2021年8月2日 12時13分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は、6日の広島の「原爆の日」に競技会場などで選手や関係者に黙禱(もくとう)を呼びかけるなどの対応はしない方針を明らかにした。組織委によると、広島市から国際オリンピック委員会(IOC)に対して、8月6日に選手らに黙禱を呼びかけて欲しいなどと要請があったという。 組織委はIOCの方針として、歴史の痛ましい出来事や様々な理由で亡くなった人たちに思いをはせるプログラムが8日の閉会式の中に盛り込まれていると説明。「広島市のみなさまの思いも、この場で共有してきたい」としている。 広島市の松井一実市長は7月28日付のIOCあての要請文のなかで、「選手や関係者に何らかの方法で被爆の実相に触れていただきたい。選手村などそれぞれの場所で黙禱を捧げることで、心の中で広島での平和記念式典に参加するよう呼びかけていただけないか」としていた。 組織委の方針を受け、広島県原爆被害者団体協議会(坪井直理事長)の箕牧智之(みまきとしゆき)・理事長代行(79)は「平和記念資料館にも来たのに黙禱を呼びかける気持ちになってもらえなかったのは残念。祈りの時間をちょっと設けることは世界の人も反対しないと思う」と話した。 IOCのトーマス・バッハ会長は7月16日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花し、被爆者と面会。広島平和記念資料館を見学した後、「東京五輪・パラリンピックは、より平和な未来への希望の光になると確信している」と訴え、「この地を訪問し、大事な感情を持つことができた。あらゆる人が広島を訪問すべきだ」と呼びかけた。 ジョン・コーツ副会長は同じ日に長崎市の長崎原爆資料館を訪れた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪ボランティアの車、人身事故 「送迎を優先」逃走か
鶴信吾、土舘聡一2021年8月2日 13時32分 東京都内の首都高速で1日夕、東京五輪の大会関係者が運転する乗用車が、複数の車や外壁にぶつかる人身事故を起こしていたことがわかった。警視庁が2日公表した。乗用車は事故後も停止せずに十数キロ走り続け、高速を降りた千葉県内で警察に確保されたという。同庁は道路交通法違反(不申告、救護義務違反)の疑いがあるとみている。 警視庁によると、現場は東京都港区や江東区を通る首都高速11号台場線など。1日午後6時ごろ、大会ボランティアの50代男性=神奈川県=が運転する車が、数キロにわたって外壁や軽ワゴン車、トラックに追突を繰り返した。軽ワゴン車の女性2人が救急搬送された。2人の命に別条はないという。 車にはほかの大会関係者も乗っており、男性は「送迎を優先した」などと説明したという。男性は体調不良を訴えて医療機関で治療を受けており、警視庁は回復を待って事情を聴く。 警視庁によると、大会開幕から1週間(7月23~29日)で、大会関係者が関わった交通事故は都内で50件あまりあり、このうち1件が人身事故だった。一時停止違反や駐車違反などの交通違反は十数件あった。(鶴信吾、土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
薬剤師、元勤務先から抗がん剤を盗んだ疑い「転売した」
2021年8月2日 14時08分 かつて勤務していた薬局から医薬品を盗んだとして、警視庁は、東京都大田区北嶺町の薬剤師野本一定容疑者(43)を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕し、2日発表した。容疑を認め、「転売して投資用マンションのローンの返済にあてた」と話しているという。 荏原署によると、野本容疑者は5月27日午後8時ごろ、東京都品川区の薬局から抗がん剤の「スプリセル」180錠(170万円相当)を盗んだ疑いがある。4月までの約3年間、同店に勤めており、窓口にいた知人の店員に母親の処方箋(せん)を渡し、隙を見て調剤室から薬を持ち去ったという。 野本容疑者は「昨年3月ごろから盗んだ。10回くらいやった」などと供述しているという。この薬局ではこれまでに約1500万円分の医薬品がなくなっており、署が関連を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「いつもと同じ人の量」 宣言初日の大阪、変わらぬ駅前
大阪府と首都圏3県に緊急事態宣言が出された2日の朝、JR大阪駅前では、宣言前と変わらず多くの通勤客が行き交った。 食品メーカーに勤める男性(62)は、堺市から地下鉄などを乗り継いで大阪駅まで来た。「いつもと変わらない人の量だった」。会社は在宅勤務を進めようとしているが、男性は営業回りで在宅を週1回から増やすことは難しいという。学生時代の友人との集まりも予定していたが、「ワクチンが行き渡るまでもう少しの我慢」と話した。 兵庫県尼崎市から通う会社員女性(42)も、通勤客の数は先週と変わらないと感じた。「感染者の急増は分かっていても、宣言に慣れてしまって全く『緊急』という感じがしない」 奈良県王寺町から通勤する会社員男性(38)は8月、予定通り小学5年の息子を海水浴に連れて行くつもりだ。「感染対策をして他の人と接触しないように楽しみたい」と言う。 大阪府は、酒類を提供する飲食店に府内全域で休業を要請する。大阪駅前にいたタクシー運転手の男性(68)は、コロナ前と比べ1日の売り上げが半分になっているが、宣言でさらに減るとみている。「朝の通勤時間帯の客は変わらないと思うが、夜に飲んだ後の客がさらに減って厳しい時期が続く」と話す。 大阪府は4月25日に3回目の宣言下に入り、6月21日に「まん延防止等重点措置」に切り替わり、重点措置が7月12日に延長されていた。今回の宣言が4回目になる。2日は北海道、石川、京都、兵庫、福岡の5道府県に「まん延防止等重点措置」が適用された。(堀之内健史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪ボランティア運転の車、首都高で人身事故 逃走か
鶴信吾、土舘聡一2021年8月2日 13時32分 東京都内の首都高速で1日夕、東京五輪の大会関係者が運転する乗用車が、複数の車や外壁にぶつかる人身事故を起こしていたことがわかった。警視庁が2日公表した。乗用車は事故後も停止せずに十数キロ走り続け、高速を降りた千葉県内で警察に確保されたという。同庁は道路交通法違反(不申告、救護義務違反)の疑いがあるとみている。 警視庁によると、現場は東京都港区から江戸川区にかけての首都高速11号台場線。1日午後6時ごろ、大会ボランティアの50代男性=神奈川県=が運転する車が、数キロにわたって外壁や軽ワゴン車、トラックに追突を繰り返した。軽ワゴン車の女性2人が救急搬送された。2人の命に別条はないという。 車にはほかの大会関係者も乗っており、男性は「送迎を優先した」などと説明したという。男性は体調不良を訴えて医療機関で治療を受けており、警視庁は回復を待って事情を聴く。 警視庁によると、大会開幕から1週間(7月23~29日)で、大会関係者が関わった交通事故は都内で50件あまりあり、このうち1件が人身事故だった。一時停止違反や駐車違反などの交通違反は十数件あった。(鶴信吾、土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
園児死亡の保育園を特別監査 福岡県などが安全管理調査
2021年8月2日 13時44分 福岡県と中間市は2日午前、園児(5)が送迎バスに閉じ込められて死亡する事故が起きた福岡県中間市の認可保育園「双葉保育園」に対する特別監査に入った。県は児童福祉法、市は子ども・子育て支援法に基づく監査。園の運営実態や安全管理体制などを調べ、今後行政指導を行うかなどを判断する。 特別監査は、年に1回の一般監査と異なり、園児の死亡など重大事故が発生した場合に実施される。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人がいない「花の都」にため息 日比谷公園に活気戻るか
川口敦子2021年8月2日 9時23分 平日は周辺のオフィス街から。週末は多彩なイベントに。日比谷公園(千代田区)は、多くの人々が常に行き交う「休みのない公園」だ。 「寂しいですね。こんなに人がいないのは、見たことがない」。園内にあるレストラン「日比谷松本楼」の広報を務める寺内晋(すすむ)さん(41)はため息をつく。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が出ている7月の平日。園内のベンチはがら空きだった。 ♪花の都の 花の都の真ん中で サテ ヤットナ ソレヨイヨイヨイ 盆踊りの定番「東京音頭」でうたわれる「花の都の真ん中」は、この公園を表しているかのようだ。東に丸の内や銀座、西に霞が関、南に新橋、北に皇居。東京音頭の本歌(もとうた)「丸の内音頭」は、日比谷公園が発祥ともいえるものだった。 不況下の1932年、地域を盛り上げようと、商店主たちが丸の内音頭の盆踊りを公園で始めた。戦況の悪化を機に中断したまま長い年月が流れたが、公園の開園100周年の2003年に復活させた。 ライトアップした噴水を中心に、祭りばやしに誘われて、ひとり、またひとりと踊りの輪に加わる。近隣の外資系企業の社員や帝国ホテルの宿泊客ら国際色も豊かで、例年約4万人が訪れる盆踊りに成長した。 松本楼の小坂哲瑯・前会長は、東京五輪の閉会式に盆踊りを採り入れる提案をしていた。企画書を作り、自民党の国会議員らを回る熱の入れようだったが、五輪を見届けることなく、18年に86歳で亡くなった。 コロナ禍で、松本楼の客数は3割程度。年間60回以上ある園内のイベントは、昨年はほとんど開かれなかった。盆踊りも、中止に追い込まれた一つだ。 花の都の真ん中に、活気が戻るのはいつだろうか。(川口敦子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島県北部で震度4を観測 震源は島根県東部M4.3
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夜行バスがトンネルで衝突 新名神高速が一時通行止め
2021年8月2日 10時27分 2日午前3時半ごろ、滋賀県甲賀市土山町山女原(あけびはら)の新名神高速道路下り線の鈴鹿トンネルで、タンクローリーと夜行バスが衝突する事故があった。バスには運転手と乗客計30人が乗っており、けが人はなかった。事故の影響で、下り線が一時通行止めになった。 県警高速道路交通警察隊によると、現場は3車線あり、バスがタンクローリーの後ろに衝突したという。タンクローリーの運転手にもけがはなかった。バスは関東から大阪方面に向かっていた。 この事故でタンクローリーから少量のガソリンが漏れ、三重県亀山市の亀山西ジャンクションと、甲賀市の甲賀土山インターチェンジ間が午前4時15分から8時まで通行止めになった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
セクハラ処分の調教師、免許更新不合格で引退 笠松競馬
荻野好弘、村上潤治2021年8月2日 6時30分 岐阜県笠松町の笠松競馬場で女性厩務(きゅうむ)員らにセクハラを繰り返したとして、競馬を主催する県地方競馬組合から処分を受けた男性調教師がレース参加に必要な免許を更新されなかったことが1日、分かった。免許を交付する地方競馬全国協会(NAR)は同日、ホームページでこの調教師を「引退」とした。 NARや組合によると、調教師免許は1年更新で筆記試験と面接で審査。笠松競馬の場合、7月末まで有効の免許を更新するため調教師16人が5~6月に試験を受け、この男性調教師だけが不合格になった。 この調教師をめぐっては、別の調教師と騎手らの馬券購入問題を調査していた第三者委員会に対し、複数の女性厩務員がセクハラの被害を申告。今年4月に調教停止90日の処分が科されていた。 NARは不合格の理由を公表していないが、「処分も合否判断の要素の一つ」(広報課)と取材に答えた。組合は7月31日まで笠松競馬所属の調教師としてホームページで紹介していたが、1日に抹消した。 第三者委の報告書によると、組合やNARは2018年、男性調教師にセクハラの「注意書」を交付し、調教師は二度としないとの「誓約書」を出した。だがその後も、競馬場内で女性厩務員らの体を触ったり密着したりし、ひわいな言葉も発したという。調教師はセクハラを否定したが、第三者委は「長期にわたって常態化し、悪質性は高い」と認定した。 女性厩務員の一人は「組合に被害を訴えても事実上放置され、周りにいた人にも見て見ぬふりをされた」と取材に話した。セクハラを見たという調教師は「ベテランの先輩で注意できなかった」と話した。 免許が更新されなかった調教師は取材に対し、「セクハラ行為は全くしていなかったが、NARの(不合格の)決定は受け入れる」と答えた。 笠松競馬では昨年8月と今年4月、競馬法に違反する馬券購入などを指摘された調教師と騎手の計12人が免許を更新されなかったり、取り消されたりした。(荻野好弘、村上潤治) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル