権敬淑2021年8月16日 21時02分 お盆に迎えた先祖の霊を送り出す伝統行事「五山の送り火」が16日夜、京都市内であった。新型コロナウイルス対策のため、昨年に続いて今年も火床(ひどこ)(火をともす場所)の数を大幅に減らし、「大」などのおなじみの文字や図形は2年続けて見られなかった。 送り火は古都の夏を彩る風物詩。室町時代から江戸時代にかけて定着したとされる。市街地を囲む山々に「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の文字や図形を順々に浮かび上がらせる。 主催する京都五山送り火連合会によると、火床の数は昨年と同じく、大文字は本来の75カ所を6カ所に、他の文字や図形も53~108カ所を1、2カ所に減らした。作業する人たちの密集や見物客による混雑を避けるためだという。 小雨がぱらつく中、午後8時に同市左京区の山、如意ケ嶽(にょいがたけ)でまず「大文字」が点火され、同20分ごろに最後の「鳥居形」の二つの点がともった。人々はマスク姿で、山肌の赤い炎を静かに見つめていた。(権敬淑) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
病院敷地内で車いすの男性はねられ死亡、1人心肺停止
2021年8月16日 21時19分 16日午後1時50分ごろ、東京都渋谷区千駄ケ谷1丁目の代々木病院の敷地内で、東京都港区の無職男性(80)が運転する乗用車が、車いすに乗っていた自営業の入沢周史(しゅうじ)さん(78)=東京都新宿区四谷4丁目=ら男性2人をはねた。入沢さんは腰などを強く打ち死亡。そばにいた70代男性も頭を打ち心肺停止という。 警視庁原宿署によると、入沢さんは通院の帰りで、知人の迎えを待っていたとみられる。運転していた男性は知人の見舞いに訪れ、敷地内の駐車場を後進していた際にブレーキ操作を誤り、車止めを乗り越えて2人をはねたとみられるという。署は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いがあるとみて男性から事情を聴いている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で新たに1万4854人感染、重症者は4日連続最多
国内の新型コロナウイルスの感染者数は16日、午後8時現在で新たに1万4854人が確認された。厚生労働省によると、重症者は1603人(前日比40人増)で4日連続で過去最多を更新した。死者は26人だった。 1日あたりの感染者は、千葉県が前日比235人増の1609人で、4日連続で最多を更新。神奈川県も14日の過去最多を228人上回る2584人が確認された。77人の富山県、114人の佐賀県も過去最多だった。 東京都の新規感染者は2962人。年代別では20代が927人で最も多く、30代572人、40代459人、50代350人、10代が283人と続いた。65歳以上の高齢者は130人だった。 都内では16日までの1週間平均の感染者数が4275・0人で、前週の103・4%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用とする都基準の重症者数は前日より17人多い268人で、これまでで最も多くなった。また、40代男性を含む5人が死亡した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岐阜・三重「重点措置」適用へ 6日連続100人超感染
東海3県では16日、795人の新型コロナウイルス感染が発表された。 「まん延防止等重点措置」が適用される見通しとなった岐阜県と三重県では6日連続の100人超の感染が確認された。 愛知県は月曜に発表される感染者としては過去最多となり、大村秀章知事が名古屋市など12市町村の重点措置区域を拡大する意向を示した。 岐阜県の古田肇知事は16日、政府に重点措置の適用を要請していた。 県によると、16日時点の直近1週間の10万人あたりの新規感染者は40・62人で、4段階の基準で最も深刻なステージ4(感染爆発)にあたる。 重点措置と合わせ、特別措置法に基づき岐阜市や大垣市など15市町を対象に17日から31日まで、飲食店などに営業時間短縮(午前5時~午後8時、酒類提供は午前11時~午後7時)を要請した。 商業施設やホテルなど大規模施設にも午後8時までの時短の協力を依頼する。 三重県は11日に100人を超えて以降、急拡大し、15日には過去最多の151人に達した。 16日発表の108人のうち、64人は感染経路がわかっていない。 鈴木英敬知事は16日、報道陣の取材に「これまでに経験したことのない波で、まだ(感染拡大の)頂上が見えていない」と述べた。 愛知県は15日夜時点の入院者は574人(病床使用率34・5%)、重症者は28人(病床使用率16・5%)で、重症者は年代別で50代が10人で最も多く、次いで40代、60代が7人。30代も2人いた。 このほか県は、アストラゼネカ製ワクチンの接種センターを2カ所開設すると発表。名古屋医療センター(名古屋市中区)は9月3日に開設し、毎週金曜に接種する。 藤田医科大学岡崎医療センター(岡崎市)は今月31日に開設し、毎週火曜の接種となる。各センターで1日20人の接種枠を設ける予定だ。(松永佳伸、小林圭、大滝哲彰) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線、一時運転見合わせ 線路に立ち入りか
2021年8月16日 21時46分 東海道新幹線は、16日午後8時15分ごろ、静岡県三島市の東海道新幹線三島駅で非常停止ボタンが押されたため、上りの全線と下りの一部区間で運転を見合わせた。 JR東海によると、線路内に人が立ち入ったとの情報があるという。午後9時半現在、捜索と安全確認のため、新大阪―東京間の上り線と、東京―豊橋間の下り線の運転を見合わせている。安全を確認次第、再開するという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今夏のオープンキャンパス、あえて「来校型」にしたわけ
会員記事 上野創、桑原紀彦2021年8月16日 18時00分 コロナ禍のもとで迎えた2回目の夏、各大学が様々な形でオープンキャンパスを開催している。感染が拡大するなか、オンライン型で開催する大学も多いが、あえて実際に足を運んでもらう来校型を選択した大学もある。その理由とは。 学内で激論の末に 「4階から地下まである図書館はDVDコーナーやグループ学習室も備えています」「メディア工房では動画や画像の編集なども学べますよ」 8月5日に東京経済大(東京都国分寺市)であったオープンキャンパス。30分ほどのツアーで、ガイド役の4年生が施設の紹介をしながら高校2年生と保護者を案内した。 キャリアセンターの前では、同大の学生がツアー参加者に「就職の支援が充実していて僕も助かりました」と語りかけた。異文化学習などのためのスペース「グローバルラウンジ」では、米国出身のスタッフと英語でやりとりできる時間が設けられた。 来校型での実施に踏み切ったのは、学内で激論が交わされた末だったという。 今春入試の「教訓」 今春の入学者を選抜する入試… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:2281文字/全文:2722文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎・雲仙の土砂崩れ現場、16日も不明者見つからず
安斎耕一2021年8月16日 18時37分 長崎県雲仙市で13日未明に起きた土砂崩れ現場は16日、生存率が下がるとされる「72時間」が過ぎた。この日も自衛隊や県警などが約230人態勢で行方不明の森保啓(やすひろ)さん(67)と娘の優子さん(32)の捜索を続けたが発見に至らず、午後4時半過ぎにいったん打ち切られた。 市などによると、この日は家屋前の道路をふさぐ木の除去を継続。道路の下側から優子さんのものとみられる軽自動車を見つけた。付近では家屋の屋根とみられる部分も確認できたという。 現場では森さんの妻の文代さん(59)が死亡し、巻き込まれた別の住宅で男性1人が重傷を負った。 長崎県内では17日未明から再び大雨の予報が出ており、17日の捜索は午前8時半ごろに再開する予定だ。(安斎耕一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パラ柔道ジョージア代表、警備員を骨折させた疑いで逮捕
2021年8月16日 18時52分 滞在していた東京都内のホテルで警備員に大けがを負わせたとして、警視庁は16日、東京パラリンピックの男子柔道(視覚障害)100キロ級に出場予定だったジョージア代表選手ズビアド・ゴゴチュリ容疑者(34)を傷害容疑で逮捕し、発表した。「何も言い訳はありません」と容疑を認めているという。 組織犯罪対策2課によると、逮捕容疑は12日午前8時20分ごろ、東京都大田区のホテル廊下で、警備員の男性(63)に飛びかかって押し倒し、首を絞めるなどして肋骨(ろっこつ)が折れる重傷を負わせたというもの。男性は14日に東京空港署に被害届を出していた。事件前にはホテルの廊下でジョージア代表の選手らが複数で騒いでいるのを別の警備員が注意していたという。 ゴゴチュリ容疑者は、2016年のリオパラリンピック男子柔道(視覚障害)90キロ級で金メダルを獲得した。東京大会組織委員会は「現在、受け入れ責任を持つ自治体、政府において詳細調査中。詳細は差し控えたい」としている。 ジョージア選手団の17人は11日に来日。徳島県での事前合宿に参加する予定だったが、成田空港で受けた検疫で1人の新型コロナウイルス感染が判明。残る16人は濃厚接触者にあたる可能性があるとして、このホテルで待機していた。 組織委は、新型コロナ対策の行動ルールを定めており、違反した場合、資格認定証(アクレディテーション)の一時停止や剝奪(はくだつ)などの処分をする。 東京五輪関連では、ジョージアの選手2人が、観光目的で外出して資格を剝奪された。五輪開幕前には、大会関連施設の設営などを担っていた外国籍の4人が麻薬取締法違反容疑で逮捕され、資格を剝奪された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都庁内で包丁所持した疑い 「都政に不満」ガソリンも
2021年8月16日 18時56分 16日午後1時15分ごろ、東京都庁第1本庁舎(新宿区西新宿2丁目)の男性警備員から「正面玄関前で男が警備員と口論になっている」と110番通報があった。男は包丁2本を持っており、駆けつけた警視庁の警察官が銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。ガソリンとみられる液体も持っていたという。 新宿署によると、男は都内に住む40代とみられ、容疑を認めているという。男は都庁内で「都政に不満がある」などと話していたとみられるという。 男は午後1時すぎ、原付きバイクで第1本庁舎の玄関前に乗り付けた。警備員が制止すると、男は階下の駐車場に駆け込んだ。通報で駆けつけた警察官が約30分後に制圧し、所持品から包丁2本を見つけた。 バイクには、ガソリンとみられる液体約5リットルが入った携行缶も積まれていた。男が包丁を振り回したり、ガソリンをまいたりすることはなかったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪と人出、「印象論」と否定の小池知事 都幹部も苦言
会員記事 岡戸佑樹、軽部理人2021年8月16日 19時00分 東京都での新型コロナウイルスの感染拡大は、専門家に「制御不能な状況」と指摘されるレベルにまで至った。小池百合子知事は、東京オリンピック(五輪)の開催と人出の関係を否定し、五輪期間中に人出は減少したとの分析をアピールする。ただ、直近の感染者数をみると、五輪期間中に感染した人は、これまでにない大規模な人数に達したとみられる。 「印象論でおっしゃっている。こちらは人数がどうだったか確認している」「エピソード(出来事)ベースではなくエビデンス(証拠)ベースで語ることが重要だ」 13日の定例会見で、小池知事は強い口調でたたみかけた。前日にあった都のモニタリング会議で、国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏が「競技場の周辺や沿道に多くの人が集まり応援する姿が見られた」と述べたことを問われた際だ。 緊急事態宣言下での自粛生活が長引く中、五輪開催によって人出が増え、感染拡大の要因になるとの見方に対し、小池知事はこれまで「五輪の視聴率は20%を超えており、ステイホームに一役買っている」と強調してきた。13日の会見でも「テレワークなどの推進もあり、ステイホームで応援して頂き視聴率も上がった」と改めて述べた。 さらに、都はこの日、小池知事の主張を後押しするデータを突如発表した。 五輪期間中の人出について、競技場周辺や都心部での大会前との人出を比較した調査結果だ。開閉会式や路上競技などで瞬間的に人出が増えた場所や時間帯はあったものの、大会期間全体としては大会前よりも人出は減少したと結論づけた。 だが一方で、感染リスクが高い深夜帯の繁華街での人出は、大会期間中に高止まりしていたとのデータもある。 都医学総合研究所の調査によ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:625文字/全文:1342文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル