性別による偏りのために、息苦しさを感じたことはありますか。みなさんに聞いた、「ここがつらいよ 男社会、女社会」。 品定めする立場? 部室のノリが社会でも 尹雄大さん 生きづらさを感じている人を包摂する、多様性のある社会が最近のトレンドです。女性たちも、今までの社会は男性が中心になってきたと気づき、「#MeToo」など、声を上げ始めています。 ただ、「競争ではなく、多様性が大事だよ」とどれだけ言っても、相変わらずヒエラルキーはあります。その社会に、僕はなじめなかった。どういう仕組みでこの「社会=男社会」が成り立っているのかを考えてみようと、男性として過ごしてきた個人的な体験をたどる本を書きました。 僕にとって最初の社会は家庭… この記事は会員記事です。残り2176文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「警察から4時間半、不当聴取」 南アジア出身女性と3歳の娘が提訴
新屋絵理2021年9月22日 19時05分 警視庁の警察官から親子で不当な聴取をされたなどとして、東京都内に住む南アジア出身の40代女性とその長女(3)が22日、都に440万円の慰謝料などを求める訴訟を東京地裁に起こした。 訴状によると、親子は今年6月、都内の公園で見知らぬ男性とトラブルになった。男性は自分の息子が女性の長女に蹴られたと訴え、「外人」「在留カード出せ」と叫んだという。駆けつけた警察官は公園で約1時間半ほど話を聴き、さらに署で親子から約3時間聴取した。長女を1人にした聴取も行われたという。 原告側は「任意の限界を超えた令状のない強制処分で、人身の自由を侵害した」と主張。警察官が女性の名前、住所、携帯番号を同意なく男性に伝えたとも指摘し、一連の行為の違法性を訴えている。 長女はその後、不眠や過呼吸に悩まされ、保育園でも男性職員を嫌がるようになったという。 弁護士「外国人への差別意識、根底に」 女性と弁護団は提訴後に会見し、弁護士は「外国人は治安を脅かす存在だという差別意識が根底にあるのではないか」と指摘した。女性は「個人情報が提供され、(今も)危険にさらされているように感じる。全ての外国人が人間として扱われてほしい」と話した。 警視庁は「訴状が届いていないためコメントできない」とした。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米兵が基地から1・2キロの浜に パラシュート訓練中 沖縄・伊江島
国吉美香、寺本大蔵2021年9月22日 19時11分 沖縄県・伊江島(伊江村)の米軍伊江島補助飛行場で21日午後4時20分ごろ、パラシュート降下訓練中だった海兵隊員2人が基地の外に着地した。村職員が目視し役場から防衛省沖縄防衛局に通報。防衛局は同日、米側に遺憾の意を伝え、原因究明などを求めた。県や村は22日、「重大な事故につながりかねない」などと防衛局や米側に口頭で抗議した。 県などによると、米兵は訓練中に風にあおられ、基地を囲うフェンスから約1・2キロ離れた島南部の砂浜と、約200メートル離れた牧草地にそれぞれ着地したという。けが人や被害は確認されていない。 降下訓練は、日米特別行動委員会(SACO)の合意で同飛行場へ集約するとされているが、地元の求めに反して別の基地で実施されたり、基地外への訓練兵の着地や物資の落下が度々確認されたりして問題となっている。(国吉美香、寺本大蔵) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
首里城周辺の地形、ドローンで測量 司令部壕の保存・公開検討で
光墨祥吾2021年9月22日 15時50分 太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本軍が首里城(那覇市)地下に置いた第32軍司令部壕(ごう)について、沖縄県が実施している周辺地形のドローンによる測量が22日、報道陣に公開された。詳細なデータをとり、県が専門家をまじえて進めている司令部壕の保存・公開の検討材料とする。 ドローンは、首里城周辺の住宅地上空約50メートルを飛行し、地上にレーザーを照射。この日は約500メートル四方の地形データを集めた。計1キロ四方分の地形データを壕内部で8月に収集したデータと組み合わせることで、地上と地下の位置関係などを立体的に把握することが可能になるという。 司令部壕の保存・公開は首里城火災をきっかけに求める声が高まり、県は今年1月に検討委員会を設置。今後、今回の基礎調査結果などを踏まえて中間報告をまとめる予定。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
AIで電話音声を文字起こし、相手の感情分析も 江戸川区児相が導入
東京都の江戸川区児童相談所が業務の効率化を目的に、AI(人工知能)を活用して電話の通話音声をリアルタイムで文字に起こすシステムを導入する。虐待通告、保護者や他機関との連絡など1日約300件もある電話対応の向上とともに、その後の記録作成の効率化がねらいだ。江戸川区児相によると、児相が業務の効率化のためにAIを実践的に導入するのは全国初という。 江戸川区児相は昨年4月に開設したばかり。「通話音声分析・モニタリングシステム」と名付け、9月1日に対応機器を10台設置して試行的に運用を開始、来年1月には100台に増やして本格稼働を目指すとしている。 音声マイニングと呼ばれるツールを活用したこのシステムを使うと、電話の通話音声が即座に文字化されて画面に打ち出されるため、通話者以外の人も同時に内容を把握できる。保護者からの抗議など対応が難しいケースでは上司が同時進行で助言できるほか、虐待通告では電話で話している内容を周囲が把握し、対応のための次の準備を進められるという。 通話内容に応じ、参考になる情報や参照するべきマニュアルなども画面に示されるため、的確な情報を相手に提供することが可能だ。また、「警察」「リストカット」など一定の言葉が相手から出ると、アラームが表示されるほか、通話の内容から相手の感情も分析される。職員はそれらの情報を上司らと共有しながら注意深くやりとりをすることができる。 通話が終われば、内容が自動で文字で要約されるため、これまで職員の大きな負担だった記録の作成が効率よくできることになる。 児相やデータサイエンスに詳しい花園大学の和田一郎教授(子ども家庭福祉)によると、リスクアセスメント評価など虐待対応支援を目的とした児相へのAI導入はすでに三重県が行っているが、業務の効率化を目的にしたのは江戸川区が初めてという。 和田教授は「画期的な取り組… この記事は会員記事です。残り316文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市長に600万円、贈賄側に有罪 沖縄・宮古島の自衛隊配備めぐり
寺本大蔵2021年9月22日 16時00分 沖縄県宮古島市への陸上自衛隊配備をめぐる汚職事件で、前宮古島市長の下地敏彦被告(75)=収賄罪で起訴=に現金600万円を渡したとして、贈賄罪に問われたゴルフ場経営の「千代田カントリークラブ(CC)」元役員、下地藤康被告(65)に対する判決が22日、那覇地裁であった。大橋弘治裁判長は、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。被告側は控訴しない方針。 大橋裁判長は「賄賂の現金を捻出するため、裏金作りをするなど自発的、能動的に犯行に及んだ。多額の現金を渡して市長の職務の公正を害し、市民の信頼を損なわせた」と指摘。一方「事実を認めて反省している」とも述べた。 判決によると、下地藤康被告は2018年5月24日、CC所有の土地を陸自駐屯地用地として国に売却できるようにするなど便宜を図ってもらった見返りとして、当時市長だった下地敏彦被告に東京都内で現金600万円を渡した。(寺本大蔵) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
シラスさらす 天日干し 淡路市で最盛期
西岡臣2021年9月22日 12時00分 兵庫県淡路市で、シラスの天日干し作業が最盛期を迎えている。同市の神戸水産では、1日あたり約1~5トンを出荷している。大阪湾で水揚げされたシラスを10分ほど釜でゆで、3時間ほど乾燥機にかけた後、色が白くなるよう、網にのせて天日にさらす。天気が良ければ2時間程度で乾く。作業は12月まで続く。(西岡臣) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡事故、秋の夕方に突出 「大人も手をあげて」DJポリス呼びかけ
奈良美里2021年9月22日 12時40分 「恥ずかしいかもしれませんが、横断歩道を渡るときは、大人も手をあげましょう」――。秋の交通安全運動が始まった21日朝、盛岡市内丸の交差点で、道行く勤め人らに「DJポリス」が呼びかけた。東京・渋谷などで往来する人への周知活動で有名になったDJポリス。岩手でも、壇上からの訴えで意識を高めてもらうことに努めた。 DJポリスに扮したのは、岩手県警交通企画課と盛岡東署交通課の警察官4人だ。県警が推進する、歩行者は手をあげて横断し、車の運転者に存在を明示するなどの注意喚起策の必要性を強調した。 この時期の夕方は、日が短くなっており、最も危険な時間帯だからだ。県内での過去10年間の交通死亡事故を見ると、9月から11月の死者数が突出している。横断中の人と車の事故の場合、半数以上の事故が午後5~7時に起きていた。 交通企画課によると、今年の交通事故による死者は19人(20日時点)。いずれも20代以上で、そのうち11人は高齢者だった。子どもだけでなく大人も道路を横断するときの意識向上が不可欠だという。 同課の高橋紀彦・交通調査官は「夏の日の長さに慣れてしまっている。暗くなる前の午後4時ごろには、早めにライトの点灯を」と呼びかけた。(奈良美里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
時代を超える向田邦子、まなざしが捉えたもの 共感、若い世代からも
この夏、飛行機事故での急逝から40年を迎えた向田邦子さん。昭和の時代に仕事、私生活の両方で華麗に生きた「憧れの女性」は、若い世代からはまた違ったかたちの共感も受けながら愛され続けている。時代を超える生き方と文章の本質とは。 向田邦子=1979年7月、東京都港区の自宅で 脚本家、作家、エッセイストとして活躍し、51年の生涯を駆け抜けた向田邦子(1929~81)が急逝して40年。その存在は今も色あせない。この夏は雑誌で特集が組まれたり、作品を語り合う読書会が催されたりした。 作品は今なお売れ続ける。昨年3月に出版された『向田邦子ベスト・エッセイ』(筑摩書房)は発行部数が16万部を超えた。同社の担当者は「これだけ時間が経っても関連書籍が出続け、新しい読者をつかみ続ける。そんな作家はほとんどいない」と言う。女性を中心に幅広い世代に購入されており、10~20代の購入者も2割弱いたという。 向田は雑誌編集者などを経てテレビ脚本の道へ。「寺内貫太郎一家」など多くの名作ドラマを生み出す傍ら、妹と小料理屋を開くなど多忙を謳歌(おうか)した。直木賞を受賞した翌年夏、旅先の台湾で飛行機事故に遭い亡くなった。 自らの身辺をつづるエッセーを書くきっかけになったのは、45歳で乳がんを患ったことだった。テレビ関連の仕事を降りて治療にあたっていたころ、都市情報誌「銀座百点」の依頼を受け、76年から2年半にわたって連載した。それをまとめたのが『父の詫び状』だ。あとがきには「誰に宛てるともつかない、のんきな遺言状を書いて置こうかな、という気持」があったとつづっている。 父の詫び状(文春文庫) 都市情報誌「銀座百点」で1976~78年にかけて連載された随筆24本(表題作を含む)を収録した初のエッセー集。自身の子ども時代の回想を中心に、昭和の家庭や社会の姿を映し出した。86年にはNHKでドラマ化もされた。累計発行部数は約183万部。 表題作「父の詫(わ)び状」は、頂き物の生きた伊勢エビを放し、玄関が汚れてしまったことから、保険会社に勤めていた父親の回想へ。夜に客人を連れて帰宅する権力的な振る舞いに反発しつつ、そうした行動の背後にある父の厳しい幼少期も紹介される。客が酔いつぶれて帰ったある朝、玄関に残った吐瀉(としゃ)物を向田が片付けるのを後ろで見ていた父は素直に謝罪せず、後日、不器用なねぎらいの手紙を寄越してくる――。 身近な出来事から家族で過ご… この記事は有料会員記事です。残り1839文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
富士急ハイランド「FUJIYAMA」「ええじゃないか」でも負傷者
三ツ木勝巳2021年9月22日 9時53分 富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は20日、宙返りコースター「ド・ドドンパ」の利用者が3人と、そのほかのコースターで2人の新たに計5人が軽いけがをしていたことが判明したと発表した。負傷したのは20~40代の男女5人。同園は同日、県に報告した。 ド・ドドンパ以外では、「FUJIYAMA」と「ええじゃないか」でそれぞれ1人の負傷が判明した。同社はこれまでの調査で、ド・ドドンパで6人が頸椎(けいつい)や胸椎(きょうつい)を骨折し、3人が軽いけがをしたと発表していた。今回の5人を加えると同園のコースターでの負傷者は計14人になった。 同社の広報担当者は「負傷が確認された人は個々の状況を聞き、専門家に相談しながら一人ひとりに真摯(しんし)に対応していきます」と話している。(三ツ木勝巳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル