林国広2021年8月27日 21時59分 佐賀県は27日、LGBTなど性的少数者のカップルを公認する「県パートナーシップ宣誓制度」を導入した。カップルが宣誓して県の受領証を受ければ、県営住宅に入居できるようになるなど、生活上の障壁を減らすことができる。県によると、都道府県単位では九州で初、全国で4例目の導入になるという。 山口祥義知事がこの日の定例会見で発表した。2人のうちいずれかが県内に住んでいるか、県内への転入を予定しているカップルが対象。県の担当職員の前で2人そろって、互いを人生のパートナーとすることなどを宣誓し、署名する。県は2人の関係性を証明するための「パートナーシップ宣誓書受領証」(縦約6センチ、横約8センチ)を渡す。 受領証を得ることで、原則として同居親族がいないと入居できない県営住宅に入居できる。また、いずれかが県医療センター好生館のICUに入院した場合の面会なども家族同様の対応が可能になるという。 同様の制度については、佐賀県唐津市が来年3月末までの導入を検討している。県は同市と連携して運用することを検討しており、今後は、他の市町にも公営住宅入居が可能になるように働きかけ、携帯電話の家族割りの適用についても民間事業者に実現を働きかける方針だ。 山口知事は「実際にこの制度の利用者がどれくらいいるかはわからないが、制度自体の普及は進んで欲しい」と話している。 パートナーシップ制度についての問い合わせなどは県人権・同和対策課(0952・25・7063)へ。(林国広) Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
入所者の目や口に粘着テープ貼った疑い 施設長を逮捕
前田健汰2021年8月27日 23時00分 山口県警周南署は27日、周南市の高齢者入所施設で入所者の目や口に粘着テープを貼ったとして、同市須々万本郷の団体役員片岡加寿子容疑者(60)を暴行の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 署によると、25日午後2時ごろ、片岡容疑者が入居者の女性(85)の目や口に粘着テープを貼った疑いがある。翌26日、同市職員が虐待の疑いがあると署に通報し、発覚した。女性に目立った外傷はないという。 片岡容疑者は設立当初からこの施設の施設長を務めていたといい、当時施設では容疑者を含め職員12人が働き、被害者を含め19人が入所していたという。署は継続的な暴行や虐待の有無などを調べている。(前田健汰) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪応援の警察官が会食 酔って部下にやけど負わせる
2021年8月27日 23時13分 東京五輪の警備のため応援派遣されていた香川県警の警察官数人が緊急事態宣言が出ていた東京都内で会食し、30代の男性巡査部長が酒に酔って部下にやけどを負わせるトラブルを起こしていたことが関係者への取材でわかった。県警は処分を検討している。 県警によると、東京五輪では全国から派遣された応援部隊などが会場や周辺の警備にあたっていた。関係者によると、都内で緊急事態宣言が出た7月12日から五輪が開幕した同23日までの間に、香川県警の応援部隊の数人が都内の焼き肉店で飲酒を伴う会食をしていたという。 会食では、酒に酔った巡査部長が焼いた肉を部下に押しつけるなどして、やけどを負わせたという。県警は巡査部長を含む3人を五輪開幕前に帰任させた。 県警は取材に対し、「詳細は調査中」とした上で、「事実関係が明らかになり次第、関係する警察官の処分についても厳正に対処する」とした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
丸山島根県知事、小池東京都知事のコロナ対応を猛批判
島根県の丸山達也知事が26日、次回の全国知事会が採択する方針の声明文から、「47都道府県が一致結束して新型コロナウイルスの感染対策に取り組む」という趣旨の文言を削除するよう求める考えを明らかにした。新型コロナウイルス感染対策をめぐる小池百合子・東京都知事の姿勢に対する不信感があるようだ。 26日に島根県庁であった記者会見で述べた。 丸山氏は、東京五輪・パラリンピック組織委員会が都内で国際パラリンピック委員会(IPC)関係者の歓迎会を開いたり、小池氏らが出席したりしたことに言及し、「そんなことをしている場合か」と厳しく批判した。 丸山氏は、小池氏が都議会で、東京五輪開催について「東京の底力を示した」と発言したことにも触れ、「その底力の10分の1でも10分の2でも新型コロナ感染拡大防止に振り向けてほしかった」と述べた。 都などがパラリンピックを児童や生徒に観戦してもらう「学校連携観戦プログラム」を進めていることについても、「本当に新規感染者を減らそうと思っている人がやっていることとは思えない」と指摘し、「次の全国知事会があったら、47都道府県が一致結束して感染対策に取り組む、という文言を落とすべきではないかと思う」と述べた。 丸山知事は以前から、東京都や政府の新型コロナウイルス対策を批判してきた。島根県内での東京五輪聖火リレーの中止を検討すると表明したこともあった。(大村治郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ライブ会場につきまとい 当時の法律では「無罪」と判決
新屋絵理2021年8月27日 22時11分 バンドメンバーをつけ回してライブ会場に繰り返し訪れたとして、ストーカー規制法違反の罪に問われた女性(46)に対し、東京地裁(瀧岡俊文裁判官)は27日、無罪を言い渡した。犯行当時の同法はライブ会場が「(つきまとい先の)対象外」だったためだが、今年施行された改正法では罪になる可能性も示唆した。 判決は、バンドメンバーへの恋愛感情があった女性が2018年以降、バンド側に拒まれたり警察官から口頭で注意を受けたりしても、変装までしてライブ会場に何度も訪れたと指摘。女性の行動を「つきまとい」と認定した。 だが、当時の同法は、住居や勤務先、学校など被害者が「通常いる場所」でのつきまといなどを規制対象としていたため、被害者が年数回しか使わないライブ会場は「法の構成要件にあわない」と判断。「無罪を言い渡すほかない」と結論づけた。 一方で判決は、今年施行の改正法では被害者が「実際にいる場所」でのストーカー行為が法違反になることから、「本件は改正後の規制対象になると思われる」とも説明した。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で新たに2万4200人感染 重症者は最多の2千人
新型コロナウイルスの国内感染者は27日午後8時現在で、新たに2万4200人が確認された。重症者数(26日時点)は前日から26人増え、過去最多の2千人となった。全国の死者は57人で、東京、埼玉、静岡では自宅療養中の死亡も確認された。 27日から緊急事態宣言の対象地域となった愛知県では2347人の感染が確認され、4日連続で過去最多に。うち名古屋市では初めて1千人を超える1139人だった。大村秀章知事は会見で「まだまだ増えていく可能性は高いという厳しい状況にある」と危機感を示した。大阪府は過去2番目に多い2814人。東京都は4227人で1週間前より1178人少なかったが、都基準の重症者は前日から18人増え、過去最多の294人だった。 厚生労働省は27日、自宅療養者が全国で10万人を超えたと発表した。25日時点で11万8229人で、1週間前の9万6857人から2万1372人増えたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新宿、文京のガス全面復旧 水道管漏水で停止か
武田啓亮2021年8月27日 18時48分 東京都新宿区と文京区内の一部地域で、21日からガスの利用ができなくなっていた問題で、東京ガスは27日、供給が止まっていた6562戸全てでガスの供給を再開したと発表した。 同社によると、ガスの供給が停止していたのは新宿区山吹町や早稲田鶴巻町、文京区関口1丁目など。26日の時点で文京区の集合住宅2棟、計113戸でガスの停止が続いていたが、夜通しの作業の結果、27日正午までに復旧した。 同社によると水道管からの漏水が、今回のトラブルの発端となっている可能性が高いといい、今後、都水道局とともに原因究明や漏水している箇所の特定を進めるという。(武田啓亮) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小田急線刺傷、別の乗客も切りつけた疑い 男を再逮捕
東京都世田谷区を走る小田急線の車内で乗客10人がけがを負った刺傷事件で、警視庁は27日、川崎市多摩区の無職対馬悠介容疑者(36)=殺人未遂容疑で逮捕、処分保留=を、別の乗客に対する殺人未遂と銃刀法違反の疑いで再逮捕し、発表した。「大勢の人を殺そうとしたのは間違いないが、最初に殺そうとした人以外、どこで誰を殺そうとしたか覚えていない」と供述しているという。 捜査1課によると、再逮捕容疑は6日午後8時半ごろ、登戸(のぼりと)(川崎市)―祖師ケ谷大蔵(東京都世田谷区)間を走行していた快速急行の車内で、事件を起こすために包丁(刃渡り約20センチ)を所持し、50代女性を切りつけて殺害しようとしたというもの。女性は腹にけがを負った。 女性は、最初に襲われ重傷を負った20代の女子大学生の向かいの席に座っていた。対馬容疑者は大学生を包丁で刺した後、逃げようとした女性の後ろから切りつけたという。ほかに2人が刃物による傷を、6人が打撲などを負っており、警視庁はこの8人に対する傷害などの容疑でも調べる。 対馬容疑者は動機や経緯について、「以前から幸せな人を見ると殺したいと思っていた。誰でもよかった。電車での大量殺人を前から考えていた」といった供述を繰り返しているという。 高校の同級生「クラスの人気者だった」 対馬容疑者はどういう人物な… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:540文字/全文:1111文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最高気温34度、疲労隠せぬパラ選手 難しい体温調整
東京パラリンピックは27日、陸上やボートなどの屋外競技が続々と始まった。パラ選手の中には、脊椎(せきつい)損傷などで体温調節が難しい選手もいる。東京都内は午前中から気温が30度以上となり、環境省が発表する暑さ指数は「運動は原則中止」を呼びかけるレベルに。厳しい環境となった。 夢の島公園アーチェリー場(江東区)で行われたアーチェリー。ランキングラウンドで、頸髄(けいずい)損傷などで体幹が利かないクラスの選手らは約2時間かけて、一人72本の矢を放った。合間に日傘をさし、頭から水をかぶるなどしたが、試合後は疲れた表情だった。 岡崎愛子選手(35)もユニホームの下に、ジェルを凍らせた冷却ベストを着こみ、休憩のたび氷囊(ひょうのう)を首筋に当て、霧吹きで顔や体に水を拭きかけた。2005年のJR宝塚線(福知山線)脱線事故に巻き込まれ、首の骨が折れる重傷を負った。首から下にまひが残り、体温調節には「物理的に外から冷やすか、飲み物で中から冷やすしかない」。酷暑の大会を想定し、昨夏から対策を試してきたが、試合後は「やっぱり暑さが……」と話した。 車いすテニスも、選手が地面… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:702文字/全文:1190文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部活や修学旅行「安易に中止せず可能性模索を」 文科相
伊藤和行2021年8月27日 15時44分 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、萩生田光一文部科学相は27日の閣議後会見で、学校の部活動や修学旅行などについて「安易に中止ではなく、まずは延期を考えるなど可能性を模索してもらいたい」と述べた。政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は25日、高校や大学の部活動や大会について、医療がひっぱくしている時期は延期や中止をするよう訴えていた。 萩生田氏は、部活動や修学旅行、体育祭など学校の課外活動について、感染状況によってやむを得ず延期や中止することはあるとしつつ、「(来年)3月31日までが、その学年の学期。できる限り子どもにとって思い出に残る学習機会をなんとか実施してほしい」と訴えた。その上で、部活動では更衣室での着替えや合宿所での集団活動など、感染リスクが高い場面で一層の感染症対策に取り組むよう求めた。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル