫する。 リニューアルを記念する形で特別展示室では、天理市の黒塚古墳から出土した三角縁神獣鏡33面がそろい踏みする。卑弥呼が中国・魏からもらった鏡とも伝えられている。画文帯神獣鏡1面も見ることができる。 常設の展示室は「旧石器~弥生時代」「古墳時代」「飛鳥~室町時代」に分かれている。「旧石器~弥生時代」では、橿考研で発掘した土偶がほぼすべて展示される。中でもユーモラスな表情が大人気の観音寺本馬遺跡(橿原市・御所市)の土偶が目を引く。邪馬台国の有力候補地とされる纒向(まきむく)遺跡(桜井市)の出土品も並ぶ。 橿考研の過去20年の古墳調査成果を一堂に集めた「古墳時代」では、メスリ山古墳(同市)の日本最大の大型円筒埴輪(はにわ)が複数そびえる。藤ノ木古墳(斑鳩町)から出土の国宝遺物は、金色の輝きが見事だ。 「飛鳥~室町時代」には旬な展示品がそろう。高松塚古墳(明日香村)の飛鳥美人(西壁女子群像)の複製陶板は、発見当時の色彩や質感が忠実に再現されている。同古墳の極彩色壁画は2022年に発見50周年になり、注目の展示品となりそうだ。 県などが世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成資産の一つ、牽牛子塚(けんごしづか)古墳(同村)の出土品もある。奈良市の興福寺旧境内で見つかった日本最古とされる将棋駒など、中世の遺物もそろう。 入館料は一般400円、高校・大学生300円、小・中学生200円。原則月曜日が休館で、臨時休館日もある。博物館は空調設備や展示ケースの改修などのため、2018年12月末から休館していた。11月2日は、報道機関向けの内覧会があった。 ■レアなグッズも… この記事は会員記事です。残り467文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル