事件捜査や警備などの警察活動に、人工知能(AI)をどう役立てることができるのか。警察庁が実証実験を通じて、その可能性と課題を探っている。一定の効果が確認され、実用化が見えてきたものもある。 数十種類の車の画像データをAIに学習させ、現場周辺の防犯カメラ画像に映った車の静止画を分析すると、可能性が高い順に候補の5車種を順位付けする――。 そんな実証実験は2019年度に始まった。車の画像から車種を割り出す目的で、一定の精度が得られたという。今年度は対象の車種を1千前後まで拡大。動画のデータを解析して探すべき車種を選びだし、その車種が映っているシーンを抽出する仕組みを試す。 資金洗浄(マネーロンダリング)が疑われる取引情報の分析では、金融機関などから届け出があった情報のうち、実際に事件の摘発につながった例をAIが学習。ほかの情報を分析し、注意すべき度合いをスコアで判定して優先順位を付ける。19年度の実験では効率的な分析ができたといい、警察庁は今年度中に実用化したい考えだ。 一方、大規模イベント会場の警備で人混みの中から不審な点を探す実験では問題点が見えた。 会場周辺にいる群衆の模擬映… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1887文字/全文:2389文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋篠宮ご夫妻、パラ選手団の結団式を視聴 16~22日
2021年8月16日 7時00分 天皇、皇后両陛下や皇族方の予定を毎週更新します。皇室の方々は様々な行事や式典、宮中祭祀(さいし)などで多忙な日々を送っています。紙面では掲載しきれない公務も紹介します。 宮内庁は8月16~22日の予定を発表した。秋篠宮ご夫妻は17日、東京パラリンピック日本選手団の結団式をオンラインで視聴し、ビデオメッセージでおことばを寄せる(表記は宮内庁発表に準じます。予定は変更されることがあります)。 皇嗣家(秋篠宮ご一家) 8/17(火) 秋篠宮ご夫妻 宮邸(東京2020パラリンピック競技大会日本代表選手団結団式をオンライン視聴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひんやり 泡の口どけ コーヒーのイタリアンアイス
コーヒーのセミフレッド=合田昌弘撮影 記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます ごはんラボ コーヒーのセミフレッド 今週からは「スイーツ」の4回シリーズです。外出しにくい暑い夏、巣ごもりのおともにひんやりスイーツを手作りしてみてはいかがでしょうか。初回は、有馬邦明シェフにインスタントコーヒーを使ったセミフレッドを習います。 セミフレッドとは、イタリアでよく食べられる、アイスの一種。泡立てた生クリームや卵白を使ってふんわり軽い食感を出すのが特徴です。イタリアではエスプレッソで作りますが、今回はどこでも手に入るインスタントコーヒーを使いました。水分が多いと凍ったときにコーヒーと生クリームの2層に分かれてしまいますが、水分が含まれていないインスタントコーヒーならその心配もありません。仕上げに塩を少し加えれば、味が引き締まります。 サブメニューはヨーグルトと卵白でさっぱりとした仕上がりに。今回はモモを加えましたが、他のフルーツでもOKです。食事中のお口直しにもぴったりです。(小林未来) コーヒーのセミフレッド 材料(6~8人前)と道具 料理監修:有馬邦明さん(パッソアパッソ) □ 生クリーム 200ml □ 砂糖 80g □ 卵黄 2個 □ インスタントコーヒー 小さじ1 □ 泡立て器 【作り方】 ①ボウルに卵黄を入れ、分量の砂糖から大きなスプーン1杯程度をすくい卵黄と混ぜる。インスタントコーヒーも合わせて混ぜる。小鍋に湯を沸かし、火を止める。その上に卵黄の入ったボウルをのせ、湯煎しながらさらに混ぜる。 湯煎することで溶けやすくなる。熱くなりすぎると卵黄が固まるので湯煎は火を止めた状態で行う ②冷たい生クリームを別のボウ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1052文字/全文:1690文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型化するイベント、「適正サイズを」 石川智久さん
語る東京五輪⑤ コロナ禍の中で開かれた東京五輪は、感染対策で無観客となり、国内外からの大規模な集客を前提としたイベントのあり方に一石を投じた。今回の経験を3年半余り後に控える大阪・関西万博にどう生かしていくべきなのか。日本総合研究所マクロ経済研究センターの石川智久所長(46)に語ってもらった。 ――今回の五輪は何を残したと考えますか。 「イベントの力を再認識できました。反対派も多かったですが、開会式の視聴率は6割近く。開会式では約1800台のドローンが地球儀などを描き、いまも新技術で感動を生み出せることを証明しました。競技を通じて日本の若者の頑張りも示せました。『終わったコンテンツ』だと言う人もいますが、決してそうではありません。今でも普遍的なメッセージを残せるというのが正直な感想です」 「トータルでは開催してよかったと思いますが、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みがきちんと実現できなかったのは課題です。女性蔑視発言などが明らかになり、多様性や調和(ダイバーシティー&インクルージョン)に本気でないのではと感じました。差別のない世の中をつくりたいのかどうかが見えませんでした。多くの弁当も廃棄されました。反省しないといけません」 ――コロナ時代のイベント開催にどんな影響をもたらしましたか。 「イベントの適正サイズを考えるきっかけになりました。イベントは放っておくとどんどん大型化しますが、大きければよいのかという問題があります。例えばコロナ後にパンデミックが再び起きた時、海外の客に来てほしくても、国内中心にパッと切り替え、海外はオンラインで楽しんでもらう。不測に備える『コンティンジェンシープラン(危機対応計画)』が大事です。バーチャルで味わうことで、リアルでも見に行きたいと思ってもらえる仕掛けも必要です」 東京五輪の後に日本で控える大型イベントが、2025年の大阪・関西万博です。SDGsや経済効果を掲げるなか、五輪の教訓を踏まえてどう臨むべきなのか。石川さんの考え方を聞きました。 ――今回の経験を万博にどう生かすべきですか。 「万博はSDGsの祭典とし… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「父殺すところ見られたので」母殺害 容疑で次男再逮捕
板倉大地、杉山あかり2021年8月15日 13時32分 福岡市西区の住宅の冷蔵庫から夫婦の遺体が見つかった事件で、福岡県警は15日、母親を殺害したとして次男の松本淳二容疑者(59)=死体遺棄、殺人容疑で逮捕=を殺人容疑で再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 県警によると、淳二容疑者は6月20日夜ごろ、自宅で母の満喜枝さん(当時87)の首を電気コードで絞め、業務用冷蔵庫に入れて21日早朝までに窒息死させた疑いがある。 淳二容疑者は20日、父親の博和さん(当時88)にトイレの介助を頼まれたことに腹を立て、博和さんの寝室で電気ポットのコードで首を絞めて殺害。次いで、その場面を目撃した満喜枝さんの首もコードで絞めたという。淳二容疑者は「父親の殺害を見られたので殺した。1人で残すのがかわいそうだった」と話しているという。 淳二容疑者は両親と3人暮らしだった。満喜枝さんは車いすを使い、博和さんが6月中旬に自転車で転倒したため、以降数日間は淳二容疑者が食事などの世話をしていた。大学を中退して以来、博和さんとは確執があったといい、「介護を頼まれるたびに見ていたアニメを中断するのが面倒だった。大学を中退した際に叱責(しっせき)され、いつかやってやろうと思っていた」と話しているという。(板倉大地、杉山あかり) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
民家に土砂 8人救出、男児ら3人心肺停止 長野・岡谷
2021年8月15日 13時34分(2021年8月15日 13時34分更新) 15日午前5時過ぎ、長野県岡谷市川岸東3丁目の住宅の裏側にある斜面が崩れて土砂が屋内に流入し、在宅していた8人のうち5人が巻き込まれた。岡谷市によると、5人は駆けつけた消防に救出されたが、3人が心肺停止の状態だという。西日本を中心に大雨が降り、長野県でも記録的な大雨となっていた。気象庁は引き続き厳重な警戒を呼びかけている。 同市によると、心肺停止になっているのは当時住宅の2階にいた40代女性と10代男性、10歳未満の男児。他の40代男性と10代男性の2人は軽傷で、ほか3人にけがはなかったという。 現場はJR川岸駅前で、商店と民家が道沿いに並ぶ。近くを中央道が通っており、一帯は土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に指定されている。 15日午前10時40分までの72時間雨量の最大値をみると、全国計42地点で観測史上最多を更新しているが、このうち9地点を長野県が占めた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飛驒川沿い、岐阜で国道41号の歩道崩落
東谷晃平2021年8月15日 13時43分 前線の停滞により降り続いた雨の影響で、岐阜県下呂市萩原町の国道41号で歩道が崩落した。崩落した現場は飛驒川沿い。中部地方整備局は14日午後5時半ごろから現場付近を通行止めにしている。復旧のめどは立っていない。 国道41号は昨年7月の豪雨でも小坂町付近で約500メートルにわたって崩落しており、先月28日に復旧工事を終えて全線開通したばかりだった。(東谷晃平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大田司令官が願った沖縄への「御高配」 子孫に映るいま
76年前の1945年6月、沖縄の地下に掘られた洞穴で、一人の軍人が自ら命を絶ちました。海軍司令官の大田実さん。残された子や孫は、故人への思いを抱えながらそれぞれの道で「平和」を目指しました。今回は、元海上自衛官の四男や高校教諭をめざすひ孫らが登場します。大田さんが願った沖縄県民への「ご高配」は果たされたのでしょうか。 那覇の街並みや東シナ海が見渡せる沖縄県豊見城(とみぐすく)市の小高い丘で6月13日、旧海軍の慰霊祭が営まれた。だが今年は、コロナ禍のため遺族の姿はなかった。 大田豊さん=2021年7月5日、横浜市西区、岡田将平撮影 76年前のこの日、地下にある司令部壕(ごう)で司令官の大田実氏は自決した。四男の大田豊さん(76)は2年前まで毎年参列してきた。父だけではなく、沖縄戦で亡くなった20万人以上の人たちに向けて手を合わせるためだ。 自決の2カ月前に生まれ、父のことは知らない。戦後、海上自衛官の道を進んだ。自宅には旧海軍関係者が訪れ、母と思い出話をすることもあった。先に自衛官となった兄の落合畯(たおさ)さんもいて、自衛隊は身近だった。 1998年、豊さんが最後の任地として赴いたのは、沖縄県うるま市の沖縄基地隊だった。 沖縄県民斯ク戦ヘリ 遺された戦後 大田中将一家 それぞれの道 初めて沖縄で暮らしてみて、米軍基地に囲まれる現地の負担を肌で感じた。「いい場所は全部基地になっているな」。フェンスで囲まれた米軍基地の中は広々としていた。基地のすぐそばに住宅地が広がる場所もあった。相次ぐ米軍がらみの事件や事故を「怖い」と感じた。ここで暮らす人々の不安を思った。 ご高配と基地問題 大田が願った未来になっているか 司令部壕に実氏の遺族20人以上が集まったのは77年5月のことだった。三十三回忌の節目。遺骨が慰霊塔に納められ、実氏の電文を刻んだ碑が除幕された。 《沖縄県民斯(か)ク戦ヘリ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍、一人だけの追悼式参列 不戦の思い貫く
76回目の終戦の日の15日、東京・日本武道館で開かれた政府主催の戦没者追悼式。新型コロナウイルスの影響で、式典の規模は昨年よりさらに縮小されたが、参列した戦没者遺族は、平和への強い思いを胸に不戦の誓いを新たにした。 参加ためらう気持ちも 追悼式に参列した遺族で最年長の長屋昭次さん(94)は、北海道からただ一人の参加となった。新型コロナの感染リスクを考えれば、参列をためらう気持ちもあったが、「生きている人にできることは慰霊しかない」と、会場から遠く離れた網走市から今年も参列した。コロナ禍以前は例年、北海道から数十人が式典に参列していたという。「さびしい限り。たくさんの人が参列を希望しているので、コロナが済んだら参列させていただきたい」 8歳年上の兄、保さんが亡くなったのは終戦後の45年12月、中国の入院先でのことだ。享年26、肺結核だった。弟思いの兄は生前、「復員したらいい学校に入れてやる」と言ってくれた。だが、武器や食糧を輸送する輜重(しちょう)兵として戦地に赴き、帰らなかった。 長屋さん自身も陸軍の少年飛行兵として従軍した。1945年8月15日の終戦は、朝鮮半島で迎えたという。同じ少年飛行兵には、特攻隊員としてまだ10代で戦死した人たちもいた。「特攻で亡くなった人たちを思えば、私たちに何ができるか」。参列を続けるのは、若くして戦地で命を落とした仲間への慰霊の思いもある。 戦後世代は総人口の8割を超えた。長屋さんはいまの政治家も含め、「どうか戦争だけは絶対に避ける考え方を持っていただきたい」と語りかける。(久永隆一) 帰らなかった杜氏の父 自分たちの「仲間」をつくりたくない――。式典で追悼の辞を述べた兵庫県丹波市の柿原啓志(ひろし)さん(85)は、そんな思いで式に臨んだ。 農家だった父・輝治(てるじ)さんは1944年4月に召集された。同年10月、中国・湖南省長沙市の野戦病院で、35歳の若さで亡くなった。記録には赤痢とあった。 召集がかかったとき、啓志さんは8歳で、父親に関する記憶はほとんどない。父が酒造りをする杜氏(とうじ)として働きに出かけ、家に帰ってきた時にバス停まで迎えにいくと、子どもたちを喜ばせようとお土産に獅子頭などをくれたことは覚えている。 友達が遊ぶのを横目に、父を失った自分は農作業をしなければならず、「なぜ自分だけが」と思うこともあった。20年ほど前、遺族会のグループで中国・湖南省を訪れた。うっそうと広がる森や野原を見て「父はこんなところに来たのか」と涙があふれた。弟は28歳で亡くなったが、母はなんとか元気で暮らしていること伝えた。一緒に訪れた人たちも泣いているのを見て、自分たち「遺族」をつくってはいけないと思った。 現在、兵庫県遺族会の会長を務めているが、「何の遺族会ですか」と尋ねられることもあるという。「高齢化は仕方ないにしても、戦争や戦没者への意識が薄くなっていってはいけない。次の代につないでいくことも訴えたい」。風化への危機感を募らせている。(石川友恵) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】九州北部 大雨の傷痕
2021年8月15日 16時00分 記録的な大雨に見舞われた九州北部。河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れなどの被害を各地でもたらしました。長崎や佐賀、福岡の被災地の15日の様子を写真でお伝えします。16日以降は再び降雨が予想されており、気象庁は引き続き厳重な警戒を呼びかけています。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル