神奈川県は21日、新型コロナウイルスに感染し、軽症・無症状者向けの宿泊療養施設で療養していた50代男性1人が死亡したと発表した。男性は心疾患の持病があり、死亡した20日に複数回の発作があったと訴えていたという。 県によると、この患者は17日に陽性と判明し、18日に宿泊療養施設に入所した。20日午後8時半ごろから看護師による電話に応答しなくなり、同日午後9時過ぎに看護師らが部屋を訪れるとベッド上に仰向けで心肺停止状態で見つかった。医療機関に搬送されたが、午後10時40分ごろ死亡が確認された。死因は現時点では不明という。 男性は19日から血中酸素が低下傾向で、20日も看護師が朝から本人に電話をしていた。午後4時ごろの電話では、本人が「心疾患の発作が複数回あったが持参薬で症状が消えた」と説明したという。(末崎毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
湧き出る源流、富士山パワー 静岡の柿田川公園
川の始まりは山奥に行かないと見られない? いえいえ、実は、市街地の国道のすぐ脇から、突然始まる川があるんです。 柿田川は全国的にも珍しい、湧水(ゆうすい)を源とする川だ。柿田川公園(静岡県清水町)で、その始まりが見られる。 約8500年前の富士山の噴火で流れ出た溶岩により、富士山の地下には、水を通しやすい地層がある。そのため、富士山に降る雨や雪は、川となって流れるのではなく、山に染みこんで地下水となる。その水は、溶岩がつきたところで、湧き水となって地上に出てくる。国土交通省の分析によると、その間およそ26~28年という。 富士山の周辺には、水が湧き出る場所がいくつかあるが、柿田川は、日本最大の湧水量を誇る。ボランティアガイドの鈴木完(たもつ)さん(78)が70段の階段を下ったところにある第二展望台を案内してくれた。 第二展望台から見下ろす湧き水。以前は紡績工場が井戸として利用していた=静岡県清水町 かつて紡績工場が井戸として使っていたという、直径4・5メートル、深さ3・5メートル以上の巨大なブルーホールが目をひく。神秘的な青さに思わず息をのんだ。「ほら、あそこ。砂がぽこぽこしているでしょう」と鈴木さん。目をこらすと、透き通った水の底に、黒い砂が吹き上がる場所が見えた。これが、地下水が湧き出す「湧き間」だ。園内には、噴水のような大きなものから、じんわりと染み出す小さなものまで、数え切れないほどの湧き間がある。全体の湧水量は、1日100万~110万トンにもなるという。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 ただ、湧水量は一時期より減… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:870文字/全文:1490文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京の感染者5074人、4日連続5千人超 6人死亡
東京都は21日、新型コロナウイルスの感染者を新たに5074人確認したと発表した。前週の土曜日(14日)は5094人で20人減ったが、4日連続で5千人を上回った。21日までの1週間平均の感染者数は4719人で、前週の111・5%となった。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用とする都基準の重症者数は前日より3人減り270人だった。新たに30~80代の男女6人の死亡が確認された。 感染者5074人を年代別にみると、20代が1598人で最多。30代が967人、40代が750人、10代が565人、50代が543人と続いた。65歳以上の高齢者は216人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夜中にせき1時間以上、「息できず」 ゴリさん体験語る
新型コロナウイルスの感染対策を呼びかけるため、感染経験のあるタレント「ガレッジセール」のゴリさん=那覇市出身=が20日、沖縄県の玉城デニー知事とリモート対談をした。 ゴリさんは今年4月に新型コロナに感染。40度近い熱が数日間続き、病院の医師から「コロナの特効薬はない」と伝えられ、不安な日々が続いたと話した。 2週間近く入院した際は高熱に加え、夜中にせきが1時間以上続き、「息ができず、このまま死んでしまうのではないかと思った」などと振り返った。 「感染すれば、他人の時間や人生も巻き込んでしまうことになり、罪悪感を持って生きていくことになる」 収束のためにマスクの着用や手指消毒など、皆が手を取り合って生活する必要があると訴えた。 玉城知事は「切り札はワクチン。社会を支えるため若い人たちにもできるだけ受けて頂きたい」と話した。 県によると、対談の内容は後日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
障害者施設で虐待「長生きしたらダメ」 改善通知4度も
原口晋也2021年8月21日 13時03分 長崎県佐世保市の社会福祉法人「民生会」(松田正民理事長)が運営する障害者施設で、職員が利用者に暴言や虐待を繰り返していたことが20日、同会などへの取材で分かった。市は一昨年来、法人側からの報告をもとに立ち入り調査してきたが改まらず、今年1月に改善を求める4回目の通知を出していた。 民生会は県北地域で障害者支援施設やグループホームなど計約40施設を運営。同会によると、2019年から職員による不適切な言動を内部告発などで把握するたびに市に報告。市は利用者や職員に聞き取りし、19年7月~今年1月に計4回の通知を出したという。 昨年3月の通知には、同会が営むグループホームで利用者の頭をたたく行為や、「お前」「こいつ」「どれだけ迷惑をかけていると思っているのか」「ばかやけん、言うたっちゃ分からん」「障害者は長生きしたらダメ。税金の無駄遣い」などの発言があったと記されていた。また、利用者の着替えを手伝わず何日も同じ服を着せていた▽利用者の支援をせず、他の職員にも掃除をするなと指示した――といった例も記載されていたという。 今年1月の通知には、別のグループホームで暴力行為を監視カメラで確認したと記載。一昨年夏の最初の通知では、障害者支援施設での身体的・心理的虐待の例も挙げていた。 民生会によると、虐待や暴言に関わった職員は男女計4人。うち3人は雇用期限での雇い止めや自主退職で施設を離れ、現在残る1人が在籍している。 民生会は、内部告発が続く背景について「職員への人権教育の一定の成果だろう」としつつも、「虐待が繰り返されたことはゆゆしき事態と受け止めている。改善策を講じ、それを実施しているさなかだ」と説明している。(原口晋也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺言で「動物愛護に役立てて」 愛犬家5700万円寄付
佐々木康之2021年8月21日 14時00分 動物愛護に役立ててほしい――。昨年12月に亡くなった愛犬家の男性から、約5700万円が地元・神奈川県横須賀市に寄付された。男性は遺言で、市が運営する動物愛護センターでの活用を望んでいた。 市によると、男性の遺言執行者から今年1月、寄付の申し出があった。遺産整理で寄付額が確定し今月19日、5693万7477円が市に振り込まれた。寄付者の氏名や年齢といった個人情報は遺言執行者から知らされなかったという。 センターの事業費は年間2300万円ほど。少額が寄せられたことは以前もあったが、「これほどの大金が寄付されたのは初めて」と市保健所の担当者。 センターでは負傷したペットの保護のほか、引き取り先のない犬や猫に新たな飼い主を見つける譲渡事業などを担う。昨年度は犬13匹、猫70匹のもらい手を見つけ殺処分を最小限に抑えた。市は寄付金を基金化することも視野に、故人の遺志を生かした事業に充てたい考えだ。 同市では今年5月にも、高齢の匿名男性が「何かの役に立てて下さい」と書かれた手紙を添えた現金6千万円入りのリュックサックを市役所に持ち込み、寄付する出来事があった。(佐々木康之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ATM「時間かかっている」 振り込む直前で止めた2人
高絢実2021年8月21日 11時00分 愛知県警豊田署は20日、豊田市内のATMで還付金詐欺の被害を未然に防いだとして、市内に住む女性2人に感謝状を贈った。 感謝状を受け取ったのは介護職パート岩崎千秋さん(47)と自営業大橋悦子さん(66)。 6月23日夕、豊田市内のスーパーの駐車場にあるATMのボックス内で、80代の女性が携帯電話で話をしながらATMを操作していることに、隣にいた大橋さんが気づいた。操作に時間がかかっているので「ちょっとおかしい」と感じた。大橋さんは、ボックスの外で並んでいた岩崎さんに声をかけた。岩崎さんも「時間がかかっていておかしい」と思った。 2人そろって女性に尋ねてみると、「還付金が返ってくる」と答えた。ATMの画面は約99万円が振り込まれる直前だった。すぐに詐欺だと気づき、110番通報した。大橋さんが女性の電話を代わると、相手の男は「関係ないじゃないか」などと言って、すぐに通話を切られた。 署によると、この日の午後3時半ごろ、女性宅に市役所の職員をかたる男から「還付金があるので今日中に手続きをすれば返ってくる」などと電話がかかってきていた。女性は指示に従ってATMを操作していたという。 感謝状を受け取った岩崎さんは「未然に防げてよかった」、大橋さんも「一ついいことをしたと思う」。中尾憲正署長は「2人の正義感と勇気に感服。ちゅうちょなく声をかけてもらって被害防止につながり感謝している」と話した。 豊田署の管内では今年に入って、7月末時点で特殊詐欺被害が27件(約5400万円)確認されている。前年の同時期よりも10件増え、被害の総額も約2200万円増えている。(高絢実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「コロナ禍こそ 誰かの役に」高校生が子ども食堂支援
藤原伸雄2021年8月21日 11時00分 新型コロナウイルスが全国的に再拡大するなか、「子ども食堂」の支援活動に取り組む中高生らがいる。 相模原市の子ども食堂「ちゃお!」で7月16日、自由学園(東京都東久留米市)の中学2年~高校3年生の生徒たち12人が集まった。夏野菜カレーなどを調理し、集まった46人の家族連れや子どもたちに振る舞った。おいしいご飯が運ばれると、食堂に笑顔の輪が広がった。 コロナ下で同食堂は一時、食堂形式での開催を自粛し、弁当や食材配布に切り替えていた。 学校の授業などでコロナ禍の子ども食堂の苦境を知った新地竜也さん(15)や入海沢音(いるみさわね)さん(15)らが「活動を支援したい」と名乗り出た。同学園ソーシャルワーカーの入海英里子さんが「ちゃお!」の代表・坂本真理子さんに相談し、支援が実現。入海沢音さんは「みんながおいしい食事を食べていくには大きな政策が必要かもしれないが、まずは今自分ができることを少しずつやっていきたい」と話した。新地さんは「少しでも誰かの役に立ちたいと思った。これからも続けていきたい」。今回の活動資金の約3万円は、活動に参加する生徒らが、校内で生徒や教員から募金して集めた。2カ月に1回、同食堂で活動を支援をしていく予定だ。 坂本さんは「コロナ禍で苦しむ人たちがまだたくさんいる。若い人たちも大変なのに、手伝ってくれて本当にありがたい」と話した。(藤原伸雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【マンガ動画】バックギャモン 日本勢が世界を席巻
2021年8月21日 11時00分 バックギャモン 基本的なルール 熱を帯びる囲碁将棋界の裏で、ボードゲーム「バックギャモン」の日本勢が世界を席巻しています。在宅ワークしながら世界の頂点に立つことも夢じゃない!?バックギャモンの基本的なルールを紹介します。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「夏休み延長」の自治体続々 広がる子どもへの感染
新型コロナウイルスの「デルタ株」が猛威を振るうなか、コロナに感染しにくいとされてきた子どもにも、感染が広がっている。夏休みの終わりが近づき、各地の自治体は対応に追われている。 「学校は子どもの居場所、セーフティーネットとしての身体的精神的な健康を保障する役割も担っている。全国一斉の休業を要請することは考えていない」 萩生田光一文部科学相は20日午前の記者会見でこう語り、新型コロナの感染がかつてない規模で拡大する中でも、休校を求めない方針を明確にした。学年や学校単位での休校については「当然考えられる」とも指摘した。 一方、感染力が強いとされるデルタ株への置き換わりが進み、夏休み明けに学校でのクラスターの多発も予想されることから、学校側には「対策メニュー」も示した。 その一つが、鼻腔(びくう)の粘膜を採取し、PCR検査よりも短時間で感染の有無を調べられる「抗原簡易キット」を、幼稚園と小中学校に配布する取り組みだ。学校で具合が悪くなった子どもの感染の早期発見が期待され、既に高校への配布は始めている。 萩生田文科相は、この日午後にあった新型コロナ対応の関係閣僚会議の後、報道陣に「希望がなくてもこちらからプッシュ型で一定の数をあらかじめ渡しておきたいと思っている」と述べた。文科省の担当者は、配布の時期や規模については「これから検討に入る」としている。 夏休み延長か、学校再開か。各地の自治体は頭を悩ませている。 神奈川県内では、相模原市が… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1293文字/全文:1940文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル