自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部が「志帥会」(二階派)会長の二階俊博・元党幹事長や、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者らから、任意で事情聴取したことが、関係者への取材でわかった。 関係者によると、二階派では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分を、派閥の政治資金収支報告書に収入として記載していなかった疑いがある。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)罪の時効にかからない2018~22年の5年間で、総額は1億円を超えるという。 ノルマ超過分は議員側にキックバック(還流)する運用で、還流分は派閥の支出として記載し、議員側も寄付収入として計上していたとされる。 議員がノルマ超過分を派閥に納めない場合もあり、派閥の収入に記載されていないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川県志賀町で震度6弱観測 マグニチュード4.4、津波の心配なし
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【速報中】石川県で震度6弱観測、官房長官「重大な影響認められず」
1月1日夕に起きた能登半島地震。被害の深刻な地域を中心に、道路やライフラインの途絶が続いています。タイムライン形式でお伝えします。 ■■■1月7日■■■ 00:45 震度6弱、官房長官「重大な影響が認められない」 石川県志賀町で6日深夜に震度6弱を観測したとの気象庁の発表について、林芳正官房長官は首相官邸で記者団に「現地からの報告を総合的に判断した結果、重大な影響が認められないとの結論に至った」と述べた。「厳しい状況が続いているが、安全第一で引き続きお願いしたい」とも強調した。 ■■■1月6日■■■ 23:20 石川県志賀町で震度6弱 気象庁によると、6日午後11時20分ごろ、能登半島沖を震源とする地震があった。石川県志賀町で震度6弱、七尾市、輪島市、中能登町で震度3を記録した。震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・4と推定される。この地震による津波の心配はないという。 16:30 石川の死者126人に 安否不明者は210人 石川県は6日午後4時時点で、県内の死者が126人になったと発表した。 県によると、死者は輪島市で69人、珠洲市で38人、穴水町で9人、七尾市で5人、志賀町と能登町で各2人、羽咋市で1人。行方不明者は珠洲市で1人となっている。地震が原因とは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は210人という。 金沢地方気象台によると、7日は気温が急激に下がり、夕方から8日午前にかけて、加賀・能登ともに大雪になる見込みという。 13:30 金正恩氏から見舞いのメッセージ 林芳正官房長官は記者会見で、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記から岸田文雄首相に宛てて、能登半島地震の被災者らへのお見舞いのメッセージが6日に届いたと発表した。北朝鮮としてはまれな対応とされ、林氏は「感謝の意を表したい」と述べた。 北朝鮮の最高指導者から日本の首相に宛てた過去のお見舞いメッセージについて、林氏は「1995年の阪神淡路大震災に際しては(当時の)姜成山(カンソンサン)首相から送られたと承知しているが、2011年の東日本大震災を含め、近年の例は承知していない」とした。 林氏は「各国・地域からお見舞いのメッセージを受け取っており、日本政府として感謝している」と説明。「政府としては目下、被害に遭われた方への対応に全力で取り組んでいる。各国首脳からのメッセージの逐一に際して返信等は現時点では行っていない」とした。 12:25 岸田首相、激甚災害の指定も「視野に入る」 「被害の甚大さ、大きさを強く感じている」。岸田文雄首相は、能登半島地震での死者が100人に上ったことを受け、首相官邸で記者団にこう述べた。「被災地のみなさまが元の暮らしを早期に取り戻せるよう、私自身、先頭に立って取り組みを続けなければならないと強く感じている」とも語った。 自治体が行う復旧事業への国庫補助率を引き上げる「激甚災害」の指定については、「被害の規模から見て指定が視野に入る」とした上で、「被害状況調査を速やかに進め、迅速に対処したい」と述べた。 11:50 自衛隊400人増、5400人態勢に 木原稔防衛相は、被災地で活動する自衛隊員を5日から400人増やし、約5400人態勢とすると発表した。記者団に「避難生活が長期化している。被災者に寄り添った生活支援活動を強力に推進するため、さらに部隊を増強させる」と述べた。 木原氏によると、自衛隊は給水・給食支援のほか、携帯電話の通信環境の改善のため、通信事業者の輸送支援もしている。6日は人員捜索犬12匹、航空機約30機、艦艇9隻も活動するという。在日米軍からの支援の申し出については「現時点では(各国の支援は)一律に受け入れていない」と説明。今後は現地のニーズを踏まえて、受け入れを検討する考えを示した。 11:30 石川県内の死者100人に 石川県は6日、死者が100人になったと発表した。県内は6日から8日にかけて大雨や大雪、強風など天候の悪化が見込まれる。土砂災害の恐れや交通障害、気温低下による被災者の健康への影響が懸念されている。 県によると、6日午前11時半現在で、死者は輪島市で59人、珠洲(すず)市で23人、穴水町8人、七尾市5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋(はくい)市で1人。地震のためとは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は輪島市139人、珠洲市50人、穴水町11人など計211人。 【動画】能登半島地震の前後に撮影された石川県の衛星写真=ロイター、MAXAR TECHNOLOGIES 10:20 岸田首相「みなし避難所」活用を指示 ホテルや旅館を自治体が借り上げ 岸田文雄首相は非常災害対策本部会議を首相官邸で開き、被災地から離れた場所への避難を希望する被災者に対応するため、ホテルや旅館などの空室を自治体で借り上げる「みなし避難所」の活用を図るよう関係閣僚に指示した。 孤立地域の早期解消に向け、石川県が管理する国道249号については、国が県に代わって道路の緊急復旧工事にあたる方針を説明。自動車専用道路「のと里山海道」については、緊急輸送ルートの確保のため、交通規制を実施する方向で県と調整していることも明らかにした。首相は「避難所のみなさまは冬の寒さも加わり、厳しい日々を送っている。避難所の環境改善にも一刻も早く取り組んでほしい」と述べた。 10:00 石川県は6日、災害ボランティア受け付けの窓口になるホームページを開設した。被災地では救命活動やライフライン復旧作業が続けられており、被災地に電話などはせず、ボランティア参加はこのホームページを通してほしいと呼びかけている。 希望者は同ホームページで事前登録し、後日届いた活動依頼メールで活動日を仮予約。当日、仮予約したボランティアセンターに行く。詳しくはホームページ(https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/)で。 10:00 石川県内の死者98人、避難者は3万1千人 石川県は6日午前8時時点で、県内で98人の死亡を確認したと明らかにした。 県によると、死者は輪島市で59人、珠洲(すず)市で23人、穴水町6人、七尾市5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋(はくい)市で1人。行方不明者は珠洲市で1人、地震のためとは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は211人。重軽傷者は516人。避難者数は約3万1千人という。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川・珠洲の倒壊家屋で90代女性を124時間ぶり救出 容体は安定
【動画】倒壊家屋の下敷きになっていた女性2名が発見された=田辺拓也撮影 最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県珠洲市正院町で6日午後8時20分ごろ、警視庁特別救助班と福岡県警特別救助班などが、倒壊した家屋の下敷きになっている女性2人を救助した。約124時間ぶりの救出とみられる。 警視庁や石川県警によると、うち1人は90代女性で、呼びかけに応じたほか、手を触ると温かく、脈がある状態で発見された。市総合病院に搬送され、容体は徐々に安定してきたという。もう1人の40代女性は心肺停止の状態で見つかった。 説明では、市内の避難所で聞き込みをしていた福岡県警の警察官が、「倒壊した家屋に取り残されている可能性がある」「手が見える」との情報を得た。1階部分が倒壊した2階建て家屋の中を警視庁などと確認したところ、がれきに挟まれている女性2人を発見。6日昼ごろから救出に当たっていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「痛恨の極み」福岡県警本部長 警部補傷害致死事件で臨時署長会議
福岡県警田川署地域3課の広瀬守隆警部補(57)が傷害致死容疑で逮捕されたことを受け、県警は6日、臨時の署長会議を開いた。岩下剛本部長は署長ら約130人に「県民の信頼を大きく裏切り、昼夜を分かたず真摯(しんし)に取り組む警察職員への背信行為」と述べた。 岩下本部長は訓示で、事案について「警察官が実の妹に傷害を追わせ死亡させる事件の容疑者となったことは痛恨の極み」と指摘。県警に厳しい批判が集中しているとし、「週末に臨時の会議が開催された意味をしっかり受け止め、最前線で地道に活動している職員との積極的なコミュニケーションを確保し、温かみのある働きやすい職場づくりや職場の士気の高揚を図ってほしい」と訴えた。 県警では昨年、飲酒運転や覚醒剤使用、保険金の不正請求詐欺、交通違反取り締まりの虚偽文書作成など、懲戒免職や停職処分される不祥事が相次いだ。(鈴木優香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
妻と子がいた家に土砂、今も行方分からず 「どうか無事で」願う父
【動画】11人が行方不明の土砂崩れ現場=関田航、平野真大撮影 能登半島地震で最大震度6強を観測した石川県穴水町。町役場の南東1キロほどの山あいの住宅地では住宅4軒が土砂に埋もれた。5人が死亡、計11人の安否が分からず、救助活動が続いている。 親戚一同が集まった元日のだんらんは、突然の揺れで一変した。土砂にのまれた家屋を前に、涙を流す男性の姿があった。金沢市の寺本直之さん(52)。ここは、妻弘美さん(53)の実家だった。 年末年始は例年、妻の両親宅に集まり、新年を迎えていた。東京近辺で働く長男と次男、それに三男や長女と4人の子どもがそろうにぎやかな場。ただ、今年は寺本さんは仕事で参加できなかった。 1日の地震直後から、家族とは連絡が取れなくなった。それでも「電波状況が悪いからだろう」と思っていた。 だが、3日にインターネットの地震関連のニュースで、見覚えのある光景を目にした。倒壊した妻の実家。「頭が真っ白になった」 穴水町役場に確認すると、倒… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ドコモ・KDDI、船上基地局の運用開始 輪島の沖合から電波届ける
能登半島地震によって石川県の一部で通信障害が続いていることを受け、携帯大手のNTTドコモとKDDIは6日、船上から電波を飛ばす「船上基地局」の運用を共同で始めた、と発表した。陸路での機材の搬入が進まず復旧が困難な輪島市の沿岸エリアに電波を届け、一部地域では携帯電話サービスが回復した。 船上基地局は、NTTグループ会社の海底ケーブル敷設船に、ドコモとKDDIの基地局設備を設置している。輪島市の沖合1・7キロ付近に停泊した船上から電波を飛ばし、基地局から数キロのエリアをカバーできるという。 両社は2020年、頻発する災害などに備え、連携協定を結んだ。共同で船上基地局を運航するのは、今回が初めてだ。 ソフトバンクも同日、輪島市内で「ドローン基地局」の運航を始めた。上空に停留させたドローンから半径数キロに電波を届けるものだ。地上の給電装置から有線で電力を供給することで、長時間利用できるという。(松本真弥) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「孤立集落」で孤独感を増す避難者たち 「自分の状況が分からない」
能登半島地震では、道路の寸断による孤立状態が各地で続く。石川県が「孤立集落」と公表する地区に5日午後、記者2人が入った。避難所近くで6日朝まで車中泊しながら、身を寄せる人たちの声を聞いた。 向かったのは輪島市東部の町野地区。迂回(うかい)路となった県道はいたるところに亀裂や陥没があった。道沿いは倒壊したままの民家が並ぶ。 約300人が避難する東陽中学校にたどり着いたのは午後4時ごろ。付近の家屋の倒壊は一段とひどく、瓦や柱、生活用品などが散乱していた。 惣田登志樹さん(71)の自… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川勝知事が9県1市の被災地支援会議を欠席 県幹部代理で本人は行事
静岡県の川勝平太知事が4日、能登半島地震を受けて開催された北信越や東海など中部9県と名古屋市の連絡会議を欠席し、政財界の要人らが一堂に会する地元メディア主催の「新年のつどい」に参加していた。静岡県以外の県や市は知事や市長本人が出席していた。 中部9県と名古屋市は災害発生を想定した応援協定を結んでおり、物資の提供や人員の派遣などの連絡調整にあたっている。今回の会議は1日に発生した能登半島地震を受けて幹事の三重県が呼びかけ、オンラインで開催された。川勝知事は「つどい」に出席するため一時県庁を離れ、代理出席者で対応した。 会議は東日本大震災を経験した全国知事会長の村井嘉浩・宮城県知事も参加。石川県の馳浩知事が冒頭「石川県を助けてください」と訴え、出席した首長らは石川県を重点支援先とする方針を確認した。代理出席した静岡県の黒田健嗣・県危機管理監は発言を求められる場面はなかった。 川勝知事はこの会議の前に開かれた記者会見で、石川県穴水町を拠点に被災地に寄り添い、長期的に支援に取り組む方針を表明。同日の仕事始め式でも幹部職員に「ひとごとではない」と訴えたばかりだった。 県によると、知事の公務を所管する知事戦略局が「別の予定がある」として災害対応にあたる危機管理部に代理出席を要請したという。県幹部は「会議の代理出席は認められており、対応に問題はなかったと認識している」と話す。 一方、「先約」を優先した判断は今後、県議会で新たな火だねになる可能性もある。議会対応や県民の苦情対応に追われる中堅職員の一人は「自身の行動や発言にもう少し気を配ってほしい」とこぼす。 川勝知事は経済史の研究者から知事に転じて現在4期目。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで有権者の支持を集める一方で、その言動をめぐって物議をかもすことも少なくない。2021年の参院補選の応援演説では、対立候補が首長を務めた自治体について「コシヒカリしかない」と発言したことが問題視され、県議会が辞職勧告決議案を可決したこともある。(床並浩一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「人とつながること大切」 帰省先や旅行先で被災した人たちに聞いた
元日に能登半島を襲った地震では帰省先や旅行先で被災した人も多い。知らない土地で災害に遭う可能性は誰にでもある。実際に被災した人たちはどう避難したのか。 金沢市の林由美子さん(60)は、珠洲市上戸町の山沿いにある旅館に15人ほどのグループで滞在中、地震に遭った。 再び激震が来たら旅館が孤立するかもしれない――。車に分乗して消防署に移動し、車内や署内で翌朝までしのいだ。 林さんは目が不自由で、左目… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル