広島県庄原市の西城町観光協会が、1970年代に町内を中心に目撃が相次いだ謎の類人猿「ヒバゴン」の目撃地点を巡るオンラインツアーの動画を作った。当時の「騒動」を知る人がそれぞれの地点でエピソードを紹介する内容で、ユーチューブ(https://youtu.be/EvVhchwyp-k)で公開している。 「全身毛だらけで、身長160センチくらいだったと……」。町内の山道で恵木(えぎ)剋行さん(77)がビデオカメラに語る。合併前の旧西城町で「類人猿相談係」を務めた恵木さんは当時、町に押しかけたマスコミの対応にも当たった。ヒバゴンを目撃した人(故人)について「私もよく存じていて、うそをつくような人ではありません」と明言する。 動画のタイトルは「ヒバゴン50周年記念オンラインツアー」。ヒバゴンが初めて目撃されてから昨年7月で半世紀となった。これを機に観光協会が制作を始め、今年2月に完成した。恵木さんが案内人を務め、3カ所の目撃地点を巡る。ヒバゴンの「足形」を保管する庄原署も訪ね、当時を追体験してもらおうという内容だ。 このほか、古事記に登場するイ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で新たに1032人感染 100人超は首都圏3都県
新型コロナウイルスの国内感染者は21日午後8時現在で、新たに1032人が確認された。死者は50人だった。厚生労働省によると、重症者は前日より15人減って511人(20日時点)だった。 新規感染者数が100人を超えたのは東京都272人と、千葉県163人、神奈川県100人の3都県。一方、緊急事態宣言下の関西3府県では大阪府60人、兵庫県27人、京都府9人で、計100人を下回った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「過度の社会防衛、ハンセン病と同じ過ち」感染症法改正
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に感染症法が今月改正され、13日に施行された。入院措置や保健所の疫学調査の拒否などは過料の対象となった。当初の改正案にあった懲役刑など刑事罰は削除されたが、ハンセン病違憲国家賠償訴訟全国原告団協議会事務局長の竪山勲さん(72)=鹿児島県鹿屋市=は今回の改正に強く異議を唱えている。理由や思いを聞いた。 ――法改正は与党と一部野党が刑事罰をなくす修正案で合意し、成立しました まず患者の懲役や刑事罰として… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熟練の技で大輪の「菊盛り」 宮家献上のフグ 下関
フグの本場・山口県下関市で20日、協同組合下関ふく連盟が、宮家に毎年献上しているフグの調理の様子が公開された。実際に献上するものと同様に、日本海で取れた最高級の天然トラフグを調理。刺し身を薄く引いて、大輪の菊の花のように盛りつける「菊盛り」を完成させた。 連盟に所属する業者が持ち回りで担当。33回目の今年は水産加工会社「畑(はた)水産」が受け持つ。秋篠宮家や常陸宮家など五つの宮家に向けて、鍋用の切り身や皮刺しなどを含む6セットを用意する。例年は上京して献上するが、コロナ禍で断念。22日未明から調理し、市内の赤間神宮でおはらいを受けた後、陸路で送る。 畑水産が担当するのは3回目。畑栄次社長(44)は「非常に光栄なこと。身が太く、締まって最高のフグ」と自信たっぷり。調理した加工部工場長の竹林裕和さん(55)にとっても3回目の体験。フグの調理に携わって35年という竹林さんは、食べる前に眺めてもらえるような盛り付けを心がけているという。「何回やっても緊張する。宮家の方々においしく召し上がっていただければうれしい」と話した。(貞松慎二郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ANAとJALの32機、運航停止 米機と同系エンジン
米コロラド州のデンバーを離陸したユナイテッド航空のボーイング777型機がエンジン故障で引き返すトラブルがあり、国土交通省は21日夜、この旅客機のエンジン(プラット・アンド・ホイットニーPW4000系列)と同系列のエンジンを積む旅客機を運航停止にするよう、国内の航空会社に指示したと発表した。 国交省によると、運航停止の対象となるのは、いずれもボーイング777型機で全日空で19機、日本航空で13機。昨年12月に日航機がエンジン故障で那覇空港へ引き返したトラブルのエンジンも同系列で、点検の頻度を増やすなどして対策を取っていた。(贄川俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遠軽など4団体が全国大会へ 北海道アンサンブルコン
第57回北海道管楽器個人コンテストと第52回北海道アンサンブルコンテスト(道吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が21日、札幌市のカナモトホールで行われ、2日間の日程を終了した。アンサンブル高校の部は遠軽と遺愛女子、職場一般の部はEnsemble Spinelとヌーベルアンサンブルが道代表に選ばれた。3月20日に宮崎市で開かれる全日本アンサンブルコンテストに出場する。 21日の金賞は次の通り。(敬称略、◎は道代表) ◇個人【小学生】太田絢音(旭川永山)、佐久間春花(Pitter Patter Tooters)、藤沢拓杜(北斗上磯)【高校】猪飼優来(旭川北)、晴山優(苫小牧東)、後藤栞里(札幌大谷)、太田京伽(帯広大谷)、本谷美咲(遺愛女子) ◇アンサンブル【小学生】深川(クラリネット三重奏)、美幌(管打八重奏)、遠軽東(管打八重奏)、函館高丘(管打八重奏)、釧路昭和(金管五重奏)、北斗上磯(管打八重奏)【高校】北星学園大付属(木管三重奏)、札幌日大(金管八重奏)、◎遠軽(金管八重奏)、旭川商(サクソフォン四重奏)、◎遺愛女子(クラリネット八重奏)【職場一般】◎Ensemble Spinel(木管三重奏)、◎ヌーベルアンサンブル(サクソフォン四重奏) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
在日ミャンマー人ら、国軍へ抗議デモ 米軍の介入求める
国軍がクーデターによって権力を掌握したミャンマーで、治安当局の発砲で死者が出たのを受けて、在日ミャンマー人らが21日、国内各地で国軍への抗議デモを行った。東京都内では、約3500人(主催者発表)が参加し、アメリカ大使館付近で、米軍の介入を求めるポスターや米国旗を掲げて、アメリカの支援の必要性を訴えた。 ロイター通信などによると、ミャンマー第2の都市マンダレーで20日、抗議デモをしていた市民に治安当局が発砲し、男性2人が死亡した。 都内でのデモは午後2時から約2時間半続き、参加者が拳を突き上げながら、拘束されているアウンサンスーチー氏の解放を求めて声を上げた。一部は米大使館前まで行進し、「MYANMAR NEED YOUR HELP」などと書かれた紙やアウンサンスーチー氏の肖像を掲げた。 デモに参加した専門学校生の女… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸の共同住宅で火災、1人連絡取れず 隣家にも延焼
21日午後0時15分ごろ、神戸市須磨区板宿町3丁目の木造2階建ての共同住宅付近から出火、隣接する民家に延焼し、3棟計延べ265平方メートルが全焼する火事があった。このほか南側の2棟の屋根裏や外壁が焼けた。消防車など25台が出動し、一時、騒然となった。 神戸市消防局によると、共同住宅の2階に住む男性1人と連絡が取れていないといい、所在確認を進めている。この男性以外の住民らは無事が確認された。 近くに住む50代の女性は「爆発音と炎の勢いがものすごかった。自分の家にも燃え広がらないかと、怖かったです」と話した。 現場は山陽電鉄板宿駅の北西約650メートルで市立飛松中学校の北東約400メートル。山すそ近くにある住宅街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アイドルから七宝職人に 技と歌声で守る故郷の伝統工芸
田村有紀さん(34)の生家は、伝統工芸品・尾張七宝の発祥の地で明治時代から続く窯元だ。大学時代にアイドル歌手としてデビューしたが、後継者難に陥る地元の窯元を見て、若い世代にも親しみを感じてもらえるような七宝焼づくりに取り組み始めた。尾張七宝のテーマソングをつくり、ユーチューブで制作の動画も公開する。 銅や銀など金属の土台に、ガラス質の釉薬(ゆうやく)をのせて焼き付ける伝統工芸品、尾張七宝。江戸後期、オランダ船で輸入された皿を研究して生まれたとされる。発祥の地である愛知県あま市七宝町で、約140年続く窯元の5代目だ。 建築を学ぶため武蔵野美術大学に進学した。在学中にスカウトされて、アイドル歌手「太田ゆうき」としてデビュー。年間200回ほどのライブは「自分が歌い方や見せ方を工夫すると、お客さんからすぐに反応があるのがうれしかった」という。 その一方で、作品づくりに打ち… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
帰還困難区域の「心のよりどころ」神社守る90歳の宮司
人は消え、時が止まったかのような感覚。見えるのは屋根から崩れ落ちた瓦や、ガラス戸が割れたままの商店。鉄格子のバリケードを越えて路地の奥へ進むと、空気が変わったような気がする。 福島県沿岸部を中心とした7市町村には、原発事故で放射線量が高いため、立ち入りが厳しく制限される帰還困難区域が広がる。その面積は東京23区の半分余りの約340平方キロメートル。ほとんどで今も解除の見通しが立たない。 拡大する国道から集落に向かう道をふさぐバリケード。津島稲荷神社の鳥居はこの先にある=2021年1月21日、福島県浪江町、力丸祥子撮影 記者が歩く 東日本大震災10年 東日本大震災から間もなく10年。13日夜にも余震とされる最大震度6強の揺れが襲った。復興に向けた人々の歩みは、前に進んだのか。被災地を記者が歩き、考えました。 取材の許可を得て区域内に入ると、荒涼とした空間にぽつんと取り残されたようで不安になる。私(33)が福島に赴任して1年半近くたつが、その間に解除されたのは昨春に再開したJR常磐線の駅などごく一部だ。「どうせもう戻れない」という声も聞く。 そんな中で、いつも気になる場所があった。神社だ。周囲は荒れているところが多いのに、境内の草が刈られ、手入れが行き届いている。何より、人の気配がする。 拡大する津島稲荷神社へ続く西参道は車が通行できるよう草が刈られていた=2021年1月21日、福島県浪江町、力丸祥子撮影 「さて、行こうか」 1月中旬のある日。福島市の住宅街で、黒い羽織に深緑色のはかま姿の井瀬信彦さん(90)に促され、私は車に乗り込んだ。後継ぎの次男の信宏さん(58)がハンドルを握る。 拡大する川俣町と浪江町の境界。警備員が常駐し、「この先帰還困難区域」と告げる日本語と英語の看板が並ぶ=2021年1月21日、力丸祥子撮影 井瀬さんは同県浪江町で840年続く津島稲荷神社の17代宮司。神社と自宅は原発から30キロほど離れた山間地にある。だが、事故時に放出された放射性物質が多く降り注ぎ、いまも避難指示が出されている。 井瀬さんを知ったのは昨年10月。避難指示が解除された町の中心部周辺にある神社で、しめ縄を作っていた。聞くと、受け持つ17社のうち、帰還困難区域にも七つの神社がある。主な3社を中心に月2回、掃除などのために通う。人が住んでいないのになぜ? 同行をお願いした。 拡大する地震で倒壊した鳥居や社殿の再建がまだ進まない国玉神社で祝詞を上げる宮司の井瀬信彦さん=2021年1月15日、福島県浪江町、力丸祥子撮影 故郷に帰れないままの「お別れ」 「この先帰還困難区域(高線量区間含む)」 「No Entry!」 内陸の福島市と沿岸を結ぶ国道… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル