みずほ銀行の支店から現金約5200万円を窃取したとして、警視庁は7日、支店に勤務していた一関晴代容疑者(40)=東京都杉並区=を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。容疑をおおむね認め、「海外旅行や洋服の支払いに充てた」などと供述しているという。 麻布署によると、一関容疑者はみずほ銀行広尾支店(東京都港区)に勤務していた2017年12月下旬~19年4月中旬、行内のシステムを操作し、十数回にわたって支店長が管理する現金計約5200万円を引き出して盗んだ疑いがある。融資担当をしており、個人客から追加のローン申請があったとする虚偽の書類を作成し、上司から現金を引き出す許可を得ていたという。 銀行が不審な引き出しに気づき、19年10月に警視庁に相談した。一関容疑者は03年4月入行の正社員で、事件発覚後の19年10月に懲戒解雇されたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自転車そのまま持って列車でGO 買い物や通院に住民も
肥薩おれんじ鉄道(本社・熊本県八代市)は、列車内に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を8日から運行する。ボックス席が多い車両の構造など制約が多いなか、一昨年秋の試験運行での検証を踏まえて本格実施に踏み切った。 ◇ 自転車の持ち込みについては、現在も分解するなどして専用のバッグに入れれば乗車可能だが、沿線住民や自治体からは、日常の買い物や通院などでそのまま乗り込めるよう求める声があがっていた。専用バッグを持つ自転車愛好家からも「そのまま」への要望は強かった。 運行は通勤・通学で混雑する時間帯を避けて午前9時~午後3時で、週末や休日も同時間帯に限られる。また全28駅のうち川内駅だけはJR九州の駅構内にあるため除外される。自転車の持ち込みに伴う追加料金はない。 駅によっては構内移動に跨線橋(こせんきょう)を上り下りする必要があり、電動やかごつきなどの重い自転車については、駅員らの介助はなく、自ら運ぶしかない。同鉄道のホームページ(https://www.hs-orange.com/page75.html)では、乗降駅で跨線橋を使う必要があるかどうかが分かる時刻表を入手できる。 対応可能なのは1両あたり最大4台。座席の位置は限られ、一般客の乗車後に運転士が案内する。走行中に自転車を固定するバンドの貸し出しもあるが、自転車を常に手で支える必要があるため、「車内トイレはご利用いただけません」と同鉄道。また、汚れた自転車や三輪自転車、エンジンつき自転車は持ち込めず、車内混雑時には運転士が乗車を断る場合もある。 同鉄道は2019年11月に計11日間にわたってサイクルトレインを試験運行した。12月と翌年2月には自転車愛好家らを対象にモニターツアーを実施。体験した人たちからは本格運行を期待する声が多く寄せられ、事故やトラブルもなかったという。 本格運行にあたって同鉄道営業部は「利用条件はあるが、自転車と列車で日常生活の足としての利便性を高めるとともに、沿線のサイクリング観光も促して利用者増を図りたい」としている。(城戸康秀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
信号機を5万円で落札 「おじいちゃん家に隠したい」
佐賀市交通公園で6日、使用済みの信号機の入札会があった。信号機が売られるのは珍しいといい、ファンやその家族ら約10人が集まった。落札者がガッツポーズする場面もあった。 売られたのは車両用(縦約40センチ、横125センチ、重さ36キロ)四つと、歩行者用(縦約70センチ、横38センチ、重さ26キロ)八つ。子どもたちに交通ルールやマナーを学んでもらおうと約30年前に公園に設置された。老朽化に伴い昨年9月に撤去されたが、市民から譲ってほしいという要望が出ていた。 入札会では参加者が希望金額を紙に書いて職員に渡し、職員は最高金額の人を読み上げていった。この日の最高は車両用の6万円で、最低は歩行者用の3千円だった。 車両用一つ、歩行者用二つを計約5万円で落札したのは小学5年生の男の子(11)。3歳のころ、信号機の表示デザインの違いに興味を持って調べるうち、信号機の世界にのめり込んだ。父親とお金をためて参加したが、予定より二つも多く落札してしまったという。「置く場所がなく、お母さんに怒られる。おじいちゃんの家に隠したい」と話していた。 歩行者用を3万円で落札したパートの神崎拓さん(23)は全国の信号機を撮り歩いていて、集めた写真は6千枚以上という。「信号機を買うのは初めてで、心に残る時間だった」と感慨深げだった。家で眺めるという。 信号機は廃棄に5万円ほどかかるが、競売で約24万円が市に入る。市の担当者は「人が来るかどうか不安だったが、こんなに来ていただいてうれしい。インテリアとして使われるのではないか」と話していた。(松岡大将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夢の教員、息子は合格の矢先に もう一度声が聞きたくて
ピッピッピッ……。ちょうど10回。リビングに置いた遺影のそばで、白い腕時計は今日も午後9時に鳴った。 「はいはい、待ってや」 京都府精華(せいか)町の鍋島すみれさん(60)が声をあげる。「おかん、ここにおるで!」。あの子に呼ばれているようで、すぐ反応してしまう。 おととしのクリスマス。すみれ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「一家支えるのは俺かも…」 涙こらえた小6の自分へ
拝啓 10年前の私に伝えたいことがあります――。東日本大震災で大切な人を亡くしたり故郷を失ったりした人たちが、あの日の自分に手紙を書いた。壮絶な出来事が待ち受けていること、後悔と悲しみ、それでも信じ歩いてきたこと。過去にあてた伝言は「永訣(えいけつ)」という題で、新曜社(東京)から本になった。 宮城県石巻市雄勝町出身の牧野大輔さん(21)は、母まり子さん(当時40)が津波の犠牲になった。自宅も生まれ育ったまちも、流された。 当時は小学6年生。遺体と対面した時、公務員の父輝義さん(52)の安否もわかっていなかった。一家をこれから支えるのは、長男の俺かもしれない。そう思い、ぐっと涙をこらえた。 故郷を離れて家を再建。母のい… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
42年前航海、父の手づくり帆船に輝き再び 兵庫・芦屋
42年前、ある男性が手づくりした小さな帆船が、最初で最後の航海に成功した。帆船はその後、兵庫・芦屋の小学校に展示されたが、長い年月とともに傷みが進んでいた。父の宝物を再び輝かせたい――。修復を申し出たのは、あのときの航海に同乗していた次男坊だった。 3本のマストを備えた真っ白な「天女丸」(全長・高さともに約5・5メートル、幅約1・3メートル、重さ約450キロ)。1977年、芦屋市の会社員だった故・細川美晴(よしはる)さんが46歳の時に作り上げた。 淡路島出身で、海運業の家に育った美晴さん。自作した船での航海を夢見ていたという。 この年の5月、天女丸の進水式を控えた美晴さんを朝日新聞が紹介していた。記事には「材料はふつうの木材店から買ってきた」「こつこつと六年間。休日の気分のよいときに集中的につくった」とある。 そして2年後の79年4月4日、初航海に臨んだ。 当時の朝日新聞の記事によると… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ほろ酔い吉田類さんとリモート乾杯 心は密に高知を応援
コロナ禍にあえぐ高知県内の酒蔵を応援しようと、県出身の酒場詩人吉田類さんと一緒にオンラインで地酒を味わうイベントが6日にあり、全国各地から参加した約70人が楽しいひとときを過ごした。 東京・銀座の県アンテナショップ「まるごと高知」が企画。参加料を払うと県内の地酒2本が事前に送られてくる仕組みだ。 都内の自宅とみられる場所から画面に登場した吉田さんは既にほろ酔い加減。「リモート飲み会の楽しみ方は?」との参加者の質問に、「最初に時間を決めること。でないと延々飲んじゃう」と回答。酒場の魅力を問われ、「人と密になるのが最大の魅力。コロナ禍でも魂や心で密になりましょう」と答えると、参加者は「さんせーい!」「最高です」などと書き込んだ。 さらに「二日酔いはしたことがない」と司会者を驚かせながら、対策として「迎え酒しかない」と即答し、爆笑を誘っていた。(清野貴幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
わがバーもパンデミックのどん詰まり… 店主の決断
「わがバーもパンデミックのどん詰まりここらあたりが岐路かもしれぬ」 マスターの山下敦さん(63)の一首が、昨年12月17日付の朝日新聞北海道版「歌壇」に載った。コロナ禍のさなか、閉店は熟考の末の決断だった。 農業や酪農が盛んな北海道十勝平野の中心、帯広市。帯広駅前のビジネスホテル街の一角、すし店などの飲食店が入る小さな建物の2階にそのバーはある。 ドアを開けると、ジャズの調べ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特殊詐欺、狙われる固定電話 AIで対抗、診断アプリも
自宅の固定電話が詐欺被害の入り口になるケースが後を絶たない。高齢者がよく使っていることや、固定電話の名簿が詐欺グループに出回っているとみられることが背景にあるようだ。被害を防ごうと、電話会社やメーカーも知恵をしぼっている。 AI(人工知能)が通話内容を解析し、詐欺かどうかを見抜く――。NTT西日本と東日本は昨年11月、「特殊詐欺対策サービス」を始めた。 固定電話に専用のアダプターをつけると、通話内容がNTT側のクラウドに転送され、AIが解析する。疑わしければ、本人や親族らに「犯罪の疑いがあります」などと音声やメールを届ける。 NTTは警察庁と協力し、実際… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
稲垣吾郎さん、僕の話しの聞き方 テクニックより自然体
最近はラジオパーソナリティーやAbema TVの番組、雑誌の連載で、ゲストにお話を伺う機会が増えました。話を聞いたり話したりって、僕らの業界だけじゃなく社会人としてすごい大切なポイントになってくる。僕はインタビューされる側でもする側でもあるので、両方知っているのは面白いですよね。 事前にお相手の最低限のことは調べます。僕もインタビューされていると、「あ、この人、調べてないな」ってわかるので、そこだけは気をつけようと思う。全部が全部は無理だし、僕だってインタビューしてくださる方に、「俺のこと全部知っとけよ」なんて全く思わない。でも、相手のことを知っていると、こちらも楽しいですよね。 これを言わせたいからこれを聞く、っていうのは嫌なんです。それって相手も絶対にわかる。プロのインタビュアーならテクニックとして必要なときもあると思うけど、僕はいらないかな。媒体ってみんなで作るものだから、時には、こういうことを言った方がいいかなと思って言うこともありますけどね。 お話ししていて、相手が少し心… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル