2021年7月5日 18時34分 土石流に襲われた静岡県熱海市では5日、いまだ安否不明となっている人の捜索が早朝から続いています。市内のホテルには新たに避難所が設けられました。被災から3日目を迎えた現地の様子を写真でお伝えします。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察署から逃走「日本縦断」 被告の控訴棄却 大阪高裁
大阪府警富田林署で勾留中、面会室の仕切り板を壊して逃走したとして、加重逃走などの罪に問われた樋田淳也被告(33)の控訴審判決が5日、大阪高裁であった。長井秀典裁判長は、加重逃走罪を適用して懲役17年とした一審・大阪地裁堺支部判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。 逃走中に立ち寄った道の駅で記念撮影に応じた樋田淳也被告=2018年9月25日、山口県周防大島町、関係者提供 一審判決などによると、樋田被告は2018年8月12日夜、富田林署の面会室で弁護士と接見後、室内の仕切り板を壊して逃走。49日目の9月29日、山口県周南市で現行犯逮捕された。 一審では、加重逃走など18件の事件について裁判官だけで審理し、うち計17件を有罪、窃盗1件を無罪と認定。その後、逃走前の強盗致傷など3件の事件を裁判員裁判で審理し、昨年7月に懲役17年(求刑懲役18年)を言い渡した。 弁護側は控訴審で、逃走は認めた一方、仕切り板を壊したのは樋田被告ではなく、第三者だと説明。器具を壊すなどして逃走した場合に適用される「加重逃走罪」(法定刑は3カ月以上5年以下の懲役)ではなく、「単純逃走罪」(法定刑は1年以下の懲役)にとどまると主張していた。 事件を巡っては、面会室の出入りを知らせるブザーが鳴らないように電池を外していたなど、富田林署のずさんな留置管理体制が発覚し、当時の署長らが懲戒処分を受けた。府警は、管内各署でブザーを電池の着脱式から電気で作動するタイプに変えたり、面会室から外部につながるドアをオートロックにしたりした。 只今(ただいま)、自転車にて日本縦断中!――。樋田被告は、大阪府警富田林署から逃走後、自転車で日本列島を旅しているように装って、中四国地方で逃走を続けていた。途中で地元の人と交流し、記念撮影に応じる姿なども目撃されていた。 一審の大阪地裁堺支部判決な… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:243文字/全文:977文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土砂から1人発見、心肺停止 男女2人は無事救助 熱海
2021年7月5日 15時39分 静岡県熱海市は、同市伊豆山で5日午前、土砂の中から1人を発見したと発表した。心肺停止の状態で、性別はわからないという。 別の場所では男女2人が救助されたが、いずれも命に別条はないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】心肺停止の1人発見 熱海の土石流、捜索続く
【動画】静岡・熱海市伊豆山地区の土石流。海岸線まで爪あとが残る=熊倉隆広撮影 静岡県熱海市の住宅街を土石流が襲ってから丸2日。伊豆山地区では少なくとも約130棟の建物が被害を受け、いまだ安否不明の人も多くいるとみられます。5日の動きを詳報します。 土砂崩れが起きた現場の周囲には、消防や自衛隊など多くの車両が集結していた=2021年7月5日午前8時9分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 14:45 土砂から1人発見、心肺停止 2人は無事 熱海市は、同市伊豆山で土砂の中から1人を発見したと発表した。心肺停止の状態で、性別はわからないという。ほかに男女2人が救助され、命に別条はないという。 土砂や倒壊した家屋が国道に流れ込んでいた=2021年7月5日午前11時23分、静岡県熱海市、福留庸友撮影 12:50 亡くなった女性の氏名公表 熱海市 土石流で倒壊した逢初(あいぞめ)川上流の住宅から救助され、後に死亡した高齢女性について、熱海市は同市伊豆山の鈴木チヨセさん(82)と発表した。 鈴木さんは4日朝に救助され、病院に運ばれた。搬送時は重症だったが、同日午後に死亡が確認されたという。 土石流による死者は計3人が確認されている。2人の身元はまだ分かっていないという。 12:10 熱海市長「不明者80人に」 熱海市の斉藤栄市長が市対策本部会議の冒頭、「3人の救出作業を進めている」と説明した。安否が確認できていない人は、5日朝時点の113人から「80人に減った」と述べた。 11:30 静岡県、不明者の氏名公開へ 土石流の被災地で、住民基本台帳に記載され所在が分かっていない人について、静岡県が氏名や住所、年齢などを公開する方針を明らかにした。県は熱海市と連携し、名簿を作る。県は「なるべく早く公表したい。避難所に誰が避難し、誰が連絡が取れないのか明確にしたい」としている。 11:30 菅首相「救命救助と被災者支援に全力を」 大雨により静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生したことなどを受け、政府は5日、菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置し、同日午前に1回目の会議を開いた。 会議で首相は「熱海市の調査に基づき、いまだ100人を超える方について安否確認を実施中だ。二次災害にも注意し、一人でも多くの命を救い、暮らしを守るため、速やかな救命救助と被災者支援に全力を尽くして頂きたい」と求めた。 また、「今回の梅雨前線は引き続き各地で大雨をもたらす可能性がある。地盤が緩んでいることから、雨が収まっても、土砂災害が発生するおそれがある」と指摘。国民に向け、「土砂災害を厳重に警戒し、お住まいの地域のハザードマップを改めて確認し、危険な場所に近づかないようにして下さい。気象情報や避難情報などに十分に注意し、早め早めに命を守る行動を取って頂きますようお願いします」と呼びかけた。 大雨に関する非常災害対策本部会議で発言する菅義偉首相=2021年7月5日午前11時46分、首相官邸、上田幸一撮影 11:10 加藤勝信官房長官は5日午前の記者会見で「現地では人命第一の方針のもと、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に1500人をこえる態勢で救命救助活動を行い、安否を含めて確認作業にしっかり取り組む考えだ」と説明。菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置したことを明らかにした。同本部は5日午前に会議を開く。 また、加藤氏は「救命救助活動、安否不明者の捜索、被災者の支援に全力を尽くす段階と考えている」と述べ、現時点で閣僚の現地視察は予定していないとした。 09:50 菅首相「被害者、できるだけ早く救出」 菅義偉首相は5日午前、首相官邸で記者団の取材に応じ、静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流への政府対応について「政府としては、災害が発生以来、連日対応している。関係閣僚会議など開いている」と強調した。そのうえで「土砂の中に埋まり、助けを求めていると思われる被害者の方を、一人でも多く、できるだけ早く救出するために、警察、自衛隊、消防、海上保安庁などが今、全力で取り組んでいる」と述べた。 都議選の結果を受け、取材に応じる菅義偉首相=2021年7月5日午前9時55分、首相官邸、上田幸一撮影 09:10 県「住む人や家所有の人、連絡を」 安否不明者の所在確認について、静岡県が「土砂災害の影響範囲に住む人や家を所有している人は、自身や家族の安否情報を自治会役員など地域の知人に連絡してほしい」と呼びかけた。熱海市内は別荘の利用者が多く、住所地での居住実態の把握が難しいため、安否確認に時間がかかっているという。 県や市によると、5日午前7時時点で、113人の安否が分かっていないという。県は「救助・救出活動を円滑に行うために必要な情報です。速やかにご協力いただけるようお願いします」としている。 土砂崩れの現場付近を調査する人たち=2021年7月5日午前10時13分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 07:05 市長「正確な数字を」 市対策本部会議 熱海市の斉藤栄市長は、5日朝に開かれた市の災害対策本部会議で、同市伊豆山地区の被災地に住むとみられる人で安否がまだ確認できていない人が113人いると明らかにした。 4日夜時点で、住民基本台帳に載っている147人の安否が分かっていなかったが、その後34人の所在が確認できたという。 斉藤市長は「引き続き、できるだけ正確な数字を確定していきたい」と述べた。 一方、3日に逢初(あいぞめ)川上流の住宅から救助された高齢女性の死亡が確認され、死者は計3人となった。 避難所となったホテルのロビーには早朝から支援物資を求める人の姿があった=2021年7月5日午前6時38分、静岡県熱海市、福留庸友撮影 06:05 捜索開始 5日は5カ所で重点活動 熱海市伊豆山の被災現場で、警察や消防による行方不明者の捜索が再開された。5日は上流から下流にかけて5カ所で重点的に活動する。 土砂の状況を目視で監視する。二次被害を防ぐため、異常が発生した時に「エリアメール」で緊急速報を配信する。 土砂をかき分けて捜索活動をする自衛隊員ら=2021年7月5日午前6時22分、静岡県熱海市、藤原伸雄撮影 Source : […]
また土砂がきたら…雨の中、目指した避難所 熱海の母子
土石流に襲われた静岡県熱海市では、被災から3日目となる5日も、早朝から安否がわからない人の捜索活動が始まった。避難所となった市内のホテルには500人を超える住民が避難。疲労と不安のなか、避難者を癒やしている。 午前6時、警察や消防による捜索が再開された。多数の住宅が巻き込まれた逢初川の上流から下流にかけて5カ所を重点的に捜した。前日までの雨はやみ、時折晴れ間ものぞいた。 木々や車を押し流した土砂は、住宅の1階部分が埋もれるほどに積もっている。捜索隊は土砂をショベルカーで取り除きながら作業を進めた。見守った80代男性は、国道が土砂で寸断されたため帰宅できず、近所の施設に寝泊まりしている。「早く常備薬を取りに帰りたい」と不安そうに話した。 「もう一度あんな土砂がきたら…」決めた避難 国内有数の観光地でもある熱海市には、海を望む山沿いや市街地に100軒以上のホテルや旅館が並ぶ。発生直後には小中学校や福祉センターなど市内10カ所が避難所になったが、市は翌4日、ホテル2軒に集約すると発表した。 下流の浜地区に住む大学4年生の横田さくらさん(21)は、母(51)とともにそのうち1軒に移った。「ふかふかの布団で体を伸ばすことができホッとした。やっと気持ちに余裕ができました」。被災から3日目の朝をホテルで迎え、安堵(あんど)した様子で話した。 和室の客室は2人分の布団を敷いてもゆったりできる広さ。2日ぶりにシャワーを浴びると泥が落ちてきた。携帯を充電し、友人の安否をLINE(ライン)で確認して「こっちは大丈夫」と声を掛け合った。 土石流は目の前まで濁流が迫ってきた。約20世帯が大きな被害に遭ったとみられる。近くの実家に通じる国道もふさがれた。自宅で一夜を過ごしたが、「もう一度あんな土砂がきたら、自宅もどうなるかわからない」と避難を決めた。 市が手配するバスは高齢者が優先。乗れるバスは来ず、断続的に降り続く雨で体力が徐々に奪われた。夕方になって、地元のホテルが出したバスで避難所のホテルにたどり着いた。 中学校の体育館に避難してい… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海市長「安否不明者80人に」 3人救出中と明らかに
2021年7月5日 12時35分 熱海市の斉藤栄市長が市対策本部会議の冒頭、「3人の救出作業を進めている」と説明した。安否が確認できていない人は、5日朝時点の113人から「80人に減った」と述べた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
菅首相「救命救助と支援に全力を」 早め避難も呼び掛け
2021年7月5日 12時36分 大雨により静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生したことなどを受け、政府は5日、菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置し、同日午前に1回目の会議を開いた。 会議で首相は「熱海市の調査に基づき、いまだ100人を超える方について安否確認を実施中だ。二次災害にも注意し、一人でも多くの命を救い、暮らしを守るため、速やかな救命救助と被災者支援に全力を尽くして頂きたい」と求めた。 また、「今回の梅雨前線は引き続き各地で大雨をもたらす可能性がある。地盤が緩んでいることから、雨が収まっても、土砂災害が発生するおそれがある」と指摘。国民に向け、「土砂災害を厳重に警戒し、お住まいの地域のハザードマップを改めて確認し、危険な場所に近づかないようにして下さい。気象情報や避難情報などに十分に注意し、早め早めに命を守る行動を取って頂きますようお願いします」と呼びかけた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
江の島近くの海水浴場、2年ぶり海開き 独自ルールも
秦忠弘2021年7月5日 9時06分 神奈川県藤沢市江の島近くにある片瀬西浜・鵠沼、片瀬東浜の両海水浴場で3日、2年ぶりに海開きがあった。昨夏は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、両海水浴場を含む県内25の海水浴場が開設を見送ったが、今年は15の海水浴場が開設を決めている。 海開きは2日夜からの大雨の影響で、規模を縮小して行われた。片瀬西浜・鵠沼海水浴場では、江島神社の相原国彦宮司らが無事故を祈って神事を執り行った。同海水浴場の設置者である組合の森井裕幸理事長は「各海の家が感染症対策などをしっかりやって、安心・安全な海をつくっていきたい」と話した。 藤沢市の調べでは、昨夏は海水浴場を開設しなかったものの、推定で海岸利用客は25万6300人いた。そこで市内の辻堂海水浴場を含む三つの海水浴場の組合などは、今夏の感染拡大を防ぐため、海の家を除く砂浜などでの飲酒を禁止し、砂浜などに許可なく大型テントを設置することも禁止するなどの独自のルールを決めた。 また、片瀬西浜・鵠沼海水浴場では、民間警備会社に警備を依頼し、週末などは組合員も一緒にパトロールをする。森井理事長は「各海の家が独自ルールを来場者に伝えて、警備会社員にも回ってもらうので、無法地帯にはならない」と話している。(秦忠弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アユ釣りが11年ぶり解禁、避難指示地域の川で初 福島
長屋護2021年7月5日 9時13分 東京電力福島第一原発の事故の影響で、禁漁が続いていた福島県楢葉町の木戸川でのアユ釣りが4日、11年ぶりに解禁された。原発事故で避難指示が出た地域の川でアユ釣りが解禁されたのは初めて。風物詩の復活に喜びの声が上がった。 楢葉町は2015年に避難指示が解除され、地元の木戸川漁協は主力のサケ漁を再開。アユ釣り再開に向け、13年から放射性セシウムの検査に本格的に取り組んでいた。 漁協によると、18年以降は500グラムあたり20ベクレルから検出限界値未満で推移。1キロ換算で国の食品の基準の100ベクレルを下回っていた。 昨年5月下旬にはアユ釣り再開を視野に稚魚約2万1千匹を放流。解禁に向けた最終検査となる県の6月下旬の検査でもセシウムは「検出せず」だった。 禁漁中は青森や秋田で釣りをしていたという地元の古市正博さん(73)は「風物詩が戻り、うれしい。木戸川の水がきれいなので、アユは食べるとおいしい」と話していた。約2時間で8匹釣った地元の男性(73)は「釣りは11年ぶり。木戸川のアユ釣りを待っていた」と笑顔をみせた。 木戸川漁協によると、この日は茨城や栃木など県外を含め200人に近い釣り客が来た。組合長の松本秀夫さん(73)は「感無量の思いだ。イワナやヤマメはまだ解禁できないが、復興に向けた大きな一歩だと思う」と語った。(長屋護) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「原発のゴミ、処分するところない」 小泉元首相が講演
石川和彦2021年7月5日 9時15分 5年5カ月にわたって首相を務めた小泉純一郎氏(79)の講演会が3日、鳥取県倉吉市山根の県立倉吉体育文化会館であった。倉吉青年会議所(伊東英知郎理事長)の創立60周年記念事業。大勢の市民らが訪れ、耳を傾けた。 演題は「日本の歩むべき道」。小泉氏は、自身が挑んだ自民党総裁選にまつわる話などをした後、持論の脱原発に話題を移した。「原発のゴミは処分するところがないんですよ」。福島第一原発の事故後、次々に原発が止まったが、「1日も停電がない。原発なくしてやっていけることが証明された」とし、自然エネルギーの利用を訴えた。 太平洋戦争後、「(日本の人たちは)二度と戦争をしないこと、長生きできる社会をつくることをめざし、実現した」と指摘。「今後は元気で長生きできる社会に」と呼びかけた。 講演終了後、倉吉青年会議所の宮城幸明・副理事長は「講演で出た話を今後の活動に生かせるよう、我々は地域のみなさんと一緒に歩んでいきたい」と小泉氏に感謝の言葉を述べた。(石川和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル