大山稜2021年10月28日 12時37分 生態系に影響を及ぼす恐れのある淡水魚を密輸入したとして、警視庁は28日、観賞魚の卸売会社「エル商会」(愛知県弥富市)の役員の男(38)と元社員の男(36)、法人としての同社を、特定外来生物法違反(輸入の制限)と関税法違反(虚偽申告)の疑いで書類送検した。元社員は容疑を認め、「売り上げが伸びず、希少種であれば高く売れると考えた」と話したという。 生活環境課によると、男らは同社の関東営業所に勤務していた3月中旬、豪州原産でスズキ目の肉食性淡水魚「トラウトコッド」120匹を中国から不法に輸入した疑いがある。 トラウトコッドは特定外来生物法で生態系に影響を及ぼす恐れがある「未判定外来生物」に指定され、輸入には環境大臣と農林水産大臣の許可が必要だったが、届け出をしていなかったと同課はみている。税関には外見が似た別の魚と偽って申告していたという。 トラウトコッドは豪州で絶滅危惧種に指定される希少種で、男らは幼魚を1匹1700円で仕入れていた。これまでに70匹を1匹約1万円で国内の複数の小売店に卸していたという。18匹が回収できておらず、同課は愛好家などに広く流通した可能性もあるとみて調べている。 同社のネット広告を見た愛好家から警視庁に通報があり、同課が捜査していた。未判定外来生物が生きた状態で見つかったのは、全国で初めてだという。(大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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いつも朝日新聞デジタルをご利用いただき、ありがとうございます。 2021年11月24日(水)より、各RSSのURLを変更させていただきます。(RSSについて、詳しくはこちらをご覧ください。) 現在のURLでご愛用いただいている皆様には、2021年11月24日(水)以降、下記の新しいURLに変更していただく必要があります。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。 ■変更後の各ジャンルRSSのURL ・朝日新聞デジタル速報ニュース:https://www.asahi.com/rss/asahi/newsheadlines.rdf・社会:https://www.asahi.com/rss/asahi/national.rdf・政治:https://www.asahi.com/rss/asahi/politics.rdf・スポーツ:https://www.asahi.com/rss/asahi/sports.rdf・オリンピック:https://www.asahi.com/rss/olympics.rdf・サッカーワールドカップ:https://www.asahi.com/rss/worldcup.rdf・経済・マネー:https://www.asahi.com/rss/asahi/business.rdf・国際:https://www.asahi.com/rss/asahi/international.rdf・カルチャー:https://www.asahi.com/rss/asahi/culture.rdf・どうぶつ新聞:https://www.asahi.com/rss/animal.rdf・テック&サイエンス:https://www.asahi.com/rss/asahi/science.rdf・囲碁:https://www.asahi.com/rss/asahi/igo.rdf・将棋:https://www.asahi.com/rss/asahi/shogi.rdf・住まい:https://www.asahi.com/rss/asahi/housing.rdf・就職転職:https://www.asahi.com/rss/asahi/job.rdf・食と料理:https://www.asahi.com/rss/asahi/food.rdf・ファッション:https://www.asahi.com/rss/asahi/fashion.rdf・健康:https://www.asahi.com/rss/asahi/health.rdf・愛車:https://www.asahi.com/rss/asahi/car.rdf・教育:https://www.asahi.com/rss/asahi/edu.rdf・デジタル:https://www.asahi.com/rss/asahi/digital.rdf・トラベル:https://www.asahi.com/rss/asahi/travel.rdf・環境・エネルギー:https://www.asahi.com/rss/asahi/eco.rdf・ショッピング:https://www.asahi.com/rss/asahi/shopping.rdf 今後とも、朝日新聞デジタルをよろしくお願い申し上げます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人間をむしばむSNSの罪 メディアの闘う相手は、政権だけではない
フィリピンのオンライン・ニュースサイト「ラップラー」の創設者マリア・レッサさんが「表現の自由のための勇気ある闘い」を称(たた)えられ、今年のノーベル平和賞に輝いた。日本国内では、このニュースは、麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害などを強行したロドリゴ・ドゥテルテ大統領の圧政を批判する「反政権ジャーナリズム」の栄誉として語られている。たしかに、現在も大統領から名誉毀損(きそん)などを理由に7件も訴訟を起こされており、彼女はフィリピンの現政権と正面から対決姿勢の「権力と闘うジャーナリスト」だ。 しかし、レッサさんと「ラップラー」の闘いの相手は、大統領だけではない。 彼女が日々対決しなければならないのは、フェイスブックなどのソーシャルメディア上の誹謗(ひぼう)中傷である。 「ラップラー」は4人の女性たちがスタートさせた。現場は20代主体の、若くて小さなメディアである。〈1〉の記事のように、ドゥテルテ政権によるさまざまな噓(うそ)の拡散を継続的に報道してきた。ところがいま、レッサさんや同社の記者たちに対する無数の誹謗中傷や偽情報がネット上に出回っている。〈2〉の米ニューヨーク・タイムズの記事によると、ソーシャルメディア上で拡散された嫌がらせは媒体の存立基盤を危うくしているという。 「闘うジャーナリスト」が相手にする権力はいまや政府だけでなく、SNSもその対象だと指摘する林香里さん。論考の後半では、ネット企業が巨大な権力にふくれあがった歴史的背景を見ていきます。 今月は米フェイスブック社の元社員、フランシス・ホーゲンさんが同社の経営方針を内部告発したことも話題になった。 ホーゲンさんは、退社する前… この記事は有料会員記事です。残り3243文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
町田小6自殺、いじめとの因果関係は「不明」 対策委が報告書
2021年10月28日 9時04分 東京都町田市で昨年11月、市立小学校6年の女子児童(当時12)がいじめを訴える遺書を残して自殺した問題で、石阪丈一市長は27日の定例記者会見で、今年3月から調べてきた市教育委員会のいじめ問題対策委員会の報告書を受け取ったと述べた。市長によると、報告書はいじめの存在を記しつつも、「自殺との因果関係は明らかにならなかった」とする内容だという。 市長によると、対策委の報告書は10月18日に受け取り、遺族側にも郵送した。市は、対策委の調査では不十分としており、有識者らによる新たな調査委を立ち上げて再調査し、11月上旬に初回の会合を開く予定。市は、文部科学省のガイドラインに基づき、調査委開催前に遺族側に人選などを説明したいとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ショベルカーを盗んだ疑いで4人逮捕 分解して海外に輸出か
仙道洸2021年10月28日 9時06分 資材置き場からショベルカーを盗んだとして、埼玉県警は27日、パキスタン国籍の会社員アクタル・シェイク・ゾヘイブ容疑者(33)=春日部市新宿新田=ら男4人を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。捜査に支障があるとして、認否は明らかにしていない。県警は盗んだショベルカーを分解して海外に輸出していた疑いがあるとみて調べている。 捜査3課によると、逮捕容疑は共謀して8月9日午後6時~12日午前7時30分ごろ、茨城県結城市内の資材置き場から油圧ショベルカー1台(400万円相当)を盗んだというもの。 埼玉県内で同様の被害が約20件確認されており、このうち加須市の現場周辺の防犯カメラ映像などからアクタル容疑者の車が浮上。春日部市内のヤードに出入りしていることが判明し、ここに結城市で盗まれたショベルカーがあったことを確認したという。県警は、別の容疑者が経営する会社が所有する羽生市のヤードで分解されコンテナで海外に輸出されたとみている。(仙道洸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小室眞子さんの皇籍離脱を皇統譜に登録 26日に結婚
2021年10月27日 19時13分 宮内庁は27日、皇室の戸籍簿にあたる「皇統譜」に、小室圭さんと結婚した秋篠宮家の長女眞子さんが、結婚により皇族の身分を離れたことを記した。この日午後、宮内庁の西村泰彦長官らが皇統譜への登録事項を確認して署名した。 2人は26日に婚姻届を提出して記者会見に臨んだ。眞子さんは30年間過ごした赤坂御用地を離れ、都内のマンションに夫妻で滞在している。今後、眞子さんのパスポート申請など準備が整い次第、小室さんの勤務先がある米国で新生活を始める方針。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大元理事側に7千万円送金予定、家宅捜索で中断 日大背任事件
日本大学板橋病院の建て替え工事をめぐる背任事件で、同病院に医療機器と電子カルテ関連機器を納入する取引でも日大に計約2億円高い契約を結ばせて損害を与えたとして、東京地検特捜部は27日、日大元理事ら2人を背任容疑で再逮捕し、発表した。医療機器の取引では、元理事の知人側に総額7千万円の送金が予定されていたが、約2700万円を送金後に特捜部の家宅捜索があり、残り約4200万円の送金が中断されたという。 再逮捕されたのは、日大元理事の井ノ口忠男容疑者(64)と医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」(大阪市)の前理事長・籔本雅巳容疑者(61)。関係者によると、井ノ口容疑者は事実関係は認めつつ「日大に損害は与えていない」と容疑を否認。籔本容疑者も違法性を否定しているという。 医療機器と電子カルテで新たに2億円損害か 特捜部の発表などによると、板橋病院は今春以降、海外メーカーのMRI、CT、血管撮影装置の計7台を導入した。井ノ口容疑者は「日本大学事業部」の取締役として7台を調達する過程で、籔本容疑者が実質経営する会社を必要がないのに介在させた。その上で今年3月、同社の利益として約1億3100万円を不当に上乗せした約14億6300万円で日大にリース契約を結ばせた疑いがある。 電子カルテ関連機器の納入でも、同様の手口で、籔本容疑者が全額出資するペーパー会社が不必要に調達に介在。日大が今年5月に約9億700万円のリース契約を結んだ際、ペーパー会社の利益分として約6700万円を不当に含ませた疑いがある。 特捜部は、2人が利益を得るため、無関係の籔本容疑者の会社を取引に組み入れ、計約1億9800万円の損害を日大に与えたとみている。 また、特捜部は27日、建て替え工事の設計・監理業務を請け負った設計事務所から籔本容疑者のペーパー会社に日大の資金2億2千万円を流出させたという最初の逮捕容疑について、2人を背任罪で起訴した。 井ノ口容疑者「また3、4回振り込むわ」 今回の再逮捕容疑の一つとなった医療機器の納入をめぐり、籔本容疑者側の利益として約1億3100万円が確保された後、井ノ口容疑者の知人側に総額で約7千万円の送金が予定されていたことが分かった。約2700万円は実際に送金されたが、その後に特捜部の家宅捜索があり、残り約4200万円の送金は中断されているという。 関係者によると、井ノ口容疑者は親族を代表にして設立した都内のコンサルタント会社を、2020年9月に知人に売却した。同月末、同社には籔本容疑者の実質経営会社から6600万円が送金された。特捜部は、板橋病院の建て替えをめぐって籔本容疑者側に流出した2億2千万円の事実上の一部とみて、最初の逮捕容疑の中で集中的に調べた。 知人はこの6600万円から、今年3月に500万円、6月14日に2千万円を井ノ口容疑者に手渡したとされる。6月14日の面会場所は大阪市にある井ノ口容疑者のゴルフ関連会社で、知人は井ノ口容疑者から「医療機器の関連で(売却した会社に)また3、4回振り込むわ。契約書送るんで」と伝えられたという。 送られてきた架空の契約書 後日、知人側の会社と籔本容疑者の実質経営会社の間で締結、合意したという「アドバイザリー業務基本契約書」(今年2月1日付)と「覚書」(同4月20日付)が作成された。日付はさかのぼったものだった。知人側の会社のおかげで、籔本容疑者の実質経営会社が7台の機器を納入できた「報酬」として、知人側の会社に利益の50%を支払うという内容だった。 覚書には、今年5月以降に機器が順次納入されるのに合わせ、7月に約1147万円、8月に約1574万円、9月に約2560万円、10月に約1647万円を送金すると記された。金額は1円単位で、総額は6929万9999円。このうち7、8月分の計約2700万円は予定通り送金されたが、特捜部による関係先の一斉捜索が9月8日に行われた後、9、10月分の計約4200万円の送金は止まっているという。 知人は特捜部に「契約に関する仕事は何もしていない。架空契約だ」と説明。特捜部は医療機器の不正取引で籔本容疑者側が得た利益約1億3千万円を井ノ口容疑者と山分けする仕組みだったとみて再逮捕した。 ■機種の選定委員会、開かずメ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「過失考えられない」 証拠データ破損、弁護側が警視庁警察官告発
新屋絵理2021年10月28日 5時00分 薬物事件の証拠品となるDVD内の動画データが破損していた問題で、覚醒剤取締法違反の罪に問われた男の弁護側が27日、警視庁愛宕署の署員を証拠隠滅容疑で東京地検に告発した。弁護団は「映像には警察に不利な場面があったはずだ。過失で破損したとは考えられない」と主張し、男の公訴(起訴)取り消しも地検に求めた。 破損していたのは、警察側が男を確保した2020年1月8日の映像。検察側は東京地裁での公判前整理手続きで、破損データの解析結果として、書き込みを可能にする「フォーマット」が行われた痕跡が見つかったと説明した。 弁護側は告発状で、フォーマットはデータの初期化を意味し、データがすべて消去される行為と指摘。確保時の男や警察官の行動で警察側と言い分が異なることなどから、警察側に不都合な場面が映っていた可能性があるとした。ただ、検察側は、確保場面は撮影していないと主張している。 警部補は「記憶にない」、「推測するに上司か本職」 署員は所属署長に宛てた捜査報告書で、データ書き込みは「記憶にない」としつつ「業務日誌から推測すると書き込みは上司か本職の可能性が高い」などと説明。この報告書は証拠として、検察側が弁護側に開示している。 弁護側は、検察側が映像データを証拠開示するまで長期間かかり公判が始まらなかったため、接見禁止が長引いた点も「被告への重大な権利侵害だ」と批判している。男の初公判は11月1日の予定。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気づかれなかった暴行、死亡3歳児への容疑で母と交際相手逮捕
大阪府摂津市で8月末に3歳男児が死亡した事件をめぐり、府警は27日、6月にも男児に暴力を振るったとして、母親と交際相手の男を暴行容疑で逮捕し、発表した。市は母子を見守り支援の対象にしていたが、この容疑になった行為は把握していなかったという。 逮捕されたのは交際相手の無職松原拓海(たくみ)容疑者(24)=羽曳野市、殺人罪で起訴=と母親の無職行歩寿希(ぎょうぶじゅき)容疑者(23)=同市。6月20日に母親の長男新村桜利斗(おりと)ちゃんに対して母親が注意を引く間、松原容疑者が顔をクッションでたたき、ソファから転落させるなどした疑いがある。 松原容疑者は行為を認めた上で「クッションでたたいたのは遊びだった」。行歩容疑者は「逮捕されても納得です」とそれぞれ供述しているという。 松原容疑者は27日、5月5日に桜利斗ちゃんの顔を殴ってけがを負わせたという傷害容疑でも逮捕された。 桜利斗ちゃんは8月末に全身やけどを負って死亡した。府警は9月に松原容疑者を殺人容疑で逮捕し、大阪地検が今月13日に殺人罪で起訴した。松原容疑者は逮捕時、「(熱い湯を)故意に浴びせていません」と容疑を否認していた。 捜査過程で府警が松原容疑者のスマートフォンを調べたところ、6月に桜利斗ちゃんを暴行した様子を映した動画が見つかったという。母親が撮影したとみられる。 ■虐待リスク「最重度」から「… この記事は会員記事です。残り719文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「最後のひと呼吸まで」貫いた核廃絶の訴え 被爆者の坪井直さん死去
被爆者運動を率いてきた被爆者の坪井直(すなお)さんが24日、96歳で亡くなった。広島に投下された原爆で大やけどを負って生死をさまよい、「ネバーギブアップ」を口癖に、核兵器廃絶を訴えてきた。国内外で活動を共にし、思いを引き継ぐ人たちはたゆまぬ取り組みを誓った。 口癖は「ネバーギブアップ」 世界で証言、オバマ氏とも対面 「核兵器は、なかなかなくなりません。それでも、あきらめちゃぁいけない。ネバーギブアップです」 坪井直さん 坪井さんは、会合でのあいさつや、広島に修学旅行に訪れた児童・生徒たちに被爆体験を語る時には必ず、この言葉で締めくくった。90歳を超えても、炎天下の平和記念公園で署名を呼びかけ、核実験に抗議して座り込みをした。杖をつきながら表舞台に立ち続けたその背中で、被爆者運動を率いてきた。最近は体調不良で、公の場には姿を見せていなかったという。 二十歳の時、広島に投下され… この記事は会員記事です。残り2545文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル