長野県佐久市臼田の歯科医師村山統一さん(50)方で14日に木造2階建て住宅から出火し、焼け跡から子ども4人の遺体がみつかった火災で、県警は18日、遺体の1人が村山さんの長男で小学4年の虎汰朗さん(10)と判明した、と発表した。死因は一酸化炭素中毒だった。 出火当時、虎汰朗さんのほか、村山さんの妻の友人の30代女性と、その8歳、6歳、1歳の息子と娘(3)の計6人が2階で寝ていたとみられる。捜査関係者によると、女性は「全員2階にいたが、気づいたら煙が立ちこめ何も見えなくなった」と話しているという。女性と息子(1)は避難して無事だった。 虎汰朗さんが通っていた同県佐久穂町の私立大日向小学校の桑原昌之校長はこの日、取材に「残念でしかないです」と話した。現場の隣に住む女性(70)は、元気にあいさつする姿が印象的だったと話す。新型コロナウイルスの影響で小学校のリンゴ狩り行事が中止になり、残念がる虎汰朗さんにリンゴをあげる約束をしていた。「家に取りに来てねと話していたのに。なんといっていいか」と話し、悲しんだ。 無事だった女性の話などから、激しく焼けていた住宅1階の石油ストーブ付近には洗濯物が干してあったとみられており、火元となった可能性もあるとみて県警や消防が調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で新たに309人感染 死者10人以上は5日連続
大阪府は18日、新たに309人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。1日あたりの感染者が300人を超えるのは4日連続。また、コロナに感染していた70~90代の男女10人が死亡していたことも確認。1日あたりの死者数が10人以上になるのは5日連続となった。府内の感染者は延べ2万6542人、死者は464人になった。 【動画】新型コロナウイルスが人々の生活の姿を変えた2020年。国内の動きを映像で振り返る 重症者は156人で、確保している重症病床(236床)における使用率は66・1%、実際に運用している病床(203床)の使用率は76・8%。 また、大阪市の医療機関のほか、枚方市や大阪市の高齢者施設、東大阪市の市立中学校で、これまでに計35人が感染していたことも判明。府はいずれもクラスター(感染者集団)が発生したとみて調査している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スコップでトイレの穴、CO中毒を警戒…関越道立ち往生
大雪による関越自動車道の立ち往生は18日、発生から3日目の夜を迎えた。身動きもままならない車中で疲労と不安が重なる一方で、立ち往生の車の台数が誤って発表されるなど、混乱する場面もあった。19日からは再び大雪となる見込みで、警戒が必要な状況が続きそうだ。 「夜はまともに寝られず、不安で心も休まらなかった」。18日午後2時ごろ、関越道六日町インターチェンジ(IC、新潟県南魚沼市)から一般道に出てきた同県魚沼市の会社員男性(47)は、疲れた様子でそう話した。 17日朝、自宅から南魚沼市の会社に向かって小出IC(同県魚沼市)から関越道に。しかし、まもなく車が進まなくなり、以来、30時間以上を道路上で過ごした。排気口が雪でふさがると一酸化炭素中毒の恐れがあるため、1時間おきに起きてチェックした。「除雪車が来てようやく安心できた。早く帰りたい」 16日午後8時から丸2日近い約42時間滞留したという運送会社員の竹田大輔さん(30)は、新潟県内で荷をおろし、大型トレーラーで横浜市の会社に戻る途中だった。水など約6リットルを持っており、少しずつ飲んだり、温めて頭を洗ったりした。「早くお風呂に入りたい」と話した。 17日朝から30時間近く立ち往生した新潟市の男子大学生(21)は、道路脇の雪山にスコップでL字形の穴を掘り、トイレに使った。18日昼、到着した自衛隊員が車の周辺を除雪してくれ、胸をなで下ろしたという。「二度と経験したくない。今後は出発前日には道路状況を調べたい」と話した。 NEXCO東日本によると、18日朝の時点で下り線の立ち往生は解消。上り線にとどまる車は「約70台」と発表したが、その後、小出IC―塩沢石内IC(同県南魚沼市)に約1千台が滞留と訂正。午後7時時点では257台まで減り、午後10時過ぎに解消した。その後も19日朝までの通行止め解除をめざし、引き続き除雪作業が続けられた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川辺川ダム、開閉式のゲート備えた流水型に 国交省が案
7月の記録的豪雨で氾濫(はんらん)した熊本県南部の球磨(くま)川の治水対策をめぐり、国土交通省九州地方整備局は18日、最大支流の川辺川に開閉式のゲートを備えた流水型ダムを整備する案を県などに示した。ゲートにより大雨時に水をためたり放流したりする機能を高めるとしている。 蒲島郁夫熊本県知事は豪雨後、利水を含む多目的ダムとして計画された従来の川辺川ダム計画の廃止と、治水専用の流水型ダム建設を国に求めている。国交省の案では、貯水量は従来計画の1億600万トンを維持し、利水目的だった容量をすべて洪水調節用に振り替える。18日、県庁であった球磨川流域治水協議会の第2回会合で、協議会を構成する県や流域市町村などに説明した。新たな流水型ダムの具体案を国が示すのは初めて。一方、ダム案の全体像や整備スケジュールは示されなかった。 流水型ダムは、本体下部に川とほぼ同じ高さの放流口をつくり、自然な水の流れを保つ。大雨時にはダム本体で水をせきとめて流量を減らし、洪水を防ぐ仕組み。開閉式のゲートを設置することで水量を調節しやすくするという。 国交省が所管する流水型ダムは現在5基あるが、同規模の流水型ダムは例がない。国交省は、この日の案について「まだ決まったものではない」と説明し、ダムの位置や構造などを検討するため追加の地質調査や環境調査などが必要としている。 流水型ダムの整備に加え、治水… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スタック相次いでいたのに…関越道、遅れた通行止め判断
大雪の影響により、新潟県内の関越自動車道で16日から多数の車が立ち往生した問題で、NEXCO東日本は18日午後、立ち往生した車が最大で約2100台に上ったことを明らかにした。なぜ、これほどの規模で立ち往生が生じたのか。 同社によると16日午後5時50分ごろ、上り線の塩沢石打インターチェンジ(IC)の手前約350メートルで、複数の大型車が動けなくなった。雪の影響で車輪が空回りする「スタック」状態となり、車線がふさがれたことで渋滞が起きた。 さらに午後10時45分ごろ、下り線の湯沢IC付近の手前約2キロでも大型車がスタック状態になり、渋滞が生じた。翌17日朝にこの大型車は走れるようになったが、その間に積もった雪で後続車が動けず、大規模な立ち往生につながった。 しかし、16日中には関越道は通行止めにならず、立ち往生する車が増えることになった。同社は17日午前5時40分以降、段階的に通行止め区間を増やしたが、立ち往生の車は最大で上り1750台、下りで350台にのぼった。 通行止めが早ければ、これほどの立ち往生は防げた可能性もある。通行止めの判断は同社だけではできず、事前に県警との協議が必要になるという。 同社の小畠徹社長は18日夕の会見で、大規模な立ち往生が生じたことを謝罪。雪の水分が多く重かったことで「除雪作業をしたが滞留車が多数発生してしまった」と述べた。通行止めの判断については「現地で関係者と相談の結果、通行止めの時期を決めたと報告を受けている。来週以降、検証したい」と述べるにとどめた。 突然の大雪で立ち往生…その時どうすれば 突然の大雪により、車で立ち往… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに2837人感染 熊本県「県内帰省控えて」
新型コロナウイルスの国内感染者は18日午後10時現在で、新たに2837人が確認された。死者は全国で計48人、重症者は4人増えて609人だった。 17日に医療提供体制の警戒レベルを4段階で最も深刻な「逼迫(ひっぱく)している」(レベル4)に引き上げた東京都は、新たに664人を確認。都内の感染者は累計で5万人を超え、計5万154人となった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日と同じ66人だった。大阪府は309人で、4日連続で300人を超えた。埼玉県は過去最多の201人となった。 感染の広がりを受け、熊本県は18日、東京など感染が拡大している地域からの年末年始の県内への帰省を控えるよう要請すると発表した。感染状況は「ステージ3(感染急増)」に該当しないが、17日時点の入院患者数162人、病床使用率40・5%はいずれも過去最多になっていた。 【動画】新型コロナウイルスが人々の生活の姿を変えた2020年。国内の動きを映像で振り返る Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関越道の立ち往生が解消 通行止めは19日朝にも解除へ
新潟県内の関越自動車道で起きた多数の車の立ち往生は18日夜、解消した。同日午後7時時点で小出インターチェンジ(IC、新潟県魚沼市)―塩沢石打IC(同県南魚沼市)間の上り線に257台が残っていたが、除雪作業と車の誘導が急ピッチで進められていた。NEXCO東日本は、19日朝にも小出IC―月夜野IC(群馬県みなかみ町)の通行止めを解除する方針。 同社によると、立ち往生が始まったのは16日夕。17日午後1時半時点で取り残された車両は上下線合わせて最大の約2100台にのぼった。その後、18日朝には下り線で解消。上り線でも早期の解消と通行止め解除を目指し、作業を進めていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
座間9人殺害、弁護人が控訴 被告が取り下げる可能性も
神奈川県座間市のアパートで2017年、15~26歳の男女9人を殺害したとして強盗・強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)の弁護人が18日、東京地裁立川支部の死刑判決を不服として東京高裁に控訴した。 刑事訴訟法は弁護人による控訴について「被告の明示した意思に反してはできない」と定めている。白石被告は法廷で「控訴はしない。おとなしく罪を認めて罰を受ける」と述べており、今後、弁護人の控訴を取り下げる可能性もある。 裁判で被告は起訴内容を認めたが、弁護人は被害者がSNSで自殺願望を示していたとして「殺害の同意があった」と主張し、法定刑の軽い承諾殺人罪の適用を訴えた。15日の判決は9人いずれも承諾はなかったと認定。被告の完全な責任能力も認め、「犯罪史上まれに見る悪質な犯行だ」として求刑通り死刑とした。(加藤あず佐) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青森県知事、電事連の提案に不快感「決まった話のよう」
原発から出た使用済み核燃料を一時保管する青森県むつ市の中間貯蔵施設について、大手電力10社でつくる電気事業連合会は18日、青森県の三村申吾知事、むつ市の宮下宗一郎市長と相次いで面会し、電力各社で施設を共同利用する検討に入りたいと伝えた。 施設は東京電力ホールディングスと日本原子力発電が共同で出資する「リサイクル燃料貯蔵(RFS)」が運営。共同利用の案は、老朽原発を再稼働させる条件として、福井県から中間貯蔵施設の県外候補地を示すよう求められていた関西電力を支援する狙いがある。電事連側は17日に共同利用案の検討方針を梶山弘志経済産業相に報告していた。 18日午前、電事連の清水成信副会長らが三村知事と面会。清水副会長は「地元の了解と安全確保が大前提」とした上で、「共同利用の検討に着手したい」と伝えた。三村知事は「青森県にとって全く新しい話。本日は聞き置くというだけにする」と厳しい表情で応じた。 面会後に報道陣の取材に応じた三村知事は、「丁寧にやりとりがあるべきところを、先にいかにも決まった話のように出てくるのはおかしい」と不快感をあらわに。各地から集まった使用済み核燃料がそのまま搬出できなくなるとの懸念が地元にあることについて、「青森県を最終処分場にしない。そうなるような方向性が少しでもあれば徹底的にやる」と語気を強めた。 清水副会長らは午後にはむつ市… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
調布陥没、被害補償へ 「トンネル工事が一因の可能性」
東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事ルート上にある東京都調布市の住宅街で、市道の陥没や地下空洞が見つかった問題で、東日本高速道路(NEXCO東日本)の有識者委員会(委員長・小泉淳早稲田大名誉教授)は18日、「トンネル工事が要因の一つである可能性が高い」とする中間報告をまとめた。これを受け、NEXCO東日本は家屋の被害について補償する方針を発表した。 有識者委の中間報告では、現場付近の地盤について、流動化しやすい砂の層や礫(れき)があり、掘削しにくい特殊な地盤だったと分析。現場地下の地盤がトンネルの直上まで緩んでいたことを明らかにした。 また、工事による騒音対策で、作業中にシールドマシン(掘削機)をたびたび止めており、掘削再開時に内部にたまった土砂を除くなどの作業をするなかで、外部の土砂を取り込み過ぎた可能性があるなどと指摘。「工事が陥没を含む空洞の要因の一つであった可能性が高いと推定される」との見解を示した。一方で、地下空洞がもともとあった可能性も否定できないとした。 陥没事故と工事の因果関係について、NEXCO東日本関東支社の加藤健治・建設事業部長はこの日の会見で「事業者として認めざるをえない」と住民らに対して謝罪した。亀裂や沈下など家屋被害の調査を進めており、個別の状況に応じて対応するという。 有識者委は年度末までに最終報告書をまとめ、工事再開の指針についても提言するという。(井上恵一朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル