2021年10月4日 22時19分 4日午後0時25分ごろ、東京都荒川区の会社経営の30代男性から「(自宅に)知らない人が入ってきてお金をとられた」などと110番通報があった。警視庁荒川署によると、男性宅に2人組の男が押し入り、現金約1億円を奪って逃げたという。署は強盗などの容疑で調べている。 署によると、男性が4日午前1時ごろに帰宅して玄関のドアを開けた直後、2人組の男が背後から押し入ってきたという。2人は男性の手足を粘着テープで縛って刃物のようなものを突きつけ、「お金ください」などと要求した。 男性が「手持ちの現金がない」と答えると、2人は知人らに連絡をとるよう指示。男性の部下が現金約1億円を男性宅に持参すると、敷地内の駐車場に置いておくよう指示し、奪って逃げたという。男性は額に軽傷を負った。 2人組は中国語で話していたという。ともに30代ぐらいとみられ、身長175センチ程度。1人は紺色の長袖のTシャツを着てキャップをかぶり、白いマスク姿。もう1人は黒いつなぎのような服を着ていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「虎の威内閣」名付けた思いは 辻愛沙子さん「内向き政治を痛感」
辻愛沙子さん=株式会社arca提供 自民党の岸田文雄総裁(64)が率いる新内閣が4日、発足する。自民党の新執行部も決まった。一連の政治の動きを、若い世代はどう見るのか。クリエーティブディレクターの辻愛沙子さん(25)は新内閣を「虎の威内閣」と名付けた。その真意を聞いた。 ――新内閣が4日に発足し、党の新執行部も決まった。どう評価しているか。 総裁選で安倍晋三前首相(当時)や麻生太郎副総理兼財務相(同)の力を大きく借りた結果、内閣は各派閥に非常に配慮した人事になっていると感じた。虎の威を借りて総理になられた方だと、党や内閣はこういう面々になるんだ、と感じた。 党の人事も非常にがっかりした。赤木ファイルもそうだし、2019年の参院選広島選挙区をめぐり、党本部が河井案里氏=公職選挙法違反(買収)の罪で有罪判決が確定、参院議員を失職=側に提供した計1億5千万円もそうだが、再調査すべき案件がどんどん重なっている状況がある。 それにもかかわらず、経済再生相だった2016年、自身や元秘書が都市再生機構(UR)と土地の補償交渉をしていた業者からの現金を受領していたことが発覚し、閣僚を辞任した甘利明氏が幹事長のポストに就いた。 「あれは、どうなりましたっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ちっとも聞いてくれない」 岸田首相の「特技」に広島から不満の声
新首相に就任した岸田文雄氏(64)は、原爆ドームや平和記念公園のある広島1区選出だ。選挙区に被爆者が多いことを念頭に「核軍縮は私の政治家としてのライフワーク」と発言してきたが、地元・広島からは早速厳しい注文も出た。 「国民の声を聞くと言ってるけど、全然聞いてくれない」。広島の若者らでつくる「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)」の発起人で、カフェ経営の安彦恵里香さん(42)=広島市中区=は最近こんなツイートをした。 広島県選出や出身の国会議員に核兵器禁止条約への賛否やその理由を尋ね、結果をSNSで発信する活動を2019年から続けている。これまで仲間と自民党を含む国会議員9人と面談したが、岸田氏には秘書を通じて、「時間がとれない」「発言を簡単にできない」といった理由で拒まれ続けているという。 「『特技は、人の話をよく聞くこと』と言うが、話を聞く相手に、私たちは入っていないということでしょう。欺瞞(ぎまん)だなと思います」と安彦さんは話す。 英語で被爆証言を続けてきた広島市の小倉桂子さん(84)は、外相時代の岸田氏と広島市で開かれた国際会議の場で話す機会があった。気さくで優しい印象を持ったが、大事なのはその先だと考えている。「被爆者の思いを世界に届ける人であってほしい。(話を)聞いて次に何を行うか、行動が伴わないと平和は来ない」(武田肇、岡田将平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢女性から1500万円詐取容疑で逮捕、受け子グループトップか
2021年10月4日 19時51分 警視庁は4日、自営業の合田圭容疑者(32)=東京都日野市平山6丁目=ら男3人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。同庁によると、合田容疑者は東京、大阪、福岡など7都市に拠点を置く特殊詐欺の受け子グループのトップとみられる。 同庁が立件した特殊詐欺事件で、合田容疑者らのグループが関与したとみているのは、今回の事件を含め14都府県で2017年以降に64件(被害総額約1億6千万円)に上るという。 他に逮捕されたのは、自営業松井康友(26)=東京都昭島市福島町=と無職萩野英樹(30)=住所不定=の両容疑者。合田、松井の両容疑者は容疑を否認し、萩野容疑者は「上からの指示でやった」と認めているという。 組織犯罪対策4課によると、3人は別の人物らと共謀して18年12月、大阪市の無職女性(当時86)宅に孫をかたって電話をかけ、「仕事で出す小包の宛先を間違え、中に支払書類を入れてしまった。今日中にお金が必要」などとうそを言い、1500万円を詐取した疑いがある。 同課は、松井容疑者が各グループが集めた金を合田容疑者に届ける役、萩野容疑者は受け子の指導役だったとみている。警視庁などは17年12月以降、合田容疑者の配下とみられる30人あまりを詐欺などの容疑で逮捕した。だまし取られた金は暴力団の資金源になったとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
踏切ではねられた男性の財布盗んだのは…「目撃者」の男、容疑で逮捕
2021年10月4日 15時30分 踏切で電車にはねられた男性の所持品から財布を盗んだとして、警視庁野方署は4日、東京都中野区若宮1丁目の無職吉田俊博容疑者(61)を窃盗の疑いで逮捕した。容疑を認め、「お金が欲しかった。財布から金を取った」などと供述しているという。捜査関係者への取材で分かった。 吉田容疑者の逮捕容疑は8月29日午後11時過ぎ、自宅近くを走る西武新宿線の都立家政―野方間の踏切で、電車にはねられた50代男性のバッグから財布を抜き取ったというもの。 男性は自転車で遮断機の下りた踏切に誤って進入したとみられ、約1時間半後に搬送先の病院で死亡した。吉田容疑者は当時、事故の目撃者として警察に状況を説明していた。 捜査関係者によると、周辺の防犯カメラに、男性のバッグを物色する男の様子が記録されていた。財布は男性のバッグに戻されており、野方署は、吉田容疑者が現金を抜き取ったとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教員勤務改善に裁判長が異例の付言 萩生田文科相「重く受け止める」
伊藤和行2021年10月4日 16時21分 埼玉県の公立小学校教員が時間外労働の未払い賃金支払いを県に求めた訴訟の判決で、さいたま地裁の石垣陽介裁判長が教員の勤務環境の改善を「切に望む」と付言したことについて、萩生田光一文部科学相は4日午前の退任会見で、「司法からも改善を求められていることは重く受け止める」と述べた。教員の労働環境や報酬体系の見直しを次の文科相に引き継ぐ考えを示した。 1日のさいたま地裁判決は原告の請求を棄却したが、公立学校教員には残業代を支払わない代わりに月給の4%分を一律で支給すると定めた教職員給与特措法(給特法)について「多くの教育職員が学校長の職務命令などから一定の時間外勤務に従事せざるを得ない状況にあり、もはや教育現場の実情に適合していないのではないか」と指摘。「給与体系の見直しなどを早急に進め、教育現場の勤務環境の改善が図られることを切に望む」と求めていた。 萩生田氏は4日午後に発足した岸田内閣で経済産業相に起用され、後任の文科相には末松信介参院国会対策委員長が就く。萩生田氏は末松氏について「今までの路線をしっかりかみしめていただけるんじゃないかと期待しています」と述べた。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部下の水筒に異物混入した職員を処分 宮内庁
2021年10月4日 16時30分 宮内庁は4日、部下の水筒に洗剤などを混入させたとして、工務課の50代職員を、3カ月間10分の1に減給する懲戒処分をし、発表した。職員は仕事や家庭のことで悩みがあり、「ストレス発散だった」と話しているという。 秘書課によると、職員は4~8月、工務課事務室内で、部下の机に置いてあった水筒の中に、毎週のように洗剤などを混入させたり、勝手に水筒に口をつけて水を飲んだりしていたという。8月上旬に水筒からたばこの臭いがするなど異変を感じた部下が、スマートフォンで不在時の自分の机上を撮影したところ、スポイトで異物を混入する職員が映っていたことから発覚した。 異物混入した水を飲んでいた部下に身体的な被害はなかったが、警察への被害届提出も検討しているという。秘書課は「職場内秩序を乱す行為であり、新型コロナウイルス感染症対策としても著しく不適切」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歯科医、3年半前の強制わいせつ容疑で逮捕 後ろから女性触った疑い
2021年10月4日 12時18分 路上で女性の体を無理やり触ったなどとして、警視庁は歯科医師の大野誠二容疑者(40)=東京都渋谷区本町3丁目=を強制わいせつの疑いで逮捕し、4日発表した。容疑を認め、「ストレスがたまり、うっぷんをはらしたかった」などと供述しているという。 捜査1課によると、大野容疑者は2018年3月9日午前6時20分ごろ、東京都新宿区の路上で、歩いて帰宅中だった20代の女性会社員の胸を無理やり触るなどした疑いがある。女性に気づかれないように、後ろから近づいたという。女性と面識はなかった。 事件から約3年半たっての逮捕について、同課や戸塚署は現場周辺の防犯カメラの映像を繰り返し分析するなどして、大野容疑者が関与した疑いがあると判断したという。18年7月にも付近で同様の被害が確認されており、関連を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
繁殖難しいアジアゾウが2度目の妊娠 決め手はホルモン血中濃度
東山動植物園(名古屋市千種区)のアジアゾウ「アヌラ」(雌、19歳)の妊娠が確認された。ペアの相性や交尾を促すタイミングに左右されるため、施設でのアジアゾウの繁殖は難しいと言われている。2013年に同園で第1子を出産したアヌラ。科学的に体調を分析したことが、2度目の妊娠につながった。 9月末の放飼場で、アヌラが青草の束を鼻でつかんで口に運んでいた。傍らにはアヌラの子「さくら」(雌、8歳)が寄り添う。妊娠期間が21~23カ月と長いアジアゾウ。妊娠14カ月と中期にさしかかったアヌラだが、外見上の変化はまだ出ていない。 野生のアジアゾウは、雌と子どもが20~30頭規模の群れで行動する。成熟した雄は、これとは別に単独もしくは少数の群れで暮らしている。雌が発情期を迎えると、それを察知した雄が群れに近づき、交尾して繁殖する。 園でも同様に雌雄を分けて飼育している。年に3~4回、雌が排卵するタイミングが発情期にあたる。繁殖のためには、この時期に同居させ交尾につなげる必要がある。 アヌラがさくらを産んだ8年前、その妊娠発覚は想定外だった。 さくらの父親は当時8歳の「… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アンコウの釣り具、インスタ映えの秘訣 社員はライバル心を抱いた
江戸時代から続くとされる「播州釣針(つりばり)」の産地・兵庫県内陸部の釣り用品会社が開発した仕掛けが、「インスタ映えする」と評判になっている。ぽてっとしたフォルムにキョロキョロした目玉のマスコットのような仕掛けで、その名も「謎のあんこう」。生産が追いつかないほどだという。開発者に秘話を聞いた。 兵庫県丹波市の釣り針メーカー「ささめ針」。一帯は播州釣針の産地で、包丁やのこぎりなどの鍛冶(かじ)技術から発展し、釣り針の生産が盛んになったとされる。釣り針生産量は2020年に14億3863万本。兵庫県だけで国内シェアの9割に上る。謎のあんこうを開発したのは、同社営業部海外販売課長の織田貴己さん(49)だ。 主に海外営業が担当。メーカー勤務だけに釣りは好きだが、堤防からアジやイワシのサビキ釣りをしたり、投げ釣りをしたりする程度。そんな織田さんにはずっと気になる魚がいた。おでこの先に伸びたチョウチンをヒラヒラさせて寄ってきた魚を捕食するチョウチンアンコウだ。「釣り針メーカーの社員として、この狩りの手法に強烈なライバル心を抱いたのです」 このアンコウをモチーフに、商品を作れないか。2019年夏、織田さんの挑戦が始まった。 何度も描き直した図案をエンジニアに渡し、サンプル製作を頼んだ。しばらくして海外工場から届いたサンプルに、織田さんは目を見張った。「あまりにも可愛すぎる♡♡♡」 目はシールではなくて、目玉がカラカラと動くタイプで滑稽な表情。想定した形より全体が丸く、可愛さをいっそう醸し出していた。何よりチョウチンの役割を果たすハリスと釣り針が、顔の前にちゃんと垂れるように設計されている。 ただ、本当に釣れるのか。織田さんは一人で海へ試し釣りに出かけた。 アオイソメをつけて投げると、いきなりさおをひったくるようなアタリ。約20センチのチヌ(クロダイ)だ。続いてセイゴやフグも食いついた。 一方で「商品化できるのか」と失敗を恐れる気持ちもあった。背中を押してくれたのが一緒に釣りに行ってくれた後輩の伊藤陽平さん(37)だった。「実際によく釣れるし、インスタ映えもしそうだし、泳ぐ姿もルアーのようで面白い商品になりますよ」 秋が深まるころ、織田さんは社内の会議で苦心の作を発表した。 やはり「本当に釣れるのか」と同僚から疑問の声が上がった。「800円は高い」「パッケージには金をかけるべきだ」などと鋭い意見も飛んだ。織田さんは「生産コストを下げ、利幅を削っても低価格に抑えます」と約束。外部デザイナーの提案で商品名は謎のあんこうに決まった。 篠倉庸良(のぶよし)社長(67)の指示で、すぐにプロジェクトチームが立ち上がった。織田さんを「隊長」に、デザイナーや企画営業担当の若手ら約10人のチームが動き出した。 試作を重ね、大きさや重さに改良を加えた。可愛さが際立つよう、目の位置や正面から見た形状の高低など修正を繰り返し、より「間抜けな」表情に見えるようにした。 見た目の可愛さを前面に出し、若い女性や親子など新たに釣りを始める層を取り込めないか。営業企画部の森脇香奈さん(26)と宇津(うつ)有沙さん(26)を中心に、インスタグラムを使ったPR戦略を練った。 学生時代はスポーツ紙の記者をめざした織田さん。自らつづった開発秘話を、宇津さんが清書してインスタに連載することにした。 発売前、織田さんの心には期待と不安が交錯していた。サビキの針などは売れ残った場合に安売りもできるが、こればかりは価格を下げても完売できるとは限らない。「そこまでの自信はありませんでした」 10万個売れれば上々とされる釣り用品業界。はじめは1万5千個と「弱気な生産」で様子を見た。ところが、発売前に2倍の予約注文が殺到し、生産が追いつかなくなった。昨年9月の発売から1年。謎のあんこうは約12万個を売り上げ、あっという間に主役級に躍り出た。 うれしい反響もあった。「子どもがユーチューブで『謎のあんこう』を知り、毎日ほしいと言っています。ネットで探しても見つかりませんし、釣具店に問い合わせても在庫がありません」。東京に住む小学生の男の子の母親から会社宛てに届いたメールだった。男の子がほしがっていた金色の「ゴールデンシャワー」を送ったところ、男の子から「ほんとうにありがとうございます 夢のようです」と手紙が届いた。 織田さんは「私が釣りが上手だったら謎のあんこうは生まれていませんでした」と話す。「冗談半分のような」企画を思いついても、みんなで面白がって商品開発に取り組む。若手の意見やアイデアに耳を傾け、SNSを使ったPRなど新しい試みにもスピード感を持って挑戦する。時には、おどけてばかりいる篠倉社長に、若手が「黙って仕事してください」とピシャリ。そんな風通しのよい社風も奏功したという。 インスタの開発秘話は現在21話。今秋には謎のあんこう(税抜き680円、現在13色)に「フシミノキツネ」など新たに3色が加わる予定だ。 織田さんは「子どもやファミリー層、特に入門者に『釣りは面白い』と気づいてもらえたら、メーカーとしては本望ですね」。(小若理恵) コロナ禍、往来自粛要請の自治体も 全国の釣り用品メーカーが加盟する一般社団法人日本釣用品工業会(東京都)によると、新型コロナウイルスの感染拡大で、屋外でできるレジャーとして釣り人気が高まり、さお、リール、針など釣り用品の売上高が伸びている。2019年の1397億1千万円から20年は前年比6・7%増の1491億3千万円(見込み値)、21年は同5・2%増の1568億2千万円(予測値)に上るとみられる。 一方、新たに釣りを始める人が増えたことで、マナーの悪さを指摘する声も多く聞かれるようになった。 資源保護や釣り場の環境保全などに取り組む公益財団法人日本釣振興会(東京都)によると、漁業者の妨げになるとして、釣り人の立ち入りを禁じる漁港も各地で相次いでいるという。新型コロナの感染拡大を防ぐため、釣り人に県境をまたぐ往来の自粛を呼びかけた自治体もあった。事務局長の高橋裕夫(ひろお)さん(73)は「使った後の釣り針やごみは必ず持ち帰り、違法駐車など漁業者や住民の迷惑になる行為は控えて」と呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル