2021年7月18日 19時38分 18日午後0時40分ごろ、東京都奥多摩町留浦の国道411号で、「土砂崩れで車がUターンしている」と110番通報があった。道路脇の斜面が数十メートルに渡って崩れ、道路をふさいだ。 警視庁や同町によると、バイクを走行していた30代男性が土砂付近で転倒し、肩を負傷した。土砂崩れの影響で、周辺では停電や携帯電話の不通が起きたという。現場は通行止めになっており、同庁などは、ほかにけが人がいないかを調べている。 気象庁によると、同町の観測点では16日以降、1時間に0・5ミリ以上の雨は観測されていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人口3100人の福岡・赤村 ワクチン2160回分廃棄
福岡県赤村は18日、新型コロナウイルスのワクチン2160回分を廃棄すると発表した。保存温度が適正でなかったと判断した。村の全人口は約3100人。村によると、65歳以上の1124人が2度の接種を終え、15日には40~64歳の人ら180人が1回目を終えたが、17日以降は中止にした。 村によると、ワクチンは接種会場の村保健センターの機材室にある冷蔵庫に17日午後の接種で使う予定だった174回分を、冷凍庫には1986回分を保管。17日正午ごろ、冷蔵庫内の温度が20度に、冷凍庫内が4度になっているのをスタッフが確認したという。 冷蔵庫で保管する適正温度は5度。冷蔵庫で解凍した場合は2~8度の状態で1カ月保存できるとの国の指針がある。冷凍庫の設定温度は零下75度のため、田川薬剤師会と協議したが、使用は望ましくないと判断。すべての廃棄を決めた。冷凍庫も冷蔵庫もコンセントが外れかかっており、差し込みが不十分だった可能性があるという。 5月に始まった集団接種では65歳以上の約1270人のうち1124人が2度の接種を終えた。15日からは40~64歳の人らを対象にした接種を始め、15日に180人分を終えたが、17、18日に予定していた計480回分は中止。村の担当者は「接種を心待ちにしている住民に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と話した。(遠山武) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岸防衛相「引き続き人命救助」 熱海市の土石流現場視察
2021年7月18日 19時53分 岸信夫防衛相は18日午後、静岡県熱海市の土石流が起きた現場や自衛隊の宿営地などを視察した。視察後、記者団に「関係省庁、自治体と密接に連携し、いまだ安否不明の方々の人命救助に引き続き対応して参りたい」と語った。 防衛省によると、3日の災害発生時からのべ6千人超の自衛官が現場で活動。この日も現場に約340人、重機14両を投入して人命救助活動を行った。 岸氏は熱海市内の宿営地で隊員が寝泊まりをするテントも視察した。担当者によると、テント内に通常4人分のベッドが設置可能だが、新型コロナウイルス対策のため2人分に絞り、ビニールの間仕切りをぶら下げているという。 岸氏は「新型コロナ対策や暑さ対策を講じつつ、隊員の活動基盤が確保されている」と語った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「獺祭×エヴァ」銀座でコラボ 酒好きキャラの部屋再現
純米大吟醸の「獺祭(だっさい)」を醸造する旭酒造(山口県岩国市)が東京・銀座で、アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボ企画を開催している。24日まで。 旭酒造の直営店「獺祭ストア 銀座」の外観は現在、エヴァンゲリオン公式フォントで装飾中。「獺祭補完計画」と題し、店内の一角には酒好きのキャラクター、葛城ミサトの部屋を完全再現している。 机の上や冷蔵庫には大量の缶ビールとミルクコーヒー、棚には獺祭の瓶が並び生活感たっぷり。「ちょっち散らかっている」部屋となっている。訪れた客はミサトになりきって写真を撮ることができる。 ミサトの部屋には獺祭のほか… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:231文字/全文:507文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バッハ会長歓迎会を開催 「やめろ」会場前では反対デモ
野村周平、斉藤佑介2021年7月18日 21時26分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は18日、東京・迎賓館で国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長らを歓迎する会を開いた。橋本聖子会長のほか、菅義偉首相や小池百合子都知事ら約40人が出席した。 歓迎会はコロナ禍を考慮して飲食せず、規模も当初から縮小して開催された。緊急事態宣言下での開催について橋本会長は「十分な対策を取っているので、予定通り開催させて頂きたい」と理解を求めていた。 一方、迎賓館前では「私たちは歓迎しない」「不要不急のパーティーやめろ。不要不急の五輪はやめろ」「バッハは帰れ」とのシュプレヒコールが響いた。 数十人による東京オリンピックの反対デモが「五輪中止」のプラカードを掲げ、迎賓館に向かって声を上げた。参加した60代女性は「コロナにかかわらず、この五輪は問題だらけ。開会式の演出に関わる小山田圭吾氏のいじめ問題も明らかになった。中止しかない」。 迎賓館前を散歩していた近所の会社員男性(43)は「コロナ禍で我慢する人も多いときに、歓迎会はちょっといただけない。反対デモの言う気持ちも分かる」と話す。 この1年、取引先の中にはコロナで倒産した会社もある。「アスリートに罪はない。ただ誰もお祭り気分になれない。観客のいない花火を見るようでもう少し延期できればよかったのに」と話した。(野村周平、斉藤佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪「不自由展」、混乱なく閉幕 津田氏「意味大きい」
笹川翔平、武田肇2021年7月18日 18時30分 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で一時中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を集め、大阪市内で開かれていた「表現の不自由展かんさい」は18日、3日間の会期を終えて閉幕した。会場の外では連日、街宣車による抗議活動があり、中止を求める脅迫文が送りつけられるなどしたが、大きな混乱はなかった。 閉会後、実行委員会が「多くの市民が自発的に支援に駆けつけ、大阪で表現の自由を守れた」とあいさつした。展示会には期間中延べ約30人の弁護士が待機し、会場の外で約100人の市民が「表現の自由を守れ」といったプラカードを持って立った。一方で、嫌がらせを警戒し、実行委は最後までメンバーの実名公表を見送った。新型コロナ対策もあって整理券を配り、鑑賞できたのは1300人だった。 18日、会場には「あいちトリエンナーレ2019」で芸術監督を務めたジャーナリストの津田大介氏も駆けつけ、取材に「『不自由展』が完全な形でできたのは大阪が初めてで意味は大きく、暴力や脅しで表現の自由をつぶせないという全国の先例になる」と話した。 会場となっている大阪府所有の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)が事前に抗議が相次いだことを受け、利用承認をいったん取り消したが、大阪地裁と大阪高裁が実行委員会に会場の利用を認め、最高裁で司法判断が確定した。会場宛てに脅迫文や不審物も届いたが、施設の休館や会期の中断はなかった。(笹川翔平、武田肇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性犯罪加害者の更正支援団体代表を逮捕 強制性交の疑い
2021年7月18日 18時40分 SNSで知り合った女性に性的暴行を加えたとして、大阪府警は18日、強制性交等容疑で、大阪市旭区太子橋の団体職員、松本学容疑者(48)を逮捕したと発表した。「誓約書を書いてもらいプレイしただけだ」と容疑を否認しているという。逮捕は17日付。 刑事特別捜査隊によると、容疑者は性犯罪加害者の更生支援をうたう一般社団法人「さなぎの樹」(大阪市)の代表理事。団体のものとみられるホームページでは「性暴力加害からの回復を目指す人々が集まる治療共同体」と団体を紹介していた。 同隊によると、松本容疑者は7月8日、府内の20代の女性を「個人情報をばらす」などと脅迫した上で、性的暴行を加えた疑いがもたれている。 松本容疑者はマッチングアプリ上で「うずしお先生」と名乗り、援助交際を申し込むメッセージを女性に送っていた。女性が返信すると、免許証などの写真のほか、裸の自撮り画像を送らせていたという。また、自身を「先生」と呼ぶように求め、「私は自分の意思で先生にお仕えする性奴隷で、いかなる性的行為も完全同意である」などと書かれた誓約書を女性に送り、署名押印させていた。 女性から誓約書を受け取った後、「個人情報と裸の画像もある」と女性を脅迫し、性的暴行を加える様子を撮影していたという。女性が都島署に相談したことで事件が発覚した。 2019年夏ごろから、マッチングアプリ上で「うずしお先生」を名乗る人物から性的暴行を受けたとの相談が少なくとも7件確認されているという。被害相談は都島署(06・6925・1234) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
段ボールハウスから見えた五輪のひずみ 消えた264人
コロナ下で迎える東京五輪の開幕まで、あと5日。その社会を路上から見つめる人たちがいる。 週末の東京都庁周辺は、にぎわっていた。ベビーカーを押す家族連れやカップルたち。都庁内のワクチン接種センターへ足早に向かう人もいる。 にぎわいのすぐ近く。庁舎を結ぶ通路の真下にさしかかると、周囲はトンネルのように薄暗くなる。そこには、ブルーシートや段ボールハウスが5メートルほどの間隔で続き、路上生活者たちが横になっていた。高齢の男性ばかりではない。女性や若い人もいる。頭上には五輪マークの旗が揺れる。 2年前の転機、路上生活まであっという間 近くで寝泊まりするようになって1カ月の男性(62)は8日、都職員とみられる男性から「道路管理の支障となっているので撤去してください」と書かれた紙を手渡された。期限は21日。「五輪関係のイベントがあるから」と説明されたという。開会式がある23日、都庁では聖火リレーのイベントが実施される予定だ。男性は「どこに行けばいいのか」と語った。 10歳のころに上京し、中高はサッカー部だったという。高校卒業後にトラック運転手となり、各地を走り回った。2016年のリオデジャネイロ五輪の閉会式で、安倍晋三首相がマリオの格好で出てきたパフォーマンスは都内のアパートで見た。「次は東京か」。胸が躍った。 2年ほど前、人間関係のトラ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:814文字/全文:1392文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
息子と仲間に捧げた鶴 高橋喬造さん 京アニ事件2年
36人が亡くなった京都アニメーションの放火殺人事件から18日で2年がたった。京都市伏見区の現場跡で営まれた追悼式では、約400羽の折り鶴が手向けられた。息子の高橋博行さん(当時48)を亡くした父、喬造(きょうぞう)さん(78)が「安らかに眠ってほしい」とこの1年、毎朝折り続けた。 息子の高橋博行さんを思い毎日折ってきた鶴を手に取る喬造さん。ほかの犠牲者35人に向けた折り鶴も添えてあった=2021年7月5日、神戸市須磨区、高木智也撮影 「寂しいのと会いたいのと、それだけやわ。それに、いまだにひょっと帰ってくる気がしてね」 喬造さんは7月初め、記者にこう語った。 この2年間、博行さんへの思いが薄れたことはない。「まだ夢もあっただろうし、やりたいこともあっただろう。もっといろいろな話をしておけばよかった」 神戸市出身の博行さんは19… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1005文字/全文:1300文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
少額の検査水増しか 近畿大元主任教授 詐欺容疑で送検
2021年7月18日 15時05分 近畿大医学部法医学教室の元主任教授、巽(たつみ)信二容疑者(66)=詐欺罪などで起訴=が大阪府警から国費の司法解剖検査料約5千万円をだまし取ったとされる事件で、巽容疑者らが解剖に採取した標本の数を水増しした疑いがあることが、捜査関係者らへの取材でわかった。府警は、不正が発覚しにくいように少額の詐取を重ねたとみている。 府警は18日、2015年4月~21年3月に解剖の検査料を水増ししたり、架空請求したりして府警から計約5千万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で巽容疑者を大阪地検に送検した。 捜査関係者らによると、水増し請求があったのは解剖に伴う組織学的検査。遺体から採った組織材料を染色し、プレパラートに載せて標本をつくり、顕微鏡で病変などを見つける。 近大法医学教室ではほぼすべての解剖で1回あたり数十点の標本を採取していた。標本は再検証などのため解剖後も保存され、帳簿に記録されていたが、同教室が府警に報告し、検査料を請求した標本の数は、教室の帳簿上の数より多かったという。ほとんどの解剖で数個程度多く標本を採取したことにして、府警に報告していたとみられる。 15年度以降、教室は毎年約3千~6千点の標本をつくったとして府警から検査料約1300万~3千万円を得ていた。一部が虚偽だったとみられている。 捜査関係者によると、府警への虚偽の報告書は、教室の別の男性が巽容疑者の指示で関わっていたとみられる。府警は水増し請求への関与について調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル