飯島啓史2021年10月16日 21時44分 東京電力福島第一原発事故の避難指示が2年前に一部で解除された福島県大熊町で16日、震災後初となる町内での成人式が行われた。当時、小学4年生だった新成人46人が全国各地から故郷に集まり、再会を喜んだ。 震災後、町の成人式は町外で行い、今年も1月に町外で開催予定だった。しかし、コロナ禍で2度延期され、今回は建設中だった町の新たな交流施設の完成に合わせ、10年ぶりに地元で開催した。 新成人代表の新潟大3年の遠藤瞭さん(21)は「10年前の震災と現在のコロナ禍で、私たちの日常生活は当たり前ではないと2度も実感した。大人の仲間入りをする私たちも、当たり前の生活のため役割を果たせるよう、強く胸に刻んでいきたい」とあいさつした。将来は福島第一原発の廃炉問題に取り組みたいという。(飯島啓史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2年ぶりの都合唱コンクール 大学職場一般、4団体が全国決める
第76回東京都合唱コンクール(都合唱連盟、朝日新聞社主催)の大学職場一般部門が16日、北区の北とぴあであった。四つの部門に計32団体が出場、11月に岡山市のシンフォニーホールで開かれる全国大会に出場する4団体が決まった。4団体の他に、一昨年の全国大会で文部科学大臣賞を受賞したCombinir di Coristaがシードで出場する。 コンクールは2年ぶり。出場者は久しぶりにステージを楽しむように、歌声を響かせた。結果は次の通り(◎は都代表で、都合唱連盟理事長賞も受賞)。 【室内】金賞 ◎女声合唱団… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アレフ施設に放火しようとした男、警察官に暴行容疑で逮捕
2021年10月16日 17時30分 警察官に抵抗してけがを負わせたとして、警視庁は16日、東京都江戸川区が拠点の右翼団体顧問で土建業大舘守容疑者(55)=同区大杉5丁目=を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 同容疑者はオウム真理教の後継団体「アレフ」の施設に放火しようとして、警戒中の警察官に取り押さえられたという。「金に困って死のうと思ったが、死ぬくらいなら逮捕されようと思った。逮捕されるなら世直しのため火を付けようと思った」などと説明しているという。 公安部によると、逮捕容疑は16日午前8時ごろ、東京都足立区入谷9丁目のアレフの道場が入るビルの前で、大舘容疑者が新聞紙にライターで火を付けようとするのを見つけて制止した50代の警察官に対して、両腕を振り払うなどして暴行を加えたというもの。警察官は指を擦りむくなどのけがを負った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
兵庫・尼崎の刺殺事件、被害者の元夫を事情聴取 殺人容疑
2021年10月16日 17時44分 兵庫県尼崎市昭和通4丁目のマンション敷地内で15日夜、女性が刺されて死亡した事件で、兵庫県警は16日夕、女性の元夫に任意同行を求めた。殺人容疑で事情聴取し、容疑が固まれば逮捕する方針。捜査関係者への取材でわかった。 捜査1課によると、亡くなったのは、このマンションの住人で事務員の森本彩加さん(28)。屋外の駐輪場そばの通路でうつぶせに倒れており、背中に複数の刺し傷があった。 15日午後8時ごろ、マンションを訪れた宅配業者が、通路へ入ったところで男が女性を刺しているのを目撃して通報した。 県警が付近の防犯カメラ映像を確認したところ、通報時間の前後に、黒っぽい上下の服を着た男がマンションの方へ出入りする様子が映っていた。男はマンション前に止めてあったスクータータイプのオートバイで、国道2号を西の方向へ走り去ったという。 県警はその後の捜査で、兵庫県内にある元夫の自宅近くで特徴のよく似たオートバイを押収。車体には血が付いており、元夫が事件に関与した疑いがあると判断した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乳幼児向けの同じパンで窒息事故2件、1人死亡 近く公表へ
乳幼児向けに販売されている同一のパンを食べた生後10カ月と11カ月の男児2人が窒息する事故が起きていたことが、国民生活センターへの取材で分かった。このうち10カ月の男児は死亡した。同センターは商品の大きさや硬さに問題があったとして、消費者への注意喚起のため近く公表する。製造会社は、事故を受けて対象年齢を10カ月ごろから1歳以上へと改めており、今後、パンを軟らかくしたり、一口で口に入れられない大きさに変更したりする。 事故が起きたのは、大阪府河内長野市のカネ増製菓が製造した「かぼちゃとにんじんのやさいパン」。同社によると、一口大のパン(縦約2・5センチ、横約3・5センチ、厚さ約2センチ)が45グラム分入った商品や、70グラム分入った商品などがある。2商品で2020年は計約190万袋出荷したという。 センターなどによると、昨年3月、沖縄県で生後10カ月の男児がパンをのどに詰まらせて窒息し、病院に運ばれたが死亡した。保護者が目を離したすきに自分でパンをつかみ丸ごと口に入れたとみられる。ふやけたパンがのどの奥まで詰まっていたという。また、今年6月には静岡県で11カ月の男児がのどに詰まらせたがはき出し、命に別条はなかった。 同社の説明によると、45グラム入りパッケージには最初の事故当時、表に対象月齢を「10カ月頃から」と記載し、裏には、「お願い」事項として、のどに詰まらせないために子どもが横になっているときやおんぶしているときは与えないこと、「月齢はあくまで目安」「うまく飲み込めないことがありますので、(中略)必ず大人の方が注意してあげてください」などと書かれていた。乳幼児以外にも食べてほしいとして、70グラム入りの商品にはこれらを記載しなかったという。 しかし、死亡事故を受け、今年2月の製造以降、表に対象月齢を表記せず、「かみきる力の弱い乳幼児や高齢者の方などが、1個丸ごと口に入れた場合に『のど』に詰まらせるおそれがありますのでご注意ください」と記載。また裏面の「お願い」も赤字に変えて、「1歳頃からご使用いただけますが、月齢はあくまで目安」「上手く飲み込めないこともありますので、飲み込み終わるまで必ず注意して見守ってあげてください」などとした。商品は現在も全国のベビー用品を扱う店や通販サイトで販売されている。 センターは調査結果として「ほかの製品と比べ、硬さや大きさの面でのどに詰まるリスクが高かった」。調査に関わった、武蔵野赤十字病院口腔外科の道脇幸博歯科医師も「口の中にいれると唾液(だえき)を吸ってふくらみ、とけにくかった。硬く弾力性もあり、歯が生えそろっていない乳児がかむには難しい製品だった」と指摘する。 厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」は、生後9~11カ月の乳児に与える食事の目安を「歯ぐきでつぶせるかたさ」としている。消費者庁によると、乳児向け食品の形状などに関する国の基準はないという。 同社は、昨年6月に日本小児科学会から死亡事故の指摘を受け、事態を把握。2件目の事故発生後にセンターから聞き取りや商品の問題点の指摘があったと説明している。社長は「子どもの成長具合や近くの保育園の園児らに食べてもらうなどの確認をして販売した。お子さんが一個丸ごと食べることは想定していなかった。うちの商品でそういう事故が起こったことは、かなり厳しいことかなと思う。申し訳ない」と話す。 同社は来年1月にも、パンを軟らかくし、1個の大きさを縦約3・5センチ、横約6センチに変更し、「口の中に1個丸ごと入らないサイズにする」という。また小さく千切るための切れ目も深く長く入れるとする。従来品の賞味期限は45グラム入りが180日、70グラム入りが90日だが、回収はせず、順次新商品に切り替えるという。(前田朱莉亜、小林未来) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
双子パンダ、早かった名前発表 「上野の法則」をひもとくと
シャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)。上野動物園(東京都台東区)で6月に生まれた双子のジャイアントパンダの名前が今月上旬、発表された。予定より少し早めの発表に、地元・上野では街を挙げての命名祝いの準備が急ピッチで進んでいる。(本間ほのみ) 「パンダ効果」に乗りたい上野 2頭の名前が発表された8日、上野の商店主らでつくる上野観光連盟の理事長二木忠男さん(68)は予想していた発表日より早いニュースに驚いた。名前発表は10月中旬以降と聞いていた。「2頭の名前を大切に、上野の街を盛り上げたい」と、街に掲げる双子パンダの名前入りペナントやポスターを急ピッチで制作中だ。パンダによる経済波及効果は大きいといい、「コロナで今上野は沈んでいる。パンダ効果に乗っていきたい。年末に向けて盛り上げていく」と意気込む。ペナントやポスターは今月末までには街に飾りたい、としている。 松坂屋上野店では8日の名前発表直後から2頭の名前を印字したパネルを店頭に飾り、双子の「2」にちなんで「20%オフ」や「20グラム増量」といったセールを始めた。9月下旬から婦人服売り場の一角にパンダグッズを集めたコーナーを作り、名前発表のその日に向け、準備を進めていた。 名前発表直後の週末となった9、10日は、緊急事態宣言が解除されていたこともあり、多くの来客があったという。広報担当者は「名前は上野のみんなが心待ちにしていたこと。この盛り上がりをもっと継続させていきたい。長くゆっくりお祝いしたい」と喜ぶ。 松坂屋上野店地下1階。ファンの間で「パンダ案内所」とも呼ばれる「上野案内所」は、約180点のパンダグッズが並ぶ。名前発表当日は普段の4倍にもなる来客数があり、スタッフの人手が足りなくなったという。案内所店長の桜井智子さん(37)は「上野の街に笑顔が戻ってきたようだった」と話す。 9月に上野駅近くにオープンしたパン屋「米よりパンだ!?」は発表当日の夜、店の看板に2頭の名前を入れた。翌日には双子パンダをモチーフにしたちぎりパンに名前を刻印して販売。土日で用意した200個が完売した。老舗西洋料理店「上野精養軒」でも9日から命名を記念したデザートを用意した。 双子パンダの「熱風」は上野の周辺にも吹いている。台東区浅草橋の老舗人形店「吉徳」ではパンダのぬいぐるみ「シンフーパンダ(幸福大熊猫)」を製造、販売している。10年以上のロングセラーとなっているこのぬいぐるみ、10月初旬ごろには注文数は右肩上がりとなり、名前が発表されると、通常時の5倍ほどにふくれあがった。 歴代パンダの名前の付け方、見えてきた共通点 時に社会現象にもなる上野動… この記事は有料会員記事です。残り911文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
武将も困惑「わしもダメ?」 クロスボウの許可制、意外な動画で啓発
洋弓銃ボーガン(クロスボウ)の所持が許可制に――。来年3月に施行される改正銃刀法の内容を広く知ってもらおうと、福岡県警が一風変わった啓発動画をネットで発信している。武将が小舟に立つ扇を矢で射る、あの名シーンをほうふつとさせる作品だ。 冒頭、波間に漂う一隻の小舟を、砂浜に立つよろい姿の武将がじっと見定める。小舟の上には扇の的。それを射抜こうと、武将がぐいっと前へ出る。 ところが、おもむろに構えたのは弓ではなくクロスボウ。その瞬間、「そのクロスボウ!」と警察官が笛を鳴らして割って入る。「どうしたらいいのじゃ」と困り顔の武将に、法改正についての解説が始まる。 クロスボウは、銃身や銃把といった構造に弓が取り付けられ、引き金を引いて矢を発射する道具。銃刀法が改正され、2022年3月からは許可がないと所持できなくなる。 今回の動画は、法改正を広く知ってもらうためにつくられた。 制作したのは、県警生活保安課の職員たち。「単純な説明だけでは興味を持ってもらえない。ユーモアを交えた啓発を」と、出演も課員らが担い、福岡市東区の海辺で撮影した。武将役は、本物のあごひげをたくわえて役作りしたという。 なぜ歴史物なのか。課員たち… この記事は会員記事です。残り686文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの日、幼稚園バスを襲った悲劇 園児ら9人を失った園長が語る
雨がみぞれに変わり、冷え込みが増した時だった。あの日、園庭で保護者の迎えを待っていた園児たちが暖をとろうとバスに乗り込んだところ、津波に襲われた。災害への備えが不十分なまま、命が失われた。その後悔を抱え、歩み続ける幼稚園がある。 「決してお手本となる話ではありません」。昨年1月、津市であった幼稚園教諭向けの研修会。講師として招かれた宮城県山元町の私立ふじ幼稚園の鈴木信子園長(63)は、約100人を前にこう切り出した。 同園は東日本大震災の津波で園児8人と職員1人が犠牲になった。「津波への意識が足りず、子どもたちを守れなかった。私たちと同じ悲劇に遭わないで欲しい」と訴える。 当時、園は海岸から約1・6キロの閑静な住宅地にあった。園児たちは、朝に卒園式の練習をし、昼には園庭のユズでつくったお茶を楽しんだ。降園の時間になり、園児たちはバスで次々と家路につく。まだ約50人が園庭を走り回り、お絵かきをして遊んでいた。 2011年3月11日午後2時46分、町内で最大震度6強を記録する大きな揺れに見舞われた。 「きゃー!」。園児たちが叫び、泣き出した。教諭たちがなだめながら、園庭に敷いたブルーシートの上にクラスごとに座らせた。 防災担当の教諭の鈴木ふじえさん(59)が園児の一部を家に送り届け、園に戻ってきたのは午後3時10分ごろ。余震が続き、道路には屋根瓦やブロックなど障害物が散乱していた。すぐ次のバスを出せそうにはなく、園舎も倒壊の恐れがある。しばらく園庭で様子を見ることにした。 地震発生の3分後、実は町内に大津波警報が出ていた。だが、近くの防災無線は音が聞こえず、停電でテレビも映らない。迫り来る危険に気づく人は、園内にいなかった。 迎えに来た保護者の対応に追われるうち、降り出した雨がみぞれに変わった。寒さをしのごうと、園児たちを大小のバス2台に乗せた。その直後の午後3時55分ごろ――。 園舎の工事に来ていた大工の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
次回朝ドラ主題歌はAIの「アルデバラン」 カムカムエヴリバディ
土井恵里奈2021年10月16日 12時00分 NHK朝ドラの次回作の主題歌が決まった。AIの歌う「アルデバラン」。アラビア語で「後に続くもの」という意味があり、3世代の主人公が織りなす家族の物語を彩る。 11月1日に放送開始の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は、祖母、母、娘の3世代100年のファミリーヒストリー。上白石萌音(橘安子役)、深津絵里(雉真(きじま)るい役)、川栄李奈(ひなた役)の3人が主人公で、ラジオ英語講座を題材に、舞台も岡山、大阪、京都と移り変わる。 主題歌を歌うAIは、米ロサンゼルス生まれ、鹿児島市育ち。ゴスペルクワイアで鍛えた本格的な歌唱力が魅力で、これまでに3度、NHK紅白歌合戦に出場している。「アルデバラン」は、ドラマのために書き下ろしたオリジナルソングで、作詞作曲は森山直太朗が担当した。 堀之内礼二郎制作統括によると、アルデバランはおうし座の1等星も意味する。「(3人の)主人公が役割を受け取って後へつないでいくこの物語にぴったりの歌」と話す。 「母娘の100年つなぐ」 AIは「一緒に乗り越えていこうっていうメッセージを込めて歌いました。いろんなことが起きてるこの時代に頑張ってる人に伝えたい曲です」。初代主人公安子役の上白石は「この曲の美しい調べは、聴く時々で幸せいっぱいにもどこかさみしげにも聴こえます。曲の中で歌われる『君』に、娘のるいを重ねてしまいます。大切な人の幸せを願う気持ちが、母娘の100年をつなぐのだと思います」とコメントしている。(土井恵里奈) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鬼滅ブームで?津軽の「鬼コ」人気沸騰 鳥居にいる謎の「よい鬼」
青森県津軽地方にある神社の鳥居にまつられている鬼の小像「鬼コ」。町おこしに生かそうと県がカードを作成したところ、近年の鬼ブームの後押しを受け、人気が沸騰。ご利益にあやかりたいと、自宅に置く人も現れた。(吉備彩日) 不安の時代 鬼神信仰がシンボル化か 鬼コは津軽地方の中でも、水害が多発した岩木川流域にある神社で約40体見つかっている。木や石で作られた大小さまざまな像で、鳥居の額が架かっている場所に座り、にらみをきかせる。 地元の郷土史家らが残した文献によると、鬼コを鳥居に最初に掲げたのは弘前市にある撫牛子(ないじょうし)八幡宮とされ、遅くとも明治時代にはあったという。魔よけなどの意味が込められていたというが、明確な起源は分からない。 県立郷土館(青森市)の小山隆秀・学芸主幹は「鬼コは地元の郷土史家や好事家の研究はあるが、研究者が手を出してこなかった分野で、資料がほとんどない」と話す。 さらに、鬼コが周囲の神社に広がった理由も謎に包まれている。 ただ、岩木山の赤倉周辺では… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル