21日は冬至。長崎県西海市の動植物園「長崎バイオパーク」では、カピバラたちが名産のザボンなどを浮かべた「ざぼん湯」につかり、温まっている。 毎年人気の「カピバラの露天風呂」の一環で、冬至の時期ならではの「ざぼん湯」は、27日まで用意される。 鼻先までお湯につかり、目を閉じて気持ち良さそうなカピバラの姿に、訪れた家族連れらは「可愛かー」とカメラを向けていた。露天風呂は、2月末までの正午から午後3時まで行われる。(吉本美奈子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水虫薬服用、高齢女性の死亡と因果関係 会社が県に報告
小林化工(福井県あわら市)が製造し、睡眠導入剤の成分が混入した皮膚病用の飲み薬を服用した70代女性が死亡した問題で、同社が死亡と服用の因果関係があるとみられると県に報告したことがわかった。同社は主治医から聞き取りを進めており、今後も調査を続け、結果がまとまれば独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」に報告書を提出する方針。 同社によると、女性は首都圏の病院に入院中の10日に死亡した。同社は11日に死亡を発表し、翌日に小林広幸社長が「責任の重大さを痛感している」と謝罪。服用との因果関係については調査中としていた。 また、服用した中部地方の病院に入院していた80代男性も11月23日に死亡したことが分かっている。持病があり、服用後に浅く眠るような傾眠の症状があったが、服用をやめて一定期間を経て死亡していることから、主治医は服用が死亡の原因とは考えにくいと説明しているという。 同社は20日、健康被害を訴えた患者は19日時点で156人、うち34人が入院または救急搬送されたと発表。服用の影響とみられる交通事故は22件としている。(平野尚紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「オジサンが来てくれない……」 スナック・ママの嘆き
新型コロナウイルスの感染拡大は人々の暮らしを大きく変えました。医療従事者、夜の街で働く人たち、インバウンドが消えたゲストハウス、東京五輪、パラリンピックが延期になった選手、厳しい状況の外国人留学生……。色々な立場の人たちを訪ね、コロナ禍に見舞われた「私たち」の2020年を伝えます。 拡大するマスクを着けて接客する老舗スナック「新橋ピエロ」の舩山孝子ママ(右)=2020年12月7日午後6時40分、東京都港区新橋3丁目、加藤諒撮影 透明なアクリル板を挟んで3人の客が向き合う。マスクを着けた舩山孝子ママ(75)はグラスに氷をカラリと入れ「ツバが飛ぶからカラオケはさせないよ。するなら外に出て行って!」と冗談めかし、語気を強めた。 老舗スナック「新橋ピエロ」は東京・新橋駅烏森口の雑居ビル3階に昭和59(1984)年に開店し、平成、令和と3時代にわたり営業を続けてきた。例年であれば忘年会の予約が立て込む師走だが、今年は「たった3件」だという。 拡大する緊急事態宣言中の5月7日、窓の外を見つめる老舗スナック「新橋ピエロ」の舩山孝子ママ。「家賃の支払いもあるし、お店に呼べない(従業員の)女の子がかわいそう。どういう風にしたら良いか全然わからない」=東京都港区、加藤諒撮影 新型コロナウイルス感染拡大前は1日に20人以上の来店があったが、今は多くて3~4人。客が1人も来ない日もあるという。「『接待を伴う飲食店』という言葉が独り歩きして、オジサンが来てくれないの。いま新橋で飲んでいるのは若い子ばかり」と孝子ママは嘆く。 拡大する緊急事態宣言中の5月21日、休業中の店に週1度訪れ、掃除や換気をするスナック「新橋ピエロ」の舩山孝子ママ。カウンターの奥で常連客のボトルが静かに店の再開を待っていた=東京都港区、加藤諒撮影 開店日からこの店に通う常連客の内藤慎司さん(60)は、「昔はカラオケの大音響が新橋駅のホームまで聞こえるほど盛り上がった」と振り返る。自身も新型コロナウイルスの影響を受けて取引先との会食が激減し、2軒目として利用していたこの店への足が遠のいているという。 店は緊急事態宣言を受け、開店以来初めての休業を余儀なくされた。宣言解除後、店は再開したが、4人いた従業員は呼び戻せないままだ。客足が戻らない中、毎月30万円近い家賃やカラオケのリース料が重くのしかかる。「どうしたらいいか、見当もつかないの……。そんなことばっかり言っているうちに、1年が終わっちゃう」。会計士からは閉店も進言されたという。 拡大する5月21日、掃除と換気のため休業中の店を訪れた老舗スナック「新橋ピエロ」の舩山孝子ママ。「緊急事態宣言中でもお客さんが『密』になってにぎわう居酒屋を見ていると、新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波がくるんじゃないかと思うの」。貯蓄が残っているうちに店をたたむことも考え始めた時期だった=東京都港区、加藤諒撮影 店はあと4年で40周年の節目を迎える。孝子ママは「その頃には私も80歳。お世話になったお客さんと盛大にパーティーをして、もうお店をたたもうと思っているの。だから、そこまでは頑張りたい」。(加藤諒) 拡大するマスクを着けて接客する老舗スナック「新橋ピエロ」の舩山孝子ママ(右)=2020年12月7日午後6時26分、東京都港区新橋3丁目、加藤諒撮影 【動画】新型コロナウイルスが人々の生活の姿を変えた2020年。国内の動きを映像で振り返る Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京で新たに556人感染 重症者は4人増の66人
東京都は20日、新型コロナウイルスの感染者を新たに556人確認したと発表した。600人を下回るのは5日ぶり。 年代別でみると、20代が最多の150人。30代が111人、40代が92人、50代が61人と続く。65歳以上の高齢者は73人だった。 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は66人で、前日から4人増えた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サルうっとり たき火を前に暖をとる姿、1月まで公開
たき火を前に、うっとりとした表情を見せるサルたち――。愛知県犬山市の日本モンキーセンターで20日、今年も冬の風物詩「たき火にあたるサル」が登場、報道陣にその様子が公開された。たき火のまわりに集まったヤクシマザルたちは、思い思いの姿で暖をとっていた。 一般公開は21日と、来年1月31日までの土日祝日、計15日間。午前11時半から午後2時の間に愛らしい姿を見ることができる。(古沢孝樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おかんいなければ、お笑いは…ニッポンの社長・ケツさん
かあさんのせなか 小さい頃、両親は共働きで、おかんは工場の事務所で働きながら、家事もしっかりしてくれました。僕の少年野球も熱心に見に来てくれました。 けつ 1990年生まれ、奈良県生駒市出身。2013年、辻さんとお笑いコンビ「ニッポンの社長」結成。CBCラジオなどAM11局で週に1度放送されている芸人お試しラジオ「デドコロ」に出演中。 中学生になり、3年間おやじと一言もしゃべらない時期がありました。後に両親は離婚しますが、家族の空気が不穏になり始めた時期です。でも、おかんとは仲が良く、大阪まで服を一緒に買いに行ったり、お互いの好きなアーティストのライブを見に行ったりしたこともあります。 そんな中、M―1グランプリで同郷の奈良出身の笑い飯さんを見てお笑いが好きになりました。今のコンビでは相方の辻さんがネタを書きますが、当時はまねごとで漫才を紙に書いておかんに見せていました。高校生の時に実際に「芸人をやりたい」と言った時期もありました。でもNSC(吉本興業の芸人養成所)には友達同士で入るものだと思っていて、1人で入るのはリアリティーがなく、大学に進学しました。 大学1年の終わりごろ、おかん… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川派遣の自衛隊、21日撤収へ 道と市が方針決定
新型コロナウイルスの感染が拡大した北海道旭川市で、患者の治療支援にあたっている陸上自衛隊が、近く撤収することになった。同市では複数の医療機関などで大規模なクラスター(感染者集団)が発生し、一般の医療にも影響が出ているため、北海道の鈴木直道知事が8日、自衛隊の災害派遣を要請。陸自の看護師ら計10人が9日から、市内の医療機関など2施設に2週間程度の日程で派遣されている。 20日午前、旭川市の西川将人市長と鈴木直道知事が電話会談し、週明け21日までとなっている当面の派遣の期限延長を求めない方向で合意した。陸自の看護師らは21日に撤収することになる。 旭川市では、大規模なクラスターが発生した吉田病院と、重症障害児者施設の北海道療育園にそれぞれ5人、計10人の陸自の看護師らが9日から支援に入っている。 これまでに吉田病院では計21… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
迫る各大学の入試 感染さらに拡大なら中止もありうる?
大学の一般入試の皮切りとなる大学入学共通テストまで1カ月を切った。その後には、各大学の個別試験が本格化する。新型コロナウイルスの感染拡大がさらに悪化したら、予定通り実施するか、延期か、それとも中止か――。各校とも難しい判断を迫られそうだ。 30年続いた大学入試センター試験から切り替わる共通テストの試験会場は、センター試験と同じく都道府県ごとに用意される。このため受験生の移動距離は短く、感染リスクは比較的低いとみられている。萩生田光一文部科学相は予定通りの実施を明言している。 問題は、その後に予定されている大学別の個別試験だ。全国の受験生が志望する大学のキャンパスに集まって筆記試験を受ける。飛行機や新幹線などを使って長距離を移動し、ホテルなどに泊まるケースも多い。 このまま感染拡大が続けば、個別試験を中止する大学が出る可能性もある。実際に今春、全国に先駆けて感染が広がった北海道では、北海道大をはじめ各国立大が3月の個別試験の後期日程を急きょ取りやめ、大学入試センター試験の成績で合否を判断した。 独自の筆記試験、早くも取りやめ決定 7月の段階で、個別試験の取りやめを決めたのが横浜国立大だ。原則として共通テストの成績で合否を判定する。一部の学部ではリポートを提出させるが、大学独自の筆記試験の実施は見送った。 横浜国立大では例年、神奈川県外からの受験生が約5千人に上り、全体の3分の2を占める。大阪や愛知など遠方からの志願者も多く、「移動中のリスクは大学がコントロールできない」(担当者)と説明。長谷部勇一学長もホームページで「受験生に安全な場を確保するのは困難と判断した」と理解を求めた。 いまのところ、横浜国立大に追随する動きは広がっていないが、内部では様々な検討が進む。関東のある国立大は、個別試験ができなくなる可能性を見据え、共通テストだけで合否判定するためのシミュレーションを始めた。 具体的には過去の合格者について、センター試験と個別試験のそれぞれの点数を再確認する。センター試験の成績は振るわなかったが、個別試験で高得点をとり、合格したケースもある。個別試験がない場合、何割くらいの受験生の合否に影響が出るのかを見極める。大学幹部は「個別試験をやる前提で進めているが、年明けの状況次第」と話す。 「試験中止、本来はありえないが…」 一方、東京大は共通テストのみ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ランドマークは県ナ? 10年越しの「右払い」再生計画
愛知県立大学が、「県大」を再生させようとしている。過去数年間の試みはことごとく失敗に終わっていたが、今春からの新たな取り組みで兆しが見え始めた。カリキュラムの改革や受験生の増加策などではない、ランドマークの「県大」だ。 「県大」は、長久手(ながくて)キャンパス(愛知県長久手市)の南門脇の斜面にある巨大な植栽文字で、最寄り駅の東部丘陵線(リニモ)「愛・地球博記念公園駅」ホームからもよく見える。外国語学部3年の倉山沙葵(さき)さん(21)は「高校3年のオープンキャンパスで初めて見た時は大きさに驚いた」と話す。通学するたびに見る植栽だが、大学祭でイルミネーションが施された時は特にきれいで印象深かったという。 1998年春、キャンパスが名古屋市内から現在地に移転するのを前につくられた。当時の記録によると、生け垣によく使われる「ボックスウッド」(高さ約60センチ)を80株植える予定だったが、丈が高すぎるとして「コクチナシ」(同約20センチ)354株に変更したとある。それでも20年以上が過ぎ、丈は50センチを超えている。植栽は年1回手入れされ、周囲の芝生を年5回ほど刈り取ってきれいに整えている。 だが、近くで見ると「大」の字の右払い部分だけ丈が低く、ネットで囲われている。以前は一部の木が枯れて「県ナ」のような姿だった。外国語学部4年の植松真利那(まりな)さん(22)は「友達との帰り道、だんだん『大』じゃなくなっていると話題になっていた」。2年生の時、祖父母を大学に案内して記念撮影をした思い出の場所だ。卒業生が写真を撮る姿も見てきたので「ぜひ元気になってほしい」と願う。 県大には「木を植え替えて修復… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
就労許されず移動制限も 仮放免の苦境訴えるクルド人
塀のない刑務所で生活しているみたい――。 仮放免者として計約18年間、日本で生活するクルド人のアリ・アイユルディズさん(45)は、現在の生活をこう表現する。1993年、トルコ軍に徴兵された後、同胞と闘うことを拒否して来日。2009年に日本人女性と結婚したが、在留資格は得られていない。 現在、千葉県野田市で会社員の妻と暮らす。就労を許されていないため、平日は家で妻の帰りを待つ。工事現場で働いていた経験から、重機を扱う免許も持っている。「働きたいのに、働けない」と訴える。 移動の自由も制限されている。親戚が埼玉県に住んでいるが、野田と埼玉を結ぶ橋は渡ることができない。「私にとっては、日本にもベルリンの壁がある」 今年6月、在留資格を求めて起こした東京地裁での裁判で敗訴。友人のクルド人がトルコで逮捕されたり、殺害されていることから、帰国はできないと訴えたが認められず、「帰国したとしても日本人の妻とは電話、メールなどで交流が可能」などとして、請求を棄却された。現在控訴しているが、「裁判は負けると思う」と話す。 茨城県牛久市の東日本入国管理センター(牛久入管)に収容中の外国人らを支援する「牛久入管収容所問題を考える会」が13日、つくば市で年間活動報告会を開催した。アリさんを含む約100人が出席し、アリさんも仮放免生活の苦しさを訴えた。茨城キリスト教大非常勤講師の呉泰成さんは「仮放免者は就労できず、健康保険も加入できない。無権利状態」と指摘した。 被収容者を一時的に解放する仮放免は、入管施設内の新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、今年に入ってから増加している。同会によると、約300人が牛久入管に収容されていたが、今年度から、そのうち約230人が仮放免となったという。 一方で、長期収容されている人には仮放免の許可が出ていない。11月、収容所の医務室内で汚物をまき散らしたとして逮捕、起訴された男性から、同会に寄せられた手紙も紹介された。「4年4カ月ここに閉じ込められ、精神的にも肉体的にも色々追い詰められて、毎日辛いです。(中略)ここで収容されている難民達がどんなに酷い目にあっても虐待されていることもどうにもならないのです」 同会によれば、長期収容者には、先の見えない収容生活から摂食障害などを抱えるなど、体調を崩す人が多いという。 9月、国連恣意(しい)的拘禁… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル