2021年7月8日 17時06分 【動画】中国地方では大雨が降り続いており、広島県内各地でも土砂災害警戒情報が発表されている=佐藤岳史撮影 中国地方の大雨の影響で、JR西日本によると、山陽新幹線は8日午後3時20分ごろから下りが博多―新大阪間、上りが博多―広島間で運転を見合わせた。同5時からは上下線とも広島―小倉間で運転を見合わせている。 山陽新幹線は午前6時半ごろから一時運転を見合わせ、同11時50分に運転を再開したが、広島県内の雨量計が規制値を超えたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ワイン酵母使った日本酒完成 旭川の酒蔵で若手が試み
井上潜2021年7月8日 17時30分 北海道旭川市の老舗酒蔵・高砂酒造の若手蔵人たちが、ワイン酵母を使った日本酒「純米酒 若蔵(わかぞう) 2021」を完成させた。甘さと酸味のバランスと香りの良さが特徴で、冷やで飲むのがおすすめだという。1700本限定で、16日から直売店や道内の小売店で販売される。 日本酒の魅力を若い世代に伝えようと、「若蔵 WAKAZO KURA Challenge」と題して、同酒造の若手たちが2017年から始めたプロジェクトの第5弾。今年は、高砂酒造としては初めてとなるワイン酵母を用いた純米造りに挑戦した。酒米は道産の「彗星」を使った。 メンバーは、中山仁美さん(30)と片田千香子さん(34)、石井佑樹さん(36)、執行(しぎょう)雅顕さん(39)。「型にはまらないお酒を造りたかった。ワイン酵母は温度調整が難しく、アルコール度数と味の良さを両立させるのに苦労した」と石井さん。執行さんは「ワイングラスで冷やして飲んで欲しい」と話した。 720ミリリットル瓶で税別1450円。問い合わせは高砂酒造(0166・23・2251)へ。(井上潜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
年配女性の一言にモヤモヤ 学生がジェンダー考える企画
女の子は大学に行かなくていいの?――。自身のふとした経験をきっかけに、日本のジェンダー格差の現状に疑問を持った高校生が10日、女性起業家を講師に招いたワークショップをオンラインで行う。ジェンダー問題の解決には、女性起業家を増やすことが必要だと考えた。 北九州市八幡西区の私立自由ケ丘高校3年生、上甲真里花さん(17)は高校入学後、登校中の電車内で隣に座った年配の女性から話しかけられた。将来について問われ、「大学に行きたい」と答えた上甲さんに対し、女性は「女の子は大学にいかなくてもよい。高校を卒業したら働いたほうがいい」と言ったという。 何げない世間話だったが、「なんとも言い表せない気持ちになった」と上甲さん。それまで、ジェンダーの問題について、知ってはいたがあまり問題視したことはなかった。女性の口調に批判の色はなかったが、「なぜそんなことを言われなければならないのか」と、心中は疑問でいっぱいになった。 そんなやり取りに突き動かされ、海外と日本のジェンダーギャップ指数の比較など、ジェンダーをめぐるデータから調べ始めた。2019年発表の日本の指数は、世界153カ国のうち121位(21年は120位)。育休取得率の男女比、政治家ら要人の失言の数々――。調べれば調べるほど、日本の置かれた状況に落胆した。 ジェンダー問題に詳しい識者や女性経営者らにも話を聞いた。企業の採用時点で女性の割合が少ないことや、女性は管理職につく前に退職したり、働きにくい職場で管理職になることをためらったりする現状があることを知った。 調べる中で、社会で活躍する女性、特に女性起業家を増やすことが解決の糸口になるのではないか、と考えた。女性が企業のトップに就けば、女性の働きやすい職場環境を整え、女性の雇用や管理職への登用も増える。活躍する女性起業家が増えることで、政治にも影響を与えられるのではないか――。 上甲さんは、シングルマザーの家庭で育ち、仕事と子育て、家事で大変な母の姿を目の当たりにしてきた。女性活躍社会の途上にある今の日本では、シングルマザーなど頼れる人がいない人ほど起業して欲しいと思う。起業をすれば、自身の裁量で働けると考えるからだ。 北九州市の一般社団法人進路指導・キャリア教育支援機構の力も借り、女性起業家を増やす第一歩として今月10日、高校生や大学生、起業に興味のある主婦らを対象にしたオンラインワークショップを開く。子育てしながら起業した熊本の女性(37)を講師に招き、起業のメリットやデメリットを話してもらった後、グループに分かれて議論や意見交換をする予定だ。 「社会で女性が活躍する姿が当たり前になれば、一人ひとりの意識も変わり、私のような思いをする人はいなくなるはず」。上甲さんはワークショップを終えれば、受験勉強に専念する予定だが、大学でもジェンダーについて学び、国連で働いたり起業したりして、ジェンダーギャップのない社会をつくる夢を描く。 ワークショップの参加料は高校生無料、大学生千円、大人2千円。問い合わせは法人内の事務局(050・1186・8595)へ。(城真弓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海土石流、死者2人の身元判明 安否不明は22人に
2021年7月8日 14時30分 静岡県熱海市で起きた土石流で、県は8日午後、いずれも熱海市網代の天野稲子さん(85)と天野初(はじめ)さん(56)の死亡が確認されたと発表した。土石流の死者は7人で、身元が判明したのは5人となった。 県によると、2人は7月6日に死亡が確認された。2人の名前は県が公表した安否不明者のリストに含まれていた。残る安否不明者は22人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
貧困を見せ物に? 炎上した釜ケ崎のPR、背景には何が
日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区の「あいりん地区」(通称・釜ケ崎)。大阪市がこの春、釜ケ崎を含む新今宮駅周辺を「新今宮ワンダーランド」と名付けて、地域のイメージ向上や来訪客の増加を目指すPR事業を始めたところ、ネット上で「ホームレスを見せ物にするのか」といった批判が相次ぎ、「炎上」状態となった。 PR事業を始めた背景には何があるのか。西成区のまちづくりの有識者委員を務め、PR事業に意見を求められたという白波瀬達也・関西学院大学准教授(42)=福祉社会学=と街を歩き、同様に事業へ意見を寄せた地元の人たちに話を聞いた。 【動画】釜ケ崎などの一帯をPRする大阪市の事業「新今宮ワンダーランド」。その現場を歩いた=西田理人撮影 かつてあふれた野宿者は 6月上旬、大阪市南部の新今宮駅。構内の階段を下りて駅の南側に出ると、雨にぬれた釜ケ崎の街があった。 身一つでやって来ても、日雇いの仕事があり、簡易宿泊所で安く寝泊まりができる。様々な事情を抱えてたどり着く人たちも懐深く受け入れてきた街だ。1966年、行政によって「あいりん地区」と呼ばれるようになった一方で、釜ケ崎という通称も使われ続けている。 白波瀬准教授が釜ケ崎の現地調査を始めたのは、2003年。当時の新今宮駅前には「野宿者が暮らすブルーシートの小屋が、びっしりと立ち並んでいました」と振りかえる。 しらはせ・たつや 79年生まれ、奈良県出身。社会学者。関西学院大学人間福祉学部准教授。03年から、釜ケ崎の研究を開始。07~13年、西成区内の施設でソーシャルワーカーとして活動。18年度から、西成特区構想の有識者委員。著書に「貧困と地域」(中公新書)など。 バブル崩壊後、建設現場での日雇いの仕事が激減。90年代後半には、野宿者があいりん地区だけで千人に達したというが、いまは小ぎれいなホテルなどが建ち、駅前に当時の面影はない。 厚生労働省が2000年代に2度の通知を出し、生活保護を受けられるようになった野宿者の多くが、簡易宿泊所を転用した福祉アパートなどに移っていったのだという。 白波瀬准教授は「野宿者が集まる駅前の光景は注目を集め、盛んに報道もされていました。いまでも当時のイメージが残り、街の変化が世の中に伝わっていない面もあるかもしれません」。 駅前の車道を南側へ渡ると、地上13階建ての「あいりん総合センター」が目の前にそびえる。日雇いなどの仕事をあっせんする労働施設、医療施設、市営住宅などが集まり、釜ケ崎の象徴とも言われる場所だ。 70年に開設された建物の耐震性に問題があるとして建て替えが決まり、現在は閉鎖されている。 建物の周囲には段ボールや廃材などが積み上げられ、「みんなで団結だ!!」と書かれたボードも。軒下で野宿を続けながら、建て替えに反対している人たちもいる。 労働者の街から、福祉の街へ 建物内に入っていた労働施設「西成労働福祉センター」が、すぐそばの鉄道高架下に仮移転していると聞き、案内してもらった。 同センターの近くに駐車したワゴン車のフロントガラスに目が留まった。「一般土工 1万円」といった雇用条件が書かれた紙が貼り付けてある。働き手を求める業者の車だ。 同センターは、業者の求人情報を取りまとめて、日雇い(現金)の求人の場合は、月~土曜の午前5時から労働者に紹介している。労働者は電光掲示板の表示で条件の合う仕事を見つけ、車で乗りつけている業者と話がまとまれば、すぐに働きに出られる仕組みだ。 雨が降り続くこの日、センターの中には、床に横になって休む中高年の男性たちの姿が目立った。 白波瀬准教授は「釜ケ崎は高度成長期からバブル期まで、日本経済に欠かせない労働力の供給地でした。大阪万博の会場や瀬戸大橋の建設で活躍したのも、日雇い労働者たちです。ただ、労働力を送り出す役割は以前に比べると小さくなっています」と説明する。 同センターによると、日雇い(現金)求人の年間累計は、バブル期の89年にはピークの約187万人を記録したが、90年代後半には100万人を割り込むようになり、19年には約25万人にまで減少した。 背景には求人方法の多様化や、労働者たちの高齢化があるという。 センターを出て釜ケ崎の中心部を歩くと、「福祉の方歓迎します」といった看板を掲げたアパートが目に入る。高齢化で生活保護を受給する労働者が増加。それを受けて、労働者向けの簡易宿泊所を、生活保護受給者向けのアパートに転用する例が目立つという。 白波瀬准教授は「かつては日雇いの仕事を求めて来る人が目立ちましたが、いまは主に支援を要する人たちが街に流入しています。釜ケ崎は『労働者の街』から『福祉の街』に変わったとも言われます」。 生活保護の受給(保護)率は、西成区が23・00%(19年度平均)。そのうち、あいりん地区は約40%に達する。全国平均の1・64%、大阪市の4・95%(いずれも20年3月)と比べて高い水準が続く。 「踏み込んだPR」 こうした状況を打開しようと、大阪市は13年度から、住民や地域団体などとも連携して、まちづくりに取り組む「西成特区構想」を本格化。白波瀬准教授はセーフティーネットの強化を目指す立場で、18年度から有識者委員を務める。 簡易宿泊所や福祉アパートの前を通ると、大量の自転車が、ずらり整然と並べられていることに気がつく。これもまちづくりの取り組みの一つ。労働者たちを清掃作業に雇い、ごみ拾いなど街の美化に力を入れているのだという。そのおかげもあってか、街を歩いていても、かつて釜ケ崎の特徴とされた「独特のにおい」は感じられない。 そんな街区を行くうち、簡易宿泊所の窓ガラスにポップな絵柄のポスターが貼ってあるのが目に入った。こんなコピーが添えられている。 「来たらだいたい、なんとかなる。新今宮ワンダーランド」 西成特区構想の一環として… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
覚醒剤297キロ密輸容疑、2人逮捕 今年最大の押収量
土居恭子、林知聡2021年7月8日 10時47分 覚醒剤約297キロを密輸したとして、神奈川県警と横浜税関は7日、静岡県浜松市中区葵西5丁目の無職、張楠容疑者(34)=中国籍=と、東京都北区田端1丁目の会社役員、チェン・ユン容疑者(50)=カナダ国籍=を、覚醒剤取締法違反(営利目的共同輸入)の疑いで逮捕したと発表した。2人は容疑を否認しているという。 財務省によると、国内での覚醒剤の押収量としては今年最大とみられる。県警によると、末端価格は約178億円という。 県警薬物銃器対策課と横浜税関によると、2人は他の者と共謀してレーザーマシンに覚醒剤を隠し、営利目的で香港から輸入した疑いがある。マシンは2月16日に横浜港で陸揚げされ、税関によるその後の捜索で内部から覚醒剤が見つかったという。(土居恭子、林知聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
表現の不自由展会場に爆竹?入り郵便物 破裂し避難騒ぎ
8日午前9時半ごろ、名古屋市中区栄4丁目の市施設「市民ギャラリー栄」で来場者が避難する騒ぎがあった。ギャラリーでは、6日から国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で一時中止された企画展「表現の不自由展・その後」出展作品の展覧会が開かれていた。けが人はいないとみられる。 捜査関係者によると、この日、ギャラリーの職員が郵便物を警察官立ち会いのもとで開けようとしたところ、爆竹のようなものが破裂したという情報がある。すぐに来場者全員を館外に避難させたという。県警がほかに不審物がないか調べている。 ギャラリーは同市中区役所も入る建物の7、8階にある。管理する市文化振興事業団の事務室がある7階で郵便物を開封しようとしていたという。展覧会の会場は8階。区役所は通常業務を続けている。 7階で個人の写真展を開いて… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:344文字/全文:702文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
体育館とは大違い、熱海のホテル避難所 理想の中の課題
静岡県熱海市で起きた土石流では、市内の観光ホテル2カ所が避難所として使われ、被災者は個室などで過ごしている。災害時の避難所は学校の体育館や公民館などに設けられることが多く、環境の過酷さが指摘されてきた。観光地ならではの施策だが、今後の災害時の対応のモデルになるのか。 快適さの一方で「いつまでいられるか」 512人が避難生活を送るのは、市中心部にある349室の熱海ニューフジヤホテルだ。 7日昼、避難者が洗濯物や買い物袋を抱えて玄関を出入りしていた。ロビーでは、支援物資を手渡される様子が見えた。ホテルから出てきた80代女性に話を聞くと、「おいしい食事に大浴場もある。至れり尽くせりです」と話した。 一人暮らしの自宅の目前まで土石流が迫ってきた。3日昼、警察などの呼びかけで自宅を出た。最初の避難所は市役所近くの施設。空き部屋の床にマットを敷いただけの簡素な設備で「横になって休めたが、長時間いるのはきつかった」。その後、市が確保したホテルへ移ることができた。 ベッド二つの個室を1人で使い、テレビを見たりロビーで新聞を読んだりして過ごす。朝晩の食事はバイキング形式で、近所の友人と会うのも楽しみだ。新型コロナウイルスの感染拡大も心配されるが、「個室だから安心。困ったことはほとんどない」と話す。 自宅に土砂が迫って帰宅でき… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1107文字/全文:1676文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スリランカ出身教授が入管に感じる「気持ち悪さ」
入管は変われるのか スリランカ人女性の入管施設での死亡をきっかけに、出入国在留管理庁(入管庁)の「体質」が問われている。政府は今月中に最終報告書を出すと言うが、問題の根底にあるものは何なのか。 同じ外国人でも非白人はちょっとしたミスで悪循環に にしゃんたさん(羽衣国際大学教授) 僕は、ウィシュマさんと同じスリランカ出身です。ウィシュマさんの母親は娘の留学の夢をかなえるために家を担保にお金を工面したと聞きましたが、僕も33年前、父が家を担保にお金を借りてくれたから日本に留学できました。境遇には似た点があります。 2005年に日本国籍を取得するまで、僕も何度となく入管に通いました。入管という空間は、言うたらなんかこう「気持ち悪い」んですよ。何も悪いことをしていない、ビザの更新で来ただけなのに、気持ちまで汚れてしまうような。外で目にする日本人とはまるで違う。非人間的な扱いが凝縮した空間です。 「入国管理」の「管理」に重きが置かれ、管理のためなら何をやってもいい、そして管理対象の外国人は「まずは疑う」という思考がセットになっているように感じます。 言葉遣いが、わかりやすい例です。20年ほど前に山口県立大に赴任したとき、ビザの更新期限と発令日が重なり、大学側の書類が間にあいませんでした。大学から入管に連絡の上で翌日に手続きし、1週間後に入管にビザを受け取りにいくと、建物に入るなり「あー、君がオーバーステイの……」と職員に言われました。 日本人なら「すみません、パスポートを見せてください」と言う場面でも、外国人相手だと「パスポート、パスポート、君、パスポート」です。日本語を深く学び、日本で年を重ねていくほどに、「中」と「外」の違いがはっきりと見えてきます。 ウィシュマさんの遺族が名古屋入管を訪ねたとき、入管は、同行した国会議員を施設内に入れませんでした。国民の代表者でも相手にしない。大半の日本人にとっては日常の生活に関係のない役所ですから、無関心の中で、こうした傲慢(ごうまん)さ、独特の文化が温存されてきたのだと思います。 記事後半では、にしゃんたさんは「もしウィシュマさんが日本人だったなら、外国人だとしても白人だったなら…」と日本での非白人の立場を語ります。また、弁護士の鈴木雅子さんは、入管の出来事が問題となりにくい日本社会の「暗黙の『容認』」について指摘します。さらに、元法務省入管局長の高宅茂さんは、入管行政の目的は日本の発展のために外国人を受け入れることだといい「大胆な政策を考えてもいい時期に来ている」と話します。 遺族は、入管に「スリランカ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国地方で大雨、山陽新幹線が全線で運転見合わせ
2021年7月8日 8時27分 JR西日本によると、山陽新幹線は、中国地方での大雨の影響により、8日午前8時現在、新大阪―博多間の全線で運転を見合わせている。午前6時半ごろから広島県内の複数の雨量計で規制値に達したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル